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ロンドン塔
Mar.18, 2001 血塗られたロンドン塔
真夜中に決して行きたくない場所、ロンドン塔である。チューダー朝時代(1485~1603)より牢獄・処刑執行所として使われていた城で、数多くの高貴な人間たちが幽閉され処刑された。彼らの処刑は当時の一大見物だったという。特に「1745年のスコットランド貴族の公開処刑には、御衛中隊と歩兵 1000人が駆り出された」というのだから相当なものだったのだろう。殺し方にも身分によっていろいろと種類があった。まず、斧で魚のぶつ切り宜しくバスッ!と首を叩き落とすのは、貴族や紳士だけに許される名誉ある斬首刑。首をキューと絞め上げた後、腹を裂かれ四つ裂きというのが、身分の低いものに対して行われるノーマルな処刑法。そんな残酷なパフォーマンスをサーカスの曲芸でも見るように伸び上がり「いや、今日の奴は最期までメソメソしてて湿っぽかったね」とか「今日の奴は、最期の最期まで見栄はって胸はってやがった。ありゃ地獄行きだぜや」なんて批評しあっていたのかと思うと、何だかいたたまれない気持ちになる。

下調べはそれくらいにして、現在も夜な夜な霊達の晩餐が行われていると言われるロンドン塔へ。そうそう「ロンドン塔のトイレには独りで行かない方がいい」らしい。いたずら好きの霊氏と、便器を挟んで「こんにちは」なんてことがあるという。本当に?さあ、どうでしょう?私は現実主義なので信じちゃいませんが・・・・。さて、Tower・Hillの地下鉄駅で降り、周りの人達にテクテクとついて行く。何せこの駅で降りる80%はロンドン塔観光者。まず道に迷う心配はない。ただ、歩いていると突然小さな花を押し付けてくる「ばばあ軍団」がいる。受け取ったが最後「金をくれ!」と手を突き出してくる。日本人は気が弱いから思わずお金を払ってしまう。だから、日本人が狙われる。「NO!」としっかり断ろう。(一応、赤い羽募金みたいなものらしいですが)話がずれてしまったが、外壁越しに待つこと40~50分、ようやく入場料を支払い中に入る。(日本円で2000円程)
ブラディ・タワー
ロンドン塔は数多くの塔によって構成されている。その一つ「ブラディ・タワー」訳して「血塗れれた塔」。昔々その昔、チューダー朝時代、ここに二人の少年が幽閉されていた。兄のエドワードと弟のリチャード。父(エドワードIV世)が死に(1483)叔父の庇護の下、二人は即位の日を待っていた。そして二人はある日、忽然とこの塔から姿を消した。1674年、ホワイトタワーの側から二人の子どもの白骨死体が発見された。その他にもこのタワーでは2度にわたる流血事件が起こっているという。現在は、ジェームズ一世を謀殺しようとした疑いで投獄された、サー・ウォルター・ローリーの13年間に渡る獄中生活を再現している。
処刑場跡

セントピーター礼拝堂の芝生の前に、鎖で囲われた一画がある。約2m四方と小さいが、ここでは歴史上有名な7人の人間が処刑された。その理由は様々であるが、その一人ロッチフォード子爵夫人ジェーンは70才の高齢であったというのだから、残酷な時代だったのだ。

さて、今日は「どうしても見たいもの」が二つある。一つはロンドン塔名物カラスである。ロンドン塔ではチャールズ2世の時代から守護神として、カラスが今も飼われているのだ。勝手に神様扱いにされ、羽を切られたカラス。迷惑千万だろうと思ったら、そうでもないらしい。芝生の上を悠々と歩いているカラス君には不思議な威厳がある。カメラを向けると「ガア!」と鳴いたり、ちょいと胸を反らしたりしてポーズをとってくれる。人間慣れしているところが、また子憎たらしい。「どうしても見たいもの」二つ目はジュエル・ハウスにあるクラウン・ジュエルという宝石を散りばめた帝国王冠である。ダイヤモンド2868個、サファイア17個、エメラルド11個、ルビー5個、正面には530カラットを超える世界最大のダイヤモンド「アフリカの星」が陣取っている。そのガラスケースの前を私達は、歩けない・・・・。「歩く歩道」が付いているのである。「おおお!お・・・・」沢山の王冠に、どれがクラウン・ジュエルかとキョロキョロしている間に通り過ぎてしまった。もう一度見ようと上の通路を戻ろうとしたが、人の流れに押し流され、いつの間にやら気付けばジュエル・ハウスの外にいた。
ロンドン塔は、人足の遠のくオフシーズン(11月~3月)・天気の悪い寒い日が狙い目である。どす黒い空の下にそびえ立つロンドン塔は、見ているだけで迫力がある。この他にも、当時の処刑者が塔に入るときに通った水門。王の武具・拷問用具を展示しているホワイト・タワー。14世紀以来、ロンドン塔を守り続けている国王兵士「ヨーマン・ウォーダー」が古き良きイギリスの歴史を語ってくれる。身体がでかいせいかよく分からないが、異常に声がでかい人達なので話していると気恥ずかしいですがね(苦笑)
-DATA-
- 場所:
- イギリス・ロンドン テムズ川沿い、タワー・ブリッジ側
- アクセス:
- Tower・Hill(サークル・ライン、ディストリクト・ライン)
- 駐車場:
- 有るには有りますが、ロンドン塔所有ではなく遠いので、電車を使うことお勧めします。
- トイレ:
- 各所に有り
- 開館時間:
- (3月~10月)
月~土 9:00~18:00
日 10:00~18:00
(11月~2月)
月~土 9:00~17:00
日 10:00~17:00 (最終入場は閉館1時間前) - Web Site:
- http://www.hrp.org.uk
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