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高落陽山 経由 縄ヶ池

May.27, 2001 散居村望む高落陽山と、ミズバショウの縄ヶ池

毎年、5月20日頃になると、縄ヶ池のミズバショウが美しいという。縄ヶ池の近くの山、高落陽山(たかおちばやま)を経由して見に行くことにした。平村から五箇山トンネルを抜け城端方面へ向かうと、下り坂の途中に、縄ヶ池への看板が道路右側に現れる。この時期は多くの人が訪れるためか、誘導員が立っている。曲がりくねった林道を進むと、右カーブ手前に駐車場と登山口がある。駐車場はすでにいっぱいなので、路肩に駐車する。登山口横の説明板に目を通してから出発する。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ1

登山道は昔、五箇山と城端とを結ぶ主要な道として栄え、現在でも往時をしのぶ石畳がところどころ見られる。石畳は滑らないよう、表面がザラザラした凝灰岩でできている。登った日は、雨上がりの晴天でむしむししており、すぐに汗ばむ。沢からはクワックワッとカエルの声が響き渡る。20分ほどで150m 上がり、標高682mの唐木峠に着く。平村朴峠と城端町若杉の中間の峠で、高落陽山と人食い谷の分岐点でもある。高落陽山へ向かうには、左の急登に進む。右側はスギの植林地、左側はブナの林である。動物の姿は見えないが、カモシカの糞場があるなど、その存在は感じることができる。木々は爽やかな音を立て風に揺れている。45分ほど歩くと、ブナ林の中を歩くことになる。どっしりと構えるブナを見ながらその脇をゆっくりと歩く。標高が1000mを越えると、日陰にはまだ雪が残っている。登山開始1時間で標高1110m付近の三叉路に出る。歩いてきた西道から山頂のある南を目指す。三叉路からはほどなく山頂(標高1122m)である。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ2

刈り開けた山頂では、登山日和とあって団体が宴会を催している。申し訳なさそうにその脇を通り、景色を眺める。西側には城端町の散居村がササ越しに一望できる。散居村とは、水田の広がる平野に民家が散在する地区をいう。防風林で囲まれた民家は、さながら水に浮かぶ城のようである。散居村をおかずに山頂で昼食をとろうと計画していたが、人が多い。静かな山を好む私にとっては落ち着かない。写真を撮ったら道を引き返す。三叉路まで戻ったら今度は北へ向かう。ずんずん下って、ブナ林に入る。小鳥のさえずりを聞きながら一気に歩く。途中の分岐は左に進み、標高990m付近で林道に出る。林道を下り、合流した山道に入って少し上がると、緑色をした人口斜面が現れる。パラグライダーの発進場だ。標高が低くなった分、高落陽山頂より散居村が良く見える。ここで昼食とする。風が吹き上げ気持ちがいい。水田の若緑、麦秋の黄色、レンゲ畑の赤、そして防風林の濃緑がパッチワークのようだ。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ3 高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ4

昼食を終え眺めにも満足したら、さらに林道を下る。20分ほどで縄ヶ池の駐車場に着く。案内に従い、池に向かう。ミズバショウの大群生が広がっており、見るものを圧倒する。時期を逸したか、白い仏炎包はあまり見られず、遠慮のない大葉が伸び放題である。尾瀬のような木道を進んだ先に、縄ヶ池がある。広さ 4960m2、最深部10.15mの楕円形で、鏡のような湖面をたたえている。川がせき止められてできた池には、絶えず清水が流れ込んでいるため、透明度は高い。水際にたくさんのサンショウウオが泳いでいる。池の周囲は2kmの散策道になっている。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ5

再び林道を下る。20分ほど下ると、つくばね森林公園に着く。バーベキューのできるかまどやバンガローが木立の中に並んでいる。ここで水の補給と小休止をとる。舗装路の林道歩きも飽きた頃に夫婦滝に到着する。高さ38mの滝が二手に分かれ、水煙を上げつつ、勢いよく水が落ちている。向かって右の細いのが男滝、左の太いのが女滝という。古の時代から女は強かったということだろうか。縄ヶ池からてくてく歩いて1時間10分、ようやく登山口にたどり着く。それほど高くない山だったので楽な山行だと思っていたが、予想に反し歩行距離は長く、おまけに下りは舗装路で足にこたえた。疲れた体に一番効くのは、温泉である。国道304号線を城端町方面に進み、最初のわき道を右へ折れる。まっすぐ進むと、林道温泉(観光荘)が高台の上に建っている。ひなびた湯治宿で、中に入ると時間が止まったかのような錯覚を覚える。廊下の突き当たりにある浴室は、窓が大きくとられ、湯船に浸かりながら夕日に照らされた散居村を一望できる。蛇口からは直接鉱泉が出るので、口に含んでみる。鉄っぽい味とともに炭酸のさわやかな酸味が広がる。効能を期待しつつ、何度も口に運ぶ。高き頂を目指すのもいいが、たまには低山逍遥も味がある。

-DATA-

場所:
富山県 東礪波郡 城端町・平村
コースタイム:
登山口 (20分) 唐木峠 (40分) 三叉路 (3分) 高落陽山山頂 (3分) 三叉路 (30分) 林道 (30分) 縄ヶ池駐車場 (20分) つくばね森林公園 (15分) 夫婦滝 (15分) 登山口
交通:
平村方面からは、国道156号線から国道304号線に入り、東海北陸道福光IC方面に進む。五箇山トンネルを抜け、最初の横道を右折し、林道高清水線に入る。
駐車場:
登山口の前に数台停められる
トイレ:
登山口にはない(つくばね森林公園内にあり)
温泉:
林道温泉/炭酸泉、効能/神経痛・心臓病・リウマチ・胃腸病・痔、飲泉/可(胃腸病)、入浴料/日帰り350円

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