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残雪の尾瀬ヶ原

May.01, 2001 雪多く残る尾瀬を歩く

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ1

尾瀬の5月下旬から9月は、様々な高山植物や湿地性の植物が花を咲かせ、9月下旬から10月頃の湿原の草紅葉、木々の紅葉と、私達の目を楽しませてくれる。しかし、11月から4月は雪に閉ざされ、人を寄せ付けない。積雪は3m以上になり、気温は-30度以下になるという。ようやく4月の末頃には、雪解けが進んで、雪は1m~1.5mとなり、ゴールデンウィークを前にして、鳩待峠への道も除雪され、一部のの山小屋も営業を開始する。そしてゴールデンウィークに入ると、一面雪の尾瀬ヶ原でクロスカントリースキーや、雪原歩きを楽しむ人が入山してくる。雪が無くなれば、湿原の保護のため木道以外は歩けないが、雪が1m以上残り、堅く締まっていれば、雪原をどこでも歩くことが出来るのがこの時期の魅力である。今回はゴールデンウィークに、アプローチの短い尾瀬ヶ原へ行ってみることとした。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ2

今回は車で行くこととした。戸倉を過ぎて、鳩待峠へ向かう。5月下旬から10月のオンシーズンは交通規制されて、自家用車で戸倉より先には行けない。鳩待峠の駐車場は雪が一部に残り、車を止められない箇所も有ったが、朝早かった為か車を止めることが出来た。身支度をして尾瀬ヶ原方面へ降りていく。私は登山靴に軽アイゼンを付けて歩いていくことにした。入山者カウンターは雪に埋まっている。雪の上を歩いて行くが、トレースが残っているので迷うことはないだろう。急な斜面をトラバースしていく箇所が多く、左側は斜面が川まで続いているので、注意して進んで行く。ブナなどの木々はまだ葉が出ておらず、雪多い至仏山がよく見える。左下に見えていた川が近付いてくると、道も緩やかになり、所々でオンシーズン用の木道が見えている。木道が見えている箇所で注意しなくてはいけないのが「踏み抜き」である。木道は地面より少し高い所にあり、木道のすぐ横や、2本の木道の間には雪が積もっているようで、実際には雪が 10~20cmあるだけでほとんど空洞になっている部分がある。そこに足を乗せてしまうとケガをする危険性があるので要注意である。山の鼻手前から尾瀬全域の木道で雪が完全に消えるまで踏み抜きの危険があるので気を付けたい。ほぼ平らな林を進んでいき、川上川の橋を渡ると、間もなく山の鼻に到着する。山小屋の一部は営業を始めている。左手に出ると、尾瀬植物研究見本園であるが、一面の雪に覆われている。至仏山を滑ろうというスキーヤーが板を担いで登っていこうとしている。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ3

樹林を抜け、尾瀬ヶ原方面へ向かう。木道は全く見えず、一面の雪であるが、踏み跡やスキーの跡が付いているのでそれをたどって歩いていく。川上川を再び渡る手前の左側で雪が解けているところからミズバショウが芽を出し始めている。雪が1m以上と多く残っていればほぼどこでも歩くことが出来るが、湿原特有の池である池塘では、水の表面のみが凍って、その上に雪が積もっている。一部の池塘では中心部の雪が解けて黒く見えているところもあるのでそんな箇所には近付かない方がよさそうだ。更に進んで行くが、このあたりから牛首までは池塘が多いので踏み跡をたどっていった方が安全だ。牛首が近付いてきて橋を渡ると、中田代に入る。雪原は更に広く、雪が一面に広がる向こうに燧ヶ岳がそびえ、振り返ると丸みを帯びた至仏山が雪を多く残している。ここから竜宮までのあたりで、木道が見えているところで木道が10cmほど水に浸かっている箇所がある。これから5月末までは日々雪解けが進み、雪解けの水が木道より上にあふれてしまうことがある。幅2mくらいの小さな川だと川の上が雪でおおわれているところが多い。日帰りなら竜宮あたりで引き返すと良いだろう。尾瀬ヶ原は標高 1400mでほぼ平らなので、、XCスキーでも歩きでも楽しめる。帰りの山の鼻から鳩待峠は登りになるが、それほど急ではなく、元来た道をたどって行けば良い。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ4

オンシーズンとなれば、たくさんの人が集まる尾瀬も、この時期なら静かで、雪原をあちこち歩く楽しみもある。但し、雪が少なくなっている所や湿原が見えているところには決して踏み込んではならない。枯れ草や土が見えている湿原も、あと1~1.5ヶ月もすると、緑の湿原になり、さまざまな花が咲くのだ。雪解けの進み具合は毎年違い、ゴールデンウィークに訪ねる際には、道路の開通時期、登山道の様子を、尾瀬保護財団のホームページ(http://www.oze-fnd.or.jp/)で確認したり、片品観光協会などに問い合わせした方がよい。また、尾瀬ヶ原の7月の様子は、レポート尾瀬ヶ原に書いているのでこちらも参照していただきたい。

(写真は上から、中田代から至仏山、鳩待峠付近から至仏山、上田代から燧ヶ岳、霧の出てきた尾瀬ヶ原、川と燧ヶ岳)

-DATA-

場所:
群馬県利根郡片品村
タイム:
計6時間40分 鳩待峠-山の鼻:1時間10分 山の鼻-牛首三叉路:1時間 牛首三叉路-竜宮十字路:50分 竜宮十字路-牛首三叉路:50分 牛首三叉路-山の鼻:1時間 山の鼻-鳩待峠:1時間50分
鉄道・バス:
東京、上野、大宮などから上越・長野新幹線で高崎下車、上越線に乗り換え沼田下車、大清水行きのバスにて戸倉下車、マイクロバスもしくはタクシーで鳩待峠へ。(マイクロバスは平年5月1日から営業開始)
車:
関越自動車道を沼田ICで降り、国道120号を北上、戸倉へ向かう。戸倉から左折して鳩待峠方面へ、津奈木橋から右折して鳩待峠方面へ。
(鳩待峠駐車場が満車の時は戸倉の駐車場に止める)
駐車場:
鳩待峠:鳩待峠駐車場(約50台、1日\2500)
戸倉:並木駐車場:250台 尾瀬戸倉スキー駐車場:900台 両者とも有料
トイレ:
鳩待峠、山の鼻、竜宮小屋横、見晴に有り(ゴールデンウィーク以降のみ)
自動販売機:
鳩待峠のみ、営業を始めた山小屋に売店有り
携帯電話:
鳩待峠まで通話可能。歩く区間では盆地状になっており、圏外となる。

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