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秋の尾瀬ヶ原 前編

Sep.21, 2002 リンドウ咲きクサモミジに彩られる湿原

秋の尾瀬ヶ原 前編:イメージ1

秋の花々が終わりに近付く、9月中旬から下旬の頃、尾瀬ヶ原の湿原はクサモミジが見頃となる。クサモミジを見ても山歩きを始めたばかりの方は、湿原の草が枯れているだけじゃないかと思ったりするようだが、木々の紅葉とおもむきが異なるクサモミジの微妙な色合いは美しい。そのクサモミジの中にエゾリンドウがつつましく紫の色を添える。湿原の奥にはヤマドリゼンマイが緑から鮮やかな色を付け、小さなナナカマドの木が赤く染まり始める。この湿原の印象は、文章で読むより、見て頂かないと分かってもらえないかも知れない。私はこの時期の連休に数年前から照準を合わせて計画を練っていて、ようやく今年、クサモミジ真っ盛りの尾瀬ヶ原を訪れる機会を持つことが出来た。

秋の尾瀬ヶ原 前編:イメージ2

尾瀬はやはり一般的には水芭蕉(ミズバショウ)やニッコウキスゲなどの花のイメージが強く、これらの花の見頃時期に入山者が集中する。秋はそういった時期から比べると入山者が減るので、6月から7月に毎日運行される夜行バスも、9月は金曜から日曜のみの運行である。そんなこともあってか秋は土日に入山者が集中するので、やはり夏の時期の土日に近い混雑ぶりが見られる。

秋の尾瀬ヶ原 前編:イメージ3

尾瀬ヶ原へは今回も一般的な入山口の鳩待峠から入る。ブナやミズナラの木はまだ緑を保っている。左に至仏山の姿を見ながら、下っていく。階段や木道が多いので歩きやすい道だ。下りがずっと続き、山の鼻までの半分を歩いたあたりで平らになってくるとミヤマトリカブトの紫色の花があった。このあたりは春先に真っ先にミズバショウが咲くところだと思われる。更にほぼ平らの道を進むと川上川の橋を渡る。左側のマユミの木がピンク色の実を付け、実の中には、はじけて中のオレンジ色のところを見せているのもある。間もなく山の鼻で、山小屋が3軒と尾瀬山の鼻ビジターセンターがある。ビジターセンターの前には、自然観察員が見つけてきた様々な情報がある。木道や登山道の状態も有れば、どこで紅葉が始まっているかや、どんな花が咲いているかというような情報である。その中の地図情報で山の鼻研究見本園に珍しいリンドウの白い花が見られるとあったので、場所を覚えて見に行くことにした。

秋の尾瀬ヶ原 前編:イメージ4

山の鼻研究見本園へは至仏山荘前からの広場から左へ行く。小川の橋を通り木々の間を抜けると視界が広がり、見本園の湿原が広がり、湿原はクサモミジの色に染まり、所々に紫色のエゾリンドウが咲いている。西側のすぐそばから至仏山の裾野が始まっている。山の鼻研究見本園には一周する木道があり、ゆっくり回っても20分ほどである。途中でショートカットする道も有るので、時間がたりなそうだったら、ショートカットの道を通っても良いだろう。これら散策に便利な木道だが、本来は人が歩きやすいように作られた物ではなく、湿原と湿原の植物たちを保護する目的であることを忘れてはならない。秋の湿原は枯れ草しかないと思っている人もいるようだが、そんなことはない。来年また花を咲かせる為にエネルギーを蓄えている植物たちが土の中に身を隠しているのだ。人がそうした湿原に足を踏み入れると、柔らかい湿原には深い凹みがぽっかりと開き、小さな植物の芽は押しつぶされてしまうのだ。白いリンドウは、一周する木道を4分の3 ほど歩き、ショートカットして来た道と合流してすぐの所にあった。1株だけ白い花で、ホロムイリンドウという種類らしい。再び山の鼻の広場へ戻り、尾瀬ロッジの前を通って東方向の尾瀬ヶ原へ向かう。

(後編『青空に映える至仏山を見ながら湿原と紅葉し始めた林を歩く』に続く)

写真は上から、クサモミジの上田代と燧ヶ岳、マユミの実、ミヤマトリカブト、白いリンドウ、エゾリンドウ

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