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飛騨高山を歩く

Sep.27, 2003 古い街並と飛騨の里

飛騨高山を歩く:イメージ1

古い街並みが魅力的な飛騨高山。江戸幕府の直轄地として京の文化の影響を受けて栄えた町で、「小京都」と呼ばれている。神社や寺、博物館、美術館が多く、緑の山に囲まれた飛騨高山は、歩くことを楽しめる絶好の場所である、すぐ東には、乗鞍岳や穂高の山々が連なっている。名古屋からは、JR「ワイドビューひだ」で2時間9分。高速バスだと、高山まで2時間50分だ。高速バスの方が約40分長くかかるわけだが、料金は電車の約半分で往復5,000円である(2003年9月現在)。私は格安さにひかれてバスを利用した。名古屋駅から出ているJR東海バスは、出発後すぐに名古屋高速に入り、東海北陸道を通り、道中はほとんど高速道路を走っているので快適である。

飛騨高山を歩く:イメージ2

朝7時30分に名古屋を出て、高山に午前10時20分着。天気は快晴。秋晴れの素晴らしい青空が広がっていた。高山駅を降りて、まっすぐ東へ進むと 10分程度で宮川にかかる橋に出る。橋を越えたあたりから、南北へ伸びる細い道に、昔ながらの黒い木造の日本家屋が並ぶ。江戸後期から明治時代に建てられた家屋だ。三町(さんまち)と呼ばれるエリアが古い街並みで有名である。高山といえば、この三町の景観がよく紹介される。酒蔵はもちろんのこと、土産を売る店やカフェまで、景観の調和を崩さないよう和風の暖簾や木の看板、ランプなどに配慮がなされている。

飛騨高山を歩く:イメージ3

ひととおり三町を歩いて街並みを堪能したあとは、高山陣屋の大きな建物の前を通り、高山駅の南にあるバス通りから、JRの線路を越えてまっすぐと西へと歩く。やがて、高山美術館や飛騨の里方面への南西に伸びる道があり、飛騨の里を目指して進む。上り坂が続く。飛騨の里へと続く「飛騨の里通り」には、テディ・ベアエコビレッジや、世界のアンティック木の国館などの展示館もある。やがて飛騨の里に到着。三町から40分くらい歩いただろうか。飛騨民族村とも呼ばれ、合掌造りの家など、飛騨各地から移築された古い民家が緑豊かな広い敷地に集められている。700円の入場料が必要だ。入り口で、飛騨の里のマップをもらう。マップには、池の周りだけを歩く15分コース、合掌作りの主なものだけを見る30分コース、飛騨の里を1周する1時間コース、隣接する民族村や分学散歩道までを含めた2時間~半日コースの4とおりのコースが記されている。半日かけてゆっくりと歩きたいところだが、日帰りのため、帰りのバスの時間も気になるので1時間コースで飛騨の里内を見てまわることとした。

飛騨高山を歩く:イメージ4

飛騨の里の風景は、日本人なら誰もがノスタルジックに感じるだろう。合掌造りの家に住んだことがなくても、飛騨地方に生まれ育ったことのない人でも、この光景を懐かしいと感じる感情が日本人のDNAに組み込まれているんだと思う。山があり、池があり、畑があり、雑草が辺りに生い茂っている。どの家にもたいてい囲炉裏があり、家畜小屋がある。石臼が土間に置かれていたりもする。合掌作りの一つ一つを見てまわった。中には、靴を脱いで屋内や2階まで上がれるようになっている家もある。豪雪地帯である飛騨地方で、昔の人の生活が楽ではなかったことが垣間見える。

飛騨高山を歩く:イメージ5

飛騨の里から高山駅までは下り坂なので、歩いても高山駅まで帰ることができるだろう。バスも本数は多くはないが、出ている。時間に余裕のなかった私は、バスを利用した。丸一日、飛騨高山を満喫することができた。

-DATA-

場所:
岐阜県高山市
交通:
名古屋よりJR高山線、高山駅下車。あるいはJR東海バス(高速バス)にて高山へ。
名古屋-高山間、JR「ワイドビューひだ」約2時間10分。JRバス約2時間50分
駐車場:
高山市内に数カ所駐車場有り。飛騨の里、駐車場有り。
トイレ:
飛騨の里内は、トイレ4か所有り。

銀泉台

Sep.15, 2003 赤岳斜面がナナカマドの赤に染まる日本一早い紅葉を楽しむ

銀泉台:イメージ1

大雪山のやや北側に連なる山々は表大雪と呼ばれる。この表大雪の東に赤岳があり、赤岳の登山口の銀泉台は紅葉の名所として、知られている。大雪山周辺は北海道でもっとも標高の高い地域であり、日本で最初に紅葉の始まるところである。例年は銀泉台の紅葉の見頃は9月下旬頃だと言われるが、今年は1週間くらい早くなりそうだと聞いて、初めて秋の北海道に出かけることとした。

銀泉台:イメージ2

紅葉時期のマイカー規制日は、銀泉台ヒュッテに宿泊する場合を除いて、大雪山系の東側、大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へ車を駐車し、そこでシャトルバス銀泉台行きに乗り換えることとなる。マイカー規制日以外と、銀泉台ヒュッテに宿泊する場合は、国道273号の大雪道路情報ターミナルの少し南から、西南方向に分かれている道、大雪山観光道路を上っていく。観光道路と言っても、林道であり、カーブのきつい部分が舗装されているのみでほとんどが砂利道である。道も狭く、車同士のすれ違いには、注意が必要である。もうひとつの注意点はキタキツネやエゾシカが道にいることもある点だ。紅葉の始まっている赤岳の斜面が正面に見えるようになると、銀泉台ヒュッテはまもなくである。銀泉台ヒュッテ手前の駐車場ではマイカーは南側のみに駐車する。ここは標高が1,500mである。

銀泉台:イメージ3

銀泉台ヒュッテの建物の奥側が、パトロール事務所になっていて、ここで入山の手続きをする。ヒュッテの奥にトイレの建物があり、その右から歩き始める。最初は車1台が通れるくらいの幅の林道である。ゆるやかな坂のダケカンバが黄葉している中を左へ右へと折れ曲がった道を行く。5分ほど登ると、右側に赤岳登山口と書かれた道標があり、道標の左側から細い登山道が始まっている。少し登りがきつくなり、振り返ると大雪山観光道路のあたりの林が見える。ヒュッテから歩き始めて15分ほどで右の視界が開ける。赤・黄色に彩られる斜面が目に飛び込む。斜面はナナカマドの紅葉とダケカンバの黄葉が散りばめられ、ハイマツの緑も混じり、素晴らしい眺めである。紅葉を眺めつつ登っていくと、斜面の下の方はダケカンバの黄色が多く、車で登ってきた大雪山観光道路付近の林が見える。すっと紅葉が続いているものの、標高の低い方は、紅葉の進み具合が遅いことがわかる。

銀泉台:イメージ4

さらに登っていくと、いったん下り先ほど見えていた斜面の上の方をトラバースして行く。左側に見えるダケカンバの黄葉も綺麗だ。少し登りがあって、右側の視界が大きく開ける。登山道の左に「第一花苑」の木の札がある。ここが今回の目的地である。登山道の右側は下りの斜面になっており、足下にはチングルマの果穂が風に揺れている。斜面にポツンポツンと赤や黄のウラジロナナカマドやダケカンバがあり、斜面の下からは林が続いて、遙か下には林の中を走る大雪山観光道路が見える。東から北東方面の山もよく見える。これらは大雪山の中でも北大雪と呼ばれる山々である。東南方向には銀泉台ヒュッテも見える。1時間足らずの登りで、これだけの紅葉と広大な眺めが楽しめるのだ。今回は時間的な制約もあり、ここまでの歩きとして、銀泉台ヒュッテへ戻ることとした。時間さえあれば、さらに登って、第二花苑・駒草平と通って、第一花苑から2時間10分で赤岳頂上へ登ることが出来る。駒草平がコマクサの花で覆い尽くされる夏に、是非とも赤岳まで登ってみたい。なお、9月中旬といえども北海道の標高1,500mでは朝夕0度くらいまで下がるので、充分な防寒対策が必要である。

-DATA-

場所:
北海道上川支庁上川郡上川町
タイム:
銀泉台ヒュッテ(5分)→赤岳登山口(60分)→第一花苑(40分)→赤岳登山口(5分)→銀泉台ヒュッテ
計110分
交通:
車(紅葉時期のマイカー規制日):
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へ車を駐車。シャトルバス銀泉台行きに乗って約30分。
車(マイカー規制日以外):
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。大雪道路情報ターミナルの少し南から、西南方向の大雪山観光道路・銀泉台方面に入る。
駐車場:
銀泉台ヒュッテ駐車場(マイカー規制日は銀泉台ヒュッテの宿泊者のみ) 紅葉の時期は交通規制があり,マイカーは大雪大橋近くの大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場駐車場に駐車する。(いずれも無料)
トイレ:
大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場、銀泉台ヒュッテの奥の建物
宿泊:
銀泉台ヒュッテ
テント指定地:
銀泉台の近くに無し
水場:
銀泉台ヒュッテ近く
携帯電話:
ほとんどの携帯が圏外
公衆電話:
無し

大雪山高原沼 前編

Sep.15, 2003 紅葉が映りこむ静かな沼めぐり

大雪山の内、表大雪の東南に位置する緑岳の南側には、約15の小さな沼があり、9月下旬頃には周囲の木々が紅葉して、沼に映る空の青と紅葉の赤や黄が美しいと聞いていた。今回、長年行きたいと思っていた北海道の秋に訪れる機会を持つことが出来、高原沼を歩いてみることとした。

大雪山高原沼 前編:イメージ1

9月中旬から9月下旬の紅葉時期の週末・祝日はマイカー規制日が設定されており、自然保護のために高原温泉へのマイカー乗り入れを制限している。大雪高原山荘の宿泊者をのぞいて、大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へマイカーを駐車し、そこでシャトルバス高原温泉行きに乗り換えることとなる。マイカー規制日以外と、大雪高原山荘に宿泊する場合は、上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ向かう。大雪レイクサイド臨時駐車場入口の交差点から南西方向の沼ノ原・高原温泉方面に入る。ヤンベタップ川沿いに登っていく道を行き、約20分で高原温泉の駐車場に着く。この道は林道であり、ほぼ全線が砂利道で道も狭く、急ブレーキをかけるとハンドルの制動がうまく効かないので運転には注意して頂きたい。特にシャトルバスとのすれ違いはカーブの場所では出来ないことが多い。マイカー規制日に利用する大雪レイクサイド臨時駐車場は、国道273号から少し入ったところにあり、700台駐車出来るという広いスペースだが、原っぱに駐車するという感じである。休日にはこの広いスペースも満車状態になる。シャトルバスは午前6時30分から午後1時頃までほぼ30分ごとに発車するが、満員となれば定刻より早く出ることもある。案内図とヒグマについての注意事項のちらしをもらってシャトルバスに乗る。シャトルバスは高原温泉行きと、銀泉台行きの2つがあるので間違えないようにしたい。料金はシャトルバスを降りるときに支払うが片道350円で、駐車場の管理・シャトルバスの運行を考えると非常に良心的であり、北アルプス周辺などのバス運賃が高く感じてしまう。

大雪山高原沼 前編:イメージ2

まだまだ紅葉の始まっていない林を眺めつつバスは登る。ヒグマについての注意を中心とした案内放送が流れ、林の中に赤が目立つようになると高原温泉に到着する。ここは標高が1231mである。大雪高原山荘とヒグマ情報センターの2つの建物がある。バスを降りたら、まずトイレを済ませたい。沼めぐりコースにはトイレが無いからだ。高原沼めぐりに入るにはヒグマ情報センターで代表者が入山の名簿に記入して、レクチャーを受けてからとなる。名簿には入山と下山の時刻を記入することになっていて、降りてきいていないグループが無いかきちんとチェックしている。また、高原沼付近はヒグマの生息数が多いため、ヒグマの行動時間帯を避けるために入山は午前7時から午後1時まで、午後3時までにヒグマ情報センターに下山するように決められている。それでもレクチャーの中でヒグマの目撃情報を示した地図を見せられたのだが、3日に1度はヒグマが目撃されている。ヒグマ情報センターの中で約30名ごとにヒグマに出会ったときの注意事項、飲食をして良い場所等のレクチャーを受けて、沼めぐりコースに出発する。私が行ったときは飲食をして良いのは、入山時間帯にレンジャーの方が常駐する緑の沼・大学沼・高原沼の3つであった。飲食場所を指定しているのは、ヒグマがにおいで近付いて来たり、人間の食べ物の味を覚えたりしないためである。また、沼めぐりコースでどうしてもトイレが我慢出来なかったときは、ティッシュは持ち帰るようにとのことだった。

大雪山高原沼 前編:イメージ3

沼めぐりコースは最初は緩やかな登りで、川が近づくと急な階段となる。川を2つの橋を通って渡るが、風が強いときには渡らないようにとのことだった。川を渡ると再び登りとなり、間もなくヤンベ分岐がある。沼めぐりの一周コースの始点となる地点であり、まっすぐが左回りコースであり、右が右回りコースである。レクチャーで左回りコースを行くように言われているのでそちらを進む。更に登りが続き、まだ沼は現れないのかと思った頃にようやく土俵沼の標識が見えた。

後編『紅葉の沼と山々を見ながら歩く』に続く。

-DATA-

場所:
北海道上川支庁上川郡上川町
交通:
車(紅葉時期のマイカー規制日):
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。
大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へ車を駐車。
シャトルバス高原温泉行きに乗って約20分。
車(マイカー規制日以外):
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。
大雪レイクサイド臨時駐車場入口の交差点から南西方向の沼ノ原・高原温泉方面に入る。
約20分で高原温泉。
駐車場:
高原温泉駐車場(マイカー規制日は大雪高原山荘の宿泊者のみ) 紅葉の時期は交通規制があり,マイカーは大雪大橋近くの大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場駐車場に駐車する。(いずれも無料)
トイレ:
大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場、高原温泉ヒグマ情報センター近く
宿泊、売店:
大雪高原山荘
テント指定地:
高原温泉の近くに無し
水場:
高原温泉ヒグマ情報センター近く
携帯電話:
ほとんどの携帯が圏外
公衆電話:
大雪高原山荘

大雪山高原沼 後編

Sep.15, 2003 紅葉の沼と山々を見ながら歩く

大雪山高原沼 後編:イメージ1

前編『紅葉が映りこむ静かな沼めぐり』に続いて、大雪山高原沼を歩くルートを紹介する。ヒグマ情報センターから1時間近い登りで、木道が現れ、木道が右に分かれて伸びているところに、土俵沼がある。土俵沼という名前は形から来ているらしい。小さな沼のほとりは紅葉した木々と針葉樹の緑がきれいなコントラストを見せ、沼に赤や黄が映りこむ。遠くに緑岳と思われる山が見える。山腹には残雪も見られる。木道を戻って、先へ進むと、左に長沼がある。これも形から来ている名前で、細長い沼である。最初の土俵沼が太陽を背にしての紅葉だったが、長沼は太陽に向かって紅葉を見る形となり、逆光に輝く紅葉も綺麗だ。

大雪山高原沼 後編:イメージ2

更に進むと、滝見沼が現れる。沼の向こう側の斜面いっぱいの紅葉と緑の針葉樹の取り合わせが綺麗だ。少しの登りがあって、少し大きめの緑沼がある。ここにはレンジャーの方が1-2名常にいる。飲食をして良い3つの沼の内、最初に現れる所だ。「やっぱり空気がおいしいわね」と年配の女性が深呼吸しているが、後ろで若いレンジャーの男性が煙草を吸っているのは、どうしたものか。緩い登りが続き、道ばたにエゾリンドウの紫色の花が咲いている。その先で2つほど川を渡るが、川沿いもダケカンバを中心とした黄葉が続く。川を渡った道沿いでは紫色の高貴な形のトリカブトが咲いている。たぶん、大雪山周辺の特産種のダイセツトリカブト(大雪鳥兜)であろう。

大雪山高原沼 後編:イメージ3

次第に硫黄の匂いがしてきて、沼の中央から湯が湧き出ている湯の沼がある。次に現れるのは鴨の沼。この辺りから沼の間の道の登りがきつくなる。えぞ沼、式部沼を経て、階段を上って、飲食をして良い2つ目の沼、大学沼がある。沼の向こう岸の紅葉が綺麗で、西側を見上げると高根ヶ原の東端の崖が見える。崖にはなっているが、木があちこちにあって、やはり紅葉している。白く雪も見えるが、秋のこの時期に残っていると言うことは万年雪になっているのだろう。大学沼からさらに登って行き、振り返ると遠く東南に石狩岳と音更山と思われる山が並んで見える。登り切るとこのコースのハイライト、高原沼に到着である。眼下に高原沼が見え、沼の周りから向こうへと紅葉が続き、その向こうに緑岳が見える。緑岳から左に高根ヶ原の東端の切り立った崖が続いている。ちょうど今が紅葉真っ盛りの斜面に囲まれている。素晴らしい景色を楽しんで帰路に付くこととする。私が行った日は、沼めぐりコースを一周できたので、高原沼から少し登って空沼を経て戻っても良い。但し、左回りの最初の方よりぬかるみが多いので、来た道を戻っても時間的には、ほとんど同じである。

大雪山高原沼 後編:イメージ4

高原沼めぐりコースは晴天が続いていてもぬかるんでいる道が多く、登山靴か長靴で歩くのが良い。スパッツ+レインウェアのズボンで泥はね対策も必要である。沼めぐりの前か、後に大雪高原山荘に泊まって、北海道では最も高い場所にある温泉を楽しむのも良いだろう。男女別の露天温泉と内風呂があり、お湯は乳白色という。今回は時間が無くて、温泉を楽しむことが出来なかったが、次は別の季節に温泉を含めて高原沼めぐりをしたいものだ。

-DATA-

場所:
北海道上川支庁上川郡上川町
交通:
車(紅葉時期のマイカー規制日):
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。
大雪湖畔の大雪大橋近く大雪レイクサイド臨時駐車場へ車を駐車。
上川町市街から国道39号、国道273号を通って三国峠方面へ。
車(マイカー規制日以外):
シャトルバス高原温泉行きに乗って約20分。
大雪レイクサイド臨時駐車場入口の交差点から南西方向の沼ノ原・高原温泉方面に入る。
約20分で高原温泉。
駐車場:
高原温泉駐車場(マイカー規制日は大雪高原山荘の宿泊者のみ) 紅葉の時期は交通規制があり,マイカーは大雪大橋近くの大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場駐車場に駐車する。(いずれも無料)
トイレ:
大雪レイクサイト・シャトルバス乗り場、高原温泉ヒグマ情報センター近く
宿泊、売店:
大雪高原山荘
テント指定地:
高原温泉の近くに無し
水場:
高原温泉ヒグマ情報センター近く
携帯電話:
ほとんどの携帯が圏外
公衆電話:
大雪高原山荘

大雪山沼ノ平

Sep.14, 2003 クサモミジと紅葉で彩られる湿原と池

大雪山沼ノ平:イメージ1

北海道の屋根とも言われる大雪山は、深田百名山の一つでもあるが、一つの山の名前ではなく、北海道のほぼ中心部に位置する連山の総称である。大雪山はさらに、4つの山域に分けて呼ばれることがあり、その4つとは、表大雪・北大雪・東大雪・十勝連峰である。今回訪れる沼ノ平は、大雪山の北西部の表大雪の内でも、北西に当たる山腹にある。溶岩台地に出来た湿原で、標高約1400mのほぼ平らで、沼が十数個ある。秋には湿原がクサモミジの彩りとなり、木々の紅葉も綺麗だと以前から聞いており、紅葉が見頃の時期に北海道を訪れる機会が出来たので、歩いてみることとした。

大雪山沼ノ平:イメージ2

沼ノ平へ一番近い登山口は北側の愛山渓温泉である。愛山渓温泉はバス便が少ないので、車で入るのが便利である。旭川市街から国道39号を東へ上川町へと向かい、愛山渓温泉入口の信号から右へ入り、ボンアントロマ川に沿った道を登って行く。途中から舗装は無くなり、林の中にはいると道は狭くなるので、対向車とのすれ違いには注意が必要だ。愛山渓温泉の駐車場に車をとめる。ここは標高約1000mである。車1台通れるくらいの道を歩き始める。少し歩くと分岐があり、道は西南方向の松仙園への道と、細い沼ノ平への登山道に分かれる。道ばたに入山時に書き込むノートが入った箱があるので、書き込んで、沼ノ平への登山道へ入っていく。緩やかな坂を30分くらい行くと、直進のイズミノ沢沿いの道と、三十三曲りの急坂に分かれる。イズミノ沢沿いの道を行けば、昇天ノ滝・村雨ノ滝を途中に見ることが出来るが、ほとんど沢登りのコースらしいので、三十三曲りの急坂のコースを選ぶ。つづれおりの名前の通りのぐねぐね道、そして急坂を登って行く。急坂を登っていくと緑の林がだんだんと黄色や赤が混じってくる。三十三曲りを登り終えると道は少し左へと曲がり、直線上に尾根を登って行く。三十三曲りより登り方はきつくないが、雨中と雨の後は登山道が沢状態となり、どこを歩いたら良いのか分からないほどだ。ハイカットの登山靴は必須で、長靴がベストかも知れない。靴をぬらすのはイヤだからと、足を置く場所を選んでいると、足を滑らしたりと、かえって危ない。沢状態の道を苦労して登って行くと、周りの林の黄葉したダケカンバが増え、足元の小さな草の葉が、緑から黄、オレンジそして赤へと色を変えているのに和まされる。

大雪山沼ノ平:イメージ3

登りがなだらかになると、川幅1.5mくらいの川がある。川は雨のために増水し、流れが速い。橋が架かっていないので、ジャンプして渡るしかない。川を渡ると、道はほぼ平らであるが、そのためもあって道がほとんど幅いっぱい水たまりになっている。再び歩く場所を探しつつ歩いて行く。八島分岐を過ぎ、木道が現れると、そこはもう湿原地帯の沼ノ平である。クサモミジがだいぶ進んだ湿原が広がり、ところどころに池塘、赤く色付いた木、倒木、などが景観を作り出している。ただ、私が行ったときは霧が多く、遠くの山腹が見え隠れしている状況で、木道から離れたところの様子がよくわからない。少し進むとところどころにリンドウが咲いている。多分、エゾリンドウだと思われる。1箇所に8本くらいがかたまって株をつくっており、一本の茎に3から4つの花が縦に連なっている。尾瀬などで見るリンドウはほとんどが1本の茎のてっぺんにしか花を付けないので、ここで咲いているリンドウはひとかたまりの花の数が多く見える。少しの登りがあって、現れる池塘は少し大きめで、カモの親子が泳いでいた。子供は2から3羽いたと思われるが、こちらの足音とクマ避けのスズの音に驚いたようで、急いで逃げていき、霧の中に隠れてしまった。また登りがあるが、まもなく平らになって池塘のある湿原が続く。地図からはあまり読み取れなかったが、大きめの段々畑状の湿地帯になっているという感じだ。時間的なこともあって、木道が無くなって、再びぬかるみの道となっている地点で引き返すこととした。帰りには、先程の橋のない川の水量も減っていた。

大雪山沼ノ平:イメージ4

私が訪れたときは結局、霧が切れることはなかった。もう少し登った当麻乗越からは沼ノ平の湖沼群と湿原を見下ろすことが出来るようだし、高山植物の多い真夏にも再び訪れたいものだ。また、沼ノ平へ公共交通機関を利用して入る場合には、大雪山旭岳ロープウェイを利用して北へ、裾合平・当麻乗越を経由しての往復が良いだろう。沼ノ平から東へ向かえば、比布岳・北鎮岳を経て黒岳と縦走して、大雪山層雲峡ロープウェイで下りることも出来るなどさまざまなバリエーションのルートが組める。

-DATA-

タイム:
計3時間14分 愛山渓温泉(30分)三十三曲分岐(60分)沼ノ平分岐(2分)八島分岐(20分)沼ノ平(20分)八島分岐(2分)沼ノ平分岐(40分)三十三曲分岐(20分) 愛山渓温泉
場所:
北海道上川支庁上川郡上川町
交通:
車:旭川市街から国道39号を東へ、愛山渓温泉入口で右折。約30分。
バス:1日2便のため、お勧めできない。
駐車場:
愛山渓温泉(無料)
トイレ:
愛山渓温泉
宿泊、売店、自動販売機:
愛山渓温泉
水 場:
愛山渓温泉、沼ノ平分岐から東へ向かった滝ノ上の分岐までの間
テント指定地:
愛山渓温泉、沼ノ平周辺に無し
携帯電話:
ほとんどの携帯が圏外
公衆電話:
愛山渓温泉

会津駒ヶ岳

Sep.4, 2003 美しい高層湿原を持つ南会津の名峰へ

前日の平ヶ岳では天候に恵まれず、悔しい思いをした。会津駒ヶ岳で天候の回復を期待したいところだ。前日に登山口まで車で入り、そこにある広い駐車場で幕営する事にした。明日の予報は、曇りのち晴れで、回復傾向である。「明日こそは晴れてくれ!」その思いだけだった。

4日の起床は午前4時30分。テントの中から顔を出してはみるが、ガスっていて視界は良くなかった。「う~ん。これでは気が重いな・・・。」そう思ったが、悩んでいても仕方がないので、朝食と登山の準備に取り掛かった。

会津駒ヶ岳:イメージ1

登山口出発は午前5時40分。登山口にある立派な階段から登山道はスタートするが、最初から急登の連続には驚いた。登山道はよく整備されていて登り易い。1 時間程歩くと、水場の存在する、休憩には最適の場所に出た。地図によると「燧ヶ岳(2,356M)の眺望良し」とあるが、辺りはガスっていて駄目だった。「こう眺望がないと黙々と登って山頂を踏むだけだな!」気持ちはピークハントに切り替わった^_^;駒ノ小屋付近の湿原は美しかった。高山植物のピークは過ぎているものの、美しい池や少ないながらも元気に咲き乱れる花達に囲まれると気分は上向きだ。平ヶ岳(2141M)同様、是非もう一度訪れたい山の一つになった。駒ノ小屋前にある駒ノ池と、そのバックに広がる会津駒ヶ岳を撮影するのが、夢であっただけに残念で仕方がなかった。

会津駒ヶ岳:イメージ2

会津駒ヶ岳到着は午前8時5分。そこでしばらく休憩して下山にかかった。下山は飛ばした。登山口到着は午前9時40分。

下山後は檜枝岐温泉の森の温泉館「アルザ尾瀬の郷」へ向かったが、これがまた休館日!「そんなに汗もかいていなし、少し車で走るか!」と言うことになり、関越道小出ICの近くにある日帰り温泉施設「ゆーパーク薬師」へ向かった。ここの泉質は単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)。薬師スキー場と隣接している温泉で、施設は立派である。入浴料は3時間以内で600円と立派な施設の割りには安い。

会津駒ヶ岳で今回の南会津の山旅は終了。会津駒ヶ岳は天候に恵まれず、それなりに達成感はあったものの、悔しい思いをした。しかし、ガスに覆われた美しい湿原や池塘は、晴天時のそれとは全く異なる雰囲気をかもし出していた。

-DATA-

場所:
福島県南会津郡檜枝岐村
交通:
磐越自動車道 会津若松IC 国道121号で田島町から国道118,401,352号を南下、ICからは約110キロ
無雪期は,関越自動車道小出ICから,国道352号を銀山湖経由で約70キロ。または,東北自動車道那須塩原ICから400,121,352号を経由すると良い。
会津鉄道会津高原駅下車 尾瀬沼山行きバス、檜枝岐下車(約1時間15分) ※いずれのルートも,積雪時要確認
駐車場:
檜枝岐利口に無料の大きな駐車場あり
その他:
登山口は4カ所あるが、東麓の檜枝岐利口からのルートが一般的。駒ヶ岳には水場が1カ所しかないので注意しよう。駒ノ小屋には管理人が常駐しているが、食事は自炊扱いになる。
温泉:
桧枝岐温泉 昭和19年に発掘に成功したアルカリ性単純泉、45度。 桧枝岐ではどの旅館や民宿にも温泉が引かれている。 山行後にひと汗流すにはもってこいだ。 アルカリ性ということだが、ヌルヌルした感じはなく、さっぱりしている。
☆「燧の湯」(単純硫黄温泉) 露天風呂あり 入浴料500円
☆「駒の湯」(アルカリ性単純温泉)露天風呂あり 入浴料500円
☆「アルザ尾瀬の郷」(アルカリ性単純温泉) 露天風呂あり 入浴料500円

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