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三俣蓮華岳

Aug. 01, 2001 頂上直下のカールは花盛り

頂上直下のカールは花盛り:イメージ1

三俣蓮華岳はその名の通り、尾根が三方に伸びている。旧国名で言うと越中・飛騨・信濃、今の県名で言うと富山県・岐阜県・長野県の境になっている。北アルプスでは西側に位置する。標高は2841mで東側にカールがあって小規模ながらも氷河によって削られた地形であることがわかるところだ。カールの中央部から下の方は、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲなどのお花畑になっている。三県の境界になっていることからもわかるように、登山口からはかなり遠く、いつかは訪ねてみたい山だと思っていたが、富山県側の折立から入るより、岐阜県側の新穂高温泉から入る方が近く2泊3日で日程が組めそうなので訪ねることとした。

頂上直下のカールは花盛り:イメージ2

2泊3日で三俣蓮華岳へ行くには、行きは途中の鏡平か双六池で1泊して、翌日に三俣蓮華岳へ登り、2日目は双六池に泊まって,3日目に下山するのが良いだろう。新穂高温泉から弓折岳分岐は、弓折岳のレポートを、弓折岳分岐から双六小屋は双六岳のレポートを参考にしていただきたい。双六小屋から三俣蓮華岳へは双六岳の東の山腹を通る”巻き道”から行くこととする。双六小屋前の水場から双六岳へ向かってハイマツ帯を登る。最初は双六岳への登山道を行き、ハイマツ帯が終わるあたりで、右へ巻き道の三俣山荘方面の道標が現れるので、道標に従いトラバースしていく。ハイマツの中をほぼ平らな道をいくと、三俣蓮華岳までのコースで唯一の下りがある。岩場の下りでこのコースでは最も注意の必要な所だ。ここを過ぎると”巻き道”と言えども登りが続く。2つほど沢を通り過ぎるが、登山道の所では水は地中を流れており、道から少し下がった所に水場がある。2つとも冷たくておいしい水だ。さらに登って行くとハクサンフウロやチングルマといった高山植物が増えてくる。右後方を振り返ると、槍ヶ岳と北へ続く北鎌尾根が険しい山容を見せている。

頂上直下のカールは花盛り:イメージ3

さらに進むと沢の跡がある。地図では水場となっている。三俣蓮華岳のカールの水を集めている沢のはずだが、水は地中を流れているようだ。この沢の先では左に平らな部分が広がる。チングルマなどのお花畑となっており、お花畑は先の方で傾斜を増し、三俣蓮華岳へ続いている。三俣蓮華岳カールの底部までもう歩いてきたのである。道は雨が降ると水が流れるようで、いくつかの水が流れた跡があり赤茶色の土が見えていて、幅が4mくらいもある。元々は狭かった登山道があれて広がってしまったようにも感じられる。広くなっている道を登って行くと、白いハクサンイチゲが増えてくる。三俣蓮華岳直下のカール斜面はミヤマキンポウゲの密度が高く黄色に染まっている。間もなく三俣蓮華岳頂上への分岐に着く。直進すると三俣山荘を経て鷲羽岳、黒部源流方面である。三俣蓮華岳頂上へは左へ登って行く。お花畑を左に見ながらガレ場を約20分登ると頂上である。三県の県境を示す標示がある。頂上の北側からは右手に鷲羽岳、その手前に三俣山荘が見える。その左に高天原、雲ノ平方面が見える。さらに左の三俣蓮華岳からの稜線伝いに黒部五郎岳が見えるはずだが雲の中だ。鷲羽岳から右へは紅い山肌の赤岳や、その向こうの大天井岳が見える。さらに右の槍ヶ岳方面は雲に隠れている。2泊3日ならこの日は双六池に泊まることになる。北に道を戻っても良いが、稜線沿いに丸山、双六岳と通っても良いだろう。三俣蓮華岳から双六岳の稜線はミヤマリンドウの小さな花が固まって咲き、チングルマも多い。

頂上直下のカールは花盛り:イメージ4

日程が許すなら、三俣蓮華岳から北西へ延びる稜線沿いに黒部五郎岳へ登って、黒部五郎岳のカールを訪ねるのも良いし、三俣蓮華岳直下の分岐に戻り、三俣山荘を経て鷲羽岳、高天原、雲ノ平方面へ行っても良いだろう。三俣蓮華岳のカール周辺でコバイケイソウが背を伸ばしているのを見たが、白い十字架のような花はまだ咲いていなかった。花を咲かせるであろう真夏から晩夏にかけてや、秋にも訪れてみたい山である。

写真は上から、三俣蓮華岳、カール終端部のお花畑、頂上直下のミヤマキンポウゲ、頂上からカールを振り返る、頂上から鷲羽岳

-DATA-

場所:
富山県上新川郡大山町
タイム:
計10時間
新穂高温泉(80分)ワサビ平小屋(90分)秩父沢(50分)シシウドガ原(60分)鏡平山荘(60分)弓折岳分岐(90分)双六小屋(2時間30分)三俣蓮華岳分岐(20分)三俣蓮華岳
鉄道・バス(夜行):
1.東京(新宿)、横浜、大阪、京都、神戸から出る夜行バスのさわやか信州号 新穂高温泉行きで入る。(要予約)
2.新宿から中央線の夜行急行「アルプス」にて早朝松本下車、松本駅前バスターミナル松本電鉄バス,濃飛乗合自動車の新穂高温泉行きに乗り終点新穂高温泉下車。
鉄道・バス(昼間 ):
1.新宿から中央線の特急「あずさ」にて松本下車、以下は(夜行)2と同じ。
2.大阪、京都、神戸から新幹線で名古屋へ。名古屋から特急「ひだ」、または新名古屋から名鉄特急「北アルプス」にて高山下車、以下は(夜行)2と同じ。
車:
1.関東方面からは中央高速を利用。岡谷ジャンクションから長野道に入り、長野道を松本インターで降り、 国道158号、国道47号を西方向へ向かう。栃尾温泉から県道475号に入り新穂高温泉へ。
2.中京、近畿から高山へ、国道47号を経由して、栃尾温泉から県道475号に入り新穂高温泉へ。
駐車場:
新穂高温泉バスターミナル手前に村営駐車場(無料)
自動販売機:
新穂高温泉
宿泊:
新穂高温泉、ワサビ平小屋、鏡平山荘、双六小屋、三俣山荘
キャンプ指定地:
新穂高温泉、ワサビ平、双六池、鷲羽乗越
双六小屋までの水場:
笠新道登山口、ワサビ平小屋前、秩父沢、秩父小沢、鏡平山荘(宿泊者以外は有料)、双六小屋前
三俣蓮華岳周辺の水場:
双六小屋-三俣蓮華岳分岐の沢3箇所
トイレ:
新穂高温泉バスターミナル、ワサビ平小屋、鏡平山荘、双六小屋前
携帯電話:
新穂高温泉周辺、弓折岳稜線、双六岳、三俣蓮華岳は良好
公衆電話:
新穂高温泉バスターミナル、双六小屋

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