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お酒とお水と貉の話し

Nov.02, 2003 真野貉解析

お酒とお水と貉の話し:イメージ1

突然ですが何を隠そう、佐渡島の真野は「アルコ~ル共和国」(←「~」がポイントっぽい)という名前がついてるのです。始めはその意味が理解できなくて悩みましたが、酒蔵が三つもあり、そのうちの一つは新潟県で初めて酒蔵見学を始めたらしく、アルコ~ル共和国として独立(?)したとか・・・。実際、町の境界には「アルコ~ル共和国国境」と書かれた看板もあるし、大統領もいるという徹底ブリ。真野は、佐渡島のおおよそ西のくびれちょっと下に位置している町です。平成16年3月に佐渡市になってから真野町という名前は消えてしまいましたが、車で佐和田の海から350号を南下してゆくと、自然に真野の市街地に出るので道は簡単です。

お酒とお水と貉の話し:イメージ2

真野の市街地の東側は山、西側には海が広がり、真野の海へ流れ込む国府川の河口は、はるかな昔貝塚になっていたとか・・・。古の記憶を今に伝える海辺の町は、金山の町相川とは少し雰囲気の違う、雅びな匂いを漂わせています。それもそのはず、順徳天皇が流罪に合い、居を構えた場所がここだからです。今でも真野の人達は京都系の顔をしていると言われていますし、佐渡弁も他の場所と少し違うそうです。探索ルートのオススメは、350号沿いの真野町役場から出発して、ゆぅらり散歩をしながら町の中を一周し、おまけに車を使ってちょっと山の中の観光スポット巡りでいかがでしょうか?公営の駐車場があるので、移動は楽にできると思います。今日はその中でも、お酒と水と屋敷神の貉との関係にスポットをあて、真野を御紹介します。

お酒とお水と貉の話し:イメージ3

出発点である新町大神宮は役場の南隣に位置しています。役場から国道350号を小木方面に歩いて一つ目の信号を左折すると、正面に大きな鳥居が現れます。綺麗に整備され、大きな石を使った端正な神社です。お堂の右手側の開けた場所は江戸時代から伝わる子ども相撲場で、今もなお使われているとか。また、反対側のお堂の左手には、「おもやの源助貉(むじな)」の祠があります。実は佐渡は貉神の国で、相川の団三郎とそれを守る四天王が佐渡の島のあちこちにいるのですが、ここでまつられている源助貉は団三郎の四天王のうちのひとり(一匹?)なのです。苔むした古い高台の階段を数段登ると祠が二つあり、左側が源助さんの祠になっています。ここでちょっとその祠の裏側を御覧下さい。丸い穴があいてるのがわかるかと思います。なんとこれは源助さんが祠の中と外を出入りする穴なんだそうです。地元のおばあちゃんの話しでは、縁日に祠の穴にお供物をするそうなのですが、次の日になるとその高台にお供物で宴会を開いた跡があるので、貉が集まって賑やかに騒いでいることは間違いないらしいです。

お酒とお水と貉の話し:イメージ4

はてさて、源助貉の祠から小木方面に10分ほど歩きますと、左手にお待ちかねの尾畑酒造が現れます。ここのお酒はエールフランス航空ファーストクラス機内酒に採用されているという品の良いものばかり。とヒッカケ気分の時に野暮なのですが、ここらの酒蔵もまた、源助さんと関係があるのです。時は江戸、団三郎貉親分のところへ嫁入り行列の昼食場所にと源助さんは自分の住む酒蔵を提供し、宴会を開きました。ところが酒屋の主人に見つかって大目玉。慌てて解散したのですが、それ以来その屋敷「おもや」さんの屋敷神となったとか・・・。その「おもや」さんが尾畑酒造と細い路地をはさんで斜向かいのお屋敷。「おもや」とはこちらのお宅の屋号。だから「おもや」の源助と呼ばれているそうです。元々源助さんの祠は「おもや」さんの敷地内にあったそうですが、明治後期に新町大神宮へうつされ、皆に愛され続けています。

お酒とお水と貉の話し:イメージ5

さて、この真野鶴の脇にある細い路地は黒い立派な板塀に囲まれ、その雰囲気はさながら小京都。季節によって家々の庭から咲きこぼれる色とりどりの花が黒い板塀と青い空に映えます。海へと続く路地は、何本も真野御陵のお山から真野の海へと続いています。実はこれらの路地、その昔いくつもの細い川だったそうです。今は埋め立てられ、かろうじて車が一台通れる幅の路地になっていますが、図書館で調べたら川に名前も付いている上に、貉が現れる場所でもあるのです。さあて!実はこの細い何本の川こそが、貉と水とお酒を関連づけるキーワードだったんですね!でわ、この路地から顔を覗かせる青い真野の海に出てみましょう。海はどうしても季節によって違う顔を見せますが、この真野の海は春と夏はとても綺麗な緑色で、澄んだ浜辺は一見の価値ありです。テトラポットのあたりから砂浜までは浅瀬になっていて、奥には半透明のビニールかと思ってしまうような鮮やかな緑の海藻がところ狭しと生い茂り、砂浜には蟹が戯れ、人がいても逃げません。運がよければ浜に住む紺碧のイソヒヨドリにあえるかもしれません。ここはまた、海水浴場にもなっていますが、みかけによらず波の荒い海なので、海に入る時は充分に注意して監視員のいる時を選ぶのが良いと地元の人は言っていました。ここで徒歩から車に乗り換えてちょっと真野から赤泊へ向かう山越えの道へ行ってみましょう。ぐんぐん山を登ってゆくと、真野の海の様子が俯瞰できるようになります。部分によってぱかぱか色が変わって、エメラルドグリーンだったり、突然紺色が始まっていたり、不定形のカラフルなタイルが敷き詰められているように見える道なのだそうです。真野の海を愉しむもう一つの方法だと島の人が教えてくれました。

この峠のてっぺんには梨ノ木地蔵があります。子どもの病気が治ったのを感謝して一つづつお地蔵さんがそなえられ、いつのまにかものすごい数になってしまった場所なのだそうですが、感謝して奉納されているだけあって、お地蔵さんのお顔は皆優しいです。右も左もお地蔵さん。わんさかおられます。そして一度試してもらいたいのはこの梨ノ木地蔵の隣にある「梨ノ木清水」。島一番の名水だと紹介してもらいました。麓の美味しいお酒を思えばそれもそのはず、納得がいきます。お山から良い水が川となって麓へ流れ、また貉はその川をつたって人里へ顔を出す。言わば貉が水を持って来てくれたようなものなのですね。貉が屋敷神となり、そしてこの町のまん中にまつられている町真野。水と貉とお酒は、不思議な組み合わせのように見えますが、密接につながっていることに気付かされました。今は水路こそありませんが、真野の町を自然とお酒に着目して楽しんでみるのはいかがでしょうか。

-DATA-

場所:
新潟県佐渡郡真野町
交通:
佐渡汽船両津港より車で40分。
駐車場:
公営駐車場多数有り。海水浴場付近等。
トイレ:
役場前に公衆トイレあり。
利用施設:
真野町役場隣の観光案内所にて散策マップあり。
参考HP:
アルコ-ル共和国HP:http://www.sado.co.jp/alcohol/main.htm

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