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鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し

Sep.23, 2001 静かな路地から急峻な切通しへ

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ1

鎌倉の七つの切通しのひとつ、大仏坂切通しは、現在も大仏坂トンネルの上に残されており、かつての面影を留めている。切通し自体は600mほどの長さで、 30分もあれば歩くことができるが、今回は距離を伸ばして江ノ電の極楽寺駅から歩いてみる。極楽寺駅は、関東の駅100線にも選ばれた駅だ。こじんまりとした木製の駅舎を、そばを流れる沢の音が包っむ。駅を出たら左に折れ、トンネル上の橋を渡って北へ向かう。左手に見える極楽寺は、開山の忍性が施薬院や療養院を開いて事前事業に尽くした場所だ。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ2

極楽寺の門前から元の道に戻り、住宅地を北に向かって進む。稲村ヶ崎小学校の校舎手前のY字路を、右手に折れて、細い路地をさらに進む。車1台が通り抜けるのが、やっとという幅の道だ。山あいで大規模な開発をまぬがれたのか、古い民家が多く、わらぶきの屋根も残されている。住宅地であるにもかかわらず、聞こえてくるのは虫の音ばかりで、人工的な音はほとんど聞こえてこない。道は舗装されてはいるものの、傾斜は次第に急になる。傾斜40度はあろうかという急坂を、息をきらせて登りきる。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ3

長谷貯水池へ到着する。今回のコースでは、最も標高が高く、見晴らしが良い場所だ。貯水池の上には芝生が植えられているが、柵が設けられ、入ることはできないようになっている。しかし脇にはベンチやテーブルが設けられ、景色を眺めながら一休みすることができる。南にこれまで歩いてきた谷戸や民家が続き、北には、源氏山方面の緑地が樹海のように広がっている。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ4

コンクリートの階段を下り、直進して長谷トンネルの上を横切る道を行く。トンネルの上を渡り終えると、右手にある大仏坂体育館の脇から上ってきた道と合流する。左手に登ると30秒ほどで丸太の階段はゆるやかに右に折れるが、ここで右折せずに注意して前方を見ると、土を踏み慣らししてできた道が森へ入っていくのが分かる。右手の道は源氏山に向かう大仏ハイキングコースにあたり、左の小道が、これから目指す切通しへ向かう道だ。少し上れば、「大仏坂切通し」と書かれた板が木に掛けられているので安心できる。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ5

ここから先は、足元に細心の注意を払う必要がある。行く手を倒木が遮っていたり、道の片側が崩落していたりするので、山歩きに慣れない人にはきつい道だ。また、雨の後には通らない方が良いだろう。右手に住友常盤住宅地へ向かう分岐が現れるが、そのまま直進する。高さ7~8mの垂直の岩盤が道の両脇にそそり立ち、いよいよ切通しらしくなる。切通しは、鎌倉に幕府を開いた頼朝の命で山を切り開きつくられたもので、三方を山に囲まれた鎌倉と各地を結ぶ交通路としても、敵の乱入を防ぐ要衝としても用いられた。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ6

2m ほどの狭い底幅の道が続き、足元には大きな岩も転がっている。岩壁の上から岩を落としたり、矢を放ったりして、敵の乱入を防いだ当時の様子がしのばれる。古道の面影がこれだけ残っているのは、大正時代に開通した大仏坂トンネルの影響を受けて、切通しが廃道となった影響もあるのだろう。坂を下りきると、少し開けた場所に、「国指定史跡」の標識が立っている。右手の岩壁を見上げると、複数のやぐらが掘られている。かつては、中に仏像が安置されていたこともあるようだ。

鎌倉 極楽寺~大仏坂切通し:イメージ7

道はそのまま住宅地に抜ける。左前方に進めば、火の見下バス停のすぐ脇へ出る。帰りは大仏坂トンネルの中を歩いて戻り長谷駅へ出ても、大仏ハイキングコースを通って源氏山を経、鎌倉駅へ抜けても良いだろう。なお、ここで述べた大仏坂切通しへの入り口が分かりにくい場合は、今回と逆に、西から東へ向かうコースをとるといい。いったん県道32号線(藤沢鎌倉線)沿いにある火の見下バス停へ向かい、道路北側のバス停のすぐ右にある細い道を入って東へ進むと、切通しを抜けて大仏トンネルの東側に出ることができる。

-DATA-

場所:
神奈川県鎌倉市
交通:
江ノ電極楽寺駅より徒歩
駐車場:
無し
トイレ:
極楽寺駅出発後、コース上には無し
その他:
大仏坂切通しは、足場が悪く、道も分かりにくい。雨の後は避け、山歩きに慣れた人と同行を。

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