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野鳥の森

Mar.19, 2001 野鳥の森は硫黄の匂い?

野鳥の森:イメージ1

Gofieldのイベントに紹介されていた野鳥の森。軽井沢町の長倉地区にある国有林約100haを指定して国設軽井沢野鳥の森が設置されております。この野鳥の森の目的は「たくさんの野生鳥獣が棲める環境を保つこと」「自然保護の思想を普及すること」「人々にうるおいとながみを与えること」「農林業の振興のため」となっています。

野鳥の森:イメージ2

JR中軽井沢駅より群馬県と長野県を結ぶ国道146号線を北に向かって進み、星野温泉の看板から右に曲がれば到着です。星野温泉には野鳥の森を紹介してくれるpicchio(ピッキオ)が存在します。軽井沢を中心に生態系の調査を続けながら、森のガイドを勤めてくるpicchioは、森の楽しさを教えてくれる頼もしい存在。星野温泉内には野鳥観察小屋、季節に合ったバードウォッチングなど数々のイベントも用意され、初めて訪れた人達にも色々教えてくれます。

野鳥の森:イメージ3

星野温泉から小瀬林道を北に20分ほど歩き、ミソサザイの沢より野鳥の森に入って行きます。小瀬林道の入口に置いてあったパンフレットを見ながら最初に向かう観察小屋を目指します。まだまだ雪が残る山道には思っていた以上に動物の糞が落ちており、この森での動物の多さに驚く。時折聞こえる鳥の声を聞きながら観察小屋に到着です。ミソザサイの沢沿いに建てられた観察小屋は水辺に集まる鳥を観察できるように窓が川に向いている。黒いガラスフィルムが貼られた窓から静かに外を眺めているが野鳥の姿は確認できない。壁に貼られた沢山の野鳥の特徴を掴みながら「この時期に出合う鳥は何かな?」と真剣に探し、「川でいつも出合う鳥は何だろう?」と考えるが、目の前を勢いよく飛び去る姿をはっきり見た事も無い。

野鳥の森:イメージ4

しばらく歩き野鳥の森で一番標高が高い「あずま屋」に向かいます。緩い上りをゆっくりとしたペースで野鳥と小動物の足跡を探しますが「あずま屋」にはカメラマンらしき人達が野鳥の撮影をしており邪魔にならないように次の観察小屋に向けて歩き始めます。軽井沢らしい針葉樹林の木々の間を通り抜け、木箱が設置してある小さな階段を登ると次の観察小屋に到着です。室内に入り目が暗さに慣れてくると登山用の大きなザックが目に飛び込んできた。しかし観察小屋の周りには人の気配が感じられず荷物を置いて出掛けたようだ。星野温泉からの届く硫黄の匂いが室内に充満しており気分は温泉。しかしも匂いは草津温泉と何処か似ている。

野鳥の森から戻り、匂いの元の星野温泉に向かう。森と調和がとれた星野温泉には数多くの人が訪れているが、外来入浴を目的とした人達で往来が激しい。picchioが管理をする観察小屋にも数名出入りしていたが、picchioの事務所は、どんな雰囲気かとフロント向ものの慣れないホテルの雰囲気に圧倒され、そそくさと帰る事にした。

野鳥の森:イメージ5

愛犬が待っている車に戻り、星野温泉から離れた湯川で水遊びをする。野鳥の森で迷惑を掛けるより、犬でも渡れる湯川の散歩も楽しい。素足の犬にとって雪は冷たそうだが無邪気に遊ぶ姿に忘れた自分が写っていた。

野鳥の森:イメージ6

picchioには季節に合わせた数々のイベントが用意されている。普段観察できない野鳥の生活、とっておきのスポットなど森を熟知したスタッフといっしょに出掛けるのも良いかもしれない。

-DATA-

名前:
国設野鳥の森
場所:
長野県北佐久郡軽井沢町
交通:
JR中軽井沢駅より国道146号線を北に1.5kmほど進み星野温泉を目指す。
駐車場:
星野温泉
トイレ:
星野温泉
外来入浴:
星野温泉
料金:1000円
問合せ:
星野リゾート ピッキア
電話:0267-45-7777
URL:http://www.hoshinoresort.com

飯綱山 1917m

May.27, 2001 一の鳥居登山口~南登山道~飯綱山

長野県の北信地方に北信五岳と呼ばれる山がある。斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯綱山、略して「まみくとい」。飯綱山は長野市の最高峰となる山で、手軽に登れることから小学生の登山教室、親子ハイキングとして人気がある。

飯綱山 1917m:イメージ1

上信越自動車道、長野ICより国道18号線、善光寺を経由して戸隠バードラインより飯綱山の「一の鳥居登山口」に車を進ませる。戸隠バードライン沿いの登山道入口の標識が分かりずらく、左側にゴルフ場が見えてきたら右側を注意しながら進む。見過ごしても道路脇には登山者用の駐車場があるので分かると思う。ここから別荘地を通り飯綱大明神の鳥居を通過すれば登山口となる鳥居が見えてくる。飯綱大明神の手前に登山者用の駐車場があるが、登山口の鳥居にスペースが空いていればここに駐車したい。

飯綱山 1917m:イメージ2

昨日の疲れからか朝から忘れ物が多く、コンビニで仕入れた水と食料をザックに詰めて出発する。針葉樹林のなだらかな森は林道が交差するまで続きカッコウの鳴き声が絶えず聞こえる。何処かで鳴けば違う場所からまた聞こえてくる。時折、森の中でガサガサと音が聞こえる。「リス、ウサギ、ネズミ」と色々考えるが、しばらく待っても姿を見せてくれい。登山口から1時間ほど歩いた場所に「駒つなぎの場」がある。ちょっとした広場に石仏があるだけ。ここで休憩する予定だったが、先客もいるし座れそうなスペースが見当たらないので、少し歩いて座れそうな場所を捜す。

飯綱山 1917m:イメージ3

「グー」「グー」と低い泣き声と共に、近くに水場がある事を感じさせる。コップが置かれた水場の周りで沢山の蛙が鳴いている。パイプから流れる綺麗な水は、蛙が地中で生活していると思うと飲む気が失せる。すぐそこには南登山道で唯一の鎖場がある。2mぐらいの短い鎖で、わざわざ鎖を使って登る場所ではないので慎重に登り「天狗の硯石」に到着だ。晴れていれば長野市方面が見えるはずだが、白く覆われた先は何も見えない。

飯綱山 1917m:イメージ4

西登山道と南登山道が合流する付近より樹木が少なくなり、飯綱山南峰の鳥居が見えてくる。ここから南峰までそれほど時間が掛からず鳥居の裏側から南峰に登り、赤い屋根がある飯綱神社でひと休みをする。神社の柱には「山を汚す登山者は猿より頭の毛が三本」と書かれている。「猿より頭の毛が三本?」とは意味不明である。方言、オバQとも取れる言葉は昔のことわざかもしれない。ブツブツ考えながら北峰の山頂を目指す。南峰から山頂まで10分ほどで到着する。落書きだらけの山頂はガスのおかげで展望も悪い。晴れていれば戸隠連峰、黒姫山が見えるはずだったのに残念である。

飯綱山 1917m:イメージ5

南峰に戻りコンビニで買ったおにぎりを食べ始める。南峰で山岳交流会が行われるようで、中高年の登山者がちらほら集まりだした。静かな山頂が賑やかになるのを避け、早々に下山を開始する。登山者と出会うたびに挨拶を交わすが、10~20人程度の団体が何組も登ってくるので挨拶するのも疲れる。どうやら中高年の団体は80人ほど山頂を目指しているようで、中高年の団体が終わったとたんに小学生の遠足に出合う。ざっと見て100人ほどいる。登山道の脇で小学生が通り過ぎるのを待っていたが、休憩の合図と共に身動きが取れなくなってしまった。

駐車場に辿り着くまでに200人前後の人達と出会った。それだけ地域の人達に親しまれている山で、年齢に関係なく登っていると思う。晴れていれば戸隠連峰、長野市方面などの見晴らしが良い山なので気軽に登るには丁度良いと思います。

-DATA-

名前:
飯綱山(飯縄山)
場所:
長野県長野市
交通:
上信越自動車道 長野ICより国道18号線、善光寺、戸隠バードラインを経由して一の鳥居登山口を別荘地に入る。
駐車場:
無料駐車場多数
トイレ:
戸隠バードライン沿いのみ
問合せ:
長野市商工部観光課
電話:
026-224-5042
URL:
http://www.city.nagano.nagano.jp/ikka/kankou/index.html

高落陽山 経由 縄ヶ池

May.27, 2001 散居村望む高落陽山と、ミズバショウの縄ヶ池

毎年、5月20日頃になると、縄ヶ池のミズバショウが美しいという。縄ヶ池の近くの山、高落陽山(たかおちばやま)を経由して見に行くことにした。平村から五箇山トンネルを抜け城端方面へ向かうと、下り坂の途中に、縄ヶ池への看板が道路右側に現れる。この時期は多くの人が訪れるためか、誘導員が立っている。曲がりくねった林道を進むと、右カーブ手前に駐車場と登山口がある。駐車場はすでにいっぱいなので、路肩に駐車する。登山口横の説明板に目を通してから出発する。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ1

登山道は昔、五箇山と城端とを結ぶ主要な道として栄え、現在でも往時をしのぶ石畳がところどころ見られる。石畳は滑らないよう、表面がザラザラした凝灰岩でできている。登った日は、雨上がりの晴天でむしむししており、すぐに汗ばむ。沢からはクワックワッとカエルの声が響き渡る。20分ほどで150m 上がり、標高682mの唐木峠に着く。平村朴峠と城端町若杉の中間の峠で、高落陽山と人食い谷の分岐点でもある。高落陽山へ向かうには、左の急登に進む。右側はスギの植林地、左側はブナの林である。動物の姿は見えないが、カモシカの糞場があるなど、その存在は感じることができる。木々は爽やかな音を立て風に揺れている。45分ほど歩くと、ブナ林の中を歩くことになる。どっしりと構えるブナを見ながらその脇をゆっくりと歩く。標高が1000mを越えると、日陰にはまだ雪が残っている。登山開始1時間で標高1110m付近の三叉路に出る。歩いてきた西道から山頂のある南を目指す。三叉路からはほどなく山頂(標高1122m)である。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ2

刈り開けた山頂では、登山日和とあって団体が宴会を催している。申し訳なさそうにその脇を通り、景色を眺める。西側には城端町の散居村がササ越しに一望できる。散居村とは、水田の広がる平野に民家が散在する地区をいう。防風林で囲まれた民家は、さながら水に浮かぶ城のようである。散居村をおかずに山頂で昼食をとろうと計画していたが、人が多い。静かな山を好む私にとっては落ち着かない。写真を撮ったら道を引き返す。三叉路まで戻ったら今度は北へ向かう。ずんずん下って、ブナ林に入る。小鳥のさえずりを聞きながら一気に歩く。途中の分岐は左に進み、標高990m付近で林道に出る。林道を下り、合流した山道に入って少し上がると、緑色をした人口斜面が現れる。パラグライダーの発進場だ。標高が低くなった分、高落陽山頂より散居村が良く見える。ここで昼食とする。風が吹き上げ気持ちがいい。水田の若緑、麦秋の黄色、レンゲ畑の赤、そして防風林の濃緑がパッチワークのようだ。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ3 高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ4

昼食を終え眺めにも満足したら、さらに林道を下る。20分ほどで縄ヶ池の駐車場に着く。案内に従い、池に向かう。ミズバショウの大群生が広がっており、見るものを圧倒する。時期を逸したか、白い仏炎包はあまり見られず、遠慮のない大葉が伸び放題である。尾瀬のような木道を進んだ先に、縄ヶ池がある。広さ 4960m2、最深部10.15mの楕円形で、鏡のような湖面をたたえている。川がせき止められてできた池には、絶えず清水が流れ込んでいるため、透明度は高い。水際にたくさんのサンショウウオが泳いでいる。池の周囲は2kmの散策道になっている。

高落陽山 経由 縄ヶ池:イメージ5

再び林道を下る。20分ほど下ると、つくばね森林公園に着く。バーベキューのできるかまどやバンガローが木立の中に並んでいる。ここで水の補給と小休止をとる。舗装路の林道歩きも飽きた頃に夫婦滝に到着する。高さ38mの滝が二手に分かれ、水煙を上げつつ、勢いよく水が落ちている。向かって右の細いのが男滝、左の太いのが女滝という。古の時代から女は強かったということだろうか。縄ヶ池からてくてく歩いて1時間10分、ようやく登山口にたどり着く。それほど高くない山だったので楽な山行だと思っていたが、予想に反し歩行距離は長く、おまけに下りは舗装路で足にこたえた。疲れた体に一番効くのは、温泉である。国道304号線を城端町方面に進み、最初のわき道を右へ折れる。まっすぐ進むと、林道温泉(観光荘)が高台の上に建っている。ひなびた湯治宿で、中に入ると時間が止まったかのような錯覚を覚える。廊下の突き当たりにある浴室は、窓が大きくとられ、湯船に浸かりながら夕日に照らされた散居村を一望できる。蛇口からは直接鉱泉が出るので、口に含んでみる。鉄っぽい味とともに炭酸のさわやかな酸味が広がる。効能を期待しつつ、何度も口に運ぶ。高き頂を目指すのもいいが、たまには低山逍遥も味がある。

-DATA-

場所:
富山県 東礪波郡 城端町・平村
コースタイム:
登山口 (20分) 唐木峠 (40分) 三叉路 (3分) 高落陽山山頂 (3分) 三叉路 (30分) 林道 (30分) 縄ヶ池駐車場 (20分) つくばね森林公園 (15分) 夫婦滝 (15分) 登山口
交通:
平村方面からは、国道156号線から国道304号線に入り、東海北陸道福光IC方面に進む。五箇山トンネルを抜け、最初の横道を右折し、林道高清水線に入る。
駐車場:
登山口の前に数台停められる
トイレ:
登山口にはない(つくばね森林公園内にあり)
温泉:
林道温泉/炭酸泉、効能/神経痛・心臓病・リウマチ・胃腸病・痔、飲泉/可(胃腸病)、入浴料/日帰り350円

戸隠山 1904m

May.26, 2001 高所恐怖症の方にはお勧めできません。

戸隠山 1904m:イメージ1

長野県の北信地方に北信五岳と呼ばれる山がある。斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯綱山、略して「まみくとい」。戸隠山に登るには「蟻の塔渡」と「剣の刃渡」と呼ばれるナイフエッジを通らなければならない。あまりの高度差に「蟻の塔渡」で引き返す人、またがって進む人など色々あるが高所恐怖症じゃなくても怖い場所である。

戸隠山 1904m:イメージ2

上信越自動車道、長野ICより国道18号線、善光寺を経由して戸隠バードラインより戸隠村に進む。奥社入口の無料駐車場に車を停め、バードウォッチングの人達と一緒に歩き始める。売店の横を流れる「さかさ川」には模様の濃いイワナが泳いでいる。周年禁漁区に指定された場所だけに人馴れしたイワナは水面下で何かしているようだ。大鳥居から奥社まで続く杉並木は約400年前に植樹されたもので「隋神門」を越えてから幹の太さも目立つようになる。

戸隠山 1904m:イメージ3

奥社に到着してから登山届を提出して、奥社の左側より登山道を歩き始める。削られた登山道をジグザクに登りながら休憩できそうな岩が現れる。ここから「百間長屋」までそれほど遠くない。なだらかな尾根を歩きながら最初の鎖場を登り「五十間長屋」と「百間長屋」に到着する。雨宿りするには丁度良い場所で高妻山に向かうパーティーも休んでいた。「百間長屋」を通り「西窟」を過ぎると鎖場が出現する。大渋滞が起きている鎖場で高妻山に登るパーティーより先に行かせてもらい「天狗ノ路地」を通り過ぎる。ここから「蟻の塔渡」まで連続して鎖場が続き「胸突き岩」を越えれば「蟻の塔渡」となる。「胸突き岩」の鎖場は特に注意したい。隆起活動によって生じた凝灰角磯岩は風化が激しく手掛かり、足場の岩が抜ける可能性がある。

戸隠山 1904m:イメージ4

幅50cm前後、長さ20mの「蟻の塔渡」は途中まで鎖が設置され、鎖が無くなった場所から一気に視界が広がる。ストンと切れ落ちた稜線には怪しい巻き道もあるが、アルペンガイドに載っていた巻き道は消えて無くなっていた。「蟻の塔渡」と「剣の刃渡」の中間に座り、追い越してきたパーティーをデジカメに納めようと待ち続ける。追い越してきたパーティーは「胸突き岩」で引っかかっているようで、全員登ってくるのに1時間ほど掛かったようだ。「剣の刃渡」を後にして八方睨付近のチムニーを登り始める。簡単なチムニーだが手掛かりの岩が2回も抜け冷やりとした。八方睨から西岳、高妻山、飯綱山など残雪が残る山々が綺麗に見える。天候が良ければ北アルプスが一望出来るらしいが、春霞の関係で見えなかった。

戸隠山 1904m:イメージ5

八方睨を後にして戸隠山に進む。アップダウンの緩い稜線を少し歩けば戸隠山に到着する。樹木に囲まれた山頂だが八方睨より4mほど高い。戸隠山から九頭龍山まで小さなピークをいくつか越えて行く。九頭龍山の三等三角点は捜さないと気付かないで場所で「ここが山頂?」と思う場所にある。九頭龍山を過ぎるとアップダウンが激しくなりピークを巻けば一不動非難小屋まで一気に下る。一不動非難小屋を経由して登山道となっている沢を下るが、雪解け水が多く、浮石に足元を取られ気を使う。しばらくすると不動滝が現れ、鎖を頼りに右にトラバースして降りる。不動滝周辺の岩場は、水と砂が混ざって流れ落ちる場所があるので気を付けて進みたい。

戸隠山 1904m:イメージ6

沢を抜けると戸隠牧場が現れる。戸隠牧場を横切り、戸隠キャンプ場からバスに乗って帰るのも良いが「さかさ川歩道」を通って大鳥居まで歩く。1.9kmほど続く遊歩道は道路と平行しながら大鳥居の売店裏まで続き駐車場に至る。自然観察路を歩く為、大きく成長した水芭蕉が見れる。しかし水芭蕉の時期が過ぎたので誰ともすれ違う事なく大鳥居に到着した。

戸隠山 1904m:イメージ7

戸隠山の八方睨付近では遭難事故が多い為、入山する場合は必ず登山届を提出しましょう。岩登りに自信が無い人は「西窟」辺りで引き返すか、経験者といっしょに登ることをお勧めします。

-DATA-

名前:
戸隠山
場所:
長野県上水内郡戸隠村
交通:
上信越自動車道 長野ICより国道18号線、善光寺、戸隠バードライン、中社を経由して奥社入口の無料駐車場に車を停める。
駐車場:
無料駐車場多数
トイレ:
奥社入口 戸隠キャンプ場入口
問合せ:
戸隠村観光課
電話:
026-254-2326
URL:
http://www.valley.ne.jp/~togakusi/index.html
水場:
奥社 氷清水
コースタイム:
奥社入口~奥社 40分
奥社~百間長屋 50分
百間長屋~蟻の塔渡 40分
蟻の塔渡~八方睨 20分
八方睨~一不動 100分
一不動~戸隠牧場 120分
戸隠牧場~奥社入口 40分

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地

May.21, 2001 台峯-中央公園

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ1

JR横須賀線に乗って大船駅を過ぎると、北鎌倉駅に向かう車窓の右手一帯に緑が広がる。約60haの台峯緑地だ。しかしこの緑地のなかの倉久保谷戸と呼ばれる場所は、約30haの大規模な宅地開発が計画されている。現状をこの目で確かめたいと思い、地元の市民団体の自然観察会に参加した記憶を頼りに、森を歩いてみた。北鎌倉駅西口を降りて信号を渡り、交番の脇から住宅の間の細い路地へ入る。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ2

つきあたりの分岐を左へ折れて南へ向かうと、瓜ガ谷(うりがやつ)と呼ばれる場所に出る。ここでは今も、鍬を振る人の姿が見られる。谷戸あいの狭い土地では機械を使うのが難しいため、稲の苗も手作業で植えるそうだ。鎌倉は大正時代あたりまでは一面に田畑が広がり、山から湧き出た「しぼり水」を使って、作物が育てられていたというが、現在耕作される田んぼは5haになっている。田植えを待つ苗の、みずみずしい緑がまぶしい。坂を登り、左手に森が開けた地点のY字路を右へ。スギやヒノキの林を背にした小さな棚田があるが、ここは相続の問題などで2年ほど前に耕作が放棄されたそうだ。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ3

田んぼの脇から林のなかへ道なりに登っていくと車道に出る。途中、左手に源氏山公園へ向かう道も現れるが、ここでは緩やかな車道のカーブに沿って右手に進み、山ノ内排水池脇から右手、北方の山道へ入っていく。急に、視界が開けた。キャベツやジャガイモの育つ畑の向こうに、六国見山、円覚寺の裏山、天柱峰までが一望できる。ここから、いよいよ台峯の核心部へ向かう。迷いやすく足場も不安定な道で、注意が必要だ。円覚寺を眺めた畑から北へ伸びる左手の山道を行き、山中のT字路を左へ降りていく。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ4

分岐を右手に折れ、山道を谷戸へと下る。しばらく手入れされていないヒノキ林。以前、こうした場所を歩いている折に「私も山をもっているけどね、今は木一本がダイコンと同じ値段だから」とため息をもらした人がいた。鎌倉には、林業を本職にしている人はもういない。今歩いている斜面を横切る道は、かつては谷戸の奥の田んぼへ向かう農道だったそうで、あぜ道の跡に沿って木が一列に並んでいる。今は遷移が進み、常緑樹ばかり目につく鎌倉だが、地元の方に話を聞けば、農業や林業が営まれていた当時の里山の面影を読み取ることができる。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ5

斜面を下りきると、木々の間に輝く水面が見え隠れする。谷戸の池だ。ハンノキが生えている。湿地を好むハンノキの林があるのは、市内では当地と夫婦池の2 箇所になってしまった。水辺に近づくと、たちまち足元は泥だらけになる。クワッ、と驚きの声を上げては水に飛び込んでいくカエルたち。川には2、3種の魚がおり、カワニナやシジミなどの貝類もいる。鎌倉市には、森はまだ残されているものの、森から小川や湿地へ至る自然のつながりが残る質の高い自然は、数えるほどしか残っていないという。この倉久保の谷戸は、開発計画では埋められる予定の場所だ。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ6

森に囲まれた深い沼、という印象がある谷戸の池だが、昭和30年代までは、子どもたちがよく泳いでいたそうだ。森は間伐や下草刈りが頻繁に行われていたため今よりも明るく、すぐ近くまで田んぼがあって、あぜ道を歩いて気軽に来られる場所だったのだという。右手にハンゲショウの茂みを見た後左折し、ササのトンネルを通って池の西側へ回る。ここから、これまで歩いてきた谷戸一帯を見渡せる。次々と現れるクモの巣を、木の枝で払いながら北上した。

北鎌倉 ハンノキ茂る豊かな湿地:イメージ7

次第に民家が見えてくる。畑の脇の道を抜け、山崎小学校の裏へ出た。住宅地の道を左手に向かって歩けば、鎌倉中央公園に入ることができる。中央公園は、平成9年に開園した23.7haの公園だ。散策路を辿って、かつてため池として使われていた池や田んぼ、森や草原を巡ることができる。この場所は市民団体が、従来の地権者の人々と手を携え、保全に取り組んできた場所だ。現在は農業体験などができるよう整備され、子どもたちが水辺ではしゃぐ光景も見られる。人が水や空気、土といった自然に支えられて生きていることすら、見えにくくなっている現在。人の手により創出された自然とのふれあいの場も、そこで遊ぶ楽しさや、かけがえのなさを人々に伝え、地域の自然を未来に残す掛け橋となるのかもしれない。

※台峯緑地は、2004年12月に保全の方向性が決まりました。地域や行政の方々のご努力のおかげで鎌倉の美しい宝物が将来に渡り守られていくこと、心より嬉しく、これからも応援しています。

-DATA-

場所:
神奈川県鎌倉市
交通:
JR北鎌倉駅より徒歩
コース:
JR北鎌倉駅(徒歩30分)→山之内排水池(徒歩40分)→谷戸の池(徒歩30分)→山崎小学校裏(徒歩20分)→鎌倉中央公園
駐車場:
無し
トイレ:
北鎌倉駅、中央公園にあり
参考文献:
鎌倉自主探鳥会(NPO)パンフレット
北鎌倉台峯トラスト(NPO)パンフレット
御所見直好著『誰も知らない鎌倉路』集英社、1983
浄明寺太郎著『かまくらなんでもガイド』金園社

四阿山 2332m

May.20, 2001 鳥居峠~山頂

四阿山 2332m:イメージ1

上信越国立公園で3番目に標高が高い四阿山。年間を通じて登山客が多い四阿山は、百名山としても人気があるかもしれない。長野県と群馬県を結ぶ鳥居峠は、山頂の祠に向かう参拝口として鳥居の名前が残っている。鳥居峠から山頂までは7.4km。菅平牧場または浦倉山を経由して登れば距離、時間も短く済むが、以前登った事があるので鳥居峠から山頂を目指して歩き出す。

四阿山 2332m:イメージ2

上信越自動車道、上田菅平ICより国道144号線を菅平に向かって車を走らせる。インターより20分ほど進むと二股に分かれる菅平口信号が見えてくるので長野原方面(草津)に車を進ませる。信号を越えてからカーブが続く峠道となり、渋沢温泉の看板が見えてきたら鳥居峠の登山道も近い。峠の頂上にはドライブインが管理する有料駐車場がある。朝早く来た場合、最初に山に登り、帰りにワイパーに挟まれた「駐車代500円」の紙を持ってドライブインで支払うようになる。

四阿山 2332m:イメージ3

ドライブイン横の林道からゲートを越えて黙々と歩き出す。平坦な林道は笹とカラマツに覆われた静かな道で林道終点までほとんど変わらない。歩き始めて40分。林道終点の分岐点にやってきた。「的岩コース」と「花童子の宮跡コース」。どちらを歩いても同じ登山道に合流するので登りは的岩経由で歩きだす。林道終点から左に進み沢沿いに歩ながら的岩がある尾根に向かう。林道終点から的岩コースと平行に進む作業道路があるので注意したい。

四阿山 2332m:イメージ4

的岩を通り尾根を少し進むとコメツガ原生林が現れる。木々が覆い被さり日差しが届かない。登山道も不明瞭で赤い目印を頼りに進む。途中、登山道を間違えながら花童子の宮跡コースと合流する東屋に到着。ここから頂上まで2Km。歩いた道を振り向けば、以前登った湯の丸山、烏帽子岳などが正面に見え、浅間山の噴煙までハッキリ見える。樹木が少なくなった尾根を軽快に歩きながら水場の「妻恋清水」を捜す。残雪に覆われた尾根から150mほど下った場所に存在するようだが、笹に覆われた「嬬恋清水」は何処にあるのか分からない。

四阿山 2332m:イメージ5 四阿山 2332m:イメージ6

根子岳から続く登山道と合流する付近から、木の階段が現われ山頂まで続く。公園のような登山道を歩き10分も登れば小さな祠が見えてくる。山頂には群馬県側の祠と長野県側の祠がある。祠と祠の中間地点が県境となり、群馬県側の祠の方が少し高い場所にある。どちらも冬の北風を防ぐ為に石が積まれ、自然の猛威に耐えているようだ。

四阿山 2332m:イメージ7

山頂で出会った年輩者と山の話をしながら下山をする。年輩者は「花童子の宮跡」を登ってきたので帰りは「的岩」経由で帰るとのこと。「それでは」と挨拶を交わして自分は「花童子の宮跡」に進む。「花童子の宮跡」には、これといって何も無いが東屋があるので休憩するにも具合が良い。尾根から沢に向かって下り、ミズナラの林を越えると「的岩コース」と合流する林道が現れる。

四阿山 2332m:イメージ8

山頂を目指すのなら早立ちを心がけたい。中学生の登山教室、中高年の団体が押し寄せる山なので、時間にゆとりを持って出掛けましょう。

-DATA-

名前:
四阿山
場所:
長野県小県郡真田町
交通:
上信越自動車道 上田菅平ICより国道144号線を経由して菅平口信号より長野原方面に進む。
駐車場:
500円(ピットイン)
トイレ:
無し
携帯電話:
良好
水場:
有り
コースタイム:
鳥居峠~林道終点(50分)
林道終点~合流地点(1時間40分)
合流地点から山頂(1時間)

独鈷山 1266m

May.19, 2001 前山登山口~山頂

上田市の南側に位置する独鈷山。その昔、弘法大使空海が山頂に独鈷杵(仏前で使う道具)を埋めた事から独鈷山と呼ばれるようになった山である。この付近の塩田平は「信州の鎌倉」と呼ばれるほど数多くの文化財が残され、農業用の溜池が数多く存在する。雨が少ない地域に作られた溜池は200前後。時代の流れで減少したが、現在でも農業用の溜池として数多く存在する。一般的な登山ルートとして前山登山口、沢山登山口の2つのルートがある。前山登山口は急登が続く険しい道。沢山登山口はファミリー向けとなっており、きついと噂の前山登山口から山頂を目指す。

独鈷山 1266m:イメージ2 独鈷山 1266m:イメージ2

国道18号線より上田大橋、別所温泉、中禅寺を経由して前山登山口に進みたい。塩田平の南側では前山寺、中禅寺の看板が何処でも見れるので中禅寺の標識を見落とさないように進む。中禅寺の西側約150mの場所から独鈷山に通じる山道を進み、300m登った場所に虚空蔵堂が見えてくるので車を置いて歩き始めます。塩田平の山々は松茸山として有名な場所で、登山口から5分も歩けば椎茸を栽培する光景が見れる。農業用の黒いシートで覆われた先には、菌を埋め込んだ木が沢山並んでいる。もちろん椎茸を栽培してるが、黒いシートの先には椎茸とは限らない。塩田平の気候を生かして朝鮮人参の栽培をしている農家が沢山見られ、うかつに覗き込むと泥棒と間違われるので注意が必要です。

独鈷山 1266m:イメージ3

独鈷山郷土環境保全地域に指定されている登山道は思っていたより歩きやすい。登山道には「山頂まで100分」と表示され、90分、80分と10分間隔に標識が設置されてある。不動滝を越えたころから傾斜がきつくなり、ヘロヘロになりながら杉の林を抜けていく。コース脇の標識と自分のペースに大差は無いが、このまま山頂まで続くのかと思うと気が重い。自然石の石塔を超え急激な登りが始った。山頂までは60分。既に心臓に鼓動が限界になっていた。

独鈷山 1266m:イメージ4

急な登りが終り稜線から独鈷山に向かって行く。右にトラバースして大きな岩を左に巻いて、稜線に出た場所の岩を左に進むと沢山湖方面、塩田平が一望できる。稜線に戻り小さなピークを越えると山頂も近い。山頂近くに開けた場所があり、沢山登山口と前山登山口が合流している。ここから山頂まで3分。コース脇に設置されてある標識より20分ほど早く山頂に登ることが出来た。展望が良い山頂から美ヶ原高原のアンテナ、塩田平が良く見る。それほど広くない山頂に祠と1266と書かれた三角点がある。山頂で朝食を作る予定だったが頭の上には沢山の虫と蜂が飛んでいる。蜂が苦手な自分はデジカメに納めるだけ納めて逃げるように山頂をあとにした。

独鈷山 1266m:イメージ5

沢山登山口と前山登山口の合流する開けた場所で朝食を作り出す。最近、何処に行くにも定番になってしまったドライフードにお湯を注いでしばらく待つ。アイスコーヒーを片手に誰か登ってくるかと待ち続けたが、食べ終わるまでに誰も登ってこなかった。帰りは沢山登山口に抜ける計画をするが、登山道の状況が分からず来た道を戻って行く。「沢山登山口はどうなっているのか?」と思い、前山登山口から車を走らせ大きく迂回する。沢山登山口には郷土環境保護地域の看板と消防署の吸殻入れがある。吸殻入れの中には鳥の卵が4つ。吸殻入れを覗く自分も変だが、巣箱と勘違いした鳥もなんだか可愛そうだった。

独鈷山 1266m:イメージ6 独鈷山 1266m:イメージ7

前山登山口は雪が降ったり雨が降ると登るに大変な場所かもしれません。目的にあった登山コースが選択できますので事前に確認してから登ることをお勧めします。

-DATA-

名前:
独鈷山
場所:
長野県上田市
交通:
上信越自動車道 上田菅平ICより国道18号線、上田大橋を経由して別所温泉方面に向かい、看板に従って中禅寺を目指します。
駐車場:
道路脇に数台可能
トイレ:
無し
携帯電話:
良好
水場:
不動滝
コースタイム:
前山登山口から山頂まで120分

残雪の尾瀬ヶ原

May.01, 2001 雪多く残る尾瀬を歩く

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ1

尾瀬の5月下旬から9月は、様々な高山植物や湿地性の植物が花を咲かせ、9月下旬から10月頃の湿原の草紅葉、木々の紅葉と、私達の目を楽しませてくれる。しかし、11月から4月は雪に閉ざされ、人を寄せ付けない。積雪は3m以上になり、気温は-30度以下になるという。ようやく4月の末頃には、雪解けが進んで、雪は1m~1.5mとなり、ゴールデンウィークを前にして、鳩待峠への道も除雪され、一部のの山小屋も営業を開始する。そしてゴールデンウィークに入ると、一面雪の尾瀬ヶ原でクロスカントリースキーや、雪原歩きを楽しむ人が入山してくる。雪が無くなれば、湿原の保護のため木道以外は歩けないが、雪が1m以上残り、堅く締まっていれば、雪原をどこでも歩くことが出来るのがこの時期の魅力である。今回はゴールデンウィークに、アプローチの短い尾瀬ヶ原へ行ってみることとした。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ2

今回は車で行くこととした。戸倉を過ぎて、鳩待峠へ向かう。5月下旬から10月のオンシーズンは交通規制されて、自家用車で戸倉より先には行けない。鳩待峠の駐車場は雪が一部に残り、車を止められない箇所も有ったが、朝早かった為か車を止めることが出来た。身支度をして尾瀬ヶ原方面へ降りていく。私は登山靴に軽アイゼンを付けて歩いていくことにした。入山者カウンターは雪に埋まっている。雪の上を歩いて行くが、トレースが残っているので迷うことはないだろう。急な斜面をトラバースしていく箇所が多く、左側は斜面が川まで続いているので、注意して進んで行く。ブナなどの木々はまだ葉が出ておらず、雪多い至仏山がよく見える。左下に見えていた川が近付いてくると、道も緩やかになり、所々でオンシーズン用の木道が見えている。木道が見えている箇所で注意しなくてはいけないのが「踏み抜き」である。木道は地面より少し高い所にあり、木道のすぐ横や、2本の木道の間には雪が積もっているようで、実際には雪が 10~20cmあるだけでほとんど空洞になっている部分がある。そこに足を乗せてしまうとケガをする危険性があるので要注意である。山の鼻手前から尾瀬全域の木道で雪が完全に消えるまで踏み抜きの危険があるので気を付けたい。ほぼ平らな林を進んでいき、川上川の橋を渡ると、間もなく山の鼻に到着する。山小屋の一部は営業を始めている。左手に出ると、尾瀬植物研究見本園であるが、一面の雪に覆われている。至仏山を滑ろうというスキーヤーが板を担いで登っていこうとしている。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ3

樹林を抜け、尾瀬ヶ原方面へ向かう。木道は全く見えず、一面の雪であるが、踏み跡やスキーの跡が付いているのでそれをたどって歩いていく。川上川を再び渡る手前の左側で雪が解けているところからミズバショウが芽を出し始めている。雪が1m以上と多く残っていればほぼどこでも歩くことが出来るが、湿原特有の池である池塘では、水の表面のみが凍って、その上に雪が積もっている。一部の池塘では中心部の雪が解けて黒く見えているところもあるのでそんな箇所には近付かない方がよさそうだ。更に進んで行くが、このあたりから牛首までは池塘が多いので踏み跡をたどっていった方が安全だ。牛首が近付いてきて橋を渡ると、中田代に入る。雪原は更に広く、雪が一面に広がる向こうに燧ヶ岳がそびえ、振り返ると丸みを帯びた至仏山が雪を多く残している。ここから竜宮までのあたりで、木道が見えているところで木道が10cmほど水に浸かっている箇所がある。これから5月末までは日々雪解けが進み、雪解けの水が木道より上にあふれてしまうことがある。幅2mくらいの小さな川だと川の上が雪でおおわれているところが多い。日帰りなら竜宮あたりで引き返すと良いだろう。尾瀬ヶ原は標高 1400mでほぼ平らなので、、XCスキーでも歩きでも楽しめる。帰りの山の鼻から鳩待峠は登りになるが、それほど急ではなく、元来た道をたどって行けば良い。

残雪の尾瀬ヶ原:イメージ4

オンシーズンとなれば、たくさんの人が集まる尾瀬も、この時期なら静かで、雪原をあちこち歩く楽しみもある。但し、雪が少なくなっている所や湿原が見えているところには決して踏み込んではならない。枯れ草や土が見えている湿原も、あと1~1.5ヶ月もすると、緑の湿原になり、さまざまな花が咲くのだ。雪解けの進み具合は毎年違い、ゴールデンウィークに訪ねる際には、道路の開通時期、登山道の様子を、尾瀬保護財団のホームページ(http://www.oze-fnd.or.jp/)で確認したり、片品観光協会などに問い合わせした方がよい。また、尾瀬ヶ原の7月の様子は、レポート尾瀬ヶ原に書いているのでこちらも参照していただきたい。

(写真は上から、中田代から至仏山、鳩待峠付近から至仏山、上田代から燧ヶ岳、霧の出てきた尾瀬ヶ原、川と燧ヶ岳)

-DATA-

場所:
群馬県利根郡片品村
タイム:
計6時間40分 鳩待峠-山の鼻:1時間10分 山の鼻-牛首三叉路:1時間 牛首三叉路-竜宮十字路:50分 竜宮十字路-牛首三叉路:50分 牛首三叉路-山の鼻:1時間 山の鼻-鳩待峠:1時間50分
鉄道・バス:
東京、上野、大宮などから上越・長野新幹線で高崎下車、上越線に乗り換え沼田下車、大清水行きのバスにて戸倉下車、マイクロバスもしくはタクシーで鳩待峠へ。(マイクロバスは平年5月1日から営業開始)
車:
関越自動車道を沼田ICで降り、国道120号を北上、戸倉へ向かう。戸倉から左折して鳩待峠方面へ、津奈木橋から右折して鳩待峠方面へ。
(鳩待峠駐車場が満車の時は戸倉の駐車場に止める)
駐車場:
鳩待峠:鳩待峠駐車場(約50台、1日\2500)
戸倉:並木駐車場:250台 尾瀬戸倉スキー駐車場:900台 両者とも有料
トイレ:
鳩待峠、山の鼻、竜宮小屋横、見晴に有り(ゴールデンウィーク以降のみ)
自動販売機:
鳩待峠のみ、営業を始めた山小屋に売店有り
携帯電話:
鳩待峠まで通話可能。歩く区間では盆地状になっており、圏外となる。

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