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赤岳 2899m

Jan.19, 2002 冬山練習には最適な八ヶ岳。

赤岳 2899m:イメージ1

八ヶ岳の赤岳は四季を通じて登山者が絶えず、アプローチの良さから近県の登山者に親しまれている。冬の赤岳に登るのには、山小屋を利用して夏山登山道から山頂を目指すコースが一般的で、天候や積雪の状況によっては日帰りも可能である。しかし雪の状況、天候の急変により行動時間の制約がある場合は即撤収できる余裕も必要になる。

赤岳 2899m:イメージ2

赤岳の登山口となる美濃戸口にはJR茅野駅より通年運行されているバスを利用するかタクシーで現地まで移動する。しかし日帰りで赤岳を目指すなら、諏訪南 ICより八ヶ岳ズームラインを通り、美濃戸口から林道のを通って美濃戸まで車で入る事をお勧めする。冬でも通行できる林道は、4輪駆動車にスタットレスタイヤとチェーンを巻きつけ、美濃戸口から歩いている登山者に注意しながら赤岳山荘の有料駐車場に車を停める。1日の駐車料金が1,000円と少々高いが、帰りのことを考えると、やはり美濃戸で準備をしたい。

赤岳 2899m:イメージ3

午前6時50分。明るくなってきた空を見上げながら美濃戸山荘の分岐より林道と別れ、行者小屋へと続く柳川南沢を歩いてゆく。踏み固められた登山道には、所々に氷が現れスリップしないように確実に足場を選ぶ。行者小屋まではアイゼンの必要性は少ないかもしれないが、降雪直後やトレースが消えかかっている時は、アイゼンよりもワカンが欲しくなる。沢沿いを歩き横岳が目の前に広がると白河原と呼ばれる場所に辿り着く。右側には阿弥陀岳の山頂も見えはじめ行者小屋も近い。閉鎖された行者小屋の前から北アルプスの槍ヶ岳が確認できるほど天候に恵まれ、景色を見ながらピッケルとアイゼンを取り出し準備に取り掛かる。

赤岳 2899m:イメージ4

午前9時。行者小屋から文三郎道を登り赤岳を目指す。夏には鎖と階段があるはずの登山道も雪で隠れ、ピッケルとアイゼンで確実に登ってゆく。長く続く階段は、うんざりするが雪で階段が隠れているので、アイゼンを引っ掛け転倒する心配は無いようだ。稜線では強い風が吹いているかと予想するが、ほとんど無風状態。本当に冬山?と思うぐらい静かである。時折、斜面を転がる小さな氷の音も聞き取れるほどシーンとしていた。山頂直下の鎖場では、ルートにこだわらず、安全な場所を選んで登るのが懸命であろう。

赤岳 2899m:イメージ5

午前11時。山頂から360°のパノラマに感激しながら昼食の支度を始める。普通なら風が強くて山頂にいられないのに山頂も無風。すごく珍しい事だと思いながら、コンロを出して夏山のようにゆったりとした時間を過ごしてしまった。赤岳からの下りは赤岳展望荘を経て地蔵尾根を下る。地蔵尾根も急であるが文三郎道より雪が沢山あって降りるのには楽である。尻セードも試みるが雪が硬く痛いので素直に歩いて降りてきた。

赤岳 2899m:イメージ6

午後12時30分。行者小屋に到着してからアイゼンをザックに納め、ピッケルからストックに持ち替えて中山乗越を越える。陽気のせいか中山乗越を登り始めた頃からキツツキの木を叩く音も聞こえ始めた。トントン聞こえる音には真冬の厳しい環境を忘れさせる不思議な音。通年営業の赤岳鉱泉では、たくさんの人と賑やかな話し声が聞こえてきた。午後3時。赤岳山荘の駐車場に到着してから問題発生。駐車場出口にはチェーンを装着しないと通行できないような事が書いてある。荷物を整理して、足早に美濃戸口に戻る林道を走るが、道路の雪は完全に氷となってスタットレスタイヤも効かない。急な下り坂では歩行者よりも遅いスピードでタイヤが滑り始め、登山とは違った緊張感が張り詰める。ここの林道では必ずチェーンが必要であること実感してしまった。

赤岳 2899m:イメージ7

厳冬期の八ヶ岳はマイナス20℃にもなる厳しい場所です。降雪直後やトレースが消えかかっている場合は赤岳鉱泉を経由するのが良いでしょう。この時期、美濃戸に続く林道では必ずチェーンが必要になります。走行不能にならないように気をつけましょう。

-DATA-

場所:
長野県茅野市
交通:
中央自動車道 諏訪南ICより八ヶ岳ズームラインを経由して美濃戸口まで約15分。またはJR茅野駅より路線バス、タクシーを利用して美濃戸口。
駐車場:
美濃戸口(500円)、美濃戸(1,000円)
トイレ:
美濃戸、美濃戸口、赤岳鉱泉
携帯電話:
稜線付近良好
参考:
http://www.026.co.jp/mountain/

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