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松島湾西部の海岸めぐり

Oct.20, 2001 塩釜・利府・松島の海岸線めぐり

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ1

京都の天の橋立、広島の宮島とならんで日本三景として有名な松島湾。その海に接する西と北側の陸地には、塩釜市、利府町、松島町がある。今回は、これらの市町の海岸線をめぐり、松島湾とその周辺の美しい景色を堪能しながら松島四大観の扇山をめざすことにした。ちなみに、松島とは、ある特定の島の名称ではなく、松島湾とそこに浮かぶ数多くの島々、さらにはその海に接する海岸線の陸地を総称した呼び名のことだ。

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ2

仙台市の中心部から北東方面へのびる国道45号線。その道を車で約1時間ほど進むと塩釜市の塩釜港にたどり着く。この港は、松島湾西部の最も奥に位置し、しかも堀込型のかたちをしているので、海の波がとてもおだやかだ。海鳥たちがその水面に舞い降りて羽を休めている光景が実にほほえましい。ここは松島湾内をめぐる遊覧船の発着港でもある。なお、私自身は、今回も移動手段として車ではなく自転車を利用した。

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ3

その港のまわりの臨港地には、倉庫、工場、魚市場、水産物加工所などがたちならんでいたが、そこで巨大なサイロを見つけた。その高さは10m以上もあり、表面は銀色の金属でおおわれている。そこに太陽の光が反射してギラリとしたメタリックで重厚な光が放たれている。その光景は、異様なほど重々しく、見る者を威圧しているような印象をうける。しかし、その銀色に輝くサイロとその背景の紺碧の空との色彩のコントラストが不思議なくらい美しかった。

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ4

塩釜市内の国道45号線をさらに進んでいくと、やがて利府町内に入る。そして、その道路上から松島湾とそこに浮かぶ島々がおりなす優美な景観を見ることができるようになる。厳密にいえば、塩釜市と利府町が接している海は塩釜湾や浜田澪であって松島湾ではない。実際の松島湾はもう少し東方にあるのだ。しかし、これらの湾はつながっており、一般にはこれらの湾の明確な区分が知られていない。そのようなこともあって、このあたりのいくつかの湾を総称して松島湾とよぶことが多い。したがって、今後、このレポートの中でも、塩釜湾や松島湾を厳密に区分することなく、松島湾という名称だけを使うことにする。

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ5 松島湾西部の海岸めぐり:イメージ6

松島湾は、南東の方角から海が陸地に入り込んでいる入り江状のかたちをしている。湾内は波がおだやかであり、その水は濃いコバルトブルーの色に彩られている。そして、そこには約260以上の島々が浮かんでいる。その大きさはそれぞれ違っており、多くの人々が住んでいるやや大きな島もあれば、人が上陸できないような極めて小さい島もある。そのかたちも千差万別であり、ひょうたんのようなかたちの島、鐘のような穴のあいた島、鎧のようなかたちの島などがある。それらの個性的なかたちは、長い年月のあいだの潮風と波の浸食によってつくりだされた自然の芸術だ。驚いたことに、すべての島にはそれぞれしっかりと名前がつけられている。ほとんどの島にはクロマツやアカマツがこんもりと生い茂っている。それらの木々の針葉は深い緑色に染まっている。その黒褐色と赤褐色の木肌は美しく、屈曲した枝ぶりもまた美しい。これら海と島々と木々がおりなす景観は風光明媚であり、俳人・松尾芭蕉も俳文紀行『奥の細道』においてこの景観を日本一であると絶賛している。ちなみに、松島が最も美しくなるのは夕暮れ時だろう。空が淡いトワイライトブルーの色に沈んでいき、どこか寂しげでもの哀しい雰囲気がただよう。しかし、西から落陽の紅の光をうけて海が黄金色にきらめき、島々とそこに茂る松の木々もその光をあびてうっすらと赤く染まっていく。その光景は、陶酔してしまうほどに美しく、まさに“絶景”とよぶのにふさわしい。

松島湾西部の海岸めぐり:イメージ7 松島湾西部の海岸めぐり:イメージ8 松島湾西部の海岸めぐり:イメージ9

利府町内の海岸線を通る国道45号線を進んでいくと松島町に入る。その直後、国道の西側に小高い山が見えてくる。ここは扇山とよばれ、七ヶ浜町の多聞山、鳴瀬町の大高森、松島町の富山とならんで松島四大観(松島四大絶景ポイント)の一つに数えられている。この山の頂にある展望台にのぼり、松島湾をながめてみた。しかし、さほど美しい景色だとは思わなかった。この山に生育する木々やまわりの低い山がじゃまして海がよく見えなかったからだ。ちなみに、私は松島四大観のすべてに行ってみたことがあるが、この中で最も美しい景色を見ることができるのは大高森だろう。また、この山の中腹には、モミジ、ケヤキなどの混合雑木林がある。太陽の逆光をあびて色鮮やかな緑に輝くモミジやケヤキの葉がとてもまぶしかった。

さて、最後に今回の写真撮影について述べておきたい。私が所持しているデジタルカメラは、画質はまあまあだが、諸機能の性能があまりよくない。とくに、光学ズームが備わっていないので、画質の劣化をさけるために絶対にズームを使わないようにしている。しかし、今回の撮影だけは、ズームアップを使いたかった。そうした方が松島湾に浮かぶ大小無数の島々の美しい景観を写真におさめることができるからだ。しかし、結局、画質の劣化をさけるためにズームを使用せず、遠景での撮影だけになった。予想どおり、遠景での写真は出来がよくなかった。その写真を見ながら、「光学ズームが備わっていれば・・・」と強く思った。

-DATA-

場所:
宮城県塩釜市・利府町・松島町の海岸付近
交通:
(車を利用した場合)
仙台市中心部から国道45号線を通り約1時間
(電車を利用した場合)
JR仙台駅から仙石線の東塩釜行きか石巻行きに乗車。
本塩釜、東塩釜、陸前浜田のいずれかの駅で下車。所要時間約25~35分。
いずれの駅からも松島湾まで徒歩5分以内で到着
駐車場:
なし
トイレ:
仙石線の各駅にあり

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