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ライトハウスパーク

Nov.20, 2003 バンクーバーで森林浴

ライトハウスパーク:イメージ1

カナダのブリティッシュ・コロンビア州はまさに自然の宝庫だ。バンクーバー、ダウンタウンの街中でもリスはもちろん、あらいぐまやスカンクが散歩し、大空にはかもめや鷲が飛び交う。スタンレーパークはもちろん有名ですばらしいが、少し足を伸ばし今日は、ウエスト・バンクーバーで森林浴を楽しもう。森の中では巨大な木々、岩場ではロッククライミングを練習する人たち、そして輝く海を見守るすばらしい灯台の姿を楽しむことができる。多くの楽しみが詰まっているこのパークへは、公共交通機関で簡単にアクセスできる。バンクーバーのダウンタウンからバスに乗り込み30分程でパークに到着する。バスを降りたら車の行き来の激しいMarine Driveを渡ることになるため、充分気を付けたい。小道を突き当りまで降りて行こう。森に入ってしまう前に、掲示板のところで「Self- Guiding Trail」というタイトルのパンフレットを取っておこう。ウエスト・バンクーバー地区によって作られたこの素朴なパンフレットには、沿岸多雨林の植物群が紹介されている。パンフレットが見つからないときは、掲示板でその植物群を見てみよう。このライトハウスパークはハイキングというよりは、森の小道を散策すると言った方がよく、標高差もごくわずかで変化に富んだ短いトレイルが揃っている。そのため、植物や木々をのんびり楽しめるはずだ。さっそく Starboat Coveへと散策を始めよう。

ライトハウスパーク:イメージ2

公園の最大のみどころは、なんと言ってもPoint Atokinson Lighthouseの灯台だ。灯台の光と霧笛は今もバンクーバー周辺を行き交う船にとって操縦の助けとなっている。海からこの灯台の光を見つけるとき、この巨大な森の暗さは大きな助けになっていることだろう。実は20世紀初期、海岸地区全体が裸地化されていった。この森の巨大な木々も切り倒されてもおかしくなかった。が、政府はこの森を残した。しかし、政府はバンクーバー周辺唯一の最大老大樹のことを思慮しこの73ヘクタールの森を残したわけではなかった。残した理由は、灯台の光を見えやすくするためだけだった。なにはともあれ、比較的邪魔されることなく木々は成長し続けた。老樹に関する本の著者である Randy Stoltmann氏の著書、「Hiking Guide to the Big Trees of Southwestern British Columbia」では公園の顕著で有名な木立や木、主にベイマツ(Douglas Fir)が紹介されている。最長のものは60mの高さにおよび、その誇らしげな表皮は30cmもの分厚さになる。

ライトハウスパーク:イメージ3

文字通り、木を突くキツツキの音が時々、森に響き渡る。また、目を少し上に向けると、400年以上になる海岸のもみの木や杉の木の上に白頭鷲そして、彼らの巣を見つけられる。これらの常緑樹はサーモンを食とする白頭鷲にはかっこうの場所なのだ。この小さくまばゆいばかりの多雨林を散策していると、海を見下ろす高い岩の絶壁に出くわすことだろう。露出したひとつの玄武岩にさびついた大きなドアの燃料庫がある。第二次世界大戦時、この砲床は訪れることのなかった日本の攻撃を防ぐために作られた。カナダ人であるにもかかわらず、日系人であるという理由で捕虜収容所に捕えられ、辛い思いをした人々に思いを馳せたくなる。戦略上重要だったこのライトハウスパークの絶壁からはライオンズ・ゲート・ブリッジ、スタンレー公園、スパニッシュバンク、南方にポイントグレー、西方にボーエン島を見渡すことができる。

世界的に有名なスタンレー公園の5分の1に値するこのライトハウスパークはピクニック、散歩、そして潮風を楽しむ静かなひとときには絶好の場所だ。先に述べたようにロッククライマー達にも人気があり、彼らの練習に見入ってしまう人も多いことだろう。ロッククライマー達と違い、あなたは命綱で守られていない。足を踏み外さないようにくれぐれも気をつけよう。輝く海を浮かぶ灯台を写真におさめたいと思う人は、夕方に訪れるのも良いだろう。来た道をたどりバンクーバーへ戻ろう。

-DATA-

場所:
Canada British Columbia, West Vancouver
アクセス:
250番 Horseshoe Bayバスに乗り、Beacon Laneの辺りまで行く。消防署を過ぎ、ショッピングプラザが右手見えたら、そこでバスを降りると、そこはもうライトハウスパークのすぐ手前。この辺りにあまり詳しくない人は、バスの運転手に聞き、降りるところを教えてもらおう。257番 Horseshow Bay Expressは違うルートを通るので、間違えて乗らないようにしよう。
駐車場:
無料駐車場がライトハウスパーク入り口にある
トイレ:
ライトハウスパーク入り口にある
場所:
Canada British Columbia, West Vancouver
アクセス:
250番 Horseshoe Bayバスに乗り、Beacon Laneの辺りまで行く。消防署を過ぎ、ショッピングプラザが右手見えたら、そこでバスを降りると、そこはもうライトハウスパークのすぐ手前。この辺りにあまり詳しくない人は、バスの運転手に聞き、降りるところを教えてもらおう。257番 Horseshow Bay Expressは違うルートを通るので、間違えて乗らないようにしよう。
駐車場:
無料駐車場がライトハウスパーク入り口にある
トイレ:
ライトハウスパーク入り口にある

鎌ヶ岳

Nar.17, 2003 鈴鹿のマッターホルンと呼ばれる鋭鋒へ

普通なら、3月に入ると、鈴鹿の山々の残雪は少ない。しかし、今年は違った。この時期でも、たっぷりと残雪が残っており、完全な雪山登山となった。

目指す山は、鎌ヶ岳。午後10時過ぎに堺市を出発し、午前1時前には、長石谷登山口前に到着した。計画では、三ツ口谷ルートを取るつもりだったが、そこへのアクセスを考えると、長石谷の駐車場に停める方が楽だったので、ここに駐車した。意外と到着が早かったので、ここでゆっくりと仮眠を取る事にした。風が強い夜だった。

 鎌ヶ岳:イメージ3  鎌ヶ岳:イメージ1

13日の起床は6時。相変わらず風は強い。予報では晴れなので、迷わず登山の準備を進めた。長石谷登山口出発は午前7時25分。三ツ口谷登山口は、御在所表道登山口近くにある。そこまでは、積雪のない登山道をゆっくりと登った。登山口手前から積雪が現れ始め、三ツ口谷に入ると、大量の新雪があった。トレースも全くないので、ルートファインディグと歩行に苦労した。このコースはもともと沢登りコースで、連続する滝をよじ登って行くのが、三ツ口谷の正しい登り方だ。しかし、登山道もすぐ横を平行して通っているので、登れない滝は山道を巻いて登ればよい。今回は、積雪の中を泳ぐようにして、尾根を目指した。三ツ口谷の最終は、ガレ場ザレ場を急登する。そして、武平峠から続く尾根道が、大きく崩落している所へ合流する。ここから頂上へは、鎖場が連続する急登の岩場があり、ゆっくり慎重に登った。それをクリアすると、鎌ヶ岳1161mの頂上にでる。到着は、午前9時59分。山頂からの眺望は360度の大展望で、飽きる事がなかった。

 鎌ヶ岳:イメージ2

帰路は、鎌ヶ岳への最短コース、武平峠へ降り、鈴鹿スカイライン横の山道を登山口目指して、黙々と下った。武平峠への登山道は、一部、積雪で不明瞭な箇所があったものの、登山者によって作られたトレースがしっかり出来上がっていたので、苦労しなかった。長石谷登山口到着は、午後11時58分。今回は、想像以上の積雪に驚いたものの、天候にも恵まれ、満足いく山行となった。

鈴鹿の山に来たら、湯ノ山温泉だ!」という気持ちがあったので、下山後、即、温泉に向かった。今回の温泉は、公共温泉宿「ヘルシーパル湯ノ山」。入浴料金は525円と安く、サウナはないが、露天風呂が気持ちよかった。泉質はアルカリ性単純泉。ここは、厳密に言うと、「湯ノ山温泉」ではなく、「片岡温泉」である。入浴後、一路、大阪を目指した。

岐路、東名阪自動車道からは、鈴鹿の山々が良く見えた。その中で、天を突くように聳え立つ、鎌ヶ岳の姿は、一際目立った存在であった。

-DATA-

場所:
三重県菰野町
駐車場:
鈴鹿スカイライン沿いの武平トンネル手前南側に、大きな駐車場(無料)がある。
長石谷登山口の駐車スペースには3台程、駐車できる。
鈴鹿スライライン沿いの「三ツ口谷登山口」には、数台駐車可。
トイレ:
武平トンネル手前南側駐車場にあり 
その他:
鎌ヶ岳は、滋賀県側と三重県側の空気のぶつかる鈴鹿主稜尾根にあり,たいへん霧がかかりやすく天候もよく変化する場所にあります。沢や谷は比較的狭いため雨量の多い時は山行は危険です。冬は積雪が大変あり厳しい山になります。

丹助岳の秋

Nov.16, 2003 片道40分で手に入る大パノラマ

丹助岳の秋:イメージ1

南国・宮崎の山というと、百名山に挙げられる霧島山(韓国岳)、頂に立つ天の逆鉾が象徴的な高千穂峰が知られている。どちらも霧島山系。鹿児島との県境に近い県西エリアにあり、四季折々に登山家を集める。キリシマツツジなど花も有名。しかし、宮崎の山好きは口をそろえて言うのだ。「宮崎の山は、県北がおもしろい」。そこは祖母傾国定公園にあたるエリア。大崩山、行縢山、比叡山など花崗岩からなる荒々しい山がひしめく。ふたつとない姿で頂を天に突き上げる奇峰岩峰。そのどれもが個性的なのだ。11月、中でもよく親しまれている日之影町・丹助岳(815m)へ向かった。南九州ではまだ中秋といえる季節。宮崎の山は秋たけなわだ。

丹助岳の秋:イメージ2

丹助岳へのアクセスは、九州を横断する国道218号線がメインルートになる。日之影町は神話の里・高千穂町の東に隣接する山峡の町。国道沿いの「道の駅 青雲橋」から東へ1.5kmほど進むと北側に「丹助岳」と書かれた小さな看板が立ち、細い登り道が続いている。ここが丹助岳への入口。軽自動車でも離合が困難な急坂の隘路を車で15分ほど行くと急に視界が開け、そこが丹助岳キャンプ場だ。みな車をここに置き、一帯の登山の基地にしている。標高にして約700m、丹助岳9合目。棚田や峡谷が続く山村風景を一望し、なるほどキャンプにも最適だ。空が近く、夜は星々を手にとるようだろう。いまは昼。管理棟前に立つイチョウの木が秋の日に黄金色の葉をひるがえしている。心地よい秋風に背中を押されて出発しよう。

丹助岳の秋:イメージ3

しばらくは日当たりのいい杉木立の道をゆく。適度なアップダウンは足慣らしにぴったりで、まだまだこの辺りではハイキング気分。10分ほど行くと比叡山への分岐が現れ、ここから頂への道は一気に高度をかせぐ。杉林が姿を消し、周囲はコナラやイヌツゲの疎林。ヒメシャラの赤い樹肌が目を引く。斜面は急で、巨岩の群れの間を縫うように登った。岩峰の地肌を這う山行だ。岩に降り積もった落ち葉に足をとられないようにと足元ばかりに気をとられてふと見上げると、紅葉したもみじが秋の陽射しを透かして輝いていた。もうひと息だ。斜面の勾配はいよいよきつくなるが、要所要所のロープが手を貸してくれる。キャンプ場から1 時間弱。もっとも急坂な岩場をよじ登ると丹助岳815mの山頂だ。山頂は狭く切り立っており、そのぶん高度感が素晴らしい。360度の視界はどうだ。矢筈岳、比叡山などの岩峰や遠くは阿蘇・根子岳まで望む。日之影の町並みが箱庭のよう。手軽に到達できるこの大パノラマこそ丹助岳が人を呼ぶ理由だ。岩の間に腰を下ろし、お茶で喉をうるおしながら景色を眺めていると時間を忘れた。ふと気付くと岩の上に真新しいアケビの種。誰か途中で実を見つけ山頂で食べたのかもしれない。これも秋の山の楽しみだ。

丹助岳の秋:イメージ4

最後に、山行の汗を流す近辺の温泉情報を紹介したい。もっとも近いのは日之影温泉駅。五ヶ瀬川に沿う町の中心部にあり、第3セクター・高千穂鉄道(TR)の駅舎の中にある。温泉は2階。泉質はアルカリ性単純温泉で入浴料大人400円。こぢんまりとしているが、陽当たりのいい温泉だ。露天風呂の真下がホームになる。ローカル線の列車の発着を眺めて入る温泉も一興だ。もし時間があれば足を伸ばして鹿川渓谷の湯ノ谷温泉に行くのもいい。ここは冷泉だが、露天の五右衛門風呂がある。管理者の姿はない。代わりに薪が置いてある。自分で湧かすのだ。なんて野趣あふれる! 時間こそかかるがアウトドアの極みといえるだろう。今回は日之影温泉を選んだ。露天風呂からホームを眺めていたら、列車から下りた人がしばらくしたら裸で隣にやってきた。ほほえましい気分になる。ほてった身体をなでる川風が、山頂で浴びた秋風を思い出させた。

-DATA-

場所:
宮崎県西臼杵郡日之影町丹助
交通:
国道218号線から看板に従って車で約15分で登山口
駐車場:
30台
トイレ:
あり
キャンプ場
利用料金:
大人1人 1泊600円(休憩室・バンガロー) 
テント持ち込み1,200円(大型)600円(小型)
お問い合せ:
日之影町企画開発課 TEL:0982-87-2111

那岐山

Nov.09, 2003 新しい1,255mの山頂にトライ

知っている方も多いとは思いますが、那岐山は以前は標高1,240mの山でした。ところが、登山者から向こう頂の方が高いのではないかと声が多々聞かれ、計りなおしたらやっぱりという事で最近山頂が変わったばかりの山です。僕も以前の山頂に登った時は、向こうの方が高いのではないかと思った一人でした。と、こんな感じで新しい山頂に登りたいなと思っていたら、合わせたかのように友達が「どっか山登りに連れて行ってくれんか?」ときたもんだ。で、どこがいいか条件を聞いてみたら「危なくなくて、日帰り出来て、1時間から2時間で登れそこそこ登山の気分が味わえて、景色が良くて、まあまあ有名な山」ときたもんだ。なんてわがままなと言いたいのだが「それなら旦那いい山がありまっせ。」という事で、僕らの那岐山登山は決定した。

那岐山:イメージ1

登山の当日の天気は晴れ。申し分ない。2人いるので車で行くことに。2人とも倉敷に住んでいるので、まずは国道429号線で津山に出ることに。国道 53号線と津山の前で合流し、2.3キロいくと左手にほっかほか亭があったのでそこで弁当を買う。津山の市街地を抜け国道53号線を奈義町の方に車を走らせる。奈義町の中心街を抜けると、菩提寺、蛇淵の滝、那岐山登山口というまず意識していたら見逃すことはないような標識が出ていたので、そこを北に折れる。曲がって3km程で道が東に急カーブする。その直前に蛇淵の滝の案内が出ていたのでそこを左に曲がる。とすぐに蛇淵の滝と那岐山登山口を兼ねた駐車場があった。

那岐山:イメージ2

さあ、いよいよ那岐山登山開始である。準備運動をして出発進行なのだが、折角だから蛇淵の滝を見学。ちゃんと休憩できる所もあり、そこでも十分おいしく弁当が食べられそうであったが、山頂で食べなければ片手落ちである。さて、当然のことなのだが那岐山にはいくつかコースがあるが、案内標識を見てCコースで登り、Bコースで降りることにした。少し登るとBコースとの分岐がある。そこを左に進路をとる。しばらくは杉林の中を登っていく。傾斜の方もそれほどきつくない。その後もたんたんと登っていく。途中振り返ってみても全く景色は見えない。このCコースには1時間ほど登ったところに大神岩という絶好の休憩ポイントがあり、当然そこで休憩をとる。今まであまり景色が見えなかった分も取り返すのごとくすばらしい景色。しかも岩なのでどこへでも腰掛けられるときたもんだ。もうサイコー。休憩を終え出発。大神岩からは以前の山頂まで、直前以外は緩やかな登りであったせいか30分足らずで着いた。

那岐山:イメージ3

この那岐山の以前の山頂は広い。なんと休憩所もトイレもある。少し北に下れば水場だってある。登山者は平日だというのに、私たち以外に3組いた。何かと便利なので、ここで東にある新しい山頂を眺めながら弁当を食べることに。少し霞んでて、日本海が見えなかったのが残念であったが、もう景色は抜群。弁当もビールもうまいなんてもんじゃない。これだから登山はやめられない。弁当を食べた後は昼寝。青い空と白い雲が心地よい。ただ夏場は暑いだろうなと思う。最高の一時を過ごした後、新しい山頂へ向かう。といっても、すぐそこにあるので5分程で着いた。新しい山頂はというと、以前の山頂と比べたらはるかに狭く、設備もなく、景色も落ちる。しかし、ここが那岐山頂なので記念撮影。その後コーヒーを沸かして飲んだ。

さあ、いよいよ下山である。下りはBコースを使うので那岐山頂をそのまま東に下る。しばらくしての分岐点で右に曲がり、本格的な下りに突入。Bコースは鬱蒼とした杉林をひたすら下るという感じで、途中から全く景色がない。そのせいか途中休憩をほとんどしなかったこともあり、約1時間で下山できた。それにしても那岐山は週末登山にはもってこいの山だ。最初の方に書てある友達の条件を、実際すべて満たす山といっても過言ではない。今度は、ぜひ那岐山系縦走をしてみたい。

-DATA-

場所:
岡山県勝田郡奈義町
交通:
車(倉敷から約3時間)
駐車場:
あり(10台ほど)祝祭日はいっぱいになる。
トイレ:
登山口にはなし。以前の山頂にはある。
タイム:
登山口-(1時間)-大神岩-(30分)-以前の山頂-(5分)-新山頂
その他:
近くの菩提寺に日本一の大イチョウの木がある。

小佐渡小木町矢島・経島小佐渡小木町矢島・経島

Nov.2, 2003 乗ってみようたらい舟

小佐渡小木町矢島・経島:イメージ1

佐渡といえば荒海!荒海と言えばおけさ!たらい舟には観光客相手だろうと恥ずかしがらずに、騙されたと思って乗ってみることをオススメします!!というわけで、たらい舟おすすめスポットの御紹介です。佐渡では、あちこちでたらい舟に乗れますが、小木町の矢島・経島の美しさには眼を疑います。かく言う私は、実は佐渡の言い伝えや歴史をひも解いてみた時に矢島・経島が大変興味深かったので足を運んでみたのですが、偶然にたらい舟を試してみて二度びっくり!というグリコのおまけ状態だったので御紹介させていただくことにしました。

小佐渡小木町矢島・経島:イメージ2

矢島・経島は佐渡汽船小木港から西へ車で7分程に位置します。バスも出ております。小木への道は小木港を背にして左方面。小木宿根木方面に続く一本道の途中に矢島・経島の看板があります。その看板に沿って左に入る急で細い道を降りてゆくと、矢島・経島の集落に入ります。大変細い道なので看板を頼りにするといいと思います。小木の民族博物館まで出てしまったら行き過ぎです。坂を降りきると数台分の駐車場スペースがあります。ここから2分程歩いて海岸へ出ることもできますし、海岸には約6台分の駐車スペースもあります。海岸の駐車場へ続く道は狭く、駐車場も少々停めにくいので、手前の広い駐車場に停める方が楽かもしれません。

小佐渡小木町矢島・経島:イメージ3

細い集落を海へと導く路地を歩いてゆくと、空の色を見事に映し出した湾が開けます。左手に「矢島体験学習館」があり、ここでたらい舟の受け付けをしています。学習館では、小木そばや佐渡のうまいイカ、珈琲等の軽食も扱っているのでちょっとした休憩としても良い場所です。磯から矢島と経島には橋がかけられ、湾をぐるりと一周できるようになっており、ちょっとした散策ができます。一周するにはゆっくり歩いて20分はかかるのではないでしょうか?赤い橋を渡って一つ目の島が「矢島」です。「矢島」は名前の通り、良い「矢」を作る竹が採れる島だったのだそうです。平安の昔、鵺という妖怪を退治する時にここの竹を使って作った特種な矢で退治したとか、、、、その謂れが矢島の看板に書かれています。この矢竹は現在絶滅してしまったそうですが、この島に残っている山本悌二郎氏の元別荘といわれる家の縁側の天井部分に使われているそうです。探してみてください。小さな島で、ここに矢がどのように生えていたのか興味深いのですが、残念ながら今は松ばかりが生えていました。

小佐渡小木町矢島・経島:イメージ4

隣接する経島は、日蓮上人の赦免状を持って佐渡に渡ろうとした弟子が漂着し、読経をして一夜を明かしたと言われている島で小さな山がこんもりと海から顔を出しています。島の頂上にはそのお弟子さんの石像があるそうですが、おけさ舟の海女さん曰く「登りたければどうぞ~」だそうです。経島のふもとを通り、新しい橋を渡ると、矢島・経島の抱える湾を眺めることができます。佐渡の海の中でも屈指の美しい海ではないでしょうか。紺色とも青とも蒼とも言えない刻一刻と色や姿を変える海は、いくら見ていても飽きないものです。海藻は春、ワカメが茶色に色付き見事なのだそうです。雨の日にもここを訪れたことがありますが、完全に灰色に濁ることなく、蒼い姿を残しておりとても驚きました。

さて、先にも書きましたが、たらい舟は体験学習館で申し込みます。大人500円、子供300円でした。チケットを持って、どきどきしながらたらい舟に向かうと、気さくな海女さんがお出迎え。思いのほか揺れは激しくなく、舟酔いもありません。ちゃっぷちゃっぷとたった一本の櫂で沖へあっという間に進んでゆきます。すごい技術です!櫂はたらいにロープで縛っているたった10cm程の間を動いているのですが、目的の場所へとあやまたず進みます。櫂は前後に漕いでいるのではなく、櫂の柄を左右に回転しているのだから驚きです。レーシングカーのハンドルを左右に繰り返し動かしているような感覚でしょうか。湾の中程で私達にも体験させてもらいましたが、なかなかすすまず、ぐるぐるとたらいがまわってしまい、岸から見たらとても奇妙な光景だったのではないでしょうか。「なかなか上手くできないよぅ」というぼやきに、「そんなにすぐできるようになられちゃぁ、あたし達の商売あがったりよ!」と切り返してくれる海女さんに益々親近感がわきます。たらいは四人ほど乗れ、中心にあるたらいの穴にガラスが貼ってあり、海底を眺めることができます。橋や矢島・経島から見る湾も美しいものですが、やはり海底の姿には感動します。ところどころにウニや貝が見え、思わず採りたくなってしまいます。海女さんの上手な喋りに笑わせられながら、湾を一周して岸に戻りましたが、今でも海藻採りに使われているというたらい舟は、海女さんの手となり自由に動く、まさに職人の為せる技です。是非体験為さってください。

-DATA-

場所:
新潟県佐渡郡小木町
交通:
佐渡汽船小木港より車で7分。小木発バス深浦行き矢島入口下車徒歩10分(看板あり)
駐車場:
多数有り
トイレ:
公衆トイレあり
利用施設:
矢島・経島体験学習館
〒952-0605 新潟県佐渡郡小木町大字小木365-1
電話番号:0259-86-2992
4/1~10/31まで会館、8:00~17:00
小木蕎麦、烏賊焼き、珈琲等有り。休憩できます。
体験学習は、たらい舟一時間1,000円/人・磯釣り一時間1,000円/人・そば打ち1,000円/人(要予約5人以上)・イカの一夜干し1,000円/人(要予約10人以上)

お酒とお水と貉の話し

Nov.02, 2003 真野貉解析

お酒とお水と貉の話し:イメージ1

突然ですが何を隠そう、佐渡島の真野は「アルコ~ル共和国」(←「~」がポイントっぽい)という名前がついてるのです。始めはその意味が理解できなくて悩みましたが、酒蔵が三つもあり、そのうちの一つは新潟県で初めて酒蔵見学を始めたらしく、アルコ~ル共和国として独立(?)したとか・・・。実際、町の境界には「アルコ~ル共和国国境」と書かれた看板もあるし、大統領もいるという徹底ブリ。真野は、佐渡島のおおよそ西のくびれちょっと下に位置している町です。平成16年3月に佐渡市になってから真野町という名前は消えてしまいましたが、車で佐和田の海から350号を南下してゆくと、自然に真野の市街地に出るので道は簡単です。

お酒とお水と貉の話し:イメージ2

真野の市街地の東側は山、西側には海が広がり、真野の海へ流れ込む国府川の河口は、はるかな昔貝塚になっていたとか・・・。古の記憶を今に伝える海辺の町は、金山の町相川とは少し雰囲気の違う、雅びな匂いを漂わせています。それもそのはず、順徳天皇が流罪に合い、居を構えた場所がここだからです。今でも真野の人達は京都系の顔をしていると言われていますし、佐渡弁も他の場所と少し違うそうです。探索ルートのオススメは、350号沿いの真野町役場から出発して、ゆぅらり散歩をしながら町の中を一周し、おまけに車を使ってちょっと山の中の観光スポット巡りでいかがでしょうか?公営の駐車場があるので、移動は楽にできると思います。今日はその中でも、お酒と水と屋敷神の貉との関係にスポットをあて、真野を御紹介します。

お酒とお水と貉の話し:イメージ3

出発点である新町大神宮は役場の南隣に位置しています。役場から国道350号を小木方面に歩いて一つ目の信号を左折すると、正面に大きな鳥居が現れます。綺麗に整備され、大きな石を使った端正な神社です。お堂の右手側の開けた場所は江戸時代から伝わる子ども相撲場で、今もなお使われているとか。また、反対側のお堂の左手には、「おもやの源助貉(むじな)」の祠があります。実は佐渡は貉神の国で、相川の団三郎とそれを守る四天王が佐渡の島のあちこちにいるのですが、ここでまつられている源助貉は団三郎の四天王のうちのひとり(一匹?)なのです。苔むした古い高台の階段を数段登ると祠が二つあり、左側が源助さんの祠になっています。ここでちょっとその祠の裏側を御覧下さい。丸い穴があいてるのがわかるかと思います。なんとこれは源助さんが祠の中と外を出入りする穴なんだそうです。地元のおばあちゃんの話しでは、縁日に祠の穴にお供物をするそうなのですが、次の日になるとその高台にお供物で宴会を開いた跡があるので、貉が集まって賑やかに騒いでいることは間違いないらしいです。

お酒とお水と貉の話し:イメージ4

はてさて、源助貉の祠から小木方面に10分ほど歩きますと、左手にお待ちかねの尾畑酒造が現れます。ここのお酒はエールフランス航空ファーストクラス機内酒に採用されているという品の良いものばかり。とヒッカケ気分の時に野暮なのですが、ここらの酒蔵もまた、源助さんと関係があるのです。時は江戸、団三郎貉親分のところへ嫁入り行列の昼食場所にと源助さんは自分の住む酒蔵を提供し、宴会を開きました。ところが酒屋の主人に見つかって大目玉。慌てて解散したのですが、それ以来その屋敷「おもや」さんの屋敷神となったとか・・・。その「おもや」さんが尾畑酒造と細い路地をはさんで斜向かいのお屋敷。「おもや」とはこちらのお宅の屋号。だから「おもや」の源助と呼ばれているそうです。元々源助さんの祠は「おもや」さんの敷地内にあったそうですが、明治後期に新町大神宮へうつされ、皆に愛され続けています。

お酒とお水と貉の話し:イメージ5

さて、この真野鶴の脇にある細い路地は黒い立派な板塀に囲まれ、その雰囲気はさながら小京都。季節によって家々の庭から咲きこぼれる色とりどりの花が黒い板塀と青い空に映えます。海へと続く路地は、何本も真野御陵のお山から真野の海へと続いています。実はこれらの路地、その昔いくつもの細い川だったそうです。今は埋め立てられ、かろうじて車が一台通れる幅の路地になっていますが、図書館で調べたら川に名前も付いている上に、貉が現れる場所でもあるのです。さあて!実はこの細い何本の川こそが、貉と水とお酒を関連づけるキーワードだったんですね!でわ、この路地から顔を覗かせる青い真野の海に出てみましょう。海はどうしても季節によって違う顔を見せますが、この真野の海は春と夏はとても綺麗な緑色で、澄んだ浜辺は一見の価値ありです。テトラポットのあたりから砂浜までは浅瀬になっていて、奥には半透明のビニールかと思ってしまうような鮮やかな緑の海藻がところ狭しと生い茂り、砂浜には蟹が戯れ、人がいても逃げません。運がよければ浜に住む紺碧のイソヒヨドリにあえるかもしれません。ここはまた、海水浴場にもなっていますが、みかけによらず波の荒い海なので、海に入る時は充分に注意して監視員のいる時を選ぶのが良いと地元の人は言っていました。ここで徒歩から車に乗り換えてちょっと真野から赤泊へ向かう山越えの道へ行ってみましょう。ぐんぐん山を登ってゆくと、真野の海の様子が俯瞰できるようになります。部分によってぱかぱか色が変わって、エメラルドグリーンだったり、突然紺色が始まっていたり、不定形のカラフルなタイルが敷き詰められているように見える道なのだそうです。真野の海を愉しむもう一つの方法だと島の人が教えてくれました。

この峠のてっぺんには梨ノ木地蔵があります。子どもの病気が治ったのを感謝して一つづつお地蔵さんがそなえられ、いつのまにかものすごい数になってしまった場所なのだそうですが、感謝して奉納されているだけあって、お地蔵さんのお顔は皆優しいです。右も左もお地蔵さん。わんさかおられます。そして一度試してもらいたいのはこの梨ノ木地蔵の隣にある「梨ノ木清水」。島一番の名水だと紹介してもらいました。麓の美味しいお酒を思えばそれもそのはず、納得がいきます。お山から良い水が川となって麓へ流れ、また貉はその川をつたって人里へ顔を出す。言わば貉が水を持って来てくれたようなものなのですね。貉が屋敷神となり、そしてこの町のまん中にまつられている町真野。水と貉とお酒は、不思議な組み合わせのように見えますが、密接につながっていることに気付かされました。今は水路こそありませんが、真野の町を自然とお酒に着目して楽しんでみるのはいかがでしょうか。

-DATA-

場所:
新潟県佐渡郡真野町
交通:
佐渡汽船両津港より車で40分。
駐車場:
公営駐車場多数有り。海水浴場付近等。
トイレ:
役場前に公衆トイレあり。
利用施設:
真野町役場隣の観光案内所にて散策マップあり。
参考HP:
アルコ-ル共和国HP:http://www.sado.co.jp/alcohol/main.htm

金山の町 相川

Nov.01, 2003 日本の縮図佐渡を歩こう!

金山の町 相川:イメージ1

江戸時代、金山によって爆発的な隆盛を誇った佐渡島の相川を御紹介したいと思います。相川の町は金山と港、羽田城を結んだ一辺が1程の三角地帯に広がります。この小さな土地に一時期二万人もの人々が夢を抱いて集まっており、その賑わいは地鳴りを引き起こしたという話しさえ聞きました。明治時代には一時相川県でさえあったとか・・・。佐渡ガ島はあらゆる意味で日本の縮図と呼ばれていますが、さしずめこの町は江戸にあたるのではないでしょうか。昔の人々の記憶を探しに今回はこの相川の町をくるりとまわります。

金山の町 相川:イメージ2

相川までは両津から車で約45分程。バスも走っているので御利用下さい。両津から佐和田まで真直ぐ国道350号で佐渡を横断します。佐和田の浜辺に突き当る信号で右折し、沢根という古い街道を通ると道は大きく右に曲がります。Y字の交差点になりますが、真直ぐ進んで下さい。5分も走ると中山トンネルを抜け相川の海が見えてきます。車は海辺の町営駐車場に停めました。今日のルートは羽田商店街から京町通りを抜け、佐渡奉行所を通って西坂を下って一周する、という江戸時代の町の主要な記憶を回るものです。自転車で回ると大変便利で、2時間もあれば充分楽しめますが、古い階段には自転車用のスロープが付いていないものもありますのでお気を付け下さい。

金山の町 相川:イメージ3

羽田商店街を天領通りに向って歩くと駐車場に突き当り、その手前で左に曲がります。この道から相川奉行所への高台にのぼります。羽田商店街の山手には路地や階段がたくさんあり、その一つ一つが味わい深いものですが、今日はその中でも国指定史跡である大安寺の大久保長安逆修塔と河村彦左衛門供養塔、南沢疎水道を通る道を選びました。静かなたたずまいの中にも、あちらこちらに旧い記憶を残しています。急な曲り角になったり細い道に変わったりしますので車には充分注意してください。曲がりくねった坂を登りきると急に視界が開け、眼下に紺碧の海と甍の波が広がります。右手には崖にそそり立つように住宅跡があり、慶長年間山先遊廓が16件程建っていたそうです。左手には寺と墓地が多くそのむこうは佐渡狢の親分として有名な団三郎の住む二つ岩大神宮のある山があります。相川の遊女によって信仰されていた二つ岩の狢神との関係が良くわかるような気がします。

金山の町 相川:イメージ4

このあたりは古い町の名前が残っていて、会津町、下京町、大工町、八百屋町、味噌屋町など、たくさんの記憶を彷佛とさせるものばかりです。名前の表記は歩くとすぐに変わっていき、小さな場所にいくつもの名前がついていたこと、たくさんの人が住んでいただろうということがわかります。名前って大切ですねえ。統合とかで名前を変えることはそこの記憶を消すことなんですね。木漏れ日の下を歩き、苔むした小さな軒下を抜けてゆくと相川の海を一望できる鐘突き堂に出ます。鐘突き堂の前にはちゃんと海をゆっくりと眺めることのできる小さなスペースが作られており、洒落た現地佐渡の無名異焼きでできた椅子まで準備されています。天気が良ければ、空の色が移って佐渡の鉄分の多い真っ青な蒼い海を見渡すことができます。天気の良い、気持ちいい日には運さえよければイルカも見ることができるそうです。人様が気持ちいい時は他の生き物だって気持ちいい日ですからね。ここは日本海に落ちる夕日が真直ぐに見える絶好のスポットなのです。写真にある夕日はここから撮影したもです。

金山の町 相川:イメージ5

鐘突き堂の陰には赤いレンガの塀があります。現在は版画美術館として現役のの建物です。ここでは明治時代の相川の姿を垣間見ることができます。美術館のはす向かいは平成九年に立て直された国史跡佐渡奉行所跡御役所。実際にこの土地に建っていた遺跡後を復元したものです。建物自体は新しいのですが、相川の自然に囲まれた城のような佇まいは江戸時代の相川の喧噪を彷佛とさせるものです。入館料は大人300円かかりますが、実際にこの下に隠され遺されていた本物の鉛なども見ることができますし、係の方の丁寧な説明は必見(聴?)です。また、奉行所は崖にせりたって建立されており、そのすぐ下に牢獄跡や罪人の供養塔までもが今もなお建立されています。これらは山の手側に登った時とは異なり、奉行所下の長坂を降りるとすぐあります。現代の生活と江戸や明治時代の建物が混在している相川の町は祖先が厳しい人生を生き抜いてきたことを実感させてくれるような気がします。

金山の町 相川:イメージ6

相川の町はその歴史と自然をゆっくりと味わうことをお勧めします。多くの人が観光ならばもっと整備を、もっと売り込みを、とおっしゃる佐渡ですが、世界遺産に申請されているだけあって、ここ相川の町は正しい残し方をしてほしいと思わせられる場所です。残念ながら観光マップに掲載されていても朽ち落ちている墓所や神社は少なくありません。人口の著しい減少によって守る人のいなくなってしまった神社仏閣が後を絶たないそうなのです。正しい保護のためにそしてより良い理解の為に、是非ともゆっくりと足を運んでいただきたい町です。

-DATA-

場所:
新潟県佐渡郡相川町
交通:
佐渡汽船両津港より車で45分バスで55分。
駐車場:
海沿いに大きな町営駐車場あり。無料。商店街に5台分 時間30分までの無料駐車場あり。
トイレ:
佐渡版画美術館、佐渡会館に観光客用のトイレあり。
現地マップ:
佐渡会館内、観光案内所に現地ウォーキングマップ等多数あり。レンタサイクル有り。
携帯電話:
使用可

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