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釈迦ヶ岳

Jun.03, 2001 新緑が眩しい尾根歩きと大峰随一の展望

釈迦ヶ岳は標高1799.6m。大峰山脈の中央部に位置し、東の大台ヶ原から眺めると急角度で立ち上がるピラミッド型の端正な山容を見せる。山頂には一等三角点が置かれ、大峰山脈のほぼ全容を見渡せる素晴らしい展望が広がる。展望の良さは大峰随一と言えるだろう。初夏の頃はシロヤシオツツジが咲き乱れる花の山でもある。かつては東側の前鬼から登るのが一般的だったが、近年西側の旭口からのルートがよく整備され、林道利用で大幅に時間を短縮できることから人気を集めている。このルートは自然林の尾根歩きが大変気持ちよく、初心者にも安心して楽しめるコースとなっている。

マイカーでのアプローチは国道168号線の旭橋の手前を左折し、旭ダムを過ぎてさらに奥の不動小屋谷林道へ進む。「釈迦ヶ岳」の標識があるので迷うことはない。途中地道の部分もあるが、上の方は立派な舗装路になっていて走りやすい。登山口は2ヶ所あって、最初に「釈迦ヶ岳登山口」の標識が立っているところは古くからの登山口である。もう一つは林道を尾根まで登ったところにある峠の登山口である。こちらは近年林道が延長されたために利用者が多くなった。もちろんどちらから登ってもいずれ合流するが、峠の登山口の方が標高が高い分、少し楽である。今回はこちらから登ることにした。

釈迦ヶ岳:イメージ1

切り通しの峠から登山道に入るとすぐ背丈ほどある熊笹に覆われ、少々鬱陶しい道である。10分も歩けば熊笹の中を抜けて少し急な登りとなってくる。このあたりシャクナゲの木が多いが、残念ながらもう花はほとんど終わりかけていた。もう少し登ればやや広い尾根状となってカエデやブナの自然林が多くなり、シロヤシオが満開の花をつけていた。このあたりから遠方に大日岳の尖峰がちらっと見える場所があり、槍ヶ岳のような特異な姿に驚くだろう。あともう少しで下の登山口からの道と合流する。

釈迦ヶ岳:イメージ2

合流点を過ぎると広く開放的な尾根道となり、実に気分良く歩ける。空は青く澄み渡り、初夏の清々しい空気に心が洗われる思いがする。特に右側の展望が良く、大日岳の尖峰がちらちらと見え隠れする。カエデの新緑は今が一番美しく、足元には鮮やかなグリーンのコバイケイソウや背の低い笹が埋め尽くしている。勾配も大変ゆるやかで自然とピッチも上がる。20分も登るとやがて正面に釈迦ヶ岳のピークが姿を現してくる。ここから見るとまだずいぶん上に見える。そしてコバイケイソウが生い茂るやや急な斜面を登りつめたところが古田の森と呼ばれるピークである。ここから道はやや下りとなり、鞍部の手前からは右手に釈迦ヶ岳の山頂が大きく見える。黒々とした針葉樹の中にポツポツと落葉樹の新緑が混じっている姿は印象的である。鞍部からはいよいよ急な登りとなり、千丈平と呼ばれる広場に着く。

釈迦ヶ岳:イメージ3

千丈平には水場もあり、キャンプ地として好適である。そのためテント張り用の木の床なども造られている。ここから先、道が二手に分かれるのでちょっと注意が必要である。右へ下っていく道は深仙宿へ至る道で、こちらに入ってはいけない。左へ登っていく道が山頂へ向かう道である。しかし右の道の方がはっきりしているので間違える人が多い。ここからの登りはかなり急で、全コース中で唯一の登りらしい登りである。だがそれも10分ほどの辛抱だ。一気に登りつめると南の深仙宿からの道と合流して直角に左折し、笹の茂る中を山頂へ向かって登っていく。合流点に標識もあるが、あと10分足らずだ。このあたりからシロヤシオの木が多くなるが、今年は開花が遅れていてまだちょっと早かったようだ。ほどなく人の話し声が聞こえてきて、たくさんの登山者で賑わう山頂に飛び出した。

釈迦ヶ岳:イメージ4

山頂には山名の由来となった青銅の釈迦如来像が青空に向かって優しい微笑みを浮かべている。十津川村の強力がたった一人で担ぎ上げたと言われ、多くの人々の信仰を集めている。お釈迦様の前では般若心経の読経が絶えない。時々白装束の行者さんも訪れる。ここからの展望はまさに360度遮るもののない大パノラマを楽しめる。近くには孔雀岳・仏生ヶ岳から八経ヶ岳へと続く大峰山脈の核心部を手に取るように眺められる。東には大台ヶ原を中心とする台高山脈、南には笠捨山・玉置山へと続く南部大峰の山々が幾重にも重なって続いている。さらに遠く五條の街並みまでうっすらと見える。山頂にはシロヤシオの木がたくさんあるが、残念ながらまだほとんど蕾のようだ。

釈迦ヶ岳:イメージ5

帰りは同じ道を引き返す。少し標高が下がるとシロヤシオも咲いているので写真を撮りながら下る。今日は6月とは思えない素晴らしい快晴であった。帰り道、大塔村の温泉「夢の湯」で汗を流して帰る。

-DATA-

場所:
奈良県吉野郡十津川村
交通:
国道168号線「旭橋」の手前を左折し、旭ダムを経て不動小屋谷林道へ。
駐車場:
峠の登山口に10台くらいの駐車スペースあり。その下の釈迦ヶ岳登山口にも駐車場あり。
トイレ:
登山口付近にはなし。旭ダムにトイレあり。
タイム:
峠の登山口=0:35=太尾分岐=0:55=千丈平=0:20=釈迦ヶ岳=0:20=千丈平=0:50=太尾分岐=0:35=峠の登山口(上り1:50、下り1:45)

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