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フラワーモン族の町バック・ハ

Mar.21-24, 2004 緑濃き風景と、鮮やかな民族衣装のアンサンブル

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ1

ベトナム北部山岳地帯で、少数民族の町として知られるサパ。そこから順調に行けば3時間半程度の所に、ベトナムで最も美しいと言われるフラワーモン族が集まるバック・ハの町がある。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ2

サパとの位置関係は、ハノイと中国・北京を結ぶ国際列車のベトナム側の終点ラオカイを挟み、サパは西方向、バック・ハは東方向にある。かといって、それぞれに観光客が分散するというのではなく、サパまで来たのだからバック・ハまで寄ってみようという人がほとんどだ。これはバック・ハが、大きなマーケットが開かれる日曜日以外は閑散としていること、トレッキングできる場所が少ないことなどが挙げられる。観光地としての歴史も浅く、道路や宿泊施設、レストランなどにまだまだ開発の余地があることも一因にはあるだろう。もっとも、観光スレしていない分、素朴なありのままのフラワーモン族に会うことができるのだが。ともかく、現在のバック・ハの観光事情がサパの“おまけ”のようになっているため、ラオカイからのツアーバスやローカルバスなどがあるものの、サパで土曜のマーケットを見、日曜にはバック・ハへ行き、その日の内にサパへ戻るかあるいはハノイや中国へ行くというのが観光パターンとなっている。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ3

10時前に到着するバスが、ちょっとしたトラブルがあって11時過ぎにバック・ハに到着。町はすでに活気に満ち、いたる所にフラワーモン族の人がいる。このフラワーモンという呼称は、上着の花柄地に特色があってそう呼ばれるようになったのではないかと考えられる。あるいはもっと総体的に、襟廻りから肩口、おくみの部分に施された幅広の刺繍や、スカートや前掛けに全体的に施された刺繍の色鮮やかさに花をイメージしたのかもしれない。少数民族を分類する場合に、衣装の色や柄で分けたりするからだ。いずれにしても、フラワーモンとは良く名付けたものだ。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ4

マーケットの奥は野外になっている。この日は雨が降るか降らないかの曇り空でパラソルやビニールシートで屋根を作っていたが、それさえなければ、まさに花畑を見るような光景がフラワーモン族の女性たちによって作られる。しかしながら季節なのか、あるいは流行なのか、7年前にバック・ハに訪れたときとは趣を異にしているようだった。先に書いたような花柄地が少なくなり、ビロードのような布地が多くなっていた。また、筒状の型にチェックの布を巻いているのだろう、そういった帽子をかぶっている女性も少なくなった。とはいえ、鮮やかさ美しさから言ったら、ベトナムで一番なのがフラワーモン族だろう。ちなみに、この衣装を一式揃えるとすると、店の人の言い値だが30ドルらしい。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ5

バック・ハは山々に囲まれた盆地に開けた町である。そのため、一歩町の外に出れば、美しい風景に出会うこともできる。その風景を満喫するためにツアーに組み込まれているのが、バンフォーへのトレッキング。バンフォーは、バス通りを中心とした場合、バック・ハ市場とは反対の方向にある。往復して1時間半から2時間程を、整地された道をほぼ道なりに歩いていく。歩いている道から向いの山までが近いのか、緑が濃く感じる。谷あいにはライステラスが広がり、その一画には果物の樹木を栽培している。その合間には、瓦屋根を載せた民家が点在し、集落を作っている。観光地としてはサパに一歩立ち後れているバック・ハである。だからこその風景、素朴で昔ながらの風景がそこに広がっている。そんな風景の中で出会うフラワーモン族。彼女たちの鮮やかな民族衣装と山々の緑は決してお互いの色合いを損なうことなく、穏やかな調和を奏でている。桃源郷というものが本当にあるなら、このような場所を言うのではないか。そんな想像さえ掻き立てられる。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ6

ジアンフォーという村にも個人的に行ってみた。というより、歩いていたら結果的にその村に入っていった。知らない道をゆっくりと風景を見ながら歩いたため1 時間ちょっとの道のり。バック・ハ市場の裏の道を進み、吊り橋を渡ってT字路に出た所を右に曲がる。川の手前を左に折れ、石畳というか無造作に石が敷きつめられた道を山の中に入っていく。脇道もあるのだが、ひたすら本道を歩く。山々に囲まれ、山側に植樹園を見ながら歩いていく。谷側には農村の風景が広がり、所によっては花畑もある。そんな風景が目に飛び込んでくると、知らない道を歩いている不安も薄らいでくる。急に民家が立ち並ぶあたり、そこがジアンフォーだ。この集落を抜けるのに5分とかからない。集落を抜けて左手には畑が広がり、右手には学校がある。畑では、フラワーモン族の女性があの美しい民族衣装のまま農作業をしている。そして、学校に通う女の子もまた民族衣装で通っている。

フラワーモン族の町バック・ハ:イメージ7

そう、あの鮮やかで美しい民族衣装は、日曜のマーケットなど特別な時にだけ着るものではなく、きわめて日常的な衣装なのだ。フラワーモン族だけではない。少なくとも僕が出会ったベトナム北部の少数民族の女性たちは、普段着として民族衣装を着こなしている。だからこそ、そこに民族としての自覚を見ることができ、そんなところに僕はベトナムの少数民族の魅力を感じているのだろう。

-DATA-

場所:
ベトナム社会主義共和国ラオカイ省バック・ハ
交通:
ラオカイからローカルバスで約1時間半、サパからツアーバスで約3時間
駐車場:
なし
トイレ:
バック・ハ市場内にあり
その他:
ラオカイからバック・ハへ直接行く場合、駅前のツアーカフェでブッキングし、サパからのツアーバスに便乗することも可能。ただし、出発が午前8時前後になるので、前日までに予約しておいたほうがベター。(ハノイからもこのルートをブッキングできるかもしれないが未確認)

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