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バタシーパーク

Aug.08, 2001 暇人はバタシーに行け!

3月21日以降、満月後の最初の日曜日はキリスト復活の日イースター(復活祭)である。その直前の金曜日はGood Friday(聖金曜日)。この日にキリストはエルサレムにあるゴルゴダの丘で十字架にかけられた。「痩せこけたあの人が、擦り剥けた顔を強張らせながら人々に追い立てられ、エルサレムの坂を下りていったのは、4月7日の朝である。黎明の光が死海の向こうに広がるモアブ山脈を白っぽく染め、セドロンの川が爽やかな音をたてて流れていた。誰も彼を休ませようとはしない。・・・エルサレムの女よ、我が身をなく事勿れ、己と己が子等の身の上を泣け。日は将に来らんとす・・・」(遠藤周作「沈黙」より)。そして、残された信徒たちの心に、イエス=キリストに対する普遍の確信が生まれ、脈打つまでとなった。

バタシーパーク:イメージ1

地下鉄Sloane square駅(サークルライン・ディストリクトライン)で降り、Lower Sloane st(イギリスの道には全て名前がついている)を行く。しばらくすると道名がChelsea bridge rdに変わる。かなりの道のりである。10分ばかり歩くとテムズ川が見えてくる。向こう岸右手に見える、ぺったりと横たわる一面緑の活気のない気の抜けたような公園がバタシーパークだ。あんな所で本当にイースターショーなんてやっているのだろうか?ロンドンの風物詩イースターパレードなんてやっているのだろうか?(あ~妙な所に来てしまった)と思いつつ橋を渡る。さて、橋の中腹に来たら、ちょっと辺りの景色を見渡してみよう。鉛色のどんよりと立ち込める厚い雲と、エドワード王朝時代の建造物が作り出すコントラスト。やっぱり、イギリスの街並みには曇り空が似合う、というのももっともな印象であるが、テムズ川を挟んで右と左、街の雰囲気が全く違うことに驚くだろう。北側は物価が高く比較的、お金に余裕のある人が集まる地域。それに対して南側は一般的に社会的クラスの高くない人々が住む地域といわれている。その分、物価も安いが犯罪もよく起こる地域である。そして目指すバタシーパークも南側。夜にはあまり来たくない場所だ。

バタシーパーク:イメージ2

バタシーパークはイマイチぱっとしない公園であるが、一年を通してイベントが不思議と多い公園である。11月5日のガイフォークスデーの花火大会だとか、日本人祭り、スポーツの祭典などもよく行われている。そして、ここには日本のお寺がある。日本山妙法寺の本堂ということだが、この寺何だか少しおかしい。何でかな?どうしてかな?寺の周りを一周してみて、ようやく気が付いた。(コンクリート製だ・・・)でも、みなさん珍しがってパチパチ写真を撮っている。う~ん・・・。

バタシーパーク:イメージ3

妙法寺の横に真っ直ぐ伸びる並木道の左手には、小さな動物園がある。大人£2(約350円)子供£1(約170円)。あいにく休園日だったので(というか、いつも休みのような気がする)金網越しに覗いてみる。見える動物、アヒル君、ヤギ君、ヒツジ君、以上。おいおい、ライオンとかトラとかはいないのかい?はい、いません。でも、何となくデパートの屋上に作られた貧弱な簡易動物園っぽいところが、バタシーパークらしくていい。ほのぼのしてていい。微笑ましくていい・・・。

バタシーパーク:イメージ4

妙法寺と動物園に挟まれた並木道を更に進んでいくと、彼方から、陽気なカーニバルの音楽が風に乗って聞こえてきた。♪タッタラッタ、タッタラッタ、パンパカパンパカ、その音色に誘われ、右に曲がり、左に曲がり、鬱蒼と茂った木が作るトンネルを抜け、ぬかるんだ砂利道に足を奪われながら、前へ進む。さすがバタシーパーク、公園なのに森のようだ。せっかく磨いたクツも、ジーパンの裾も泥でずぶずぶになってしまった。森を抜けると学校の校庭くらいの広さのはらっぱに出た。その真ん中に砂漠の中のオアシスみたいに、ぽつんとカーニバルがあった。小さなメリーゴランド、小さな観覧車、射撃場、おばけ屋敷、ゴーカート、電気機関車。そこを小さな子供達が、きゃっきゃと言いながら走り回っている。あ~何なんだろう、このノスタルジックな空間は。まるで宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」みたいじゃないか。(謎)因みにこのカーニバルのスポンサーは、メンタルヘルスファウンデーションというチャリティー団体。心の病や精神に障害を持つ人々のための団体で、このカーニバルでの収益金は全て、団体に寄付され活動資金となる。そして、私はこの公園をよく知らなかったため、森探検をすることとなったが、実際はカーニバルの裏側に舗装道路がついていたのでご心配なく。

バタシーパーク:イメージ5

また、バタシーパークには静かな花園もある。ここでは、大人達がのんびりとベンチに腰を下ろして、思い思いの時を過ごしている。花園の中央には、古びた噴水があり、始終涼やかな水の調べを奏でている。時にはきちんと整備された公園よりも、このような自然化した公園もなかなか良いものだ。

-DATA-

場所:
ロンドン市内
交通:
地下鉄Sloane square駅(サークルライン・ディストリクトライン)
駐車場:
有り(有料)
トイレ:
有り(しかし汚い)

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