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池ノ平山 2555m

Aug.03, 2002 剣岳北方稜線の山…気分は「アルプスのハイジ」

池ノ平山 2555m:イメージ1

「池ノ平山」はアルピニスト憧れの剣岳北方稜線上にある山だ。ちょうど地図上では富山県の上市町・立山町・宇奈月町の境に位置する。剣岳の北方稜線はコース的には最も難易度の高いコースとされているが、唯一この「池ノ平山」だけは比較的簡単に、しかも安全に登れる山だ。 難点は、ここまでのアクセスが長いことと、残雪の状況・天候等によってかなり難易度が異なるというだ。「池ノ平山」では、今までの「剣岳」とは異なった景観に出合い、きっと感動することだろう。

池ノ平山 2555m:イメージ2

池ノ平山へのベースは、なんといっても、人気の高い「仙人池ヒュッテ」。長い道のりをようやく辿りついたときの「暖かいお茶」のサービス・お風呂は最高のもてなしだ。仙人池ヒュッテまでのアクセスは、室堂方面・黒四ダム方面・宇奈月方面が考えられるが、今回は最も安全で、簡単な室堂からのコースを選んだ。 7月下旬から8月上旬のこの時期は、仙人池周辺では比較的登山者も少なく、高山の花が満開の最高のシーズンだ。ゆったりとした登山が楽しめる。仙人池ヒュッテへの道のりは大変長いので1日で行くためには、できるだけ立山駅の始発で乗車すること。後の行動がずっと楽になる。スタミナに自信がない人は、やはり途中の小屋で1泊した方がよいだろう。室堂から雷鳥沢までは比較的楽なコースだが、雷鳥沢から別山乗越までの登りは、じっくりと登ることが最後の難関の仙人新道を登るためのコツだ。できるだけペースはゆっくりと登ること。そこからは、日本三大雪渓の一つ、剣沢雪渓だ。雪渓の歩きに慣れない人は、斜面もきついので、是非アイゼンを準備したいものだ。

池ノ平山 2555m:イメージ3

今日は、昨日までの豪雨がうそのように晴れて、朝からすばらしい天気となった。仙人池に映る「裏剣」も赤くそまり最高のシャッターチャンスとなった。しかし、山の天候はいつ崩れるかわからないので、できるだけ朝食後にすぐに出発する。仙人池の朝食は4時半なので、食べてから出発することができるので1日の行動が非常に楽だ。頂上での天候が心配なので、弁当は持って行きたいものだ。仙人池から仙人山の登山道では、もうチングルマ等の花は散りつつある、池ノ平山はちょうど盛りという情報なので大いに期待しながら向かう。仙人山ではますます迫る「裏剣」に圧倒される。池ノ平小屋まで「チンネ」を中心とした岩壁が次々と変化をするのが手にとるようにわかりる。カメラに映る姿も横サイズでは全体が撮影できなくなり、ついに縦サイズで撮影することになりる。ようやく池ノ平小屋へ着く。ここには水場がたっぷりあり、テント場も設置されている。平ノ池もすぐ近くだ、そこからの「裏剣」は首が痛くなるほど見上げなくてはならない。

池ノ平山 2555m:イメージ4

池ノ平小屋からのルートは大変簡単になった。ここからお花畑へは約15分、突然、広々とした斜面にお花畑が満開、感動だ。いつもこの時期には残雪があり、すべてのお花畑が満開なのは初めての体験だ。まず下部のなだらかな斜面には、一面に白い「チングルマ」が咲いている。中間のメインの斜面には、黄色の「ミヤマキンポウゲ」が、まるで絨毯のように広がっている。上部のやや急な斜面は色とりどりだ、大きな「シナノキンバイ」や可憐な「コイワカガミ」が加わってますます賑やかなお花畑になってきた。いよいよ「裏剣」の岩壁も見えてきて、お花畑と岩壁のバランスがまるで「アルプスのハイジ」の世界に思われほど見事な光景だ。やがて、背後に後立山連峰も広がりますますその感を強める。

池ノ平山 2555m:イメージ5

大きな斜面のお花畑を二つ通り抜けると、やがてお花に囲まれた稜線に出る、ここでは「ニッコーキスゲ」が中心だ。インパクトのある黄色の花と岩壁との色合いは本当にまぶしいくらいだ。いよいよ頂上に近づくと「ハクサンフウロ」が可憐な姿を現して、稜線の厳しさを和らげてくれる。

池ノ平山 2555m:イメージ7 池ノ平山 2555m:イメージ6

ようやくたどり着いた頂上では、もう言葉はいらない、見渡す限り360度の展望。待望の[チンネ」「剣岳北方稜線の山々」が目の前に迫ってくる、後立山も全山眺望できる頂上の絶景は何時間過ごしても飽き足らないくらいだ。1時間の昼食・休憩後、剣岳特有のガスが池ノ谷から吹き上げてきた、ガスに浮かぶ「剣岳」もまたいい。しかし、残念ながら、周りが何も見えなくなったので、ゆっくりと「仙人池ヒュッテ」へ戻ることにした。

「池ノ平山」まではまったく問題はないが、今年の剣岳北方稜線の状況は最悪である。池ノ谷ガリーも状態が悪く、小窓からのルートも崩壊しています。ちょうど大窓方面を歩いている登山者もかなり長時間、苦戦していたようだ。池ノ平山は一歩外れるとかなり危険なので、天候が悪い場合はベテランでもかなり注意が必要である。

-DATA-

場所:
富山県中新川郡上市町・立山町・宇奈月町
池ノ平山」への起点は「仙人池ヒュッテ」か「池ノ平小屋」、または池ノ平小屋横のテント場での宿泊となる。そこまでのアクセスは室堂ターミナル方面・宇奈月方面・黒四ダム方面から仙人池ヒュッテまた池ノ平小屋まで行く必要があるので、かなりの距離と時間を覚悟しなければならない。
交通:
北陸自動車道立山ICより約40分で立山駅、立山駅より室堂ターミナルまでは約1時間半。ただし、混雑の状況によっては、各駅で多少待ち時間がある。
駐車場:
立山駅周辺に無料駐車場あるが、早めに着かないと、少し離れた河川敷の駐車場になる。
水場:
真砂沢から二俣までのいくつかの沢では補給可能、その他は各山小屋で補給。仙人池ヒュッテへ行く場合は二俣で充分補給をすること。
参考タイム:
第1日目 室堂ターミナル(30分)雷鳥沢(120分)剣御前小屋(30分)剣沢小屋(90分)真砂沢小屋(60分)二俣(150分)仙人池ヒュッテ
第2日目 仙人池ヒュッテ(30分)池ノ平小屋(5分)平ノ池(20分)お花畑(90分)池ノ平山頂上(70分)池ノ平小屋(30分)仙人池ヒュッテ
第3日目 仙人池ヒュッテ(90分)二俣(60分)真砂沢小屋(150分)剣沢小屋(50分)剣御前小屋(90分)雷鳥沢(40分)室堂ターミナル
トイレ:
各駅、各山小屋
登山上の注意点:
積雪の残る時期の場合はアイゼンが必要、ピッケルがあればなおさら安全である。
携 帯 池ノ平山の稜線・山頂では使用可能

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