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礼文島

Aug.07, 2002 日本最北端の島へ渡る

日本最北端の島と聞くだけでなんだかワクワクしますよねえ。どんな所だろうと胸をはずませながら飛行機に乗った。稚内までは関西国際空港から直行便があり、約2時間半で到着する。関西よりは涼しいとは思っていたが、8月の上旬にも関わらず、16度という気温に私の皮膚も少々驚いたようだ。しかし、過ごしやすいことにこしたことはない。関西人にとってはこの上もない贅沢を満喫しようと思った。稚内は日本最北端の岬、宗谷岬やノシャップ岬が有名だ。ノシャップ岬は晴れた日の夕暮れには、礼文島や利尻島に夕日が沈む風景が見られる。しかし、私が行った時は雨がやんだ後の曇り空だったため見られなかった。それなら晴れてから実際に最北端の島、利尻島に渡ってみようかと思い、翌々日に稚内港からフェリーに乗ることにした。 

礼文島:イメージ1

朝7時30分のフェリーに乗るため早起きして7時にフェリーのりばに到着すると、すでに観光客で賑わっていた。フェリーは一日に3往復ほどしかないので込み合うのは当然だ。礼文島までの乗船時間は1時間50分。退屈だろうなあ~と思ってフェリーに乗り込んだ。船着場にでると8月ともいうのに風がきつくて寒かった。しかし、かもめが船着場近くに群がっているので行ってみると、子供たちがお菓子をあげていた。かもめは人間慣れしているのか怖がらずに人間に接近していたのは興味深かった。1時間ほどたった時、海面上にうっすらと利尻島が見えてきた。これがアルピニストの憧れの山なんだ~と富士山でも見るくらい興奮してしまった。その利尻島を越えてしばらくすると高山植物の咲き誇る島、礼文島が姿を現した。    

礼文島:イメージ2     

港は想像以上に広く、山岳ガイドの方たちが旗をもってお客さんを出迎えていた。なるほど、船の中で多くの登山スタイルの人を見たのはそのせいだったのだ。若者だけでなく、年配のご夫婦の姿もみられた。夫婦で同じ趣味をもち、こんな自然の中ですごせたら幸せだろうなあと微笑ましく思った。私は恥ずかしながらサンダルしか持ってきていなかったため、歩き続けることに自身がなかったので早速レンタカーを借りて島を回ることにした。そこで、礼文島で有名なレブンアツモリソウを見に群生地帯へ向かった。レブンアツモリソウは高さ20~40センチのラン科の多年草で平敦盛が母衣を着ている姿に見立てて、その名前がつけられたと言われている。この花は礼文島にしか育たない特殊な花である。私が行った時にはすでに開花の時期は過ぎていて見られなかった。今年は例年より早い、 6月の上旬の2週間ほどしか咲かなかったらしい。しかし、この貴重なアツモリソウをこころない人が盗んでいってしまうこともしばしばあるらしい。だから、アツモリソウは柵でガードされ、触れられないようになっていた。こんな、北の大自然の中でもそのような規制があるとは思わなかったので、少しショックだった。本土からアツモリソウを見るためににはるばるやって来ている人がたくさんいるというのに・・・恥ずかしいことである。アツモリソウは見られなかったがスカイ岬でツリガネニンジンを見ることができた。色は紫色。茎高は15~60センチほどあり、花冠は広鐘形で花序の小枝が短い。そして、花の形を釣鐘に、人参は白く太い根を朝鮮人参にたとえたものらしいです。スカイ岬までの山道に多く咲いており、風がきつかったので大きく揺れていたのが岬ならではという感じだった。この岬はスカイと言うだけに海の色が深~い、深~い青なのだ。紺碧の海は他の岬の海では見られない色である。なんだか身も心も吸い込まれていきそうになった。柵があまり高くないので注意ですよ!そんな危険なことをする人はいないと思うが。周りには高山植物が咲き、崖からの眺めは最高です。 

礼文島:イメージ3      

岬を満喫したところで今度はフェリーのりば近くにある桃岩猫岩展望台へ向かった。フェリーのりばからでも歩いて1時間ほどでいけるので気候のいいときはハイキングにちょうどよい。私はこの展望台へめざす入り口から歩き、20分ほどの散策を楽しんだ。ツリガネニンジン、トウゲブキが岩陰に咲いていた。トウゲブキは大きな葉がフキに似ているところから名づけられたらしい。この花は花の数が少なくなる9月ころまで咲くのでそのころはトウゲブキ一色になる。花々は歩く山道にそって自分の足元近くに咲いているから立ち止まってゆっくり見られるのがよい。こうゆう岩陰に咲いているせいか、植物園などで見る花より心もち寂しそうにみえた。しかし、これが自然に咲く高山植物の生き様を現しているのかもしれない。しばらくすると、左手に大きな岩が見えてきた。これが桃岩だ。岩が桃の形をしていることをとってこの呼び名がついた。近くで見るよりすこし遠くから見たほうがよくわかる。それから展望台にあがると、目の前に猫の形をした猫岩が海の上に浮かんでいた。岩が猫の耳とシッポで形作られていたのが可愛らしかった。この桃岩は本来、300種類もの花が咲く、礼文島ならではの高山植物の宝庫である。

フェリーのりばにもどると晴天の空に利尻富士の頂上が見えていました。あ~、この山が私を待っていてくれたんだなあ~と少し大袈裟ですがそんな気分になりました。よくきてくれたね~とも言ってくれたような・・・日本最北端の島にきて自分という存在の小ささ、自然の偉大さを改めて感じたような気がします。小さなお子さんづれの家族の方から年配のご夫婦まで幅広い人たちに好まれている島だと思いました。最北端の島と聞くともの悲しい雰囲気を想像しますが、まったくそんなことは感じられませんでした。だから皆さんもちょっと足を伸ばして礼文島で美しい高山植物、澄んだ海を堪能してみて下さい。何かのきっかけで人生観も変わることもあるでしょう。私は次回は利尻富士に登ってみたい衝動にかられました。

-DATA-

場所:
北海道礼文郡礼文町
交通:
稚内港よりフェリーで1時間50分
1日に3~4往復 片道2,100円
駐車場:
港近辺にあり
トイレ:
港、各名所にあり

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