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仙台市若林区ウォーキングロード・パート2

Sep.18, 2001 ウォーターサイド・ウォーキング

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ1

前回のウォーキングロードは、名取川に架かる閖上大橋を終着点に設定していたが、実はここでこの道が終わるわけではない。この道には、さらにつづきがあるのだ。そこで今回は、前回につづく道のりを歩いてみることにした。閖上大橋の上を北にむかって歩き、その橋をわたったらすぐに右折する。そこには名取川の北側に築かれた堤防があり、その上にはウォーキングロードが通っている。その道を名取川にそって東へおよそ数百メートルほど直進すると、南北にのびる貞山運河にぶつかる。この運河は宮城県南部の阿武隈川河口から県の東部の旧北上川河口まで総延長約50kmほどつづいており、日本で最も長い運河だ。この運河の手前で左折すると、北へむかって道がつづいている。これまでのウォーキングロードには一般車の通行もあったが、ここからは自転車と歩行者の専用路となる。この道は貞山運河によりそうようにこの先の七北田川まで約10kmつづいているが、今回のゴール地点は、その川の少し前にある新浜海岸に設定した。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ2

写真をみてほしい。これは道の東側、名取川河口の北側の景色だが、いちばん手前に貞山運河、そのむこうに井戸浦とよばれる堰止湖がある。そのむこうには防風林があり、さらにそこをこえると太平洋がひろがっている。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ3

井戸浦は入り江状の堰止湖だが、水深がとても浅いので、水位が下がると干潟になってしまう。ほぼ淡水であり、貞山運河ともつながっているが、海が近いのでわずかに海水がまじっているかもしれない。野生の水鳥が多く生息しているところでもある。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ4

道の西側には湿地がある。ここにはススキが広い範囲にわたって群生している。広大な湿地で無数のススキの穂が陽光をあびながら淡い黄金色に染まっている光景には圧倒的な美しさがある。そして、秋のすがすがしいそよ風にゆられている無数のススキの上をトンボたちがその風にのってすいすいと心地よさそうに舞い飛んでいた。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ5

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ6

ウォーキングロードと貞山運河は、この井戸浦と湿地のあいだを切りさくように通っている。海に近いため、この道を歩いていると波の音がきこえてくる。そして、海からの風がさわやかな潮の香りをはこんできている。太陽の明るい光、青い空、波の音、潮の香りが夏の雰囲気を感じさせたが、少し冷たくなった風だけが秋の到来を告げていた。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ7

井戸浦と湿地を通りすぎて北にむかってしばらく歩いていると、道の左側に立ち枯れた松の森があらわれる。針形の葉が枯れ落ちたり、枝や幹が枯れて折れている木もある。写真でみるかぎりでは、松のまわりに野生の緑色植物が生えているため、何となく生命力を感じさせているが、冬になり、まわりの緑色植物が枯れてしまうと、この松の森はひどくもの哀しい雰囲気になり、まるで自然界の終局と死を彷彿させる情景がひろがるのだ。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ8

この立ち枯れた松の森からこの先の荒浜までは、わりと単調な風景がつづく。道の右側に貞山運河があり、そのむこうには防風林をかねた雑木林がある。道の左側にもうっそうとした雑木林があり、このような景色がずっとつづくのだ。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ9

この単調な雑木林の風景を通りぬけると、荒浜とよばれる集落がある。この集落はウォーキングロードと貞山運河の東西両側にひろがり、おもに漁業をいとなむ人たちの人家が集まっているが、ここには仙台市内で唯一の海水浴場である深沼海岸がある。荒浜地区には貞山運河に架かる小さな橋が三つあるが、これらの橋をわたって東へ進んだところにその海岸がある。夏には大勢の海水浴客でにぎわうが、秋になった今、浜辺にはほとんど人の姿がなく、閑散としていて寂しげだった。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ10

荒浜をこえると、再び単調な雑木林の風景がつづくが、今度のはさきほどよりもさらにうっそうとおおいしげった林で、道の両脇には松の木が植えられている。太陽の光が風にゆられる松の木のあいだから地面にこぼれ落ちていたが、そこには光と影がおりなす幻想的で妖しい美しさがあった。

その林を進んでいくと、やがて前方左側に野球場が見えてくるが、その少し手前に貞山運河に架かる小橋があるので、それをわたって東へ進む。そこに今回のゴール地点に設定した新浜海岸がある。この海岸は遊泳禁止であり、ここへの交通の利便性も悪いので、ここを訪れる人もかなり少ない。人影の少ない浜辺の波打ち際をゆっくりと歩き、太陽のやわらかな光をあびながら澄みわたった青空や紺碧の海をながめたり、さわやかな潮風に吹かれていると、とても心地がいい。淡い灰色の砂浜には、白っぽいしま模様の貝殻が打ち上げられ、それが陽の光を反射してうっすらと輝いて美しかった。

仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ11 仙台市若林区ウォーキングロード・パート2:イメージ12

さて、前回と今回の二度にわたり仙台市若林区のウォーキングロードを紹介したが、体力にあまり自信のない人は、歩くよりも自転車を使ってこの道を進んだ方がいいだろう。しかし、この道のまわりの美しい風景をじっくりと楽しみたいと思う人には、やはり歩いてみることをおすすめしたい。

-DATA-

場所:
宮城県仙台市若林区の貞山運河・海岸付近。
交通:
行き-仙台駅前から仙台市営バス「閖上行き」に乗り、「閖上一丁目」にて下車。
所要時間約50分。そこから北へ徒歩約5分で閖上大橋。
帰り-新浜海岸から西へ徒歩約20分でバス停「新浜」。
そこから仙台市営バス「仙台駅前行き」に乗り、終点で下車。所要時間約45分。
駐車場:
深沼海岸と新浜海岸付近にあり。
トイレ:
深沼海岸に公衆トイレあり。

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