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城山 757.3m

Jan.28, 2001 ワカンでパウダースノートレッキング

関東地方に大雪をもたらした低気圧は、日本の東海上に去ったものの、富山県はぐずついた天気が続いている。朝から雨だったが、午後になり一時雨が止んだ。そこをみはからい、今年初のスノートレッキングに挑戦するため、上市町の城山に向かった。出発地点の剱親自然公園は、2000年とやま国体カヌー競技の会場として使われた、上市第二ダムの湖岸にある。夏にはバーベキューやキャンプが楽しめる自然豊かな施設である。私が到着したときには、小学生たちが湖岸の斜面でスキーやそり遊びに興じていた。

車から降りると、足にはアルミ製ワカンとスパッツ、手にはトレッキングポールを装備する。無雪期なら今回の出発地点からさらに170メートル上にある登山口まで車で上がれるのだが、今回は登山口に至る車道が雪で埋もれているので、自分の足で上がるしかない。13:30という遅い出発だったが、一度登った山であるし、コースタイムもほぼ把握していたので、余裕を持って登れると判断した。出発地点からスノーシューの足跡が残されており、それを辿って進んでゆく。雪は前夜に降った雨で表面がややざらついているものの、新雪の状態に近く、膝下まで沈むことがたびたびあった。トレイルがスギの樹林帯に入ると、雪が締まっていて歩きやすくなる。自然とペースが上がる。樹林帯を抜けると、鉄塔と展望櫓が現れた。そこを横切り右に曲がると雪の車道に当たる。カーブミラーがなかったら、車道と分かるかどうか。下から30分かけて城山登山口に到着する。

城山 757.3m:イメージ1

ここからが本番である。サクッサクッと軽快な足音を立てながら登山道を歩く。道を見失いそうなほど雪が積もっていて、以前登った時の記憶を頼りにスギの植樹林の中を進んでいく。そこでスノーシューの登山者とすれ違う。尾根を直登して深雪に苦しめられたそうだが、私は無理せず本来の登山道を進むことにした。スギ林を抜け、広葉樹林帯との境界となる小沢沿いを慎重に歩く。そして小沢にかかる橋を渡って、雪に埋もれた登山道に入る。自分の他にワカンをつけた登山者がいるらしく、丸い足跡が続いていた。ここからはつづら折りの登山道を無視して、ショートカットのため直登する。腰まで沈む雪深い斜面を、もがきながら少しずつ上がっていく。額には汗が浮かび、体からは湯気が立つ。今回は無雪期の1.5倍の30分(登山口から)かかって、尾根の展望台に辿り着いた。ここからは山頂まで尾根伝いに20分歩く。途中で先行のワカン登山者に追いつく。登山開始から1時間20分、ついに城山山頂(757.3m)に立つ。

城山 757.3m:イメージ3  城山 757.3m:イメージ2

眼下に見える早月川の上流には剱岳が見えるはずが、ちらほら降り出した雪と灰色の雲に阻まれ、その勇姿を拝むことができない。山頂から見えるのは南西方面の富山平野と隣りの高峰山くらいだ。拓けた山頂にあるのは、雪の下の説明板と藤棚のような構造物。藤棚には冬季限定の、雪の屋根が乗っている。その下でコーヒーを沸かし、冷えた体を暖める。山頂で一服するのは自分の中で恒例行事になっている。山頂からの景色を眺めながらコーヒーを飲むと、天気は悪くても気分は晴れ晴れ。

夕刻が近づき、もう少しとどまりたいと思いつつ、下山を開始する。ワカンでは、かかとを斜面に埋め込みながら、跳ねるように降りていくと安定して速く下りられる。下りの途中から右に巻いて小さな谷へ向かうコースに変更した。登りのトレースから外れ、誰も踏み込んでいないまっさらな領域を自由に歩き回り、優越感にひたる。小さな谷はすぐにスギ林にぶつかったので、木々の間を直進する。1メートルほどの段差は、気合もろとも飛び出せば、雪が受け止めてくれる。かんじき登山は、下りの方がいろいろ楽しむことができるようだ。林を抜けると公園内の薬草園が白い平地となって広がっていた。その時、雲間に隠れていた太陽が顔を出し、平地をオレンジ色に染めていく。上空にはダイヤモンドダストが舞っており、その美しさに思わず足を止める。短いトレッキングではあったが、予想以上に楽しめたし、雪山登山の練習にもなったと思う。

-DATA-

場所:
富山県 中新川郡 上市町
交通:
北陸自動車道立山ICから県道3号線(富山立山魚津線)を上市市街方面に向かい、富山地鉄上市駅前を右折する。県道46号線(上市北馬場線)に入るので馬場島方面に約4.5キロ進み、上市川ダム方面の分岐に入りふるさと剱親自然公園を目指す。
タイム:
森林総合センター(30分)城山登山口(30分)尾根展望台(20分)城山山頂
ただし、雪上でのルート選択、雪量などによりコースタイムは大きく異なる。
駐車場:
無雪期は登山口前まで車で行ける。積雪期は森林総合センター前のスペースに停める。
トイレ:
森林総合センター以外、山中にはなし。
水場:
なし(ただし沢あり)。
携帯電話:
山頂は通話可。
注意点:
デジタルカメラに使われているリチウムイオン電池は低温下では機能が弱まり、カメラがうまく作動しなくなることがある。カメラはなるべく身につけるようにして保温に努めたほうがよい。

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