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白山お花松原

Aug.2, 2002 日本一のミヤマクロユリ群落

白山お花松原:イメージ1

石川県と岐阜県の県境にある白山は、石川県の最高峰であり、2000m超の山では最西端に位置する。そのためにいわゆる高山植物で生育範囲がもっとも西にあたるのが白山である種類が多いという。高山植物の種類としては少ないものの、群落が大きいことが特徴だという。白山を撮り続けている写真家が「日本一」と言うお花松原のミヤマクロユリ群落を見る為に、白山室堂から歩いてみることにした。お花松原は、白山スーパー林道沿いの中宮温泉(ちゅうぐうおんせん)からの、白山への北側から登る登山コースにある。中宮温泉から白山室堂へは1泊2日という白山へのコースでは長い方であり、お花松原はその終盤のハイライトといったところだろう。お花松原へは行きたいが、中宮温泉から登る場合の1泊は避難小屋での自炊となりシュラフなども必要となるため、別当出合から白山室堂へ登って、お花松原まで下って、再び白山室堂へ登り返すこととした。

白山お花松原:イメージ2

白山室堂までの登山はトレッキングレポート「白山 前編」「白山後編」を参考にしていただきたい。白山室堂へはこのレポートで書いた砂防新道を登りに使うのが時間的・体力的にも良いだろう。白山室堂で1泊して翌日にお花松原を目指すことにする。白山室堂を出て、室堂センターの向かいある白山奥宮祈祷殿の鳥居をくぐり、参拝をして白山最高峰の御前峰への登りが始まる。クルマユリやハクサンフウロが両側に咲く道をしばらく行くと分岐点の右側に地図のある案内板があり、大汝峰やお花松原方面は分岐を左へ行くことが分かる。御前峰を巻いていく道で、最初はゆるやかにアップダウンを繰り返し、ピンク色のハクサンコザクラなどが多い。ハイマツ帯の中を歩いて行くあたりから登りとなる。最初のハイマツ帯はハイマツの背が高い上に道が狭く、三脚をザックの上に横に置いていると通れないし、ハイマツがかわいそうなので、三脚を下ろして登って行った。ハイマツ帯をいくつか通って、道が下りになると雪渓の下端に出る。千の蛇が閉じこめられているという千蛇ヶ池の雪渓である。池とは名が付いているが、池は万年雪で水をたたえた姿は見ることが無いという。この付近には他にも池があり全部で7つほどである。ほとんどが火口跡のくぼんだところの池らしい。白山室堂から頂上御前峰を経て、池を見て回り、白山室堂へ戻る巡回コースも設定され、「お池巡りコース」と名付けられている。そのコースはガスが濃いときは通らないようにとのことだった。千蛇ヶ池の雪渓からちょっと登ると、左にお池巡りコースの室堂に戻る道を分ける。少し先に進むと右にお池巡りコースの御前峰からの道を分ける。

白山お花松原:イメージ3

しばらくゆるい登りが続き、道標があって直進が大汝峰への登り、右がお花松原を経て中宮温泉への中宮道である。ざらざらした道を行くと、紫色のラッパ上の花のイワギキョウが多い。このあたりからお花松原まではずっと下りとなる。岩がごつごつした所を降りていくと、アオノツガザクラの群落が道の両側にいっぱいである。地図ではヒルバオ雪渓を横切るようになっているが、私の行ったときには、雪渓の最上部のみが残っていて、雪渓の末端にちょうど登山道がある状態だった。雪渓を通り過ぎ、クルマユリなどを見ながらゆるやかに下ると、左側の斜面にハクサンコザクラがたくさん咲いている。見上げると斜面にはそのほかにチングルマやアオノツガザクラなど上の方まで連なっている。ここがお花松原のようだ。花を愛でながら少し先に行くと、あった、あった、左手にミヤマクロユリが群落を作っている。黒い花で地味であり、花も小さいが100本ほどはさいているだろうか。日本アルプスではあまり見ないミヤマクロユリだが、ここはほんとに数が多い。

白山お花松原:イメージ4

ミヤマクロユリの群落に満足して、来た道を登り返す。注意しなければならないのは、白山室堂からお花松原の間に水場がないことで、白山室堂の水場で必要量の水を汲んでおくことである。白山室堂からは観光新道などで別当出合へ下りると良いだろう。お花松原のミヤマクロユリやハクサンコザクラの群落は本当に見事である。もっと早い時期や晩夏にはどんな花が咲いているのか、何年かたったときにもミヤマクロユリは群落を保っているのか、再びここを訪れてみたい。

写真は上から、ミヤマクロユリ群落、クルマユリ、ハクサンコザクラなどの花、チングルマ、ミヤマクロユリ二輪

-DATA-

場所:
岐阜県大野郡白川村
タイム:
計4時間 室堂(40分)千蛇ヶ池分岐(1時間10分)お花松原(1時間40分)千蛇ヶ池分岐(30分)室堂 (室堂までは別当出合から5時間10分)
交通:
鉄道・バス(夜行):
池袋、八王子(東京都)、関西、名古屋からの夜行バスで金沢駅へ
鉄道・バス(昼間):
1.関東からは上越新幹線で越後湯沢へ、特急はくたかに乗り換え金沢へ
2.関西からは特急サンダーバードにて金沢へ
3.中京圏からは東海道新幹線などで米原へ、急行加越に乗り換え金沢へ
いずれも金沢からは白山登山バス別当出合行きで終点下車
車:金沢から国道157号線を白峰村方面へ、白峰温泉の白峰自然保護官事務所の角を右折、市ノ瀬・別当出合方面へ、市ノ瀬の駐車場に車を止め、バスで別当出合へ
駐車場:
市ノ瀬
宿泊:
白山室堂
トイレ:
白山室堂
携帯電話:
使用不可
公衆電話:
白山室堂

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