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北キプロス◇安ホリデー

Apr.01, 2001 女神の園

北キプロス◇安ホリデー:イメージ1

オフシーズン(11月~3月)のキプロス島は狙い目である。半分以上のホテルが30%~50%OFFとなる。中でも北キプロスはお薦め。夜は少し寒いが(暖かいセーターと、念のためコートを持っていくことをお勧めします)、日中は、かなり暖かい(平均気温20度弱)。観光客もほとんどいない。賑やかさを求める人には、ちょっと物足りないかもしれない。けれど、柔らかく暖かい日差し、ゆったりと流れる時間、安くて美味しい地中海料理、気まぐれに変わる海の色、癒されるような波音、懐かしい潮の香、地元の人達との交流・・・・。誰もが「南の島」と聞いて思い浮かべる風景は、きっとここにあると私は思う。ちなみに、キプロス人はとても人懐っこい。しかも、日本人を異常に珍しがる。どこに行っても、ちょっかいを出されるので大変だった(笑)。

「安ホリデーに不安はつきもの」
ロンドン・ヒースロー空港から約5時間、真夜中の3:30南キプロス、ラルナカ空港に到着。「おいおい、息が白いぜ?南の島だというのに・・・」空港を出て、私は震えながら前もって頼んでおいたタクシーに乗り込む。街灯も信号もない、ひたすら真っ直ぐな道を凄い速度でオンボロベンツタクシーが走る。目指せ北キプロス!約3時間のドライブ。シートの下のバネがギシギシと軋み、飛び出た一部が身体に食い込んで痛い。でも、いつの間にか眠ってしまった。「お客さん、着いたよ」運転手のオヤジに言われ目を覚ます。(ホテルってただの草薮じゃないか?)よく見ると、草薮の中に寂れた白い建物がポツンとある。「あれホテル?」私が指差して聞くと、オヤジは「そうだ」と肯く。支払いを済ませ、タクシーから降りホテルの取っ手に手をかける。中はがらんどうで真っ暗だ。しかも鍵がかかっている。タクシーのオヤジは行ってしまった。「おい、こら、はめやがったな?このヤロー!」ドアの前でドタバタやっていると、Tシャツに短パンの男が出て来て鍵を開けてくれた。「hello!」と笑ってはいるものの、目がしょぼしょぼしている。どうも客は私だけらしい。(大丈夫なんだろうか?)不安を抱きつつ、私のキプロスホリデーは始まった。

「bath of Aphrodite」

北キプロス◇安ホリデー:イメージ2

アフロディーテの風呂桶である。「Aphrodite's birthplace」(海にデカイ岩が二つ並んでいるアレです)はよく聞く言葉だけれど、「bath of Aphrodite」を知っている人は少ないだろう。何せ北キプロスの僻地なんだからこの風呂桶は。あっちが海の美なら、こちらは山河の美である。今日のメインコースは風呂桶と隣接している「Aphrodite's trail」なのだが、その前に歴史遺産ともいえる(実際に登録はされていないが)風呂桶の紹介を・・・。駐車場に車を停め(キプロスでは車をレンタルすることをお勧めします。交通手段が何もないところなので)野山に放し飼いにされている、山羊の鈴の音を聞きながら、生い茂った木々で薄暗い細い山道を登っていく。雑ではあるけれども、それなりの階段になっているので歩きやすい。時折、右手に広がる谷間から(誰が来たのか?)と山羊がひょいと顔を出す。髭を生やした爺さんみたいで変な顔だ。5分くらい歩いただろうか?汗ばんだ身体を涼やかな風に、すっと撫でられた。微かな水の流れる音。そして、小さな橋を渡りきると目の前に風呂桶が現れる。想像していた風呂桶よりずっとロマンチックだ。足元には直径4、5mほどの浅く澄んだ泉が広がっている。泉を取り囲むように4、5mほどの高い岩壁が聳え立ち、その岩の隙間から一筋の滝が泉に降り注いでいる。水の玉がキラキラと飛び散る様が繊細で、清らかで、幻想的である。「そこは穏やかな母胎中の安らぎだった」なんて、詩人してしまうほどに美しい。それにしても「泳ぐべらからず」という看板がある所を見ると、ここに入って泳いでしまう不届き者がいるらしい。

「Aphrodite's trail」

北キプロス◇安ホリデー:イメージ3

これは、一体どこまで続いているか分からない長い道である。地図によると、一応一周して戻ってくるということになってはいるが、あまりに長い道のりのため、途中でもう戻ってこれないのではないかという不安に襲われる。というわけで私は途中でとぼとぼと引き返してしまった。「trail」という単語を知らなかったのだ。「風呂場の隣だからトイレかな?」なんて考えていたのである。「Aphrodite's trail」とはアフロディーテの小道、アフロディーテの散歩道。足場が悪い所もあったりするので、きちんとした服装で望みましょう。ローファーなんて禁物ですよ(←私)。岸壁の下の海を見下ろしながら小道は続く。太陽の強さ、傾き具合、風の具合によって海の色がコロコロと変わる。歩き疲れたら、道端の石に腰を下ろして海を見ながら一休みすればよい。南の島の時間は、日本のそれよりゆっくりと流れるから。40~50分ほど歩くと右手に消えかけた文字で「Aphrodite's trail」と書かれた小さな看板が見えてくる。看板が指し示す方向は、どう見ても角度30度ほどの獣道である。登るか登らないか、それはあなたにお任せする。ローファーの私は登った。だが、30分で力尽きた。何故なら小道がどんどん細くなるのだ。最後はやっと一人が通れる幅にまでなってしまう。右手は山肌、左手は谷、転げ落ちたら絶対死んじまう・・・。ローファーの私には無理だった。しかし、登ってみるだけの価値はある。「キプロス万歳!」と叫びたくなるくらい景観が素晴らしい。

北キプロス◇安ホリデー:イメージ4

また、キプロス島には釣り具やダイビング機材を貸してくれるショップも多数あるので嬉しい。ただ、北キプロスの一部はトルコ領で現在も冷戦中らしく危険なため、避けることをお勧めする。

-DATA-

場所:
キプロス共和国
交通:
あるにはあるが、車のレンタルの方が安くてお得
駐車場:
心配なし
トイレ:
「bath of Aphrodite」「Aphrodite's trail」は駐車場の側にあり
通貨:
キプロス・ポンド(私が行ったときは£1=¥180~190位でした)
物価:
£2~3で山盛りの料理を食べられます。
日本食店:
ありません。中華料理店はありましたが・・・・
レンタカー:
ホテルに頼めば手配してくれます。
空港からのアクセス:
タクシーをお勧めします。これもホテルが手配してくれます。
CYPRUS:
「キプロス」ではなく「サイプロス」が正しい読み方だそうです。
HP:
http://www.cyprustourism.org/ でかなり詳しい情報が得られます

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