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谷中霊園でメジロを探せ!

Mar.26, 2002 バードウォッチ・はじめの一歩

谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ1

お墓を巡る、などというと、ちょっと不気味がられそうですが、谷中霊園は著名人も多く眠る約10万平方メートルという広さの墓地であり、春は桜の名所であります。また、広々とした霊園は、一年中緑が絶えないことから、野鳥のたくさんいる、隠れたバードウオッチングスポットとしても知られています。桜咲く春、わたしは、愛らしいメジロが見たくなり、花見をかねて谷中霊園へ出掛けてみました。日暮里駅南口を出て、駅の横の階段を上ると、もうそこは、谷中霊園の中です。霊園には、たくさんの桜の木があって、すでに満開でした。まずは、桜を楽しみながら、道なりにお墓を直進していきます。桜の名所ということもあって、カメラ片手のビジターは意外に多く驚きました。

谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ3 谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ2

お墓とお墓の間の大きな通りに有名な染井吉野の桜並木はあります。ここにくると「イイよ、イイよ」と、まくし立てるような甲高い鳥の鳴き声が聞こえてきました。「イイよ、イイよ」ってなんの鳥なのだろう、と持参した鳥図鑑で調べてみると、どうやら「ヒヨドリ」という鳥のようでした。ヒーヨヒーヨと鳴くことから(わたしにはイイよ、イイよと聞こえるのですが)ヒヨドリと名前がついたといわれています。初心者のくせに、双眼鏡を忘れてしまい、姿をなかなか確認することはできませんでしたが、なるべく気配を殺して、じっと桜の木を観察しているとかなりの至近距離まで降りてきて、全体的にグレーでぼさぼさ頭の姿をしっかりとみることができました。あわててデジカメのシャッターをきったのですが、残念、小さなシルエットだけしか撮れませんでした。ヒヨドリはかなりの甘党です。桜の花の蜜が大好き。なので、桜の蜜を吸うのに桜の花をつっつくので、はらはらと桜の花びらが風に舞います。まるで、この桜並木を盛り上げてくれるかのような花吹雪です。初めて覚えたヒヨドリは、気づけばとても身近にいる鳥でした。今まで気づきませんでしたが、とにかく、この時期、桜の木と同様に、なにかと目立つ野鳥なのは確かです。

谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ4

桜並木の中ほどには、幸田露伴の小説「五重塔」のモデルになった五重塔跡地があります。この塔は昭和32年(1957)に放火されて焼失してしまい、今は跡形もないのですが、公園になっていて、この時期、お花見の特等席と化していました。わたしが訪ねたのは昼間でしたが、すでに夜の宴のためにビニールシートがひいてありリザーブされていました。もちろん、昼間からレジャーシートを敷いてお花見をしているグループもありました。お墓のど真ん中の花見もなかなか穴場で、オツなものかもしれません。

谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ5

ヒヨドリは、ウォッチングしましたが、本日の目的はあくまでメジロを探すことです。わたしは、まだ一度もメジロを肉眼でみたことがありませんでした。和菓子作りをするようになって、わたしは自分がとても勘違いをしていることに気づきました。それは、ウグイス餅は牛皮に青きな粉できみどり色にするので、ずっとウグイスはきみどり色の鳥だと思っていました。たしか花札でもウグイスといっておきながら、メジロのようなきみどり色の鳥として描かれています。でもウグイスはとても地味な茶色の鳥で、きみどり色の鳥といえば、メジロなのです。それを知ると、どうしてもその鮮やかなきみどり色の鳥を見てみたくなりました。なので、野鳥の声のする方へする方へと、きょろきょろしながら、お墓中を探索したのですが・・・。そうこうしているうちに、立派な古木に無数のカラスが集まってきて、まるで映画のワンシーンのようになりぞくっとしました。この姿は、サウンドつきだとかなり圧巻です。谷中には、このように絵になる立派な古木が多く残っています。東京は空襲が多かったのに、それを免れて残っているのですね。また、墓地というのは、意外と木々が多く、自然が残っているものなのだなぁ、と改めて発見しました。まるで、墓地は、バードサンクチュリアそのものです。

谷中霊園でメジロを探せ!:イメージ6

谷中霊園には、徳川家をはじめ、日本近代史の著名人がたくさん眠っています。霊園事務所にいけば、案内図を手に入れることもできますので、それを見ながらお墓を巡るのもいいでしょう。日本画家の横山大観、植物学者の牧野富太郎、詩人の上田敏、小説家の円地文子、歌人の中島歌子。個人的にファンな方のお墓も多く、なんだか不思議な気分になります。また、ロシア大司教ニコライのお墓もあり、こちらは、ちょっと変わったまるで芸術作品のようなお墓でした。いろいろと、著名人のお墓をまわっていると、いい運動にもなります。また、徳川慶喜のお墓もあります。徳川慶喜のお墓は立派な墳丘型で丸い石垣の変わった形の墓石です。その前の塀には、花の少し残る椿の植え込みがありました。そこをなにげなく見ると、きみどり色のメジロが一匹ちょんちょんちょん、と歩いているのが見えました・・・なんという偶然、そして感激!また、それに続いておなかが白く、黒いネクタイをつけているように見えるにシジュウガラも歩いていきました。椿などの常緑樹の多い場所なので、どうやら、鳥の通り道のようでした。目的も果たせ大満足。ちなみにメジロとシジュウカラは留鳥なので一年中、運がよければ出会えるはずです。徳川墓地あたりは、他よりもいっそう緑が深いので、絶好のポイントかもしれません。ただ、ヒヨドリの鳴き声だけは特徴があるので習得できたのですが、メジロやシジュウカラの鳴き声は聞き分けることができませんでした。残念、まだまだですね。

歴史上の人物のお墓をめぐりながら、バードウォッチングも楽しむ。とくに桜の季節は、お花見をしながら初心者でも特徴があってわかりやすいヒヨドリがよく観察できるので楽しいはずです。また、谷中のあたりは、ノスタルジックな古い町並みの下町で、歴史散策にもぴったりの場所です。足をのばして楽しむのもオススメです。日暮里の散策マップが、駅の近くで販売されているので、それを参考にするといいでしょう。

-DATA-

場所:
台東区谷中7丁目
開園時間:
入園自由
お墓という場所がら、バードウォッチングには節度をもって臨みましょう
トイレ:
さくら通り沿いにあり
食事処:
駐近所に食事ができるところは多い。
薬膳カレーの「じねんじょ」(03-3824-3162)
また、クワ科の植物の実をゼリーにしてレモンシロップをかけた台湾のデザート屋さん「愛玉子 オーギョーチイ」は有名(03-3821-5375)
交通:
JR・京成線日暮里駅下車、徒歩1分
参考文献:
東京の探鳥地27選「バードウオッチング散歩」松田道生著 幹書房
「バードウオッチング入門」松田道生著 山と渓谷社

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