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ロッド片手に蝶道ウォーキング

Aug.07, 2001 FFの旅とミヤマカラスアゲハ

福島県の西部に位置する飯豊山麓に、耶麻郡山都町がある。聖なる山として、神代の時代から信仰されてきた飯豊山。その源から絞り出た一滴の聖水は、一ノ戸渓流となり山の都を潤して日本海に濯いでいる。山都町は寒暖の差が大きく、この所のソバブームでも全国的に人気が高いソバの里でもある。私は、会津の山々をウオッチングしている内に、多くの渓魚と蝶達との出逢いが会りました。そして渓流に生息する岩魚とヤマメに違いが有るように、蝶の種類にも蝶道が存在する事を知りました。この夏、山都ソバの味とミヤマカラスアゲハを求めてフライロッドを携えて蝶道ウォーキングをエンジョイ。

ロッド片手に蝶道ウォーキング:イメージ1

磐越道会津若松ICから、R121を経由して喜多方ラーメンで有名な喜多方市方面に向う。街中からR459に左折して約30分で山都町に到着。探蝶フィールドは、一の戸渓流に沿いながら飯豊山登山口に向って約20分。AM:8:00。天候は晴れ。既に、真夏の太陽が燦燦と照りつけていた。「蝶道」って、何だかご存知ですか。その名の通り、蝶の道です。蝶類には、自分が好む道があるのです。たくさんの蝶が早春から見られますが、どの蝶にも羽化する場所と吸蜜そして飛交う筋目は異なります。しかし、蝶の羽化期は違っても吸蜜と吸水行動は同じです。今回のミヤマカラスアゲハは、春から山間部で良く見られるが10cmに満たない小型です。それに比べて真夏に羽化する夏子産は、全長が15cmにもなる巨大なブラックバタフライとなります。最初に選んだウォッチングフィールドは、渓流沿いに造られた一の俣遊歩道だ。蝶道ウォッチングのキーワードは、食草(羽化)と花(蜜)そして水場(吸水)である。この遊歩道には、食草となる山椒。吸蜜はアザミやヒメサユリ。吸水地点は、山苔から滴る水場が揃っているからだ。蝶が飛交う姿だけを見るなら、ここまでフィールドに拘る必要は無いのだが、敢えて場所と時間に配慮するのには訳がある。山林の中の視野は、早朝から午前中のみ可能で、西陽の中の探索は不可能となるからです。

ロッド片手に蝶道ウォーキング:イメージ2

遊歩道に入って直ぐに「桂の巨木」を発見。遊歩道の整備で最近見つけた桂の巨木なのだが、幹周りも樹齢さえ村人も知らないそうだ。なんでも、全国のランキングでは大関との認知を受けたそうである。この辺りには、何本もの蝶道が存在する条件が整っている。その条件とは、ブナの原生林が山裾に広がり、フロントには渓流が流れている。その間には、獣道と同じ自然の遊歩道がある。詰まり、陽射しを遮るブナの林に身を隠しながら急蜜する花を求めて飛交い、同じコースを辿りながら水場に接近するのだ。ふと近くの岩場に目を凝らすと、苔が密生する岩陰に湧き出る水場があった。黄緑色の苔の合間に、ひときわ美しいビロード状の黒い個体が大きな羽根を広げている。間違い無くミヤマカラスアゲハのツガイである。二頭の羽が静止するのを待って、一m程の至近距離まで接近。こんなに接近できるのは、蝶の生態を知っているからです。蝶が水場に舞い降りても、暫くの間は両羽根を立てて震わせながら周囲を覗っています。こんな時に近寄ったら、直ぐに飛び立ってしまいます。又、其処に立っているだけで二度と元の水場には着地しません。蝶の姿を発見したら、身を伏せて危険の無い事を蝶に知らせます。そのままじっと舞い降りるのを待ち続けます。短くて5分、長時間でも15分も我慢すれが必ず着地します。即ち、蝶に認知されたと言う訳です。忘れてならないのは、この場所は蝶の世界なのですから自然に溶け込むのです。AM:10時過ぎには、既に31度を越していた。夏場の趙達にとっては、吸水と体温調節をしなければ生きて行けないのです。

蝶の生態観察で、是非見たいのが真夏の体温調節風景です。真夏の蝶にとっても、花の少ない灼熱の真夏は過酷です。頻繁に吸水して体力を維持しなくてはなりません。良く見ていると、お尻から水滴を盛んに飛ばしています。これは、体温を調節する為の排泄行動(ラジエター効果)なのです。これらの行動を数十分置きに繰り返さなければ生命を維持できません。これら行動を観察するには、蝶の姿を求めながら花と水場を探索して、前記した蝶道近くで待機する。蝶が舞い降りて吸水行動(羽根を開き停止する)に移行してから静かに接近すればいいでよう。この期に見られる蝶の種類には、イチモンジ蝶。オナガ蝶。クジャク蝶。ルリタテハ蝶。等が観察できます。そして山野草には、珍しいミヤマウスユキソウやホタルブクロ等も見る事ができます。自然の色彩に触れながら、水彩画を書いてみるのも風情が有りますよね。是非、蝶道ウオッチング(10月迄)を体験してみては如何でしょうか。

ロッド片手に蝶道ウォーキング:イメージ3 ロッド片手に蝶道ウォーキング:イメージ4

日が傾き始めた夏の夕暮れ。フライフィッシャーには堪らないイブニングチャンスが待っています。イブニングチャンスとは、夕マズメ時に羽化するカゲロウと共にフライをプレゼンティーションするフィッシングスタイルです。トラウトの警戒心が薄れるので、日中にプレッシャーが掛かったトラウトでも簡単にフライにライズします。山都町には、渓流釣りに最適なフライフィールドがあります。蝶道ウオッチングの疲れを、飯豊の温泉で癒した後はフライフィッシングを楽しみました。PM5:00頃。一の木部落から少し上流の橋から入渓。使用タックルはOrvis社セブンスリー7F#3ロッドに、9F5Xリーダーシステム。セレクトフライは、14番ホワイトパラシュートに勝負を託した。大きな岩が連なるツーダウン落ち込みポイントに、フライをソフトランディング。瀬頭では何事も起こらなかったが、ピックアップする直前の瀬尻でライズ。ゴボっと出たのは、黄色い腹をしたイワナだった。早速ストマックポンプ(胃の中を吸い出すポンプ)でイワナの内容物を調べてみた。羽蟻から山イナゴまでゾロゾロ出てきました。私が選定したフライはホワイト系だったが、全く見当たらない。自分が見やすいように選んだフライは、完全に間違っていたのだ。詰まり、トラウトのメニューとは異なったものを出してしまったのである。其れでも喰ったと言う現実は、お人よしイワナだったのかは知る由も無いのだが、フライフィッシャーとしては複雑な気持ち。自然に逆らわず、フライをエルクカディスにチェンジして再びトライ。30分程して、大きなプールに出合い一休みしていたら、水面に張り出した小枝の下でライズリング。よく見ると、イワナが流下物に対して悠々と補食活動をしていた。リーダー結束部を確認してから、サイドキャストでシュートを試みた。数秒後、イワナの鼻先上にフライが到達した瞬間ヒット。細いロッドが小気味良くテールウォークを伝えてきます。慎重にランディングしたのは、間違い無く飯豊のイワナ28cmでした。

山都町の新そばを食べるチャンス。
引きたて、打ちたて、湯でたてがソバを美味しく食べる秘訣。毎年11月に開催される「やまと新そばまつり」がある。
山都町観光協会:TEL:0241-38-3835
そば打ち体験にチャレンジ。
飯豊そばの里センターでは、そば打ち体験試食ができます。もちろん、地元の味も満喫できます。
TEL:0241-38-3000
山都町HP問い合わせ。http://www.akina.ne.jp/~yama-lh/

-DATA-

場所:
福島県耶麻郡山都町
交通:
磐越道会津津若松ICからR121~R459経由。
駐車場:
林道側スペース。
トイレ:
無し。

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