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槍ヶ岳3,180m(上高地コース)

Aug.15, 2003 ひとり天を突く槍の穂先へ登る

槍ヶ岳3,180m(上高地コース):イメージ1

その姿と山名が、これほど一致している山はないのではと思われる山が槍ヶ岳である。ひとり天を突く槍の穂先、その姿を一度覚えれば、南の穂高から見ても、北東の燕岳から見ても、西の双六岳から見ても、あるいは遠く志賀高原から見ても、槍ヶ岳を見つけることが出来るであろう。独特の鋭い山容であるが、東の入山口である安曇村の中心部や松本平野からその姿を望むことは出来ない。西の入山口の上宝村からも見えない。山に登らないと前衛の山にさえぎられて、見えないのである。

槍ヶ岳3,180m(上高地コース):イメージ2

槍ヶ岳はほぼ南北に稜線をたずさえ、東西に尾根を持つ。その四方からルートはあるものの、北からの北鎌尾根のルートは熟練者向きで、南陵も経験者向きであり、一般登山者向けのルートは西鎌尾根、西南からの飛騨沢ルート、東からの表銀座コースがあり、もう1つは今回紹介する上高地からの槍沢ルートである。行程は長いが、登りがきつくないので経験の浅い方が槍ヶ岳に登るのに最も適していると思われる。行動時間が長くなるので、途中の横尾もしくは槍沢小屋で一泊するのが良いと思う。横尾山荘で一泊するのなら、夜行で上高地に入る必要が無く、朝、首都圏や関西圏を出て、昼頃に上高地に入るという日程も可能である。

槍ヶ岳3,180m(上高地コース):イメージ3

上高地バスターミナルでバスを降り、梓川沿いに歩き始める。ここから槍ヶ岳のふもとまでずっと、梓川のそばを歩くことになる。河童橋から明神館までルートは梓川の両側にあるのでどちらを行っても良い。このあたりのコース紹介はトレッキングレポート『上高地』『北穂高岳』を参考にしていただきたい。明神館から梓川の東側をゆるやかな道を行く。明神館から横尾まではほぼ平らかゆるやかな登りであり、1時間歩くごとに山小屋があるのでペースをつかみやすい。横尾山荘前で涸沢・穂高岳方面の道と分かれ、槍沢方面へ進む。梓川は横尾山荘付近から槍沢と名前を変える。ところどころで槍沢のすぐそばを通る。上高地あたりより水量は少ないが、水の清らかさは、さらに増している。横尾山荘から約50分の歩きで槍見河原に着く。河原に出ると北西に槍ヶ岳が見える。だんだんと登りと呼べる道になり、2つの橋を渡って階段状の道を登ると標高約1,800mの槍沢ロッジに着く。更に登りらしくなって、平らな所に出ると、そこはババ平のテント場で、色とりどりのテントが並ぶ真ん中を歩いていく。右手にニッコウキスゲの単一群落があり、そこを過ぎると槍沢は雪が残る雪渓となっている。登山道も一部が雪の上となっているが、慎重に歩けば問題無い。雪渓を抜け、槍ヶ岳が見えてくるとガレ場の急勾配を登って行くことになる。クルマユリの花に励まされながら登り詰めると槍岳山荘の前に出る。槍ヶ岳はもう目の前である。サブザックにカメラなど最低限必要な物を詰めて、最後の登りに取りかかろう。鎖やハシゴがあるので3点支持を守って慎重にゆっくり登って行けば問題無い。途中からは登りと下りが別ルートになる。通常なら槍岳山荘から30分だが、人が多い場合には1時間以上掛かるという。2つ続いたハシゴを登り切ると頂上である。祠(ほこら)の前で写真を順々に撮り、眺めを楽しんだら、次に登ってくる人の為に下りに取りかかろう。槍岳山荘に泊まり疲れを癒やそう。

槍ヶ岳3,180m(上高地コース):イメージ4

最初にも書いたように槍ヶ岳にはさまざまなルートがあり、北アルプスの中心部にあることから、2泊3日から4泊5日あるいはそれ以上で、さまざまなバリエーションのルートが組める。中房温泉・燕岳から槍ヶ岳を経て野口五郎岳、折立などや、新穂高温泉から入って双六岳、西鎌尾根、槍ヶ岳を経て蝶ヶ岳なども考えられる。私もまた、槍沢が紅葉に包まれる秋に槍ヶ岳と氷河公園を歩いてみたいものだ。

-写真の説明-
タイトル横:燕岳からの槍ヶ岳
1枚目:槍見河原付近の槍沢の流れ
2枚目:青空と槍ヶ岳
3枚目:左に小槍を従えた槍ヶ岳
4枚目:山頂より槍沢方面

-DATA-

場所:
長野県南安曇郡安曇村
タイム:
計10時間25分
上高地バスターミナル-河童橋(15分) 河童橋-明神館(50分) 明神館-徳沢(1時間10分) 徳沢-横尾(1時間20分) 横尾-一の俣小屋跡(1時間) 一の俣小屋跡-槍沢ロッジ(40分) 槍沢ロッジ-大曲(1時間) 大曲-天狗原分岐(1時間) 天狗原分岐-槍岳山荘(2時間40分) 槍岳山荘-槍ヶ岳(30分)
交通:
鉄道・バス(夜行):
1.東京(新宿)、横浜、大阪、京都、神戸から出る夜行バスのさわやか信州号 上高地行きで入る。(要予約)
2.新宿から中央線の夜行急行「アルプス」にて早朝松本下車、松本電鉄線に乗り換え終点新島々下車、上高地行きの路線バスにて上高地バスターミナルもしくは大正池下車。
3.大阪、名古屋から夜行急行「ちくま」にて早朝松本下車、以下は2と同じ。
鉄道・バス(昼間):
1.新宿から中央線の特急「あずさ」にて松本下車、以下は(夜行)2と同じ。
2.大阪、京都、神戸から新幹線で名古屋へ。名古屋から中央線の特急「しなの」にて松本下車、以下は(夜行)2と同じ。
車:関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、長野道を松本インターで降り、 国道158号を西方向、上高地へ向かう。沢渡から先は交通規制が敷かれているので沢渡周辺のいくつかある駐車場に車を駐める。駐車場から上高地へは路線バスもしくはタクシー利用。
駐車場:
沢渡付近の駐車場(有料)
トイレ:
上高地バスターミナル、各山小屋に有り
携帯電話:
上高地バスターミナル付近、槍ヶ岳頂上部のみ通話可能
公衆電話:
各山小屋に有り
水場:
各山小屋に有り(無料)
宿泊:
横尾山荘、槍沢ロッジ、槍岳山荘
テント指定地:
横尾、ババ平、槍岳山荘の南

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