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ミズバショウの尾瀬ヶ原

Jun.08, 2001 尾瀬の代表的な花の時期を訪ねる

ミズバショウの尾瀬ヶ原:イメージ1

尾瀬と聞いてほとんどの方が思い浮かべるのはミズバショウであろう。”夏が来れば思い出す・・・”の歌い出しで始まる「夏の思い出」の印象や、尾瀬の観光ポスターが至仏山を背景としたミズバショウの写真が多いこともあるようだ。ミズバショウ(水芭蕉)は主に中部地方以北の日本海側に分布しているが、やせた土壌や気候のため、尾瀬のミズバショウは葉が大きくならず、花が特に美しいという特徴があるらしい。今年もほぼ例年と同じ時期にミズバショウが見頃になっていると聞いて出かけた。

ミズバショウの尾瀬ヶ原:イメージ2

今回は日帰りで行くこととした。夜行バスで東京を出発すれば、5時頃のまだ暗い時間に鳩待峠に到着し、尾瀬ヶ原を歩く時間を多く取ることが出来るが、夜行バスは慣れないと良く眠れないことがある。今回は朝自宅を出て、いつもは暗い中を歩いている鳩待峠から山の鼻を明るい時間に歩くことで、新たな発見があった。鳩待峠を出発して入山者カウンターを通り歩き始めると、道端に白い小さな花を付けたサンカヨウや、3つの花びらが印象的なエンレイソウが咲いていた。ミズナラやブナの樹林が続き、所々にムラサキヤシオツツジや白いアジサイに似たムシカリが咲いていて明るい気分にさせてくれる。階段や木道が整備された道を降りていくと、道の脇に黄色のスミレの仲間が咲いている。道が緩やかになってくると、小さな群落のミズバショウがある。更にその先には花を咲かせ始めたばかりの紫色のシラネアオイがあった。川上川の橋を渡ると、左側に白いニリンソウが小さな群落を作っている。

ミズバショウの尾瀬ヶ原:イメージ3

ほんのりピンク色のミネザクラが咲く林を抜けると、すぐ山の鼻に着く。山の鼻ビジターセンターと山小屋が3軒有る。山の鼻の広場から左へ木道をたどると、尾瀬植物研究見本園がある。至仏山が間近に見え、湿原は枯れ野原のように見えるが、足元にはタテヤマリンドウが小さな花を付け、更に進むと水の流れに沿ってミズバショウが群落を作っている。木道は見本園を周回できるように付けられており、短い周回コースと長い周回コースがある。短い周回コースには木道の間近に黄色のリュウキンカやミズバショウが多い。また木道は人が歩きやすいように付けられているのではなく、湿原と湿原の植物を保護するためにあることを忘れないようにしたい。木道からはずれて湿原に足を踏み入れることが無いようにしたい。この時期に湿原の土が見えていても、夏になればニッコウキスゲやヒオウギアヤメなどが花を咲かせるのだ。

ミズバショウの尾瀬ヶ原:イメージ4

山の鼻の広場に戻り、いよいよ尾瀬ヶ原に入っていく。ここから竜宮十字路まではほぼ平らな木道が続く。燧ヶ岳の方向へ歩いていくことになる。小さな流れに沿ってミズバショウが咲いているが、その他の湿原の大部分は土が見えていて、ここが緑に覆われるのは1ヶ月くらい後である。歩むにつれて両側の湿原の幅が広くなっていき、池塘(ちとう)と呼ばれる湿原独特の池が増えてくる。右に小高い牛首と呼ばれる丘が近付いてきて、川を渡る。川の縁にはミズバショウが咲いており、水中で花を開いているものもある。まもなく牛首三叉路である。ここを直進して竜宮方面へ向かう。湿原の幅が広くなり、湿原の中にポツリポツリと白樺の木立が見える。2本の木道の間などでミツガシワが白い花を咲かせている。高くなっている下ノ大堀川の橋を渡ると、左に道が分岐しているのでそちらへ行くと、2つに分かれた川に挟まれた洲に、ミズバショウやリュウキンカが咲き、歩いてきた道を振り返る方向に雪を残している至仏山が見える。ポスターなどでおなじみの、この時季を代表する尾瀬の風景である。元の木道へ戻り、さらに東へ向かう。左の少し低いところにミツガシワの群落があり、さらにその先の竜宮十字路手前では右側にリュウキンカの群落があって、湿原を黄色に染めている。日帰りなら、竜宮十字路かすぐ近くの竜宮小屋でお昼にすると良いだろう。そして来た道を、至仏山方面へ戻ろう。もちろん、日程に余裕が有れば竜宮小屋や、その先の見晴、または北にある東電小屋に泊まって尾瀬ヶ原をゆっくり楽しんでも良いし、尾瀬沼へ足を延ばしても良いだろう。

ミズバショウの尾瀬ヶ原:イメージ5

7 月に歩いたときの尾瀬ヶ原のレポートと読み比べていただけると、判ると思うが、同じ場所でも時期によって咲く花が異なり、受ける印象も異なったものになる。ミズバショウで本格的なトレッキングのシーズンを幕開けする尾瀬は、6月下旬や7月上旬のワタスゲの果穂・レンゲツツジ、7月中旬から下旬のニッコウキスゲ、9月中旬のミヤマトリカブト、エゾリンドウなどまで花が絶えない。秋のクサモミジ、木々の紅葉まで歩く楽しみは多い。また花の見頃はその年の積雪量、気候によりずれることがあるので、観光協会や団体・個人のホームページで情報収集して計画を立てると良いと思う。

写真は上から、研究見本園のミズバショウ群落、ムラサキヤシオツツジ、木道とリュウキンカ・ミズバショウ、下の大堀川ミズバショウ群落、ミツガシワ、ミズバショウ

-DATA-

場所:
群馬県利根郡片品村
タイム:
計5時間30分 鳩待峠-山の鼻:1時間 山の鼻-牛首三叉路:50分 牛首三叉路-竜宮十字路:40分 竜宮十字路-牛首三叉路:40分 牛首三叉路-山の鼻:50分 山の鼻-鳩待峠:1時間30分 (休憩、食事の時間は含んでいないのでご注意下さい)
鉄道・バス:
1.池袋・新宿などから出る夜行バスの鳩待峠行きで入る。
2.東京、上野、大宮などから上越・長野新幹線で高崎下車、上越線に乗り換え沼田下車、大清水行きのバスにて戸倉下車、マイクロバスもしくはタクシーで鳩待峠へ。
車:
関越自動車道を沼田ICで降り、国道120号を北上、戸倉へ向かう。
駐車場:
並木駐車場(250台)尾瀬戸倉スキー駐車場(900台) 両者とも有料
トイレ:
鳩待峠、山の鼻、竜宮小屋横に有り
自動販売機:
鳩待峠のみ、山小屋に売店有り
水場:
各山小屋に有り
携帯電話:
鳩待峠まで通話可能。2001年秋より尾瀬ヶ原でもi-modeのみ非常時に通話可能になる予定。

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