トレッキングレポート

サブナビゲーションをスキップ


フィールドレポート

現在のレポート数は811件です。

最新記事
最近のコメント
カテゴリー
バックナンバー

Since Apr.01,2000


« ワン・ツリー・ヒルトレッキングレポート:トップページ奥穂高岳 »

涸沢岳

Aug.09, 2004 奥穂高岳と槍ヶ岳の両方の勇姿が間近に迫る

涸沢岳:イメージ1

奥穂高岳のどっしりとした山容と、槍ヶ岳へと続く北方向の眺めが楽しめるのが涸沢岳である。涸沢岳(からさわだけ)の南に位置する奥穂高岳、前穂高岳、北に位置する北穂高岳にはさまれている。穂高連峰と称される山々の中にあって、他の峰はみな穂高の名前が付いているのに、この峰には名前に穂高が入っていない。少し仲間はずれ的なこの山だが、涸沢カールから望む涸沢岳は鋭く尖る涸沢槍を従え、独特で個性のある山である。高山植物の咲き誇る夏に、涸沢槍を眺めつつ登ろうと上高地から入ることにした。

涸沢岳:イメージ2

上高地に早朝に入るとして、涸沢岳へは一泊二日のコースとなる。上高地のバスターミナルから歩き始め、誰も河童橋へ向かう。河童橋からは梓川の流れの向こうに穂高連峰がそびえるが、奥穂高岳のすぐ左にあるはずの涸沢岳はここからは見えない。今日の目的地涸沢カールが見えてくるまで、その姿は見えない。河童橋から梓川に沿った道を横尾まで歩いて行くことになる。横尾までの約3分の1にあたる明神館までは、梓川の両側に道があるので、どちらを選んでも良い。私は梓川の西側を歩くことをお勧めする。小さな湿原があったり、川を多く渡るし、明神岳を間近で見ることも出来るし、明神池に寄ることも出来るからである。もちろん、涸沢までの道のりは長いので、そうそうは寄り道は出来ない。このあたりの紹介は私のトレッキングレポート『上高地』『北穂高岳』に詳しく書いているので参考にして欲しいと思う。明神館を過ぎて、梓川の東側を川に近付いたり、森に入ったりのゆるやかな登りの道を歩いていく。涸沢方面と槍ヶ岳方面の分岐点に当たる横尾には昼少し前に着く。私は横尾山荘で昼食を食べるのが常なのだが、楽しみにしていたカレーライスは、2004年には無くなっており、仕方なくラーメンを食べることとした。横尾山荘の前に梓川に架かる橋があり、この橋を渡っていくのが涸沢へのルートとなる。およそ1時間の歩きで本谷橋の吊り橋に着く。ここで休憩して、これから始まる急な登りに備える。本谷橋から歩き始めると、あやしかった空から雨が落ちだした。たいした降りではなく、雨具を付けるかどうか迷う降り方である。5分ほどそのまま歩くが、10分程で雨は上がった。また降り始めるかもと思って、雨具を着たまま歩くが、蒸し暑いので脱ぐことにして歩き始める。さいわい雨はもう降ることはなかった。そんなふうに雨を気にしつつ、登り続けると前方に涸沢カールが見えてくる。カールから上の涸沢岳や北穂高岳は雲に覆われて見えない。雨に濡れた岩を登り詰めると涸沢カールに到着する。

涸沢岳:イメージ3

翌日、涸沢岳へ向けて出発する。涸沢小屋の前から奥穂高岳方面の道を登り始める。約1時間の登りで左側にほぼ並行して登ってきたパノラマコースと合流する。ここからは涸沢岳の山腹をトラバース気味に登っていく道であり、右にクルマユリ等のお花畑とその向こうに涸沢岳と涸沢槍を見つつ行く。ザイテングラードと呼ばれる支稜の末端にたどり着く。ここから岩場の登りとなる。左に前穂高岳の鋭い峰が見える。ザイテングラードを直登して行くが、少し左に曲がるようになると間もなく、テント場の横を通って、穂高岳山荘の前に出る。ここから涸沢岳までは30分も歩けば着くので、必要な装備とカメラなどを持って登るとよいと思う。涸沢岳へは先程のテント場に沿って登って行く道を行く。西側の岐阜県側を登り詰めると、木の札で涸沢岳と表示された頂上に到着する。標高 3,110m、涸沢岳頂上である。振り返ると奥穂高岳がどっしりと山容を見せている。北側はすぐ近くに涸沢槍が見え、その向こうに北穂高岳がある。さらに視線をその奥にずらすと、思ったより近くに槍ヶ岳が見えている。

涸沢岳:イメージ4

夕刻にヘッドライト等の装備を整えて、涸沢岳へもう一度登ると、雲に包まれた奥穂高岳が、太陽が沈む直前に姿を現してくれた。赤く染まる雲と奥穂高岳を見ながら、「登って良かった」と思わずにはいられなかった。近くの穂高岳と名前の付く峰に対して、涸沢岳は隠れた存在になりがちだが、奥穂高岳を間近での眺望は最高級だと思う。次回は涸沢岳から北穂高岳へも歩いてみたいと思いつつ帰途に着いた。(写真は上から、涸沢岳とお花畑、奥穂高岳から見た涸沢岳、ザイテングラードから見た前穂高岳、夕焼けの雲に包まれる奥穂高岳、朝日で赤く染まる笠ヶ岳)

写真は上から、涸沢岳とお花畑、奥穂高岳から見た涸沢岳、ザイテングラードから見た前穂高岳、夕焼けの雲に包まれる奥穂高岳、朝日で赤く染まる笠ヶ岳

コメント(0)

コメントはまだありません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

コメント投稿フォーム

ページのトップに戻る