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燕岳(追記)

花崗岩が造り出した景観とコマクサ群落の燕岳 Jul.21, 2001

燕岳(追記):イメージ1

燕岳は白い花崗岩(かこうがん)の大きな岩が印象的な山である。コマクサの大群落があることと合わせ、北アルプスでは特異な山と言える。また標高もそれほど高くなく、危険な個所も少ない登りやすい山であるので、長野県の中学生が集団登山する山である。登山者にとっては、燕岳から槍ヶ岳への表銀座コース、燕岳から常念岳、蝶ヶ岳へのパノラマ銀座コースの両者の始点として重要な山である。

燕岳(追記):イメージ2

穂高駅からバスもしくはタクシーで中房温泉登山口へ向かう。左側の奥に売店があって、その右側に登山届ポストがあり、登山道が始まる。ここの標高は 1500m弱で、燕岳頂上2763mまで標高差約1300m。ここから合戦尾根の登りは合戦小屋まで樹林の中の登りが続く。ここ合戦尾根は北アルプス3大急登のひとつに数えられるが、登る途中に休憩にちょうど良いベンチがあるので、ゆっくり登っていけば問題なく登ることが出来るだろう。ベンチは合戦小屋まで登りの約40分ごとにある。第一ベンチには右側に降りたところに合戦尾根唯一の湧き水があるので、水を補給していこう。第三ベンチを過ぎると所々で視界が開け、北アルプスの手前にある山々が見える。合戦小屋までの登りで見られる花はゴゼンタチバナ、ギンリョウソウなどである。富士見ベンチは実際には富士山が見えるわけではない。ベンチで休みながら登りをこなすと、合戦小屋に到着である。宿泊は出来ない小屋で、名物はスイカ、その他ネクタリン、青リンゴもある。合戦の頭を過ぎて道はわずかに緩やかになり、コイワカガミ、チングルマが咲く少し開けたところを登って行く。更に登ると、テント場が見え、左へ登ると、正面に槍ヶ岳、穂高連峰、双六岳から立山までの北アルプスの主峰が見える。すぐ左に燕山荘がある。夏は午後にはガスが出だして、遠くの眺めが楽しめないので、登山口を出来るだけ早く立つことをお勧めする。

燕岳(追記):イメージ3

燕山荘もしくはテント場に荷物を置いたら、燕岳へ向かおう。往復1時間ほどである。燕岳へは砂礫の道で所々にコマクサが咲いている。登山道から離れたところにコマクサが咲いている箇所もあるが、写真を撮ろうと登山道からはずれてはいけない。砂礫の斜面が崩れて、コマクサの種が定着できなくなり、何人もの人が足を踏み入れる、最悪の場合は砂礫がコマクサの種や株ごと流出してしまい、その部分のコマクサ群落が全滅してしまうのだ。コマクサの写真を間近で撮りたければ、燕岳の北側で登山道のそばに多く咲いているので、そちらを訪ねることをお勧めする。詳しくは「北燕岳・北燕平」のレポートを参照して欲しい。燕岳を目差して登って行くと、白っぽい大きな花崗岩の奇岩が立ち並んでいる。動物のように見える岩もあって、何に見えるか考えながら歩くと登りも苦ではなくなってくる。写真のようにまさにイルカがジャンプしているかのような「イルカ岩」、大きな岩に2つ穴が開いている「メガネ岩」など既に名前が付いている岩もある。この2つは登りよりも下りの方が見つけやすいだろう。大きな岩の岩場を登って行くと狭い頂上にたどり着く。西から南西方面には鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、そして鋭い峰を持つ槍ヶ岳、荒々しい穂高連峰がよく見える。南方向には登山道が続く向こうに大天井岳(おてんしょうだけ)が見える。今夜は燕山荘かその前のテント場泊まりとなる。燕山荘には喫茶サンルームがあって、生ビールやワインを楽しむことが出来る。また燕山荘に泊まっての楽しみは、夕食時、朝食時にオーナーから燕岳の魅力の話が聞けることと、夕食時または夕食後にオーナーが吹くアルペンホルンを聴くことが出来ることだ。翌朝、晴れていると富士山や南アルプスまで見えることがあり、雲海が広がる安曇野の平野の向こうに昇ってくる朝日を見ることもできる。

燕岳(追記):イメージ4

燕岳からは、日程に余裕があれば槍ヶ岳への表銀座コース、燕岳から常念岳、蝶ヶ岳へのパノラマ銀座コースを歩くことをお勧めする。両者とも槍ヶ岳などの山を眺めながらの稜線歩きが楽しめる。燕岳と合戦尾根は、「燕岳2763m」のレポートにもあるように秋の紅葉も美しい。中房温泉へ下山後に汗を流すのに良い温泉は、「燕岳2763m」でも紹介されている有明荘である。
中房温泉 有明荘 中房温泉登山口から700m 約10分舗装道を下る。
(外来温泉 大人600円 中学生以下300円)
もちろん宿泊も可能。

写真は上から、燕岳、白花のコマクサ、イルカ岩、メガネ岩、燕岳からの穂高連峰・槍ヶ岳

-DATA-

場所:
長野県南安曇郡穂高町
タイム:
計6時間
中房温泉登山口(40分)第一ベンチ(30分)第二ベンチ(35分)第三ベンチ(40分)富士見ベンチ(35分)合戦小屋(20分)合戦ノ頭(40分)燕山荘(30分)燕岳(30分)燕山荘
鉄道・バス:
夜行:
1.新宿から中央線の夜行急行「アルプス」にて早朝穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
2.大阪、名古屋から夜行急行「ちくま」にて松本下車、急行「アルプス」に乗り換え穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
昼間:
1.新宿から中央線の特急「あずさ」にて穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
2.大阪、京都、神戸から新幹線で名古屋へ。名古屋から中央線の特急「しなの」にて穂高下車、バス・タクシーで中房温泉登山口へ
車:
関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、長野道を豊科インターで降り、1時間15分で中房温泉登山口近くの駐車場着
駐車場:
中房温泉登山口の手前、町営で無料、駐車は2日間まで
自動販売機:
中房温泉登山口の売店
売店:
燕山荘,合戦小屋
宿泊:
燕岳稜線 燕山荘(えんざんそう)
中房温泉登山口の手前徒歩10分 中房温泉有明荘
キャンプ指定地:
燕岳稜線 燕山荘の横
水場:
中房温泉登山口の売店前、合戦尾根第一ベンチ、燕山荘に宿泊時は洗面所の水を利用、幕営時は燕山荘にて購入
トイレ:
燕山荘,合戦小屋,中房温泉登山口
携帯電話:
信州側(長野県側)の街が見渡せる所は通話可能
公衆電話:
燕山荘

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