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住宅地に残る歴史をみつめて
Jan.09, 2004 大和野鳥の森公園~藤沢大和自転車道までの史跡巡り
神奈川県大和市。新宿から電車で1時間のところにあるこの地域は、鎌倉時代には渋谷庄と呼ばれ渋谷重国が支配、室町時代には鶴見郷と呼ばれ足利氏が支配、そして戦国時代になると後北条氏の家臣によって治められた。まだまだ畑や自然の多い地域である。今回は、森・川を散策し素の自分を取り戻すとともにこの地域から古くから伝わるものを探し、村であった当時の歴史に触れてみようと思った。

小田急江ノ島線高座渋谷駅から国道467号線大和方面。約1kmの角を左折したところに野鳥の森公園がある。面積555㎡の小さな自然公園。鳥獣保護区になっている。散歩道を歩く。枯葉が積み重なって出来た絨毯が柔らかく、歩く度にサクサクと音を立てる。太陽が眩しい。横には湧き水が流れている。春になると緑が増え、美しい幻想的な風景となる。寒い冬の今は、背の高いミズキも、春には物色の花をつけるウグイスカズラも、赤い実をつけるガマズミも全て葉を落として眠っている。野鳥のさえずりだけが、春を思わせる。いつもの生活を忘れさせる一瞬がここにはある。

ここへ来た坂を下り、つきあたる道路の1つ手前にある左側の住宅地を行く。浄土宗の信法寺がある。本尊は1670年(寛文10年)頃作られた。旗本の石川与次右衛門永正が開基。改築したのか新しく見える。そこから50m先には薬王院がある。さびれたようすの古い御堂。それが逆に心を落ち着かせる。ここは薬師様とも呼ばれ、眼病に霊験がある。9月8日の祭礼には境内で眼病に効能があるとされる「薬師生姜」を売っている。

ここから南へ800m。きた道のつきあたりの道路を右折。上和田団地を通り越し、JR新幹線が下に通る道へ出る。そのそば南大和病院の先の道を左折。左側のごく小さな森の中に下和田左馬神社がある。江戸時代には鯖神社という表記であった。下和田の鎮守「相模七左馬」の一つであり、境内には梵鐘がある。この境川下流にある7社を一日のうちにお参りするという七サバ参りという信仰があり、子供の流行病から守る事ができるといわれている。森に隠れてさびしくひっそりと建っている神社からは、この地域の住民が昔から守ってきたというようすがうかがえる。この左馬神社がある坂をつきあたり、右折すると大津家長屋門がある。長屋門は封建時代には家格の象徴、農村では通常村役人層の屋敷に設けられたものである。ここは江戸時代末期に建てられたものと思われ、市指定重要有形文化財となっている。

ここから、4月には一面れんげの畑となるつきあたりを左折。東側に位置するいちょう団地を両側にはさんで、江ノ島の海へと続く境川があり、その川に沿って藤沢まで続くサイクリングロード(大和藤沢自転車道)がある。この長いサイクリングロードの土手には春夏になると緑で覆われ、子供達が魚を釣るのどかな光景を眺める事ができる。こうして自然と歴史に触れる事で素の自分にかえり、又、自分の中に新たな引き出しを増やしたような、とてもぜいたくで貴重な時間を過ごした。
-DATA-
- 場所:
- 1.高座渋谷駅から野鳥の森公園
約1.2km。徒歩15分。国道467号線大和方向、消防署南分署を過ぎ、小松フォークリフトとトーエイ工業の間の道を左折。2つ目か3つ目(標識有)の角を左折。大和市上和田字中ノ原2834。)
2.薬王院、信法寺
(高座渋谷駅から徒歩20分。野鳥の森から50m先、徒歩7分)
3.左馬神社(高座渋谷駅から直接行くと徒歩15分。下和田1396。電話046-263-7071) - 交通:
- 小田急電鉄江ノ島線高座渋谷駅(新宿から1時間)。全過程、車もしくは徒歩(2時間以上)
- 駐車場:
- なし。但し、それぞれの付近に一時的に停める事は可能と思われる。
- トイレ:
- なし
- 備考:
- 入園無料、売店なし
- 参考:
- ・大和市ウォーキングマップ(大和市役所医療健康課平成13年3月改訂版発行、電話046-260-5661)
・大和市役所ホームページ
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/
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