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フラワー・ストリート・マーケット

Nov.26, 2001 花色の時間

フラワー・ストリート・マーケット:イメージ1

イギリスを訪れると(ああ、この国には花を愛する人々が沢山いるのだな)ということに自然と気付くはず。公園に咲き乱れる、陽気で愛らしい草花達(と言っても、ちゃんとした花で草ではありません)。中世の古城の外壁を彩る一見無造作で、しっかりと手入れの行き届いた、荒荒しくも可憐なノバラ。イギリスでは遠い昔から、城の建築とステイタスを強調する意味で花園が造られたり、ロンドン各地に貴族達の狩猟場が造られたりしてきたのである(現在の公園)。そのせいか人々は今も花と緑を愛し、ノイズと慌しさに噎せ返る都会ロンドンでも、思わぬ場所で森の息吹きと出会えることがしばしばある。今日は、ガイドブックにも載っていない、秘密のフラワー・ストリートマケットを紹介しましょう。

フラワー・ストリート・マーケット:イメージ2

コロンビア・ロードに毎週日曜日の早朝に降り立つ、フラワーマーケット。私はイギリス人の知り合いからその存在をまるで耳打ちするように教えられ、フラワー・マーケットという言葉にすっかりロマンチックな妄想を抱き足を運んだわけである。地下鉄ノーザンライン、オールド・ストリート駅から徒歩15 分。ちょっと不便な場所に位置する「COLUMBIA ROAD E2」で、そのマーケットは開かれる。私が駅に着いたのは午前10時。朝の遅いイギリス人にとって、午前10時というのは早朝に近い時間。だから、まだ客足も少ないはず・・・と思いながらコロムビア・ロードに通じるオールド・ストリートを歩いていると、花束を両手一杯に抱えて幸せそうに帰ってくる若者や老夫婦とひっきりなしにすれ違う。「このヒマワリは、私のお部屋に。こっちのバラは玄関に飾りましょう。」なんて会話がすれ違い様に耳に飛び込んできて、何ともほのぼのとした気分になってしまった。しかし、道のりは長い・・・・。イギリスの道全て名前が付いていることに感謝した瞬間である。日本のように何丁目何番地じゃ、とてもでなけれど迷ってしまう。

フラワー・ストリート・マーケット:イメージ3

ようやく、コロムビア・ロードに辿りついた。これがまた、凄まじい人ごみである。大して広くない道の両脇に花屋のストールが数珠繋ぎに立ち並ぶ。その間の僅か1.5メートルばかりの隙間を、花を品定めしつつ人々が行き交う。ロマンチックなんて言葉はどこにもない。日本の市場の魚が花に化けたようなものである。「あんた!苗木に当たらないでよ」と花屋の主人が怒鳴れば「失礼ね!当たってないわよ」と客が怒鳴り返す。紫色の可愛らしい花を見つけ、思わず立ち止まって眺めようとすると、後ろのおばさんが「止まらないで!」と言って、むぎゅっと押してくる。もう、もみくちゃである。花もまともに見られないまま、 100メートルばかり押し流され、気が付けばコロムビアロードの終点(つまりフラワーマーケットの終点)。そこで、人波からはじき出された。辺りを見回すと不思議なことに、花束や苗木を抱えてゆったりと歩いている人々は両ストールの裏側の歩道に多いことに気が付いた。つまり、このマーケットに慣れている人達はストールに挟まれた通路を通らず、花屋の後ろに回り込んで、花屋と花屋の隙間から顔を突っ込み、じっくりと商品を観察して購入しているというわけである。なるほど・・・・。

フラワー・ストリート・マーケット:イメージ4

人がこれだけ集まるマーケットだけあって、花の種類は豊富で値段も安い。例えば、バラ30本が8ポンド(1,500円くらい)。ヒマワリが10本で3ポンド(530円くらい)。リリーが5~6本で3ポンド。小さな植木は3つで10ポンド(1,700円くらい)。また、ハーブの店もなかなか繁盛している模様。 3苗で5ポンド(900円くらい)のラベンダーやレモンタイム、セージ、ミント等が、せわしなく後ろのストックから店頭に運び出されていた。私も常連客たちに習って、花屋と花屋の隙間から顔を突っ込み、バラ10本3ポンドを、飾る花瓶もないのに買ってみた。

フラワー・ストリート・マーケット:イメージ5

マーケット市が立つ日は、コロムビアロードの沿いの料理店やパブも大繁盛の時である。若者に人気のハンバーガーショップ「コロムビア」は店の外にまで行列がはみ出す人気ぶり。サラミやビーフ、ケバブ、ハム、エッグ、チーズ等をふんだんに押し込んだハンバーガーが2ポンド内で買えるのだから無理もない。その他にも喫茶店、定食屋、レストランが建ち並ぶ。そして、パブ。イギリスではどこに行ってもパブがある。午前中からビールを飲んで、寛ぐなんて日本では考えられないが、こちらではごく当たり前の風景なのだ。

また同じコロムビアロードでも少し外れたわりと静かな所で、日曜日にだけ開かれる「鉢屋」がある。ここでは、その名の通り花瓶や鉢が売られている。小さくてシンプルな花瓶なら3ポンド。写真のように大きな植木鉢でも10ポンドとお手頃な価格。太った大人が丸ごと1人入る大きさの壷も30ポンド。私はここで3ポンドの花瓶を購入。何となく浜茶屋の隣で、ちゃっかりかき氷を売っているような「漁夫の利」っぽいイメージが微笑ましい「鉢屋」なのであった。
-DATA-

場所:
イギリス ロンドン COLUMBIA ROAD E2
交通:
地下鉄ノーザンライン(オールド・ストリート駅)
駐車場:
道端に停められる・場所によっては有料です
トイレ:
基本的にはありません。喫茶店などにはありますが、商品を買わない限り使わせてもらえません。
備考:
入場は無料
開催日/毎週日曜日 午前8or9時頃~午後3時頃

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