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« 2005年01月トレッキングレポート:トップページ

グローサー・アーバー

Jun.23, 2006 バイエルンの森の王に会いに

グローサー・アーバー:イメージ1

グローサー・アーバー(Grosser Arber)はドイツはバイエルン州の北東部にあり、チェコとの国境近くに広がるバイエルンの森(Bayerischer Wald)の最高峰だ。別名「バイエルンの森の王」ともいわれている。標高1456mとそれほど高くはないが、冬はスキー場にもなる山。バイエルンの森にはハイキングコースが数多くあり、森の東部に位置する「国立公園バイエルンの森」に限らずどこでも歩き回ることができる。今回は標高671mのガスト・ハウス・アーバー・ヒュッテ(Gasthus Arber Huette)を出発地点に、グローサー・アーバー山頂を目指すコース。標高差は680m、3時間弱の行程。

グローサー・アーバー:イメージ2

バイエルンの森の玄関口であり、ガラス工芸でも有名な町ツヴィーゼル(Zwiesel)からバイエリッシュ・アイゼンシュタイン(Bayerisch Eisenstein)方面へ、まずはしばらく車を走らせよう。すると、バイエリッシュ・アイゼンシュタインの少し手前で「ガストハウス・アーバー・ヒュッテ(Gasthaus Arber Huette)」の看板が左手に見えてくる。うっかりすると見落としそうな小さい看板なので要注意。そのサインを目印に脇道にそれ、ガストハウス・アーバー・ヒュッテまでの細い道を迷わず進もう。ガストハウスとはドイツ語でレストラン付きの民宿のこと。ヒュッテ付近に車を止めたら(ヒュッテまで行く必要はない)、最初の目的地である湖グローサー・アーバーゼー(Grosser Arbersee)に向けていざ出発。

グローサー・アーバー:イメージ3

今回のコースは《アーバーヴェーク(Arberweg)》というコース名で、「緑の三角」が目印となる。この「緑の三角」は要所要所に取り付けられているので、迷う心配はほとんどない。アーバー・ヒュッテからグローサー・アーバーゼーに向かう道は、ぽつりと一軒だけ佇む民家脇を進んでいくと、いつの間にかもう木々に囲まれてしまう。この民家のトリ小屋近くでは、放し飼いのニワトリがどこ吹く風といった感じで気の向くままに歩いていた。バイエルンの森には野生のブルーベリー(Heidelbeer)がそこここに生えている。8月の森に入れば、ブルーベリーが食べ放題だそうだ。ブルーベリーをつまみながらグローサー・アーバーゼーを目指すのも悪くない。

グローサー・アーバー:イメージ4

道の右手上に駐車場が見えてきたら、湖はもうすぐそこ。一万年以上も前からバイエルンの森をその湖面に映してきたそうだ。今は大型観光バスも止まる観光スポットになっている。湖畔にはレストラン、キオスクの他、焼きソーセージを売る屋台もある。湖を一周できる遊歩道があり、1時間ほどで周れる。ドイツ語ではあるが、ところどころに湖の歴史や、この一帯の植物に関する看板が設置されている。湖から周辺の様子を眺めてみたい人は貸しボートを利用することもできる。湖を囲む森はバイエルンの森の原生林で、モウセンゴケのような珍しい植物が生息しているそうだ。この地域一帯は1936年より自然保護区として大切に守られている。(標高934m)

グローサー・アーバー:イメージ5

湖畔で一息ついたら、再びアーバー・ヴェークの目印である「緑の三角」へ。湖を左手に見ながら登っていく。ここからは、だんだんと勾配が急になり、山肌に這う木の根や岩が山道を成し、足場がいいとはいえなくなる。雨が降ると滑りやすくなるので注意が必要。一見して豊かに見える森だが、枯死した木が所々に見える。6月だったのに、この年は気温がなかなか上がらなかったせいか、残雪が見られた。こまめな体温調節が必要だ。視界がはれたら頂上まではあともう少し。スキー場のゲレンデとして切り拓かれた所には芝生が生え、上方にレストランやゴンドラ乗り場が見えてくる。夏期でもゴンドラは運行しているので利用することもできる(片道7ユーロ)。ゴンドラ乗り場を右手に過ぎやり、頂上を目指そう。山頂付近には3箇所の岩山があるが、十字架がたっている岩山が本当の頂上。日本の山に鳥居や神社があるように、ドイツの山には十字架やチャペルがある。山に寄せる畏怖念というのはだれにでも共通しているのかもしれない。西の岩山はその形からドイツの作曲家「リチャード・ワグナーの頭(Richard-Wagner-Kopf)」と呼ばれている。

グローサー・アーバー:イメージ6

下山はゴンドラを利用してもいいし、他のハイキングコースを選んでみるのもいい。ちょっと足をのばせば隣国チェコにも行けてしまう。バイエルンの森まで行ったら、一度は「バイエルンの森の王」に謁見することをおすすめする。

-DATA-

場所:
ドイツ連邦共和国バイエルン州
交通:
ツヴィーゼル(Zwiesel)からバイエリッシュ・アイゼンシュタイン(Bayerisch Eisenstein)方面へ(車利用)。「ガストハウス・アーバー・ヒュッテ(Gasthaus Arber Huette)」の看板が左手に見えたら脇道に入る。
駐車場:
「ガストハウス・アーバー・ヒュッテ(Gasthaus Arber Huette)」付近:あり
湖グローサー・アーバー・ゼー:あり
トイレ:
湖グローサー・アーバー・ゼー:あり
山頂付近:あり(山頂のレストハウス)
施設:
ゴンドラ(片道7ユーロ。往復割引あり)
行程:
コース名:アーバーヴェーク(Arberweg)(「緑の三角」が目印)
スタート地点:ガスト・ハウス・アーバー・ヒュッテ(Gasthus Arber Huette)(標高671m)
中継点:湖グローサー・アーバー・ゼー(Grosser Arbersee)(標高934m)
ゴール:グローサー・アーバー山頂(標高1456m)
所要時間:約3時間半

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