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白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳

Sep.09, 2001 白馬三山縦走と鑓温泉

白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳:イメージ1

夏山シーズンと紅葉シーズンの谷間で登山者が少なくなったこの時期、静かな山を好む私にとっては絶好の機会である。白馬三山の縦走を計画し、車で標高 1230mの猿倉に向かう。電車の場合は白馬駅からバスが出ている。荷揚げのヘリコプターが往復する猿倉駐車場から林道を歩き出す。日差しはまだ夏の気配、Tシャツでも暑い。白馬尻には白馬尻山荘と白馬尻小屋があって、大雪渓に向かう前の休憩地となる。人の列から抜け出て雪渓に降り立つ。と冷たい空気が全身を包む。スプーンカット状の雪面に登山靴を蹴り込み、気持ちよく登っていく。アイゼンはなくても歩けるが、あると安心して登れるだろう。雪渓を横断し、岩場の登りに取り付く。周囲は次第に濃霧に包まれ、楽しみといったら道端のトリカブトを眺めるくらいだ。急登に疲れた頃に水場を見つけほっとする。肌を突き刺す冷たさだ。一気に飲むと頭が痛くなる。標高が2550mを越えると、一帯は白馬山国有林となる。沢の中の草は、黄色や赤色に色づき始めている。じきに霧の中から頂上宿舎が姿を見せる。ここから稜線に出て、白馬山荘を通過した先が白馬岳山頂(2932m)である。朝日岳から毛勝三山、ブナクラ峠まではっきり見える。剣岳と立山は頭が雲に隠れているものの、黒部ダムまで見渡せた。雲は出ているがいい景色だ。東側は雲海である。

白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳:イメージ2

白馬から杓子方面へは、岩だらけの尾根を伝う。長野県側と富山県側とで、山様はがらりと異なる。前者はスッパリ切れ落ちた急斜面の崖で、後者は高山植物が咲き乱れるなだらかな斜面である。杓子岳は巻くこともできるが、ここはせっかくだから登っておく。巻き道そばの砂礫の斜面に、コマクサのコロニーを見つける。写真に収め、ザレた山腹をジグザグに登る。杓子岳山頂(2812m)からは隣の鑓ヶ岳と唐松岳が重なり、存在感をアピールしている。眺望をおかずに昼食にする。鑓ヶ岳へは一度下って巻き道と合流し、鞍部を登り返す。鑓ヶ岳山頂(2903m)に来て、剣がようやくピークを見せた。振り返ると、白馬、杓子と今日たどった行程が見渡せる。

白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳:イメージ3 白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳:イメージ4 白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳:イメージ5

午後から雲が出てきたので、トカゲもそこそこ天狗山荘に向かう。鑓温泉分岐の鞍部付近では、鑓温泉方面からかすかに硫黄臭が漂ってくる。トウヤクリンドウ、イワツメクサなどを見ながら歩くと、ガスの中から天狗小屋が浮かび上がった。少々早い時間に天狗山荘に到着する。当日の宿泊客は少なくて、2人分のスペースを1人で使うことができ、随分楽であった。17:30からの夕食は、標高2730mにいるとは思えない豪華さだ。TVの天気予報が、台風の襲来を告げている。翌日の天候を心配しつつ床に就く。

翌朝はガスの中。ご来光は拝めなかった。6時の朝食後すぐに出発する。往路を引き返し、鑓温泉分岐で谷を一気に下る。降りる途中でガスは雨に変わる。沢山のペンキマークと明確な登山道に誘導される。鑓温泉の青い屋根が見えるまで近づくと鎖場が続く。雨天時はスリップに注意しよう。鑓温泉は含硫黄?マグネシウム・カルシウム?炭酸水素塩泉で、混浴の露天風呂がある(男女別もあり)。「今年は少し熱いです」と案内しているところが、天然温泉らしくて面白い。下りで疲れた膝関節が回復し、全身に力がみなぎる。鑓温泉から猿倉へは、湯の沢、鑓沢、落石沢、杓子沢までが4分の1の行程で、サンジロ沢から小日向のコルまでで半分である。ここまでの道は崩落地が多くて気が抜けない。あとは中山沢、水芭蕉沢と看板が続き、鑓温泉登山口に出る。ここから猿倉までは往路の林道を下ってすぐである。

-DATA-

場所:
長野県北安曇郡白馬村
交通:
猿倉までは白馬駅からバスあり(片道980円)。夏山シーズン以外は本数が少ないので要確認。
駐車場:
猿倉まで入れるが、シーズンは駐車場が混み合う。
注意事項:
バスは1日4本程度。ハイキングコースはいくつもあるが、下りが危険とされるコースもあるので注意してほしい。また沢登りコースは通常ザイルが必要なので、経験者の同行が必要だ。
コースタイム:
健脚ペース
1日目/猿倉(40分)-白馬尻(10分)-白馬大雪渓(2時間)-頂上宿舎[白馬岳往復40分](55分)-杓子岳(45分)-鑓ヶ岳(30分)天狗山荘[泊]
2日目/天狗山荘(15分)-鑓温泉分岐(1時間)-鑓温泉(50分)-小日向のコル(55分)-猿倉
水場:
猿倉駐車場をはじめ、いくつかある。頂上宿舎と天狗山荘の間は水場がないので注意。
宿泊:
天狗山荘/1泊2食8600円 350mlビール500円 生ビール800円
トイレ:
白馬尻小屋、頂上宿舎、白馬山荘、天狗山荘、鑓温泉
温泉:
鑓温泉/含硫黄・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩泉/飲泉可
入浴料/300円
宿泊可(0261-72-2002)
注意点:
鑓温泉上の鎖場は、雨天時岩が濡れると滑りやすいので慎重に。
鑓温泉-杓子沢間は、落石と増水に注意。

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