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磐梯山

Aug.12, 2001 猪苗代湖を見下ろす会津の名山へ

会津盆地にそびえ立つ磐梯山は標高1819mのコニーデ型火山で、1888年の大爆発により山頂部が吹き飛ばされ、現在の荒々しい火口壁と裏磐梯の湖沼群が形成されたことはよく知られている。裏磐梯高原から眺める磐梯山はいかにも男性的で、爆発の凄まじさを物語っているようだ。一方、南の会津盆地から眺める姿はそれとは対照的に美しい裾野を引く穏やかな山容を示し、「宝の山」と民謡にも歌われるなど古くから土地の人に親しまれてきた。登山道は四方から通じているが、中でも裏磐梯スキー場からのルートが最も一般的である。さらにマイカー利用なら磐梯山ゴールドライン経由で猫魔八方台まで入れば最も標高を稼ぐことができ、2時間足らずで登頂することが可能なので、今回はこのルートから登ることにした。

朝からすっきりしない天気だったのでどうしようか迷うが、とりあえず裏磐梯まで行って様子を見ることにする。1時間ほどして少し晴れ間が広がってきたので磐梯山ゴールドラインに入って猫魔八方台へ向かう。9時20分頃、登山口の駐車場に着くとすでに車がいっぱいだった。さすがは日本百名山だ。仕方なく少し下ってもう一つの駐車場に停める。登山口まで徒歩5分ほどかかり、9時30分に登山カードに記入して登り始める。

中ノ湯温泉までは軽四輪が通れるくらいの幅広で歩きやすい道が続く。ブナを主体とした広葉樹林が美しい。勾配もゆるやかで自然にペースが上がる。途中で「火山性ガスに注意」という看板があり、硫黄の臭いが立ち込めている。あまり立ち止まらない方がいいのだろうか。そこを過ぎればやや下りとなって沢を渡り、すぐ裏磐梯スキー場からの道と合流する。右手には中ノ湯温泉があり、こんな山の中にしてはずいぶん立派な建物だ。残念ながら現在は営業していないとのことである。どうもこの道は小屋へ物資を運ぶために使われていたようだ。

磐梯山:イメージ1

中ノ湯からはいよいよ本格的な登りが始まる。樹林帯の中を20分ほど登ると左手に展望が開ける場所に出る。磐梯山の爆裂火口壁が間近に見え、はるか眼下には檜原湖が見下ろせる。そこからもう少し登ると尾根を乗り越えて道はいったん下り始める。斜面をトラバースしながら再び登りに転ずるとササの茂るちょっとうっとうしい道となる。足元も木の根や岩が多く、歩きにくい。右手に磐梯山の山頂が見えるはずだが、今はガスの中で見えない。この単調な登りがかなり長く続き、ササが深くなってくる頃、ようやく「弘法清水へ0.3km」の道標があって、お花畑方面との分岐に出る。行きはとりあえず最短コースをとるが、弘法清水まであと10分近くかかる。中ノ湯からはしっかり1時間かかった。

磐梯山:イメージ2

やっと弘法清水に着くと、今まで山頂を覆っていたガスが急に晴れて青空が広がり、山頂が顔を覗かせた。出発時間を遅らせた甲斐があったというものである。弘法清水には二軒の売店が建っており、よい休憩ポイントになっている。豊富な湧き水があり、帰りもここを通るので水の心配はない。冷たくておいしい水である。今日はとても暑いのでこの水がなければ干からびるところだった。ここから見上げると山頂ははるか高くそびえており、実はここからが大変なのだと思い知らされる。最後の登りに取りかかるが、思いの外つらい。岩礫の多い歩きにくい道を一歩一歩踏みしめて登る。日照りも強く、汗が止まらない。急登に息を切らせながらも時々現れる展望や高山植物に心を弾ませる。最後は岩の階段状の道を一気に登り、岩礫が累積する山頂に到着する。午前11時15分であった。

磐梯山:イメージ3

盆休みとあって山頂は大変な人で、弁当を食べる場所を探すのにも苦労するくらいだった。ちょうどいいタイミングでガスが晴れており、眼下に猪苗代湖や会津盆地を箱庭のように見下ろすことができた。猪苗代湖の湖面標高が514mだから、相当な高度感がある。独立峰だけに展望は素晴らしく、北には吾妻連峰、東には安達太良山を望むことができる。弁当を食べているうちに濃いガスに覆われてしまって再び何も見えなくなったが、それもあっという間に晴れて突然視界が開けるのに驚いた。今日は晴れたり曇ったり雲の流れが速く、ずっとこんな天気のようだ。山頂には岡部小屋という小さな売店があって飲み物やキーホルダーなどを売っている。ヒメシャジンやヤマハハコなどの高山植物が咲いていて写真に収める。

磐梯山:イメージ4

展望を十分楽しんだ後、12時35分に山頂を後にする。帰りは写真を撮りながら弘法清水までのんびり下る。この後、弘法清水で再び水を補給し、売店で登頂記念バッジを買う。山頂では600円もしたのにここでは400円だった。帰りは少し遠回りになるが、お花畑を経由して行くことにする。ちょっと名前がわからないが、黄色いキク科の花がたくさん咲いている。お花畑は広々としていて見晴らしが良く、とても気持ちがよい。天狗岩と呼ばれる岩峰もあってなかなか絵になるポイントだ。どちらか片道は必ずこのルートを通るべきである。この後もまた中ノ湯までだらだらと写真を撮りながら下り、14時50分に猫魔八方台に着いた。

-DATA-

場所:
福島県耶麻郡北塩原村/磐梯町/猪苗代町
交通:
磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICまたは磐梯河東ICを下車、磐梯山ゴールドライン経由で猫魔八方台へ。
駐車場:
猫魔八方台に駐車場あり(無料)
トイレ:
駐車場内にトイレ有り
タイム:
猫魔八方台=0:20=中ノ湯=1:00=弘法清水=0:20=山頂=0:20=弘法清水=1:10=中ノ湯=0:20=猫魔八方台(上り1:40、下り1:50)

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