トレッキングレポート

サブナビゲーションをスキップ


フィールドレポート

現在のレポート数は811件です。

最新記事
最近のコメント
カテゴリー
バックナンバー

Since Apr.01,2000


« 鳴尾浜臨海公園トレッキングレポート:トップページ赤岳 2899m »

有馬富士公園

Jan.14, 2002 三田の池でカモ観察

有馬富士公園:イメージ1

以前バス釣り記事で紹介した三田八景のひとつに有馬富士と福島大池というのがある。福島大池に映る「逆さ富士」は絶景とされ、地元住民のみならず、その雄大な姿を見るために関西近辺から多くのトレッキングファンが訪れる名所だ。そこに昨年(2001年4月)「有馬富士公園」という県立の公園ができた。公園全体計画416haのうち「出合いのゾーン」が現在完成しており、その広さは70ha。自然の生態がいろいろ学習出来る楽しい野外施設もあり、フィールドライターとしては「知識蓄積も仕事のうち」と勉強がてら訪ねてみた。

有馬富士公園:イメージ2

まずパークセンター(管理事務所)を抜けると三田市立有馬富士自然学習センターがある。ここで三田の自然について知識を蓄えてから実際に自然を観察するという狙いだ。館内には地面の断面、武庫川の断面、雑木林の断面や標本などがユニークに展示してある。特に標本らは実際に生息している断面部に「引き出し箱」という形で展示してありリアリティーがある。実はこの展示企画をしているクルーの久保智美さんからこの公園のオープンを聞き、1年近く経ちようやく訪れることができた。久保さんによると今の時期はカモがシベリア方面から福島大池に飛来してきていて、観察するのによいということだ。

有馬富士公園:イメージ3

僕とカミさんは、久保さんから双眼鏡を借りて福島大池へ向かう。学習センターを出るとそこは林の生態園と呼ばれる空間だ。コナラや赤松を主体とした三田の代表的な雑木林や小湿地がある。澄んだ空気がとても気持ちが良い。天気が良くて暖かいので、冬の味気ない匂いはせず、春先めいた木々や土の匂いが鼻に届く。道中にはキツネの巣穴体験迷路などの遊びを重視した施設や地中観察スクリーンなどがある。こういう工夫がされていると、普段ならそれほど意識をせずに通りすぎる風景でも改めてそこにあるものを観察してしまう。そして池が次第に近づくと「ピー、ピー」というカモ達の泣き声が聞こえてくる。

15分位歩いて福島大池に着くと、池のいたるところにカモが浮かんでいる。さっそく「オーッ」と双眼鏡を覗くと「パンダガモが発見できたらラッキーですよ」と久保さんが声をかける。正直に言ってカモと言えばテレビで見た「カルガモ」しか見たことがない。いやあることはあるのだが、それが何ガモなのかは全然意識をしたことなどない。パンダガモは正式名称「ミコアイサ」で、模様がパンダに似ていることからパンダガモという。海に生息するカモなのだが、今年は一羽だけが大池にやってきているという。全体が白っぽいということなので、一生懸命捜す。おー白い!と思い「あれだ!」と指すと「あれはアヒルです」と久保さんに一蹴されてしまう。よく見ると様々な種類のカモがいる。群れの最大勢力は「ヒドリガモ」だ。頭のてっぺんはクリーム色で頭の後半から首にかけては赤茶色をしている。久保さんの説明では、その赤茶色のことを昔は「緋色(ひいろ)」といい、それで「緋鳥鴨(ヒドリガモ)」という名前がついたようだ。また、オスとメスで模様がまったく違うことにも驚かされた。頭の後ろに寝癖がついたままのキンクロハジロというカモがいる。目が金色で頭や背中は黒色で、羽のあたりが白なのだ。キリリとしてなかなかカッコイイのだが、そのメスはとても地味なこげ茶色。鳥の多くの種類は男性の方が華やかな模様が多い。男性は女性に自らの遺伝子の素晴らしさをアピールし、女性は敵から身を守るために地味にしている、という昔テレビで見た情報が甦る。

有馬富士公園:イメージ4

他にもアメリカヒドリ、マガモ、コガモ、ホシハジロなどを観察することができた。彼らは上空からすーっと降りてきて、水面に美しい一本のラインを描いて着地をする。何羽かがクロスをして着地をすると、大池はちょっとしたシベリア画家達のキャンパスになるのだ。また、餌を食べた後に体を起こして拍手をするような格好をするのも初めて知った。なるほど、やはり知識を持ってフィールドに出るととても楽しい時間を過ごすことができる。残念ながらパンダガモを見つけることはできなかったが、鳥の観察がこれほど楽しいものだとは思わなかった。久保さん本当にありがとうございました。鳥の観察に夢中になってしまい公園内を散策することは出来なかったが、野鳥の広場、水辺の生態園、菖蒲園など見どころはたくさんある。機会を見つけてもう一度ゆっくりと公園内を歩いてみたい。

-DATA-

場所:
兵庫県三田市福島
交通:
JR福知山線「新三田駅」下車、神姫バス三田行き「有馬富士公園前」下車。車では、中国自動車道「神戸三田IC」より176号線へ、約10分。
駐車場:
収容力 約570台(無料)
トイレ:
公園内に5カ所
問合せ:
お問い合わせ先
有馬富士公園管理事務所
兵庫県三田市福島1091-2
TEL(0795)62-3040
FAX(0795)62-0084
三田市立有馬富士自然学習センター
TEL(0795)69-7727
FAX(0795)69-7737

コメント(0)

コメントはまだありません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

コメント投稿フォーム

ページのトップに戻る