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浅湖湿原

Sep.29, 2001 秋の尾瀬沼から尾瀬ヶ原を歩く

浅湖湿原:イメージ1

浅湖湿原は尾瀬沼の北東部にある小さな湿原である。今回は秋に浅湖湿原(あざみしつげん)を通って尾瀬沼から尾瀬ヶ原へと歩くルートを紹介したい。尾瀬沼の沼尻から尾瀬ヶ原の見晴は多少アップダウンがあるので、初心者向けではなく、初級者向けのルートだが、下りの多い尾瀬沼から尾瀬ヶ原なら楽に歩けると思う。

浅湖湿原:イメージ2

早朝バスを降り、沼山峠休憩所から尾瀬沼へ向かう。ここは「尾瀬沼」のレポートと重複するところなので、そちらも参照していただきたい(トレッキングレポートNo.7001)。私の行った9月末には紅葉が始まっており、林の中のウルシ類やナナカマドが色付き始めていた。沼山峠休憩所から20分ほどの登りで尾瀬沼が見えるベンチが並んでいるところでは、尾瀬沼方向の手前の紅葉も色付き、秋の雰囲気だ。ここから大江湿原へ出るまで、左側の木の紅葉が霜に縁取られていた。大江湿原へ出ると、湿原全体に白く霜が降りている。陽が当たっている所は霜が解けだしている。大江湿原の木道をゆるやかに下って行き、尾瀬沼が近くなってくる。右手に見えてきた燧ヶ岳もまだ紅葉は始まっていないようだ。右へヤナギランの丘への道がある。ヤナギランは8月に花を咲かせ、9月末のこの時期には白い穂のような実になっている。三叉路が有って、まっすぐ先すぐ近くに尾瀬沼ビジターセンターと2軒の山小屋がある。右へ進むと今回紹介する尾瀬沼から尾瀬ヶ原へと、尾瀬を東から西へ縦断するルートになる。

浅湖湿原:イメージ3

三叉路から右へ行くと、川を渡り大江湿原のシンボルになっている三本松の横を通って樹林の中へ入っていく。右に燧ヶ岳の登山道を分け、間もなく視界が開け、浅湖湿原に出る。大江湿原と比べると小さな湿原だが、こちらの方がクサモミジがきれいに残っている。湿原の向こうに青く尾瀬沼が見える。湿原の周りの林では、湿原に近い木から順に紅葉し始めているようだ。湿原を通り過ぎ、樹林帯に入る。足元には夏に白い花を咲かせたゴゼンタチバナが赤い実を付けている。ツルにぶら下がるように付いている赤紫色の実は、ツルリンドウの実のようだ。朽ちた木にはかわいらしいキノコが生えていたり、秋を感じさせてくれる道だ。樹林の中の道が長く続き、時々尾瀬沼の湖面が見える。やがて広めの湿原が現れる。沼尻(ぬしり)湿原である。沼のそばに沼尻休憩所が見える。右へ湿原を通って燧ヶ岳へ南からの急登のナデッ窪と、左へ尾瀬沼の南岸を通って三平下へ行く道が分かれている。直進して尾瀬ヶ原へ向かう。すぐに沼尻のソバ屋がある。樹林帯を少し行き、川を渡ると、今回のルートでは最後の小さな湿原である白砂湿原だ。池塘のふちのキンコウカが花は終わったものの黄金色になっている。湿原を横切る木道を行き、岩がゴロゴロしたところの登りがあって、白砂峠を越えると、あとは尾瀬ヶ原へ向かって段小屋坂の下りである。木々はほとんど緑のままだが、ブナやダケカンバは黄葉が始まっている。小さな沢を2、3通ると、イヨドマリ沢という少し大きめの沢がある。ここでは水を飲んだり休憩している人が多い。沢の先ではマユミの葉が赤くなり、赤くはじけたような実がぶら下がっている。樹林帯のゆるやかな下りをこなしていくと、右から燧ヶ岳からの下りの道を合わせ、間もなく、尾瀬ヶ原の東端の見晴(みはらし)に到着だ。見晴は尾瀬で最も多く山小屋のある所だ。弥四郎小屋の前に湧き水があり、小屋ではこの水を使ったコーヒーを淹れてくれる。弥四郎小屋前からは、一面クサモミジの尾瀬ヶ原が広がり、はるか彼方に至仏山が見える。振り返ると燧ヶ岳がずっしりとした姿を見せている。見晴で一泊した後は、尾瀬ヶ原を回って、鳩待峠へ抜けても良いし、赤田代から三条の滝、裏燧林道を経て、御池へ抜けても良いだろう。

浅湖湿原:イメージ4

夏の浅湖湿原はコバイケイソウの花や、ワタスゲの果穂がある。沼尻湿原も同じ様な植生であり、6月にはタテヤマリンドウの小さな花も多い。段小屋坂には6月頃コミヤマカタバミなど小さなスミレ系の花が咲く。春から秋を通じて、尾瀬沼から尾瀬ヶ原の通り道としてだけではなく、それぞれの小さな湿原を楽しみたいと思う。

-DATA-

場所:
福島県南会津郡檜枝岐村
タイム:
計5時間30分 沼山峠休憩所(20分)沼山峠(50分)尾瀬沼東岸(10分)浅湖湿原(50分)沼尻(20分)白砂湿原(1時間40分)見晴十字路(休憩、食事の時間は含んでいないのでご注意下さい)
交通:
鉄道・バス:
1.浅草から東武鉄道の特急や夜行列車で会津高原まで行き、接続する会津バスに乗り換え沼山峠へ入る。
2.池袋・新宿などから出る夜行バスの沼山峠行きで入る。 車: マイカーは沼山峠の手前の御池までしか入れないので、御池の駐車場に車を駐め、シャトルバスで沼山峠へ入る。
土日など混雑が予想される日は、更に手前の七入までしか車は入れないので、同じように駐車場に駐め、シャトルバスにて沼山峠へ。
駐車場:
御池、七入 両者とも有料
トイレ:
沼山峠休憩所、尾瀬沼東岸の尾瀬沼ビジターセンターの裏、沼尻休憩所、見晴
自動販売機:
入山口の沼山峠休憩所のみ、山小屋に売店有り
水場:
各山小屋、沼尻休憩所、見晴
携帯電話:
盆地状なので尾瀬沼全域で圏外。2002年以降に尾瀬ヶ原でi-modeのみ非常時に通話可能になる予定。

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