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比良山トレッキング CoursⅣ

Jan.13-14, 2001 イン谷~大山口~ロープウエィ比良山頂駅~八雲ヶ原~武奈ヶ岳~ワサビ峠~ワサビ谷~中峠~奥の深谷~金糞峠~青ガレ~大山口~イン谷

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ1

今日は雪山のミニ縦走。無雪期ならば少し行動時間が長い程度で別段なんでもない気持ちの良い日帰りコースだが、もう比良は雪山シーズンに入っている。ヴィバークの準備から服装まで完全な雪山装備で山には入らなければいけない。いつもの如くイン谷に車を止め装備を調えて出発。イン谷の出合いを左に進みゆるやかな坂を登ること20分。大山口へ到着。ここでアウターの中に着ているフリースを脱ぎこれからの急登に備え一休み。大山口からダケ道へ。ダケ道はイン谷から出発のルートとしては、もっともメジャーなルートではないだろうか。歩く人も比較的多く、踏み後もしっかり付いているし標識も多く見かけるので比良山を始めて歩く人はこのコースを歩いてみれば良いだろう。ロープウエイ山上駅へは最短コースで、比良山系の特徴が良く判るコースだ。今日の一番の狙いは比良山系最高峰である武奈ヶ岳。天気は下り坂との事なので天気が崩れる前に武奈頂上まで登っておきたい。

1時間ほど高度を稼ぐと雪が現れた。これから春まで溶けることのない根雪となる雪だろう。カモシカ台と言う場所がありダケ道の急登を登り詰めると最初の展望が望める所だ。北比良やスタートしたイン谷方面の眺めが登ってきたなという気持にさせてくれる。カモシカ台から比良山上駅までの1時間程はブナなどのすっかり葉を落とした落葉樹の森の中を歩く事になる。さすがにザックの重装備が足取りを亀にしているが目指すロープウエィ山頂駅が見え隠れしてきた。山頂駅まで大山口から2時間の登りだ。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ2

ロープウエィ山頂駅、比良ハットにて軽く昼食を取った後、武奈ヶ岳に向けて出発。八雲ヶ原を抜けてイブルギのコバの標識を見て武奈ヶ岳方面に。ブナガタケという名前の通り気持の良いブナの原生林を行くトレッキングだ。ここは比良銀座通りと呼ばれるだけあってすれ違う人も多い。ブナの大木の下で休息しているとキャーキャーと山ではあまり聞き慣れない声が聞こえてくると思ったら子ギャルの出現。50歳ぐらいのおっちゃんに先導され休息中の我々の横を通り過ぎていく。しかしその格好が凄い。プラスチックブーツにピッケルの完全冬山装備の僕達の横をジーンズにスニーカーだ。他の人の服装を見て疑問を感じて山を下りないこの子達も凄いが、連れてくるおっちゃんの神経はどう考えたら良いモノか。子ギャルが通り過ぎたすぐ後には、こっちへ向かって降りてくる別のおっちゃんグループの会話が聞こえてきた。「まったく、ああいう連中がいるから登山者は事故が起きたら叩かれるんだ」云々。まったくその通りであるのだがこれまたビックリ。見るとその人達は一応トレッキングシューズにアイゼンなど付けてはいるもののジーンズ姿。子ギャルのリーダーには一言進言おいた方が良いと思っていたがそんな気も失せた。今此処で声を大にして言っておく。「頼むから僕達のいるところへはあなた達は現れないで欲しい。冬山は運だけで遊びに来ていると、いつかは酷い目に合います。」

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ3 比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ4比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ5

気分のすっきりしない武奈山頂であった。どうした事か、こんな時に限って見晴らしは最高なのだ。南比良の蓬莱山のパノラマもなかなかのモノだが、他の比良山系のピークとは違い武奈ヶ岳山頂は視界を遮る草木が無く、360度見渡せる展望は此処比良山系では間違いなくナンバーワンである。遮るモノが無いという事はそれだけ吹きっさらしの風が冷たい。身体が冷え切ってしまう前に写真などを撮って早々に下山だ。進路を南西稜に取る。このコースがまた素晴らしい。比良山系で僕が一番好きなコースがこの武奈ヶ岳西南陵である。ワサビ峠までの30分程は低いクマザサが茂る開けた稜線上をぼんやり歩く。是非一度天気の良い西南陵を歩いて欲しい。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ6

ワサビ峠からはワサビ谷へ下り、更に中峠へ登り返し奥の深谷へ下りると金糞峠へ至るのであるがワサビ谷で悪い雪に捕まってしまった。時間は午後3時。一歩づつ足首の上まで埋まり歩きにくい事この上ない。ならばとスノーシューを履いてはみたもののスノーシューをはじき返す堅い腐った雪。おまけに太陽は山の陰に傾き中峠への登りでは完全にトレースも無くなってしまった。十分な装備や地図やコンパスを使ったナビゲーションが出来ないのでは遭難の二文字が浮かぶ状況だ。ペースは落ちるが確実なルートを探しながらワサビ谷から中峠へと出る。中峠ではすっかり夕焼けになってしまった。どうやら本日中の下山は無理と判断しヴィバークを考えながら中峠を奥の深谷へと下る。奥の深谷まで行けば幾らでも快適なテント場はあるので、なんとか日があるウチにたどり着きたいとペースをあげる。疲労困憊して奥の深谷へたどり着いたのは5時を回って辺りが薄暗くなった頃であった。杉の林の中の平地を選び、雪を踏み固めテント設営。やっと一息ついた後の暖かい食事が実に美味かった。テントから顔を出し空を眺めるとまだ悪天の兆しは見えず、無数の星が輝いている。山では何時もそうなのだが、汗をかきつつ苦労して担ぎ上げたアルコールを飲んでしまうと、別段する事もなく8時にはシェラフに潜り込んでしまった。

テントを叩く風雪と寒さで目が覚めたがまだ夜中の2時。我慢して再び眠ったがそれでも5時にはたまらず起きだし、ガスストーブに火をつけお茶を飲む。震えながらも夕べは良く眠ったし今日はもう下山するだけである。ゆっくり暖まりながら朝食を取り撤収。7時出発。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ7

金糞峠までは10分程、ここからは青ガレと呼ばれるコースを大山口に向かって一気に下りる。青ガレとは見方によっては青っぽく見える大小の岩が積み重なったガレ場である。それは見事な眺めなので、天気の良い時にでも見て貰いたい。それよりも、普段でも慎重を要する青ガレを吹雪となったこのコンディションで下りるのは一苦労するのだ。すでに新雪が10センチほども積もって、凍り付いた岩を隠してしまいとても危ない。時間は掛かるけれど慎重に一歩ずつ高度をさげていく。ガレ場が終わると後は林の中をのんびり雪景色を楽しみながら大山口まで。イン谷まではもうすぐだ。(そのイン谷では雪に埋まった車の雪かきをしチェーンを装着し・・・チェーンは必需品。)

-DATA-

場所:
滋賀県 滋賀郡 志賀町 琵琶湖西部 比良山系
難易度:
☆☆☆☆ 体力技術、必要。
行動時間:
一日目8時間
二日目2時間
交 通:
JR湖西線比良駅より比良リフト前まで定期バス運行されている。イン谷で降りれば各山域へはアプローチし易い。
マイカーならば、湖西道路志賀ICからR161を北上、約5分。比良川橋を左折。比良スキー場の看板がある。
比良リフト~ロープウエイ山頂駅まで片道¥1,100 往復¥2,000
駐車場:
無料パーキング約800台
トイレ:
パーキングやロープウェイ山上駅、スキー場に有り。
その他:
ロープウェイ山上駅やスキー場に行けば食事等も出来るが平日などは休業している事もあるので利用する場合には事前に連絡を。
また降雪期には駐車場に止めておいた車が下山した時には雪に、なんて事も結構あるのでチェーン等それなりの準備は必要だ。

『難易度について』

誰でも楽しめるコース。
☆☆
やや歩き難い箇所あり。
☆☆☆
ややハード。
☆☆☆☆
体力技術、必要。
☆☆☆☆☆
エキスパート向け、シーズン限定。

尚、この☆は僕達が歩いたその日の季節や天候などを基に設定しています。行動時間なども含め、あくまでも参考程度に考えて下さい。

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