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中津山
Jan.28, 2002 南国土佐の高知で雪山に挑戦

高知といっても北部の愛媛県との県境は大豪雪地帯だ。マイカーでのアプローチも困難な山が多い中、比較的雪が多いが、登山口までは雪が少なくて行けるのが、今回の目的地の中津山。高知県の吾川村と、愛媛県の美川村、柳谷村に接する明峰だ。僕はフライで中津川に何度か来た事があったが、あの川の上流にこんな雪深い山があるとは知らなかった。高知市から伊野、佐川経由で吾川村に出る。仁淀川の美しい流れを見やりつつ支流の名野川へ。ここは中津渓谷として秋の紅葉が見事なことで有名だ。県道363号の細道を奥へ奥へ進むと、約30分でアガワスカイパークというパラグライダーエリアへ到着する。当然この時期は誰もいなかった。

登山口の大山祇神社で御参りをして、いざ出発。林道があるが、登山道はその林道を何度か横切る形で直登気味についている。スギ・ヒノキの人工林の間を凍った雪に注意しながら登る。林道に出ても、道沿いの赤テープで次の入り口が分かる。これは頂上まで同じパターンだ。週末と思われる踏み跡はあるが、雪が降ったりしてあまりあてにはならない。急登がかなり続いて嫌になってくる。「行けども行けども」という感じ。実際はあまり時間はたっていないんだが、どうも同じ景色というのがいけない。と、目の前が明るくなってきた。どうやら人工林帯を抜けたようだ。間隔のあいた明るい落葉樹の林の中をラッセルで進む。正直思っていたより雪が多い。

アイゼンはあっても時折足が50cm以上沈む。表面が凍っていて、中が空洞気味のことがあるようだ。気をつけないと転倒してしまう。風はなく穏やかだが、山頂方面のガスは晴れない。取り合えず道標頼りに、高度をあげていく。ほどなく林道と出会う。林道も20cm程度の雪が積もっていて、ここも歩きづらい。再び登山道をラッセル。振り返ると銀世界から緑の世界へのグラデーションが美しい。木の量が減り、背丈が低くなってくるとさすがに突然の突風は避けられない。数秒間だが顔が痛いほど冷たい風にさらされる。笹原に覆われているらしいのだが、雪が深くてよく分からない。林道の谷川は溶けた雪が再び凍ってアイスバーンになっていて非常に危ない。

ガスが時折晴れて、目指す山頂がいよいよ見えてきた。最後の踏ん張りだ。斜面はアイスバーンで、突風にさらされるが、アイゼンをうまく使って慎重に進む。地吹雪が激しい。ガスに包まれることもある。それでも一歩一歩進む。おー!ここが頂上、1,541mか!絶景を楽しむゆとりはないが、心地よい満足感。周囲の樹氷の陰でコーヒーとカロリーメイトでいつもより寂しい昼食を済ませる。それでも空腹が満たされるとまた達成感が沸いてくる。南国土佐でこの雪の量。イメージとのミスマッチが非常に面白い、雪山登山であった。
-DATA-
- 場所:
- 高知県吾川郡吾川村
- 交通:
- JRバス土佐大崎バス停よりタクシー。30分。
- タイム:
- アガワスカイパーク-(1000分)-山頂
- 駐車場:
- 大山祇神社前に数台可能
- トイレ:
- 大山祇神社境内
- 自動販売機:
- 無し
- 携帯電話:
- コース内全て圏内
- 連絡先:
- 吾川村役場 0889-35-0111
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