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二ヶ岳トレッキング
Sep.29, 2001 読書向きの低山

最寒気が流れ込んで涼しい日が続いている。久しぶりの天気、しかも明日の日曜はまた崩れるという。どこかへ行かなければ。急なことなのでまだ目的地が決まっていない。夜には仕事もあるので手軽に行けてなおかつ景色の良い山、山頂でビールを飲んで本を読む。過去の山行記録の中から十二ヶ岳を選んで出かけることにした。ザックには勿論ビールと辻まことの本を入れた。

関越道渋川伊香保インターで降りR353を中之条方面に向かう。この道を通称「日向道」といい、吾妻川を挟んだ対岸に併走する道を「日陰道」という。十二ヶ岳へは南面に二つ、北面に一つの登山道があるが南面の一つが主に使われていて、そのほかは通る人もまばらで、おかげで静かな山登りが楽しめる。今回は南面西側にあるルートを選んだ。山麓近くになると道路端にいくつか登山口の標識が現れる。しかし本コースは小野上温泉駅の数10m手前で、JR吾妻線の高架線路をくぐったすぐ先にある。登山道入り口を表す標識より「今成建材工業」の青い大きなな看板が目印だ。そこを右に入り坂を上る。踏切を渡った先の交差点を直進すれば後は道なりに進むだけだ。採石場を過ぎると突然荒れたダートの道になる。普通車にはたじろぐような道だがわずかな区間である。再び舗装になり大きく右にカーブしたところに登山口がある。しかし路肩に駐車スペースはないので車の場合はその先にあるダート道に入る。しばらく登り上がった突き当たりに4~5台駐車可能だ。またそこは先ほどの登山道から15分歩いたあたりで、ショートカットしたことにもなる。ここにも登山道を示す標識がある。

ヒノキの植林地につけられた道をしばらく歩くがすぐに尾根上の雑木林になる。この時期はクリが山のように落ちていて、これを目当てに登る人もいるようだ。ドングリ類もたくさんある。木の枝からはジネンジョの蔓が延びていて食物の豊富な山だ。それだけに動物もいるようで、カモシカが掘り起こした場所がところどころにある。すれ違った人がクマに会ったことがあると言ったが、それも頷ける。

道は緩やかに登り「見透し台」に出る。ここから吾妻川や榛名山、赤城山や関東平野北部が見渡せる。ルートは直角に折れ一度わずかに下る。その鞍部には赤錆びたワイヤーや鉄柱の一部が落ち葉の下に隠れていた。林野作業に使用した名残だろう。ここから再び登り返す。コース中最も急登だ。次第に細い尾根状になりそれとともに滑りやすくなるので注意が必要だ。木に掴まりながら登るとその斜度も鈍くなりツツジのトンネルを抜けると山頂一つ手前のピークに着く。ここに左から合流する大原からの道があった。以前は標識もなく踏み跡程度の道だったので猟師道か何かと思っていたが登山道として整備されたようだ。(注:このルートに関して「群馬の山・2」上毛新聞社刊に以下のようにある。大原地区からの登り口、および十二ヶ岳からの下り口ともにヤブに覆われて判然としない。経験のあるもの以外は利用すべきではない。)更に歩を進めるとピーク直下でメインルート(南面東側)の女坂と出会う。さらに5分ほどで山頂に立つことができる。

山頂は木のない狭い台地状で尾瀬、谷川、白根、浅間、荒船と上信越国境の山々や遠く北アルプスや富士山も一望できる。また関東平野や赤城、上州武尊と360 度の展望が開けている。それだけに人気の低山でやはり今日も10人ほどの人がいた。山頂での読書は諦め先ほどの大原へ下る道に入った。やはり尾根上で西に延びていた。登路よりもなだらかでマウンテンバイクに良さそうだ。途中のホウの木の下でマットを敷きビールを開けた。
下山は一度登路に戻るも面倒なので谷をトラバースした。落ち葉の堆積した斜面は足下が定まらず歩きづらい。カモシカのつけたケモノ道が割合歩きやすいことに気づいた。しばらくして登路に出たが、ここも踏み固められ地肌の露出した路面より脇の落ち葉の上の方がクッションになって足への負担が少ない。大股で踵からずんずん降りていくとすぐに鞍部、見透し台で再び景色を眺めた後アカマツの根本にマツタケを探しながら走り降りた。マツタケはなかった。
-DATA-
- 場所:
- 群馬県北群馬郡小野上村
- 交通:
- JR吾妻線「小野上温泉駅」下車、徒歩およそ1時間。
- 駐車場:
- 登山口脇の林道を詰めたところに数台可。
- トイレ:
- なし。
- 温泉:
- 小野上温泉センター:0279-59-2611
あずま温泉桔梗館:0279-59-3533 - メインルート:
- (南面東側)JR吾妻線「小野上駅」下車。駅前より国道353を西に二つ目の信号右折し、標識に沿って1時間で登山口。
- 参考:
- 「群馬の山・2」「群馬の山歩き130」ともに上毛新聞社刊。
- お奨め:
- 展望は群馬屈指。新緑期の雪の被った上信越の山々が美しい。
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