トレッキングレポート

サブナビゲーションをスキップ


フィールドレポート

現在のレポート数は811件です。

最新記事
最近のコメント
カテゴリー
バックナンバー

Since Apr.01,2000


« 北燕岳・北燕平トレッキングレポート:トップページ南アルプス 北岳(3192m) »

本白根山トレッキング

Aug.25, 2001 火口跡を巡る

白根山は日本百名山でもあり草津、万座、志賀の温泉郷に囲まれた人気の山である。そのため新緑やお盆、また紅葉の季節には沢山の観光客で賑わう。冬には芳ヶ平を基点に良く遊び回っている地域だが夏はあまり近づいたことがなかった。この冬パルコール嬬恋スキー場からこの本白根山に登り火口湖のひとつ鏡池に滑り込んだ。その時に見た何処か外国の砂漠地帯のような荒涼とした火口跡の連なりを確かめたく、またさらにルート開拓するための参考に、ある程度の混雑は覚悟して草津へ向かった。

本白根山トレッキング:イメージ1

関越高速を渋川で降りR145を西走する。長野原町でR292草津道路に折れると30分ほどで草津町に入る。さらに数年前から無料になった志賀草津道路を登りきり道が水平になった頃に白根火山センターに着く。尚、この志賀草津道路は途中亜硫酸ガスの噴気地域を走るため駐停車禁止である。実際に死亡事故も起こっているので注意が必要である。天気が良いと高原を貫く道路の先に硫黄ガスで木の生えぬ白根山(本白根山とは別の山)の火口壁が見える。この向こうには濃い緑の水を湛えた火口湖があり観光スポットとなっている。今日もその遊歩道に人の列が続いていた。白根火山センターには立派な建物のお土産屋などもあり観光バスがひっきりなしに出入りしている。蓬ノ峰を左に見て弓池を左折する。しばらく進むと白根火山ロープウエイ山頂駅に着く。

本白根山トレッキング:イメージ2

ここも雪のない季節は初めてだ。一面真っ白く冷たい強風の吹く時しか知らない。そこも今日は濃い緑の中に埋もれている。冬は草津スキー場本白根ゲレンデとなる斜面に架かるリフト脇に登路がある。急登とはまだ言えない道を歩くとすぐにそれは林の中に入り見通しが悪くなる。20分ほど歩くとクマザサを分けるように木道が現れる。これで登りらしい道は終わったようなものだ。モミやシラビソ、ツガの林を抜けると急に路岩が転がるザクザク道になる。正面にゆったりとした火口跡の底部がひろがって、低い草木が微妙にトーンを変えて緑のパッチワークのようだ。火口跡もひとつだけではなく複数が重なり合っている。また構造土といわれる氷河期の名残、縞状に小さな岩が堆積した様子も分かる。余談だがこの構造土は乗鞍岳辺りでもよく見られたらしいが踏み荒らされてしまいこの草津のものは貴重だということだ。また大雪山系トムラウシ周辺にも見られるという話を聞いた。

本白根山トレッキング:イメージ3

ガレ場に一面コマクサが咲いていた。これは地元の小学生や有志が丹念に育て移植したものだ。もう時期が遅くだいぶ色があせていた。底部の緑はクロマメノキやコケモモで、たっぷりと実を付けていた。しかしここでの採集は禁止である。木道を歩き火口壁のひとつを登り切ると展望の利く高見に出る。三角点がありここを本白根の山頂と考えるらしい。さらに北へ下ると万座温泉に行くことができる。

本白根山トレッキング:イメージ4

登路を戻り底部の分かれ道を右にとって鏡池を目指す。大岩の脇を登ると南面の展望が開ける。さらにハイマツ帯を越えればすぐに鏡池を作る火口壁に出る。冬に頭しか見えなかった標識も背丈ほどの大きさだった。火口壁を半周すると鏡池の湖畔に着く。雨の日が続いた直後で水が多い。ここも構造土の作用で亀甲模様が湖底に見えるはずだが、水量と光線の加減で確認できなかった。しかし半年前パウダースノーの斜面を滑り降りた思い出の場所なので再び来たということだけで充分にうれしかった。ビールを開け、弁当を食べ、じっくりと湖畔で夏の一日を堪能した。

本白根山トレッキング:イメージ5

鏡池から再び樹林の中の急下降となる。途中右に分かれ道がありそこを行くと本白根最大の太陽火口を通って殺生河原に出られるというが、現在はガスのため通行禁止である。しばらくすると振子沢を渡り、谷の対岸にロープウエイが見えるともうすぐである。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡草津町
交通:
JR長野原草津温泉口駅よりバスで草津温泉へ、さらに乗り換えて白根火山ロープウエイ山頂駅。
駐車場:
白根火山ロープウエイ山頂駅付近に数十台可。無料。
トイレ:
白根火山ロープウエイ山頂駅にあり。
白根山:
白根火山センターより徒歩20分。駐車料410円。湯釜と呼ばれるエメラルドグリーンの火口湖中央部から噴気が上がる。
芳ヶ平:
白根火山センターより徒歩1時間。湿原の点在するササ原。静かなところで紅葉時が特に美しい。芳ヶ平ヒュッテがあり休憩や食事、宿泊もできる。
バリエーション:
草津スキー場よりリフト、ロープウエイを乗り継ぎ本白根山を散策、その後弓池を経由して芳ヶ平から草津スキー場に戻る。行程およそ5時間。(休憩等含まず)
参考:
昭文社 エアリアルマップ 山と高原地図13「志賀高原・草津」

コメント(0)

コメントはまだありません。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

コメント投稿フォーム

ページのトップに戻る