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金山の町 相川

Nov.01, 2003 日本の縮図佐渡を歩こう!

金山の町 相川:イメージ1

江戸時代、金山によって爆発的な隆盛を誇った佐渡島の相川を御紹介したいと思います。相川の町は金山と港、羽田城を結んだ一辺が1程の三角地帯に広がります。この小さな土地に一時期二万人もの人々が夢を抱いて集まっており、その賑わいは地鳴りを引き起こしたという話しさえ聞きました。明治時代には一時相川県でさえあったとか・・・。佐渡ガ島はあらゆる意味で日本の縮図と呼ばれていますが、さしずめこの町は江戸にあたるのではないでしょうか。昔の人々の記憶を探しに今回はこの相川の町をくるりとまわります。

金山の町 相川:イメージ2

相川までは両津から車で約45分程。バスも走っているので御利用下さい。両津から佐和田まで真直ぐ国道350号で佐渡を横断します。佐和田の浜辺に突き当る信号で右折し、沢根という古い街道を通ると道は大きく右に曲がります。Y字の交差点になりますが、真直ぐ進んで下さい。5分も走ると中山トンネルを抜け相川の海が見えてきます。車は海辺の町営駐車場に停めました。今日のルートは羽田商店街から京町通りを抜け、佐渡奉行所を通って西坂を下って一周する、という江戸時代の町の主要な記憶を回るものです。自転車で回ると大変便利で、2時間もあれば充分楽しめますが、古い階段には自転車用のスロープが付いていないものもありますのでお気を付け下さい。

金山の町 相川:イメージ3

羽田商店街を天領通りに向って歩くと駐車場に突き当り、その手前で左に曲がります。この道から相川奉行所への高台にのぼります。羽田商店街の山手には路地や階段がたくさんあり、その一つ一つが味わい深いものですが、今日はその中でも国指定史跡である大安寺の大久保長安逆修塔と河村彦左衛門供養塔、南沢疎水道を通る道を選びました。静かなたたずまいの中にも、あちらこちらに旧い記憶を残しています。急な曲り角になったり細い道に変わったりしますので車には充分注意してください。曲がりくねった坂を登りきると急に視界が開け、眼下に紺碧の海と甍の波が広がります。右手には崖にそそり立つように住宅跡があり、慶長年間山先遊廓が16件程建っていたそうです。左手には寺と墓地が多くそのむこうは佐渡狢の親分として有名な団三郎の住む二つ岩大神宮のある山があります。相川の遊女によって信仰されていた二つ岩の狢神との関係が良くわかるような気がします。

金山の町 相川:イメージ4

このあたりは古い町の名前が残っていて、会津町、下京町、大工町、八百屋町、味噌屋町など、たくさんの記憶を彷佛とさせるものばかりです。名前の表記は歩くとすぐに変わっていき、小さな場所にいくつもの名前がついていたこと、たくさんの人が住んでいただろうということがわかります。名前って大切ですねえ。統合とかで名前を変えることはそこの記憶を消すことなんですね。木漏れ日の下を歩き、苔むした小さな軒下を抜けてゆくと相川の海を一望できる鐘突き堂に出ます。鐘突き堂の前にはちゃんと海をゆっくりと眺めることのできる小さなスペースが作られており、洒落た現地佐渡の無名異焼きでできた椅子まで準備されています。天気が良ければ、空の色が移って佐渡の鉄分の多い真っ青な蒼い海を見渡すことができます。天気の良い、気持ちいい日には運さえよければイルカも見ることができるそうです。人様が気持ちいい時は他の生き物だって気持ちいい日ですからね。ここは日本海に落ちる夕日が真直ぐに見える絶好のスポットなのです。写真にある夕日はここから撮影したもです。

金山の町 相川:イメージ5

鐘突き堂の陰には赤いレンガの塀があります。現在は版画美術館として現役のの建物です。ここでは明治時代の相川の姿を垣間見ることができます。美術館のはす向かいは平成九年に立て直された国史跡佐渡奉行所跡御役所。実際にこの土地に建っていた遺跡後を復元したものです。建物自体は新しいのですが、相川の自然に囲まれた城のような佇まいは江戸時代の相川の喧噪を彷佛とさせるものです。入館料は大人300円かかりますが、実際にこの下に隠され遺されていた本物の鉛なども見ることができますし、係の方の丁寧な説明は必見(聴?)です。また、奉行所は崖にせりたって建立されており、そのすぐ下に牢獄跡や罪人の供養塔までもが今もなお建立されています。これらは山の手側に登った時とは異なり、奉行所下の長坂を降りるとすぐあります。現代の生活と江戸や明治時代の建物が混在している相川の町は祖先が厳しい人生を生き抜いてきたことを実感させてくれるような気がします。

金山の町 相川:イメージ6

相川の町はその歴史と自然をゆっくりと味わうことをお勧めします。多くの人が観光ならばもっと整備を、もっと売り込みを、とおっしゃる佐渡ですが、世界遺産に申請されているだけあって、ここ相川の町は正しい残し方をしてほしいと思わせられる場所です。残念ながら観光マップに掲載されていても朽ち落ちている墓所や神社は少なくありません。人口の著しい減少によって守る人のいなくなってしまった神社仏閣が後を絶たないそうなのです。正しい保護のためにそしてより良い理解の為に、是非ともゆっくりと足を運んでいただきたい町です。

-DATA-

場所:
新潟県佐渡郡相川町
交通:
佐渡汽船両津港より車で45分バスで55分。
駐車場:
海沿いに大きな町営駐車場あり。無料。商店街に5台分 時間30分までの無料駐車場あり。
トイレ:
佐渡版画美術館、佐渡会館に観光客用のトイレあり。
現地マップ:
佐渡会館内、観光案内所に現地ウォーキングマップ等多数あり。レンタサイクル有り。
携帯電話:
使用可

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