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天霧山381m
Feb.16, 2004 兵どもが夢の跡
香川県にある城と言えば丸亀城と高松城が有名だがその他にもいくつかあまり知られていない城跡が点在する。もちろんそれらの城はほとんどが今では朽ち果てており見るかげも無い。今回登ってみる天霧山にもかつては山頂に城があったと聞き、登ってみることにした。
古くは大化の改新後の702年地元の白方軍の砦がここに築かれたことに始まる。その後、足利時代の1364年、相模国の出身で多度津城主であった香川氏がこの山上に城を築いた。香川氏は4代約200年間この地を支配していたが1585年の豊臣秀吉の四国征伐により落城したと伝えられる。ちなみに筆者の名前も香川である。香川県には香川という姓が多いのだが、今までは特に自分名前の由来を調べようと思ったことは無かった。がどうやらこの香川氏の一族の末裔になるのかもしれない。香川県の県名の由来も諸説あるがどうやらはっきりしない。私的にはこの香川氏が県名の由来なのでは無いかと思われる。またそうであって欲しいという気持ちもある。

長車を虚空蔵寺の近くの墓場の前に止める。真正面に巨大な砂防ダムが見える。このダムの左側に沿って登っていく。多度津側からのルートは弥谷寺への遍路道として利用されているようだ。しかしこのダムはどのような目的で作られたのだろうか。川にはほとんど水は流れていないようである。自然破壊及び税金の無駄遣いになっていなければいいのだが・・・。ダムの必要性に疑問を感じながらもゆっくりと遍路道を登っていく。遍路道というだけあって道の脇に石仏が道しるべのように並んでいる。10分ほど登ると遍路道の分かれ道が現れる。左方向に「へんろ道」と小さい看板が吊り下げられておりその通りに進む。さらに5分ほど歩くと白い建造物が現れる。この地点で標高約150mになる。天霧八王山奥の院と書いてある。弘法大師がここで修行したと書いてあるが中は荒れておりもう誰も訪れる人もいないような状態だった。

道は少しわかりにくいが荒れているというわけでもない。石仏を頼りに歩くと迷うことも無いだろう。20分程登ると視界が少し開けて分かれ道が現れる。この地点で標高約200mになる。左に行けば天霧山山頂 右手奥に行けば弥谷寺、右手手前に進めば弥谷山山頂になる。私的には登山の最大の目的はピークハントなので今回は予定してはいなかったが弥谷山の頂上もついでにハントしてみることにした。右手手前の道を少し進むと分かれ道になっており左方向に赤テープが巻いてある。そのまま赤テープを頼りに森の中を進むと15分程で弥谷山山頂381mにたどり着く。山頂とは言っても眺望は全く無く三角点があるだけのただの森の中である。少しがっかりしたが、これでピークハントの実績がひとつ増えたことにはなった。

来た道を引き返して再び最初の分かれ道に戻る。せっかくだから弥谷寺にも立ち寄ってみることにする。ここでしばらく休憩するのもよいだろう。右手奥側の道を少し下り15分程歩くと71番札所弥谷山にたどり着く。参拝客が何人か登ってきている。この寺に来る参拝客は三野町側から車で来て、駐車場から階段を登ってくるのが普通なのだが逆に上から降りてきた私を見て驚きの表情をしていた。少し休憩をして本堂でお参りをする。最近憶えたばかりの般若心経を唱える。いつか四国八十八ヶ所を歩いて回りたいと常々考えているのだが、現状ではそのような時間を取れるはずも無く、老後の楽しみに取っておこうと思う。

寺を後にして来た道を戻り再び分かれ道に帰ってくる。ここからは少し眺望があるので歩いていても気持ちがいい。天霧山方向に進み10分ほど山道を進むと古井戸がある。とても飲めるような水では無いが城があった当時は貴重な水源だっただろう。看板を頼りに進むとしばらくして三の丸跡が現れる。とはいっても立て札があるだけで城跡らしいものは何も無い。そのまま山頂を目指して進むとすぐに二の丸跡がある。これも立て札だけである。本丸跡は何かあるだろうと期待しながら進むとすぐに山頂になる。残念ながらここにも三角点と立て札があるだけで遺跡らしいものは何も見当たらなかった。眺望もほとんど無かったが木々の隙間から見える景色はなかなかのものである。南側は採石場になっているのでやたらと歩き回ったり身を乗り出すと危険なので注意してほしい。少しがっかりした山頂だったがここに座ってしばらく歴史を思う。今となってはまさに「兵どもが夢の跡」であるが、城があった当時の武将達はここでどのような夢を見ていたのだろうか・・・。そんなことを思いながら山を下る。
-DATA-
- 場所:
- 香川県仲多度郡多度津町
- タイム:
- 虚空蔵寺-(25分)-分かれ道-(20分)-山頂
- 交通:
- JR海岸寺駅より徒歩20分
- 駐車場:
- 虚空蔵寺前の墓場の前
- トイレ:
- 弥谷寺
- 携帯電話:
- 全域で通話可能
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