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浜離宮恩賜庭園で極上の午後を

Nov.11, 2001 太陽の下で楽しもう

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ1

庭園の入り口にあった面白い標識にまずは注目。「園内10キロ以下走行厳守」というのは、とても面白いですよね。浜離宮恩賜庭園は、徳川将軍家の別邸「浜御殿」と称されていた江戸時代の代表的な大名庭園で、銀座の街からは、目と鼻の先であるにもかかわらず潮の香り漂う静かでしっとりとした庭園です。日ごろのあわただしさから開放されるのには最高のスポット。海水を引き入れた回遊式潮入築山泉水庭園でもあり、潮の満ちひきが庭園の池の表情を変える趣向も見どころです。太陽の光をたっぷり浴びて、標識の指示通りにゆったりのんびり庭園の中を歩く、そんな極上の午後はいかがでしょうか。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ2

入ってすぐのところに「三百年の松」はあります。六代将軍家宣が、庭園を大改修したときに植えたと伝えられる都内では最大級の立派な黒松です。近くには、かりんの木もありました。かりんの実は見たことがありましたが、木になっているのを見たのは初めてでした。面白い木に実るものなのだな、と思いつつ、日差しの照りかえしでぴかぴかと輝いている芝生の道を「潮入り池」目指して歩きます。都会の喧騒からのがれて、別世界の庭園の中を歩いていると、時間の速度はだんだんとスローになっていく感じがしてきます。庭園に住みつく子猫たちが日向ぼっこをしている姿も目撃しました。気持ちも穏やかになっていきます。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ3

潮入りの池は、都内では唯一の海水の池です。池の岸から小の字島と中島へは檜でできた「お伝いの橋」がかけられていて、中島の上には御茶屋があります。ここはかつて、将軍が貴賓の接待に使っていた休憩所で、昭和58年(1983)に復元され、今では抹茶とお菓子をいただけるようになっています。……と、わたしはとてもおなかが空いていたので、ここのお茶ではなく、池のたもとにある売店で遅い昼食をとることにしました。けれど、おでんやパンなどの軽食しかありません。ここには、芝生やベンチがたくさんあって、お弁当などを持ち込んで楽しんでいる人を多く見かけました。とくに野外卓広場では、机と椅子があるので気軽なピクニックには最適のようです。あいにく何も用意していなかったわたしは、苦肉の策として売店の中に、唯一胃袋を満たしてくれそうな意外なものを発見しました。それは、カップラーメンです!この風情あふれる名勝の中で食べることに抵抗する気持ちは強かったのですが、胃袋には逆らえず、売店でお湯を入れてもらって食べました。でも、どうして野外で食べるカップラーメンは不思議と美味しいのでしょう。ミスマッチな組み合わせでしたが、それも一興、優雅に秋寒の中、庭園を見ながら美味しく頂きました。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ4

もともと鴨場でもあった場所なので、鴨が安心して羽を休めるように、庭園は工夫されていました。たくさんの木々で覆われているのもそのせいです。ちょうど時期的に鴨の群れがたくさんいました。庭園にくる鴨は、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、ハシビロガモ、オナガモ、カルガモだそうです。ぷかぷかと池の波にゆられているのは見ていて楽しいです。遠くに高層ビルの影がちらつくのも、摩訶不思議な感じです。また、ここは将軍が鷹狩りをした場所でもあります。カラスも意外に多くいて、まさに野鳥の宝庫でした。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ5

庭園の端は海に面していて、また別の雰囲気があります。形のいい黒松が生えていて、ベンチや芝生などの休める場所もありムーディーです。東京湾の景色もレインボーブリッジも一望できます。また、海には真っ白なかもめがたくさんいて、空中をときより舞っては、わたしたちの目を楽しませてくれます。庭園の感じとはまた違い、これまた情緒があります。とても気にいってしまいました。以前、友人が銀座は風向きによって潮の香りがしてくる、と言っていましたが、こんなに近くに海があったことを改めて知りました。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ6

この他、園内にはボタン園やコスモス、菜の花などの花畑もあります。ちょうどわたしが訪ねたときは、紅葉が色づきはじめた頃でしたが、春は梅、桜、夏は藤、紫陽花などと、季節ごとの花が植えられています。また、冬は金沢のように松の雪吊りをするようです。雪の庭園を撮った写真が展示されていましたが、都内の風景だとは想像もできないほどの美しさでした。東京に雪がふったならば、是非訪ねたいと思います。また、今年花を咲かせたリュウゼツランがありました。リュウゼツランのことを知っているでしょうか。百年に一度しか咲かないので英名ではセンチュリープラントと呼ばれますが、実際日本では三十年から六十年に一度咲き、咲いたら枯れてしまうという珍しい植物です。これも話は知っていましたが本物を見るのは初めてで感激しました。もう花はなかったのですが、青空に伸びる生命力あふれるリュウゼツランとこんなところで出会えるなんて驚きでした。ちなみに根元の方は巨大なアロエのような形をしています。やがて枯れていってしまうのは物哀しいですね。

浜離宮恩賜庭園で極上の午後を:イメージ7

庭園の海沿いには、なんと水上バスの発着場もあります。ここから、浅草まで足を伸ばすこともできるのです。墨田川にかかる個性豊かな12個の橋を楽しみながら、約40分の船旅をして、浅草観光を楽しむのもいいでしょう。ここを拠点にして、往復するのもいいですし、そのまま戻ってこなくてもいいので、これを利用すればかなり欲張りな一日が過ごせそうです。ただし、バスの時間表はちゃんとチェックしておくのをお忘れなく。とにかく、ここは季節によっても、時間によっても表情をくるくる変えるので、飽きのこない素敵な庭園です。とくに大人のアウトドアデートにはぴったりな穴場なのではないでしょうか。

-DATA-

場所:
東京都中央区
交通:
都営大江戸線築地駅から徒歩7分
JRまたは地下鉄銀座線・都営浅草線・ゆりかもめの各新橋駅から徒歩15分
開園時間:
午前9時から午後5時まで
休園日:
年末年始
入園料:
300円
駐車場
約40台分有り 無料
トイレ:
庭内5ヶ所あり
問い合わせ:
庭園管理所 03-3541-0200
水上バス:
墨田川ライン 浜離宮→日の出桟橋→浅草
料金や時刻表などの詳しい問い合わせ先は、電話03-3841-9178
または東京都観光汽船株式会社水上バスWEB参照

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