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« 2000年12月トレッキングレポート:トップページ2001年02月 »

城山 757.3m

Jan.28, 2001 ワカンでパウダースノートレッキング

関東地方に大雪をもたらした低気圧は、日本の東海上に去ったものの、富山県はぐずついた天気が続いている。朝から雨だったが、午後になり一時雨が止んだ。そこをみはからい、今年初のスノートレッキングに挑戦するため、上市町の城山に向かった。出発地点の剱親自然公園は、2000年とやま国体カヌー競技の会場として使われた、上市第二ダムの湖岸にある。夏にはバーベキューやキャンプが楽しめる自然豊かな施設である。私が到着したときには、小学生たちが湖岸の斜面でスキーやそり遊びに興じていた。

車から降りると、足にはアルミ製ワカンとスパッツ、手にはトレッキングポールを装備する。無雪期なら今回の出発地点からさらに170メートル上にある登山口まで車で上がれるのだが、今回は登山口に至る車道が雪で埋もれているので、自分の足で上がるしかない。13:30という遅い出発だったが、一度登った山であるし、コースタイムもほぼ把握していたので、余裕を持って登れると判断した。出発地点からスノーシューの足跡が残されており、それを辿って進んでゆく。雪は前夜に降った雨で表面がややざらついているものの、新雪の状態に近く、膝下まで沈むことがたびたびあった。トレイルがスギの樹林帯に入ると、雪が締まっていて歩きやすくなる。自然とペースが上がる。樹林帯を抜けると、鉄塔と展望櫓が現れた。そこを横切り右に曲がると雪の車道に当たる。カーブミラーがなかったら、車道と分かるかどうか。下から30分かけて城山登山口に到着する。

城山 757.3m:イメージ1

ここからが本番である。サクッサクッと軽快な足音を立てながら登山道を歩く。道を見失いそうなほど雪が積もっていて、以前登った時の記憶を頼りにスギの植樹林の中を進んでいく。そこでスノーシューの登山者とすれ違う。尾根を直登して深雪に苦しめられたそうだが、私は無理せず本来の登山道を進むことにした。スギ林を抜け、広葉樹林帯との境界となる小沢沿いを慎重に歩く。そして小沢にかかる橋を渡って、雪に埋もれた登山道に入る。自分の他にワカンをつけた登山者がいるらしく、丸い足跡が続いていた。ここからはつづら折りの登山道を無視して、ショートカットのため直登する。腰まで沈む雪深い斜面を、もがきながら少しずつ上がっていく。額には汗が浮かび、体からは湯気が立つ。今回は無雪期の1.5倍の30分(登山口から)かかって、尾根の展望台に辿り着いた。ここからは山頂まで尾根伝いに20分歩く。途中で先行のワカン登山者に追いつく。登山開始から1時間20分、ついに城山山頂(757.3m)に立つ。

城山 757.3m:イメージ3  城山 757.3m:イメージ2

眼下に見える早月川の上流には剱岳が見えるはずが、ちらほら降り出した雪と灰色の雲に阻まれ、その勇姿を拝むことができない。山頂から見えるのは南西方面の富山平野と隣りの高峰山くらいだ。拓けた山頂にあるのは、雪の下の説明板と藤棚のような構造物。藤棚には冬季限定の、雪の屋根が乗っている。その下でコーヒーを沸かし、冷えた体を暖める。山頂で一服するのは自分の中で恒例行事になっている。山頂からの景色を眺めながらコーヒーを飲むと、天気は悪くても気分は晴れ晴れ。

夕刻が近づき、もう少しとどまりたいと思いつつ、下山を開始する。ワカンでは、かかとを斜面に埋め込みながら、跳ねるように降りていくと安定して速く下りられる。下りの途中から右に巻いて小さな谷へ向かうコースに変更した。登りのトレースから外れ、誰も踏み込んでいないまっさらな領域を自由に歩き回り、優越感にひたる。小さな谷はすぐにスギ林にぶつかったので、木々の間を直進する。1メートルほどの段差は、気合もろとも飛び出せば、雪が受け止めてくれる。かんじき登山は、下りの方がいろいろ楽しむことができるようだ。林を抜けると公園内の薬草園が白い平地となって広がっていた。その時、雲間に隠れていた太陽が顔を出し、平地をオレンジ色に染めていく。上空にはダイヤモンドダストが舞っており、その美しさに思わず足を止める。短いトレッキングではあったが、予想以上に楽しめたし、雪山登山の練習にもなったと思う。

-DATA-

場所:
富山県 中新川郡 上市町
交通:
北陸自動車道立山ICから県道3号線(富山立山魚津線)を上市市街方面に向かい、富山地鉄上市駅前を右折する。県道46号線(上市北馬場線)に入るので馬場島方面に約4.5キロ進み、上市川ダム方面の分岐に入りふるさと剱親自然公園を目指す。
タイム:
森林総合センター(30分)城山登山口(30分)尾根展望台(20分)城山山頂
ただし、雪上でのルート選択、雪量などによりコースタイムは大きく異なる。
駐車場:
無雪期は登山口前まで車で行ける。積雪期は森林総合センター前のスペースに停める。
トイレ:
森林総合センター以外、山中にはなし。
水場:
なし(ただし沢あり)。
携帯電話:
山頂は通話可。
注意点:
デジタルカメラに使われているリチウムイオン電池は低温下では機能が弱まり、カメラがうまく作動しなくなることがある。カメラはなるべく身につけるようにして保温に努めたほうがよい。

金剛山トレッキング

Jan.21, 2001 樹氷ウォッチング

めずらしく暇を持て余している日曜日。何処で聞いてきたのかしらないが「日本では富士山に次いで登られている山」と言う触れ込みを遊び仲間のなおこが持ち込んできた。金剛山である。確かに大阪の堺市以南に住む人にとってこれほど親しみのある山はないかもしれない。河内平野を囲む長い山脈の中でも一際高く見える金剛山の姿はこの地に住む人ならば毎日何気なく目にしているハズだ。

金剛山トレッキング:イメージ1

自宅のある大阪市内から一般道を走っても一時間と少しで登山口に到着した。パーキングに車を入れ早速身支度。8:00出発。今日のコース予定はタカハタ谷をへて山頂へ。食事をして千早本道を下山する予定だ。金剛山とはいわゆる総称であり、湧出岳、葛城岳、大日岳などを始めとするピークを持ち山頂へ至るルートは数え切れない。ロープウエィや宿泊施設なども整っており、そのほとんどのルートが日帰りでも楽しめることからも人気の程は伺える。

金剛山トレッキング:イメージ2

千早本道との分岐を左手に進み10分程。橋が架かっている分岐を右へ。すぐ左手にある貯水池の向かいに小さな沢がありその沢筋へと進路を取る。ここさえ間違わなければ頂上まではたった一時間と少しで着くだろう。5分ほど薄暗い杉林を行くと気持の良い雑木のトレッキングとなる。しかしながら10分もするとまたまた杉林。どこの山もそうだが、植林が多いのには気が滅入る。このなにやら物の怪でも出そうな苔むした杉林の急登を登り詰めれば僕のお気に入りの場所だ。

金剛山トレッキング:イメージ3 金剛山トレッキング:イメージ4

ここから先山頂広場まで視界は開け美しい樹氷が現れる。山頂広場までの15分程は歩くペースを落としてゆっくりと景色を楽しみたい。ここには僕にとって一本のブナの木に逢う密かな楽しみがある。このブナの木の成長を二十数年眺めているのだ。幼い頃から山屋の父に連れられ金剛山へは本当に良く訪れたものだが、心ない連中が名前を彫り込んで傷つけたこの木の事を幼い頃から記憶している。五、六年前の事、十何年か振りにこの場所へ来た時この木が大きく成長しているのを見てとても感動し、以来毎年この木に逢いに金剛山へ来ていると言うワケだ。

金剛山トレッキング:イメージ6 金剛山トレッキング:イメージ5

山頂でお湯を沸かし軽い食事をした後は一気に千早本道を駆け下りる。それにしても凄い人だ。途切れることなく次から次へと登ってくる人波を避けつつ40分程で登山口へ到着した。駐車場に車を止めてから3時間で帰って来れるお手軽トレッキングであった。

-DATA-

場所:
大阪府南河内郡千早赤阪村
交通:
南海電鉄河内長野駅または近鉄富田林駅より金剛ロープウエィ方面へのバスが運行されている。
駐車場:
各登山口付近に沢山ある。一日/¥600
トイレ:
各登山口、山頂付近にある。
その他:
冬季は登山道が氷結してあるきづらい事もあるので、軽アイゼンくらいは用意しておいた方が無難。

蓼科山 2530m

Jan.20, 2001 女神茶屋登山口~蓼科山山頂

八ヶ岳の最北端にあたる蓼科山。日本百名山の1つとして登山者も多い山だが、先日登った北横岳と比べると登山者も少ない。蓼科山に登る計画を立てる前は、上信越国立公園にある根子岳と四阿山に登る予定をしていたが、吹雪の為に登山口の駐車場まで2回ほど通って諦めていた。「3度目の正直」という言葉もあるが、低気圧の接近で午後から全国的に雪に変わるようだったので、午前中は晴れている蓼科山に変更して家を出発した。

蓼科山 2530m:イメージ1

国道152号線、県道40号線を経由して陣内森林公園に車を進めます。この辺りの道路から圧雪、凍結した路面に変化しますので、陣内森林公園周辺の駐車場を借りてチェーンを巻きつけます。4輪駆動車の場合は問題がありませんが、運転に自信の無い方は早めに準備したほうがいいでしょう。長い登り坂を越え女神湖の信号を直進して蓼科方面に進みます。信号を右折して白樺湖経由で蓼科方面に進むのもいいのですが、遠回りなので間違わないように注意して下さい。ビーナスラインを経由して「すずらん峠」を越えると300mほどで女神茶屋が見えてきます。女神茶屋は冬季の営業はしておりませんが、目の前にある「すずらん峠園地駐車場」は除雪作業もしてあり、後から来る人に邪魔にならないように車を停めて準備を始めます。

蓼科山 2530m:イメージ2

時間を気にしながら急いで用意を済ませストックを持参して登山道に進みます。ここの駐車場にはストックが5本ほど用意されており、山に登る人は自由に使ってもいいが管理はしていないので使ったら元に戻しましょう。駐車場には1台の車が停まっており早々に蓼科山に向かった形跡が見られる。駐車場からアイゼンを装着して登っていったようだが足跡からしてまだ新しい。駐車所から平坦な道を進み最初の急な登りに到着した。ゆっくり高度を稼いでいくが、いつもながら最初の10分は体の調子が最悪である。体の調子が良くなってきた頃には急な登りが終わり平坦な道になっていた。新雪に足を取られながら先に進むが、思った以上に体力を消耗してしまい、早めにアイゼンを装着して先に進む事にした。

蓼科山 2530m:イメージ3

広い平坦な道を少し歩くと、先ほど登った登りより更に急な登りが見えてきた。山頂までは駐車場から2時間30分(2km)と表示されていたが「いったいどれくらい進んだろうか?」と、ふと考えながら急な登りを歩き始めた。ほとんど一直線に登る登山道を脇目も振らずに黙々と登っていくが、長く続く登りと新雪に体力の限界を感じさせられ、ヘロヘロになりながら2番目の平坦の場所にやってきた。今まで山頂の様子が伺えなかったが、ここでようやく山頂の様子が伺えます。目の前の蓼科山を見て「山頂まで遠い・・・」と動揺しながら少し下りぎみの登山道を進み、さらに急な登りが始める目の前までやってきた。すっかり疲れた体も平坦なコースで楽になり最後の急な登りを一気に進みます。

蓼科山 2530m:イメージ4

最後の登りを歩き出してから予想していた時間より早めに天候が悪くなり雪が舞い始めてきた。ひたすら一直線に登る登山道に嫌気がさしてきた時、大きな雪の結晶を見つけた。綺麗に成長した雪の結晶を見るのは初めてで、岩陰に隠れていた雪の結晶を見ながら休憩することにした。山頂でお湯を沸かし飲むコーヒーが楽しみだが、雪の結晶を見ながらコーヒーを飲むのもいい感じである。疲れた体に甘めのコーヒーを味わいながら座っていると、上のほうから声が聞こえてくる。駐車場にあった車の持ち主だと思われる50代の4人組みに挨拶を交わし、山頂の様子を伺うと「横殴りの風がひどくて森林限界地点で引き返してきた」と答えが返ってきた。

蓼科山 2530m:イメージ5

森林限界地点を通り越した瞬間から横殴りの風が始まり、鎖をたどりながら山頂目指して歩いていきます。石の上には黄色い矢印が書かれており、ストックで吹き溜まりの中に岩があるか確認しながら先に進みます。山頂に近づくにつれ視界も15mぐらいしかきかず、周りの様子がほとんど分からないが、山頂らしい場所に到着できたのでここで引き返していきます。ストックで岩があるか確認しながら足を伸ばしていくが、あると思っていた岩がほんの少し足から外れて、一気に胸まで雪に埋もれてしまった。岩と岩の間に足を落としてケガをするかとヒヤヒヤしたが足は無事のようである。慎重に鎖をたどり森林限界地点まで戻ってきた頃には緊張がほぐれ、滑るように下山開始。

蓼科山 2530m:イメージ6

駐車場まで30分ほどの場所で遅い昼食を取り始めた。登山道の真ん中に陣取り、降りしきる雪の下でお湯を沸かす。時計を見れば14時30分を少し回っていたが、太陽が見えない山の中はもう誰も登ってはこない。4人組みの足跡もすっかり消え、寂しい昼食になった。

-DATA-

場所:
長野県茅野市
タイム:
駐車場~山頂まで2時30分 往復4時間30分 約4km
今回は山頂まで3時間30分。休憩10分
交通:
国道152号線、県道40号線を経由してビーナスラインを蓼科方面に進み、すずらん峠を越えて300m。
駐車場:
無料
トイレ:
無し
宿泊施設:
ヒュッテアルビテオ
電話:0266-77-2930
営業期間:通年営業
備考:
すずらん峠園地駐車場よりもっとも近い山小屋

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く

Jan.17, 2001 朝比奈切通し~熊野神社

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ1

自然が最も厳しく、神々しい表情を見せる冬。鎌倉の東の果てには、何があるのだろう。鎌倉駅からバスに乗り、十二所神社前で降りた。激しく車が往来する新金沢街道。時に取り残されたように、赤い前かけの野地蔵が立っている。そのまなざしの先に、深い山へと続く細い道がある。今ではわき道となったこの切通しへの道も、昔は金沢へ向かう唯一の道だった。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ2

見上げれば、青空を背に石碑が三つ。切通し庚申塚だ。馬頭観音などの文字が刻まれている。いにしえの人々も、この辺りで馬を降り頭を下げて行ったのだろうか。泉橋を渡り、滑川の流れは太刀洗川へと名前を変える。川は次第に細くなり、幾重もの小さな滝を越えて流れ落ちる。人家は消え、いよいよ山合いの道に入ってきた。昼も太陽が当たらない土の路面はところどころが凍り、足をすくう。何層も連なる霜柱を、ザクザクと踏み進んだ。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ3

チチッ。澄んだ声を上げ、鮮やかな黄色の小鳥が矢のように飛ぶ。水辺を好む、キセキレイだ。対岸の祠からは、筧を通って清水がしたたり落ちている。鎌倉五名水に数えられる、梶原太刀洗の水。頼朝の命で上総介広常を討った梶原景時が、血刀を洗ったいわれをもつ。後に、それまで陰になり日向になり付き添っていた広常には謀反の心は無かったことを知り、頼朝は殺害を深く悔いたといわれる。かつて血潮に染まったことなど嘘のように、どこまでも透き通る水が、氷をくぐり軽やかに流れる。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ4

道の奥に、7メートルほどの高みから流れ落ちる朝比奈の小滝がある。史跡の標識は、ここから鎌倉七切通しの一つ、朝比奈切通しが始まることを告げてくれる。鎌倉期、東部固めの要衝とされた場所だ。ゆるやかなカーブを曲がれば、道は切り立つ崖の合間に吸い込まれていく。氷が閉ざす静寂の道に、ときおりドサリとつららが落ちる。人里離れた幽谷に、迷い込んだようだ。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ5

やや急な上り坂を登りきれば、朝比奈峠。鎌倉幕府の初代侍所別当である和田義盛の子、朝比奈三郎義秀が、一夜で切り開いたともいわれる。山壁にはやぐらが掘られ、小さな碑がかつての古道の面影を伝える。峠の頂上は、鎌倉市と横浜市との境界だ。山道を下り始めると、東に眺望が開ける。六浦方面へと下る道だ。まもなく、右の山手へ上がる道との分岐点が現れる。案内板が示すのは「熊野神社」。朝比奈切通しの開発守護神として、頼朝が熊野三社大明神を勧進したいわれがある。朝比奈の鎮守へ参拝に、足を伸ばすことにした。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ6

ひっそり静まり返った杉木立を抜けると、鳥居と石段が見えてくる。熊野神社だ。この侘しい金沢の山に、かつて室町時代の武将、太田道灌が狩りにきた折の話が伝わる。ふいの雨で、山家に駆け込み蓑の借用を申し出たところ、娘は無言のうち、八重の山吹を盆に載せ差し出した。“実の”つかない八重の山吹で、質素な暮らしゆえ、“蓑”一つだに無いことを伝え詫びたのだ。厳かな自然のたたずまいに包まれていると、賤の娘の奥ゆかしさが、この身にも宿りくる気がする。

鎌倉 厳冬の朝比奈峠を行く:イメージ7

熊野神社の右手後ろの急な坂を登る。神社の後ろにひかえるのが権現山だ。突き当たりの尾根で右と左に道は別れる。振り向いて東を仰げば、木々の間から東京湾が臨める。タンカーが行き交い、鎌倉に面する相模湾とは一味違う海の表情。分岐点で右へ向かえば、道は細かなアップダウンを繰り返して先に通った朝比奈の小滝の前へと戻る。徐々に人家が増え、人々の生活の音が聞こえてきた。凍てついた朝比奈の、すがすがしい空気はまだ体に満ちている。山奥の清らかな水と空気は、人の心にまで禊を授けてくれたようだ。

-DATA-

場所:
神奈川県鎌倉市朝比奈
交通:
鎌倉駅よりバスで十二所神社前バス停下車
コース:
十二所神社前バス停(徒歩15分)→梶原太刀洗の水(徒歩5分)→朝比奈の小滝(徒歩15分)→朝比奈峠(徒歩20分)→熊野神社(徒歩20分)→梶原太刀洗の水(徒歩15分)→十二所神社前バス停
駐車場:
無し
トイレ:
鎌倉駅より先コース上には無し
参考文献:
御所見直好『誰も知らない鎌倉路』集英社、1983
浄明寺太郎『鎌倉なんでもガイド』金園社

暮坂峠~川原湯温泉縦走

Jan.13, 2001 暮坂峠~川原湯温泉縦走

六合村に住む友人から暮坂峠から川原湯温泉まで稜線を縦走しようとの誘い。こんな事は地元の人間しか思いつかない。二つ返事でOKした。

暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ1

中之条と六合村を隔てる暮坂峠。往時は草津温泉を結ぶ表街道にあり、ここの茶屋も賑わっていたことだろう。中之条から四万温泉方面に右折しさらに沢渡温泉に左折する。市街地を抜け30分ほどで暮坂峠に着く。土産屋を兼ねた休憩所があるが勿論この季節は閉っている。駐車スペースは充分にある。ここから尾根を忠実に南にとり1204m峰と1282m峰を結ぶ稜線を目指す。しかし私は友人宅にから歩き出したので暮坂峠を六合村方面に少し下った牧場からのルートをとった。

暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ2

行ってみるとスキーは使えないことが判った。プラスチックのテレマークブーツにストックをもって歩き出す。これはイノシシやクマ対策でもある。相棒はピッケルを用意した。積雪は30cm程あり表面だけ硬くクラストしたモナカ雪で歩きづらい。ガニマタで足を高く上げなくてはならない。しばらく牧場の柵に沿って登り、それが終わった頃カラマツ林になった。寝不足からか、それともいきなりハードな登りからか、牧場を抜けたところで突然のおう吐。この調子だと先が不安だ。見捨てられた植林のなかにうっすらと当時使われた作業道が分かる。時にはショートカットしながらこれに沿って歩く。炭焼き用の石積みが雪に埋もれていた。尾根に取り付き忠実にたどって1282m峰に着いた。ここまで2時間も要した。

暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ3

ほとんど視界の効かない植林の中だが時たま上州武尊山や野反の山並みが見える。1304m峰を経て高間山に向かう。歩きやすそうな尾根西に延びているがここは南にとる。迷いやすい地形だ。濃いブッシュを抜けると遠くに高間山らしき頭ひとつ高い山が見える。尾根をトレースして1304m峰。ここから西にとり、再び植林地になり尾根を辿る。再び尾根は南に向かう。急登をふたつほど乗り越すと高間山山頂に着いた。歩き出して4時間。山頂には三角点があり、切り開かれて八ッ場ダム工事の測量の為と思われる航空写真用のプレートが掲げられていた。もう昼を回ってしまい焦る。一休みしてすぐに出発した。

暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ4

山頂から南南西に延びる尾根を下る。しっかりした赤布が現れた。クマザサが顔を出していて足が膝まで埋まる。足を高く上げ、大股で駆け下りた。鞍部まで来ると高間山登山口と書かれたテープがあった。山頂から現れた赤布の正体はこれだった。ここから山頂を目指す者達がいるのだろう。ここは開けた広場になっていて高間集落方面に林道が付けられていた。夏には軽トラならここまで来れそうだ。エスケープルートの出現に少しほっとした。

暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ5 暮坂峠~川原湯温泉縦走:イメージ6

その林道を横切り、切り開きに沿ってしばらく行くと様相が一変した。巻いた岩峰から先は左右に切り立ったリッジが続いている。時には三点支持で怖々やり過ごした。里山と思っていたのでこんなところがあるのは意外だった。持ってきたピッケルやストックが役に立った。2時間で王城山奥の宮到着。祠が置いてあり切り開かれた向こうに草津の山々が見えた。添えられたノートには元旦にも登山者がいることが記されていた。ここからは登山道を下るだけだがその取り付きが分かりづらい。数十m高い王城山本峰に登り注意するとテープがあった。本峰から東の尾根に行きがちになるので注意が必要だ。急な斜面を下り林集落の登山口に着いた。集落を抜けて国道まで3km。ダム建設をピーアールする「やんば館」でやっと人心地付いた。さらに国道を4km排気ガスにもまれて川原湯温泉の露天風呂にたどり着いたときにはすっかり日が暮れていた。ほとんど休み無しの10時間、充実感を抱えて湯船に浸かった。

-DATA-

場所:
群馬県吾妻郡六合村、吾妻町、長野原町
交通:
JR長野原草津温泉口もしくは沢渡温泉よりタクシーまたはマイカー
駐車場:
暮坂峠にあり。無料。
トイレ:
冬季閉鎖。
備考:
読図力が要求される。地形図 1/25000 「長野原」 「小雨」 また行程が長いのでビバークの用意も。積雪期以外はさらにたいへんなヤブ漕ぎとなる。
川原湯温泉露天風呂:無料

比良山トレッキング CoursⅣ

Jan.13-14, 2001 イン谷~大山口~ロープウエィ比良山頂駅~八雲ヶ原~武奈ヶ岳~ワサビ峠~ワサビ谷~中峠~奥の深谷~金糞峠~青ガレ~大山口~イン谷

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ1

今日は雪山のミニ縦走。無雪期ならば少し行動時間が長い程度で別段なんでもない気持ちの良い日帰りコースだが、もう比良は雪山シーズンに入っている。ヴィバークの準備から服装まで完全な雪山装備で山には入らなければいけない。いつもの如くイン谷に車を止め装備を調えて出発。イン谷の出合いを左に進みゆるやかな坂を登ること20分。大山口へ到着。ここでアウターの中に着ているフリースを脱ぎこれからの急登に備え一休み。大山口からダケ道へ。ダケ道はイン谷から出発のルートとしては、もっともメジャーなルートではないだろうか。歩く人も比較的多く、踏み後もしっかり付いているし標識も多く見かけるので比良山を始めて歩く人はこのコースを歩いてみれば良いだろう。ロープウエイ山上駅へは最短コースで、比良山系の特徴が良く判るコースだ。今日の一番の狙いは比良山系最高峰である武奈ヶ岳。天気は下り坂との事なので天気が崩れる前に武奈頂上まで登っておきたい。

1時間ほど高度を稼ぐと雪が現れた。これから春まで溶けることのない根雪となる雪だろう。カモシカ台と言う場所がありダケ道の急登を登り詰めると最初の展望が望める所だ。北比良やスタートしたイン谷方面の眺めが登ってきたなという気持にさせてくれる。カモシカ台から比良山上駅までの1時間程はブナなどのすっかり葉を落とした落葉樹の森の中を歩く事になる。さすがにザックの重装備が足取りを亀にしているが目指すロープウエィ山頂駅が見え隠れしてきた。山頂駅まで大山口から2時間の登りだ。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ2

ロープウエィ山頂駅、比良ハットにて軽く昼食を取った後、武奈ヶ岳に向けて出発。八雲ヶ原を抜けてイブルギのコバの標識を見て武奈ヶ岳方面に。ブナガタケという名前の通り気持の良いブナの原生林を行くトレッキングだ。ここは比良銀座通りと呼ばれるだけあってすれ違う人も多い。ブナの大木の下で休息しているとキャーキャーと山ではあまり聞き慣れない声が聞こえてくると思ったら子ギャルの出現。50歳ぐらいのおっちゃんに先導され休息中の我々の横を通り過ぎていく。しかしその格好が凄い。プラスチックブーツにピッケルの完全冬山装備の僕達の横をジーンズにスニーカーだ。他の人の服装を見て疑問を感じて山を下りないこの子達も凄いが、連れてくるおっちゃんの神経はどう考えたら良いモノか。子ギャルが通り過ぎたすぐ後には、こっちへ向かって降りてくる別のおっちゃんグループの会話が聞こえてきた。「まったく、ああいう連中がいるから登山者は事故が起きたら叩かれるんだ」云々。まったくその通りであるのだがこれまたビックリ。見るとその人達は一応トレッキングシューズにアイゼンなど付けてはいるもののジーンズ姿。子ギャルのリーダーには一言進言おいた方が良いと思っていたがそんな気も失せた。今此処で声を大にして言っておく。「頼むから僕達のいるところへはあなた達は現れないで欲しい。冬山は運だけで遊びに来ていると、いつかは酷い目に合います。」

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ3 比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ4比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ5

気分のすっきりしない武奈山頂であった。どうした事か、こんな時に限って見晴らしは最高なのだ。南比良の蓬莱山のパノラマもなかなかのモノだが、他の比良山系のピークとは違い武奈ヶ岳山頂は視界を遮る草木が無く、360度見渡せる展望は此処比良山系では間違いなくナンバーワンである。遮るモノが無いという事はそれだけ吹きっさらしの風が冷たい。身体が冷え切ってしまう前に写真などを撮って早々に下山だ。進路を南西稜に取る。このコースがまた素晴らしい。比良山系で僕が一番好きなコースがこの武奈ヶ岳西南陵である。ワサビ峠までの30分程は低いクマザサが茂る開けた稜線上をぼんやり歩く。是非一度天気の良い西南陵を歩いて欲しい。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ6

ワサビ峠からはワサビ谷へ下り、更に中峠へ登り返し奥の深谷へ下りると金糞峠へ至るのであるがワサビ谷で悪い雪に捕まってしまった。時間は午後3時。一歩づつ足首の上まで埋まり歩きにくい事この上ない。ならばとスノーシューを履いてはみたもののスノーシューをはじき返す堅い腐った雪。おまけに太陽は山の陰に傾き中峠への登りでは完全にトレースも無くなってしまった。十分な装備や地図やコンパスを使ったナビゲーションが出来ないのでは遭難の二文字が浮かぶ状況だ。ペースは落ちるが確実なルートを探しながらワサビ谷から中峠へと出る。中峠ではすっかり夕焼けになってしまった。どうやら本日中の下山は無理と判断しヴィバークを考えながら中峠を奥の深谷へと下る。奥の深谷まで行けば幾らでも快適なテント場はあるので、なんとか日があるウチにたどり着きたいとペースをあげる。疲労困憊して奥の深谷へたどり着いたのは5時を回って辺りが薄暗くなった頃であった。杉の林の中の平地を選び、雪を踏み固めテント設営。やっと一息ついた後の暖かい食事が実に美味かった。テントから顔を出し空を眺めるとまだ悪天の兆しは見えず、無数の星が輝いている。山では何時もそうなのだが、汗をかきつつ苦労して担ぎ上げたアルコールを飲んでしまうと、別段する事もなく8時にはシェラフに潜り込んでしまった。

テントを叩く風雪と寒さで目が覚めたがまだ夜中の2時。我慢して再び眠ったがそれでも5時にはたまらず起きだし、ガスストーブに火をつけお茶を飲む。震えながらも夕べは良く眠ったし今日はもう下山するだけである。ゆっくり暖まりながら朝食を取り撤収。7時出発。

比良山トレッキング CoursⅣ:イメージ7

金糞峠までは10分程、ここからは青ガレと呼ばれるコースを大山口に向かって一気に下りる。青ガレとは見方によっては青っぽく見える大小の岩が積み重なったガレ場である。それは見事な眺めなので、天気の良い時にでも見て貰いたい。それよりも、普段でも慎重を要する青ガレを吹雪となったこのコンディションで下りるのは一苦労するのだ。すでに新雪が10センチほども積もって、凍り付いた岩を隠してしまいとても危ない。時間は掛かるけれど慎重に一歩ずつ高度をさげていく。ガレ場が終わると後は林の中をのんびり雪景色を楽しみながら大山口まで。イン谷まではもうすぐだ。(そのイン谷では雪に埋まった車の雪かきをしチェーンを装着し・・・チェーンは必需品。)

-DATA-

場所:
滋賀県 滋賀郡 志賀町 琵琶湖西部 比良山系
難易度:
☆☆☆☆ 体力技術、必要。
行動時間:
一日目8時間
二日目2時間
交 通:
JR湖西線比良駅より比良リフト前まで定期バス運行されている。イン谷で降りれば各山域へはアプローチし易い。
マイカーならば、湖西道路志賀ICからR161を北上、約5分。比良川橋を左折。比良スキー場の看板がある。
比良リフト~ロープウエイ山頂駅まで片道¥1,100 往復¥2,000
駐車場:
無料パーキング約800台
トイレ:
パーキングやロープウェイ山上駅、スキー場に有り。
その他:
ロープウェイ山上駅やスキー場に行けば食事等も出来るが平日などは休業している事もあるので利用する場合には事前に連絡を。
また降雪期には駐車場に止めておいた車が下山した時には雪に、なんて事も結構あるのでチェーン等それなりの準備は必要だ。

『難易度について』

誰でも楽しめるコース。
☆☆
やや歩き難い箇所あり。
☆☆☆
ややハード。
☆☆☆☆
体力技術、必要。
☆☆☆☆☆
エキスパート向け、シーズン限定。

尚、この☆は僕達が歩いたその日の季節や天候などを基に設定しています。行動時間なども含め、あくまでも参考程度に考えて下さい。

新宿摩天楼はバラ色に!

Jan.12, 2001 歩いて楽しむ!東京の定番ビューポイントvol.2

今日は、もう21世紀になってしまいましたね。“都会の四季折々”、“都会のアウトドア”をレポートさせていただいていますFootwork Messengerです。今回は、新宿をレポートしてきました。メインタイトルの“新宿摩天楼はバラ色に!”というように無料展望できる高層ビルや新宿周辺のビューポイントを紹介できればと思います。若い人やカップルはもちろん、子供からご年配の方まで楽しんでいただければと思います。できればカメラも忘れずに!それではレポートへGO!

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ1

場所は、東京都新宿区。アクセスは、東京駅からJR中央線で新宿駅下車。出口は西口です。所要時間は14分。運賃190円(1/12 現在)。といったところです。今回は午前10時ごろ到着しました。とりあえず西口の改札を出て都庁方面へ向かいます。目印は“動く歩道”とスバルビルのオブジェである“新宿の目”です。小田急エース沿いに歩いて約1分ぐらいで着きます。“動く歩道”には乗らずに脇の通路をまっすぐ進んでください。“新宿の目”は待ち合わせ場所としても有名ですのでグループで行く場合は、ここを集合場所にするといいかもしれませんね!

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ2

通路を約100mぐらい歩くと右側に新宿センタービル入り口の案内が出ていますのでそこからエスカレーターで上がりビルに入ります。“53階展望ロビー”と丁寧に案内がでていますのでそれに沿っていけば、すぐにビルの正面ロビーに。展望ロビーに行くエレベーターに乗って上がりました。途中で耳が詰まって唾ゴクリ...  程なく到着。地上から210mの展望ロビーへ行くと窓からパークタワーやオペラシティーが見渡せました。まずは前菜としての展望です。展望ロビー自体が 53階のフロアの一角ですので一寸物足りないかもしれませんがまずは手始め!また、展望とつきもののレストランがフロア全体を占めていて、11時半からのオープンの仕込みなのか展望ロビーにあちこちからいい香りが... こちらも急にお腹が減ってきました。時計を見たら10時10分。まだ早い!

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ3

新宿センタービルの1階まで降りて次へ向かうのは新宿野村ビルです。このビルはちょうどセンタービルの裏側で安田火災の本社ビルと並ぶように建っているのですぐにわかります。センタービルの1階フロアから裏側に回るとロイヤルホストがあり、通りをはさんで高層ビルが2つありますがそのうちの建物が湾曲してない方が野村ビルです。向かって左側のビルになります。まずは、野村ビル1階のフロアで“野村写真展”を鑑賞。ここはギャラリーになっていて毎週変った写真展が催しものとして開かれています。本日も全国各地の選りすぐりの写真が飾られていました。また、地下2階は滝の広場になっていて窓越しに滝の水が流れるのを見ることができる休憩所があり、屋外のプラザではフリーマーケットもときどき開催されています。じっくり堪能した後は50階の展望ロビーへ。ここでも途中で唾ゴクリ... ここも地上210mということでが53階から50階と階数は減っているので1階の高さが違うのでしょうか? こちらはセンタービルと違ってソファーが置いてあり、展望ロビー自体も少し広めでした。また、窓ぎわに風景案内の写真が置いてあり、富士山、高尾山、丹沢、秩父連山の方角がわかるようになっていました。

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ4

野村ビルを後に次の目的地は新宿住友ビルです。通称“三角ビル”と呼ばれていてビルの中央の吹き抜けが三角形に屋上までつづいてるのが特徴です。まず、新宿署裏の横断歩道をさくら銀行を左手に北通りを進むと議事堂北の横断歩道がありますのでそこを渡るとすぐに新宿住友ビルが見えてきます。新宿の高層ビルが立ち並ぶここの通りは東京ならではの風景で道路や区画が整備され歩道も意外と花や緑が多いので結構いいビューポイントです。住友ビルに到着して展望ロビーに行くエレベータに乗り51階へ、今度は慣れたせいか途中の唾ゴクリはなし。展望ロビーに到着。ここのロビーは先ほどの野村ビルよりさらにフロアが広くなり、フロア内のレストラン以外にコーヒースタンドもあるのでさらに落ち着けます。だんだん展望ロビーの規模も広く良くなってきた感じです(それがねらいですけど)。また、住友ビルの模型もあり、ビルの解説等がありました。ここは、休日の昼は家族連れが多く、夜はカップルが多いことで有名で、特に夜景がきれいです。今日は平日ですけど... 外を見るともう都庁が目の前という感じでこの高さから見る都庁は以外と迫力がありました。下から見る風景とこの展望ロビーから見る風景は全然違うんですね。一通り見た後は上の52階で住友展望画廊を見学。山下清、ラポルト、ヘンラート、竹下夢二、etc...各画家の絵が飾られ販売していました。思ったのですが高層ビルと美術展の組み合わせって結構多いんですね。

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ5 新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ6

さて、住友ビルを後に次は本日のメインとも言える都庁へ向かいました。もう道路をはさんだ目の前にありますので前方にある新宿中央公園よりの横断歩道を渡ってそのまま第一本庁舎より入館。まずは都庁展示ホールの“健康情報館”へ向かいました。食や健康、住まいの衛生に関してパソコンや図書文献、展示物、ミニ講習会などさまざまな形で見学でき、最近話題の食中毒や食品の取り扱い方など結構有益な情報も得られました。展示ホールを見学した後は、1階の専用エレベータで45階の北展望室へ。「約55秒でまいります」と係員の丁寧な誘導ととももに分速240m のエレベータは無事到着。いや~広い!平日であまり人が居ないこともありますが東西南北と展望することができるほかに、文化放送のサテライトスタジオがあり、中央には落ち着けるカフェテリア(ノルテ)があるなど充実した空間となっていました。展望の方はこれがまさに絶景のビューポイントで北東方面は先ほど見学したセンタービルや住友ビル群を見下ろす感じで眺めることができ、南東方面は東京タワーやレインボーブリッジ、代々木公園、国会議事堂などを一望、南西方面は新宿パークタワーや東京オペラシティ、富士山、遠くは横浜ランドマークまで見え、北西方面は新宿スクエアや中野サンプラザ、秩父連山と東京以外まで見渡せました。また、雲の陰が街を覆っている様子がわかり、普段は見れない風景を見ることができとても得した気分に。中央のカフェで一休みした後は再び下に降りて今度は南展望室へ。フロアの広さや展望室からの風景は北とさほど変わりませんがこちらは渋谷、お台場方面の風景が北より、よく見えます。また、展望室は10時まで開いていますので夜景を見ることもでき、最高の眺めとのことです。南展望室も一通り見たので下に降りて今度は第一本庁舎から議事堂前の都民の広場へ、とても広く銅像やオブジェ、花壇と議事堂を彩っていますしここから見上げる都庁の眺めも中々です。都民の憩いの場という感じでした。そろそろお腹も減ってきたので議事堂にあるレストラン“カフェテリア”でお食事。値段がお手ごろですのでお勧めです。食事の後は第一本庁舎と第二本庁舎の途中にある“ふれあいモール”へ。ここもちょっとした憩いの場で、変わったオブジェや景色や日当たりもよくカメラで撮影している人もよく見かけます。都庁と言うと人によっては堅いイメージがあるかもしれませんが意外と散歩や目を楽しませてくれる場所が多いので東京に来られたら是非、足を運んで頂きたいエリアの一つです。

新宿摩天楼はバラ色に!:イメージ7

都庁を後に本日の最後を飾るのは新宿パークタワーです。ここはテレビドラマのロケがよく行われている場所でロケーションもまあまあです。都庁からすぐ近くにあるビルが段々に3つ重なったような建物がそれです。ここは展望ロビーはないのですがお洒落な噴水があり、その側に“告白の階段”と呼ばれるプロポーズ定番と結われるこれまたお洒落な階段があります。夜もライトアップされとてもいい感じだそうです。階段の中ほどに英語で“Love's Success”と書かれてました。私は告白もSuccessもないのでいそいそとビル内へ... このビルは東京ガスのショールームや“OZONE”リビングデザインセンターがあり、暮らしのデザインと称して住まいや生活の心地よさを重点にした情報フロアやショールーム、ショップ、展覧会、セミナーと飽きさせないところとなっています。ここに来て思ったのですが“いい暮らし”したいですね~ また、このビルの2階部分にあるラウンジは休憩にもってこいのテーブルと座り心地のいいソファーが設置してあり時間を忘れるくらいいい気分でくつろげます。さすが暮らしと生活のコンセプトにしたビルです。さて、なぜここを最後にしたかといいますと、それは新宿西口エルタワー前に行く直通のシャトルバスが無料で乗れるからです。通称“OZONEバス”とも呼ばれています。歩き疲れた身体を駅まで運んでくれるので助かります。今回もレポートもそろそろ終了です。いつも思うのですが掲載したい写真や紹介したい場所がまだまだありましたが割愛させていただきました。読者の皆さんにうまくレポートできたかも心配ですがこれからも楽しく興味を持っていただけるようなレポートを送りつづけられるようにがんばります。それではまた、次回のレポートをお楽しみに!

-DATA-

場所:
東京都新宿区西新宿
交通:
東京駅からの場合、JR中央線新宿駅下車。出口は西口。
新宿駅のアクセスは他のJR線や地下鉄など多数アクセスできます。
駐車場:
都心の為、電車をご利用ください。
トイレ:
各ビルの展望ロビーやビル内にトイレ等は充実。
昼食:
各ビルの展望ロビー内に必ずレストランはあります。
お勧めは、都庁の議事堂にあるレストラン“カフェテリア”値段が安く土日、祝祭日も営業しています。
施設:
◆新宿センタービル(年中無休)朝10時くらいから展望できます。
◆新宿野村ビル(年中無休)朝10時くらいから展望できます。
◆新宿住友ビル(年中無休)朝10時くらいから展望できます。
◆都庁
・開室時間 9:30~22:00(入室は終了時刻の30分前まで)
・休室日  毎週月曜日(月曜日が祝日・休日及び都民の日の場合はその翌日の平日)年末年始(12/29~31、1/2、1/3)
※元旦は初日の出に合わせて開室
▼健康・情報館
開館時間(9:00~17:00)
休館日は土日、祝祭日、入場料は無料

◆新宿パークタワー 休館日 年末・年始
▼東京ガスショールーム
開館時間 10:00~18:00
休館日 毎週水曜日(祝祭日の場合は営業)及び年末・年始
▼リビングデザインセンターOZONE
開館時間 10:30~18:30
休館日 毎週水曜日(祝祭日の場合は営業)及び年末・年始
▼シャトルバス
西口エルタワー前より、約10分間隔で送迎運行

鎌倉 雪の古都を歩く

Jan.12, 2001 鶴岡八幡宮~社寺巡礼

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ1

朝。眼を覚ますと、窓の外がぼんやりと明るい。雪だ。白銀の鎌倉に、会いに行こう。扉を開けると、凛とした空気が体を包んだ。電車に飛び乗る。駅に着くやいなや、電車からはき出された人々は一斉に北へと移動を始めた。鶴岡八幡宮の冬ぼたんを狙うカメラマンだ。藁の雪避けを被る深紅の花を愛でたいところだが、雑踏にもまれ、静かな雪景色が恋しくなる。日が高くなる前にと、東の社寺へ足を伸ばした。

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ2

細い小路を抜ける。雪解けのしずくが、家々の軒先からしたたり落ちて七色に光る。石段を登ると、この鎌倉に幕府を開いた源頼朝の墓がある。今なお、深い森に覆われる質素な墓だ。かつては、膝丈ほどの苔むした塚だったが、近年頼朝をしのぶ人々の手で新しくつくり直された。色とりどりの花やお神酒も捧げられている。天下統一を果たした、英雄の末路を思う。ふいに、ドサリと音がして木々が揺れた。暗がりに沈んでいた塚が一瞬、木漏れ日を浴びて輝いた。

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ3

甘酸っぱい梅の香が、ほのかに漂う。鳥居のように参道を守る柏槙の老樹の間をくぐると、紅梅をかたどる社殿に迎えられた。荏柄天神は、幕府の鬼門である北東の方角を守り、菅原道真を祀る学問の神。子どもたちと、それにもまして真剣な両親が一心に手を合わせ、絵馬には「合格」「必勝」の文字が躍る。紅の梅と青い空、緑の山に白銀の雪。朝日に照らされ、初春の色彩が鮮やかに浮かび上がる。

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ4

クスノキの根元に、あどけない表情の雪だるまと雪うさぎがある。思わず見回すと、雪かきを終えた袴姿の青年の、いたずらっぽい笑顔がはじけた。鎌倉宮は、倒幕、天皇親政の復活を目指し活躍した護良親王が足利尊氏に捕えられ、直義の命で処刑された終焉の地。親王が幽閉された土牢も、今は雪の奥に閉ざされている。滑川に沿い、鎌倉の奥座敷、二階堂へ。細い路地をぬって、2人の女の子が学校へ駆けていく。足跡一つないグランドに、真っ先に乗り込み雪合戦だ。 

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ5

背を丸め、手をこすりながら、黒い作務衣姿の人々が行き交う。報国寺で行われる日曜座禅会へ向かうようだ。竹の寺とも呼ばれる臨済宗の禅刹には、すがすがしい空気が満ちる。足利尊氏の祖父、家時の開基とされている。茅葺きの鐘楼の前に、無数に並ぶ五輪塔。新田義貞の鎌倉攻めで犠牲になった、両軍の戦死者を弔うためのものという。純白の新雪をまとう一つ一つの塔に、つかの間の命が宿ったようだ。

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ6

もう大分日が高くなった。北の谷あいで、雪の名残を惜しもうと思う。瑞泉寺へ。路面は今も凍てつき、足元が危ない。木々は花のように雪を散りばめ、谷一帯が白くけぶっている。深く、人を寄せ付けない荘厳な空気。夢想礎石は、この天台山の麓に瑞泉寺を開き、庭園を造った。礎石は著書『夢中問答』で、奇岩や珍木を置くよりも、山水の中に、自己を究明し、道を求める心が自然に発現するように庭を造るべきだと語る。この地に赴いては、詩を詠んだという鎌倉五山の禅僧たち。雪景色の奥に、彼らの求めた世界は見えるだろうか。

鎌倉 雪の古都を歩く:イメージ7

鎌倉駅へ戻る道中、回り道をして佐助神社へ。杉の茂る山奥に、幾重もの鳥居が吸い込まれていく。白い狐たちの像が、人の心を異界へといざなう。「急ぎ兵を挙げて天下統一すべし」と告げ、姿を消した鎌倉の神。その夢に従い幕府を開いた頼朝は、畠山重忠に命じて、この社を建てさせたという。林から差す光は、人々の願いの行く末を照らすかのようだ。細いトンネルをくぐり、鎌倉駅へ。透き通った青空から暖かな日差しが注ぐ。濡れた地面だけが、駆け足で行き過ぎた雪のよすがを留めていた。

-DATA-

場所:
神奈川県鎌倉市
交通:
JR鎌倉駅より徒歩
コース:
鎌倉駅(徒歩20分)→鶴岡八幡宮(徒歩15分)→頼朝の墓(徒歩10分)→荏柄天神(徒歩15分)→鎌倉宮(徒歩15分)→杉本寺(徒歩15分)→報国寺(徒歩30分)→瑞泉寺(徒歩40分)→佐助稲荷(徒歩15分)→鎌倉駅
駐車場:
無し
トイレ:
鎌倉駅、鶴岡八幡宮、鎌倉宮に有り
参考文献:
御所見直好 『誰も知らない鎌倉路』集英社、1983
浄明寺太郎 『鎌倉なんでもガイド』金園社

比良山トレッキング CoursⅢ(スノーシュートレッキング)

Jan.07, 2001 八雲ヶ原~奥の深谷~金糞峠~シャクナゲ尾根~ロープウェイ山頂駅

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ1

ようやく比良にも結構な雪が積もったと比良山の対岸の彦根に住むM子から嬉しいメールが入ったのは昨日だ。山頂のスキー場も全面滑走OKとの事。居ても立っても居られず比良山へと出掛けた。さ~、スノートレックのシーズン突入だ。いつもならばロープウェイなど使う事は無いのだけれど、今日の目的は何が何でもスノーシュー。リフトとゴンドラを乗り継ぎ、あっという間にロープウェイ山頂駅到着。成る程、5,60センチの降雪量。これならば充分に楽しめるだろう。早速今日のパートナーM子にスノーシューの履き方を教え二人して雪の中に飛び出した。

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ2

まずは八雲ヶ原方面へ足慣らしがてらニヤニヤと馬鹿面した二人は進む。今日のM子のように、まったく初めて履いた瞬間から楽しめてしまうのがスノーシューを使った雪遊びだ。八雲ヶ原は近畿では珍しい高層湿原なのであるが、雪に覆われた今日は真っ白なタダの雪原。木道だろうと予測される場所をどんどん歩く。時々木道を踏み外して湿原だろう場所にはまり込むが、またそれもゲームのようで面白い。

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ3

奥の深谷へと向かうと今度は森の中のトレッキングとなる。スギの古木やすっかり葉を落としたブナなどが交互に現れ、雪歩きの達人になったM子に先頭を譲り存分に新雪歩きを楽しんで貰う。比良山は近年ロープウェイ山頂駅でスノーシューのレンタルやトレッキングガイドなどを始めており、さっきから二組のレンタルスノーシュートレック組とすれ違った。しかし彼らを見ているともったいない。登山者が付けた踏み後を忠実にスノーシューを付けて歩いているのだ。スノーシューは道無き道を歩く道具及び道を外す道具だ。どんどん踏み外しなさい、とM子にハッパをかけ雪の無い季節には歩けない森の中を歩き回るのであった。

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ4

時々気に入った場所ではティータイム。あらかじめ魔法瓶に入れてきた暖かい紅茶とクッキーなどが実に美味い。バーナー等でお湯を沸かして云々となるとおっくうになるけれど、雪の上ではこうしてあらかじめ用意しておくと気軽に立ち止まる度にリラックス出来るので魔法瓶は必携の道具の一つと言えるだろう。

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ5

奥の深谷を突き進み金糞峠にさしかかると緩やかな登りになる。カナクソなどともう少しましな名前を付けられなかったのかとM子は言うが、名前の由来は紅葉の頃には文字通り「カナクソ色」に辺り一面染まった所から付けられた名前だそうで一度見れば「カナクソ」が理解出来ると地元のおっちゃんに聞いたことがある。近年は破壊が進み「カナクソ」が感じられなくなったらしい。金糞峠からは更にしばらく登り続きだ。やれやれ。

比良山トレッキング CoursⅢ:イメージ6

我々の弱点が登りなのではなく、スノーシューの弱点が登りなのである。ここはシャクナゲ尾根と呼ばれるコースで、暖かくなれば文字通りシャクナゲが素晴らしい。雪が沢山降った年の方が良いらしく今年はどうであろうか。ゴールの山頂駅までは金糞峠から40分程で到着だ。

今日歩いたコース以外にも比良山は気軽にスノーシューを楽しめるコースが沢山ある。是非この冬スノーシュートレッキングを体験して貰いたい。但し、いくら気軽に楽しめるとは言え雪山だ。自分の行動に自信がない方はガイドウォークなどを利用して貰いたい。

-DATA-

場所:
滋賀県 滋賀郡 志賀町 琵琶湖西部 比良山系
難易度:
行動時間:
約3時間
交通:
JR湖西線比良駅より比良リフト前まで定期バス運行されている。イン谷で降りれば各山域へはアプローチし易い。
マイカーならば、湖西道路志賀ICからR161を北上、約5分。比良川橋を左折。比良スキー場の看板がある。
比良リフト~ロープウエイ山頂駅まで片道¥1,100 往復¥2,000
駐車場:
無料パーキング約800台
トイレ:
パーキングやロープウェイ山上駅、スキー場に有り。
その他:
ロープウェイ山上駅やスキー場に行けば食事等も出来るが平日などは休業している事もあるので利用する場合には事前に連絡を。
また降雪期には駐車場に止めておいた車が下山した時には雪に、なんて事も結構あるのでチェーン等それなりの準備は必要だ。

『難易度について』

誰でも楽しめるコース。
☆☆
やや歩き難い箇所あり。
☆☆☆
ややハード。
☆☆☆☆
体力技術、必要。
☆☆☆☆☆
エキスパート向け、シーズン限定。

尚、この☆は僕達が歩いたその日の季節や天候などを基に設定しています。行動時間なども含め、あくまでも参考程度に考えて下さい。

北横岳 2480m

Jan.06, 2001 冬山なのに人だらけ

北横岳 2480m:イメージ1

天気予報を毎日眺めながら晴れる時を待っていた。年末から続いた悪天候もようやくひと休みするようで、自然環境が厳しい冬山も晴天になれば楽しいフィールドに変化する。決して高い山とは言えないが綺麗な樹氷とサラサラの雪を求めて簡単に足を運べる北横岳に出かけた。

北横岳 2480m:イメージ2

国道152号線、県道40号線を経由して陣内森林公園に車を進めます。この辺りの道路から圧雪、凍結した路面に変化しますので、陣内森林公園周辺 NO,8005の駐車場を借りてチェーンを巻きつけます。4輪駆動車の場合は問題がありませんが、運転に自信の無い方は早めに準備したほうがいいでしょう。長い登り坂を越え女神湖の信号を直進して蓼科方面に進みます。信号を右折して白樺湖経由で蓼科方面に進むのもいいのですが、遠回りなので間違わないように注意して下さい。ビーナスラインを経由して横岳ロープウェイ入口の看板より10分で到着です。

北横岳 2480m:イメージ3

駐車場から見上げる北横岳は鈍よりした雲に覆われており、スキー客に混じり登山客もちらほらロープウェイの順番待ちしております。乗車券売り場で片道分 900円を払い、10分間隔で運行されるロープウェイに乗り乗り込んで約7分で標高2230m山頂駅が見えてきました。山麓駅で「山頂の気温マイナス 16℃」となっていたが、風が吹いていない為それほど寒さを感じません。空を見上げれば北横岳周辺は見えず、予定を変更して縞枯山荘に向かいます。歩いて 10分程で到着できたが、山荘に到着する頃には天候が急変して青空が見え始めてきました。山荘の周辺を散策しようと思っていたが、青空が見え始めたので来た道を戻り、坪庭NO,8012経由で北横岳に向かいます。

北横岳 2480m:イメージ4

坪庭を通り北横岳に向かう三叉路を進んでいきます。木に積った雪が道に覆い被さり幻想的な雰囲気を感じさせ、木々の隙間から見える空はとても青々しています。周りの景色に堪能しながら約60分で北横岳ヒュッテに到着です。ベンチに座って休憩、食事をしている人達を横目に山頂を目指して行きます。ここから約 15分で山頂に辿り着くが、登りがきつくなるのでアイゼンをチェックしてから先に進みます。

北横岳 2480m:イメージ5

北横岳ヒュッテより南峰2472.5mを通過して山頂の北峰2480mに到着です。山頂に到着する頃には天候がすっかり良くなり、南八ヶ岳周辺では風が吹くたびに雪が舞い上がり自然に消えていきます。北横岳山頂付近の風も強いが風下の斜面に腰を下ろして、しばらくその光景を眺めていた。約1時間ほど山頂で休憩してから坪庭を経由して横岳ロープウェイに戻ります。

北横岳 2480m:イメージ6

今日のゴンドラの最終便は16時00分で、時計を見れば14時30分を少し回っていた。山頂駅の休憩所で帰りのチケットを買い駐車場に戻るか、それとも山頂駅から駐車場に向かう登山道を下るか迷い始めるが、時間と体力に余裕がある為、約2.5km程ある登山道をラッセルしながら帰ることにした。山頂駅より登山道の標識に足を進めると3人ほど通った跡が見られ、アイゼン、スノーシュー、靴の足跡が有り、足跡を辿り雪の中を豪快に歩いていきます。30分程進むと上級者コースのヒョウタンコースが現れ、誰も滑らないコース脇で休憩に入ります。天候と新雪のおかげで山頂駅より下のコースはとても素晴らしいが、あとから誰も来ないことも素晴らしい。10分間隔に運行されるゴンドラを見ながら「幸せだ」と感じていた。

北横岳 2480m:イメージ7

約1時間30分で駐車場に到着。ゴンドラを使えば7分で到着してしまう道のりをゆっくり歩けただけでも幸せだった。北横岳周辺では100人前後の登山客と会い、山に登っている気がしなかったが、山頂駅から山麓駅のコースは誰とも会わず雪を楽しむには適度に良かった。

-DATA-

場所:
長野県茅野市
交通:
国道152号線、県道40号線を経由してビーナスラインを蓼科方面に進み、横岳ロープウェイ入口を左折して約10分。
駐車場:
無料
トイレ:
山麓駅、山頂駅
問合せ:
ピタラス横岳ロープウェイ
電話:0266-67-2009
料金:大人 片道900円
宿泊施設:
北横岳ヒュッテ
電話:0266-72-8007
縞枯山荘
電話:0266-67-5100

虚空蔵山 1077m

Jan.05, 2001 久しぶりに登る地元の山

虚空蔵山 1077m:イメージ1

21世紀になり初めての登山を何処に計画しようか迷っていたが、連日降る雪の為に手軽に登れる裏山に決定した。標高が低いが各地で大雪となればそれなりに雪化粧をする山で、小さい時によく登ったが雪の山頂には立ったことが無い。

虚空蔵山 1077m:イメージ2

自宅から登山道まで歩いて15分だが面倒なので車で出かけた。国道18号線沿いに上田市立塩尻小学校があります。小学校とコンビニの間の路地を山に向かって進み、突き当りまでくると登山道の入口です。入口には車を停められるスペースが1台ほど有りますが、案内、標識が一切ないので邪魔にならないように車を停めます。

虚空蔵山 1077m:イメージ3

ゆっくりしたペースで登り、最初に向かう場所は座摩神社です。約10分程で到着できたが、急な登りと階段のおかげで既にぐったりしており、すかっり忘れていた初詣をしてから次の目的地の鉄塔に目指します。神社の裏には3個所の道順がありますが、電力会社の「NO.23」の標識に向かって進みます。鉄塔までの道のりは電力会車で管理しているようで、人が山に入らなくなってしまった現在でも道順はしっかりしております。神社の辺からウサギの足跡といっしょに山頂に向かいます。頂上付近にあるウサギ峰では多数のウサギがいるようだが、まだ見たことはありません。

虚空蔵山 1077m:イメージ4

鉄塔を通り越すと山道も獣道となりウサギの足跡と木に付けられた目印を確認しながら登っていきます。ウサギ峰に近くなるにしたがって至る所にウサギの足跡が多く見られるが、足場が悪く確認しながら進まないと滑落してしまう危険があり、木につかまりながら慎重にウサギ峰に登ります。ウサギ峰の頂上では座れるスペースが狭く左右が絶壁となっている為、早々に山頂目指して尾根を歩いていきます。山頂付近では完全に道がなくなり、木に付いているマークを捜しながら山頂を走る尾根に辿り着いた。山頂まで5分程だったが吹雪いていた為に三角点がある山頂と反対の山頂に来てしまった。

虚空蔵山 1077m:イメージ5 虚空蔵山 1077m:イメージ6

気を取り直して三角点のある山頂に足を運びます。山頂付近の積雪は5cmほどだが、太陽が当たらない北斜面にはかなりの雪が残っており、北と南の気候の変化を感じさせます。虚空蔵山の山頂より遠くの景色が楽しめる事ができないが、上田市と美ヶ原高原、北八ヶ岳だけは見渡せた。山頂で30分ほど休憩をしてから来た道を戻り始めます。登ってきた道が急な為、木につかまりながら慎重に下りて行きます。途中、何度か落ち葉に足を取られながらウサギ峰までやってきました。ここまでくれば滑落の危険性がなくなり、安心しながら雪解けした獣道を下っていきます。

人気がある山とは違い登るには苦労する。ウサギ峰周辺は非常に危険の場所なので確実に進むようにしましょう。

-DATA-

場所:
長野県上田市
交通:
上信越自動車 上田菅平ICより国道18号線バイパスを長野方面に進みます。上田市立塩尻小学校とコンビニの間を北に歩いて10分。
駐車場:
1台だけ駐車可能
トイレ:
無し
備考:
駐車場より山頂まで2時間30分

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士

Jan. 1, 2001 おせちに温泉*正月山行

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ1

正月は、富士の見える山に登ることにしている。21世紀を迎える今年は、箱根の明神ヶ岳に行くことにした。元旦の朝。強い風がみるみるうちに雲を飛ばし、見渡す限り青い空が広がった。JR小田原駅から箱根登山バスに乗る。曲がりくねった急坂は、明日、箱根駅伝の選手たちが山越えに挑む道だ。仙石バス停下車。道祖神が、朝日を浴びて立っている。小さな道の神に、一年の無事を祈った。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ2

右手に金時山登山口から上りに入る。ササに囲まれた道を上がると矢倉沢峠へ。峠にあるうぐいす茶屋で一休み。仙石原方面が見渡せる。金時山への道を左手に見て、右の道を行く。細かなアップダウンを繰り返す苅川峠。深く茂るハコネダケで、展望は無い。敷き詰められたササの葉に足をとられつつ進む。樹林帯へ入れば、赤いツルシキミの実が正月を彩る。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ3

標高が上がり、風が冷たくなってきた。歩くたびに霜柱がサクサクと鳴る。赤い木肌のヒメシャラやブナ、ウツギが枝をくねらせる、箱根らしい山の景色だ。しかし神奈川県レッドデータ生物リストによると、箱根地域では111種もの植物が絶滅しており、県内でもその多さが懸念されているという。これは早くから観光地化が進み、生育環境の破壊や採取が行われたことによる。昭和11年に、箱根は国立公園に制定された。自然の恩恵を受けている我々登山者にも、インパクトの少ない行動が期されている。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ4

尾根へ出ると、刈り払われた茅の丘、火打石岳への道標が。説明によれば、ここは玄武岩の一種、黒色の火打石を産出した地だという。これを加工した石器は、箱根や小田原の縄文時代の遺跡からも発見されるそうだ。寄り道をして、ここで昼食をとることにした。醤油と塩で味を付けただし汁に別鍋で軟らかくした餅、持参したおせちの具を入れれば、雑煮の完成だ。あたたかな日差しの下で乾杯し、枯草の上に寝転がる。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ5

のびやかな尾根づたいの道。いよいよ、緑の草が茂る明神ヶ岳の山頂が見えてきた。最後の急登を、一気に登る。左に無線中継所を見送れば、頂上はもうすぐそこだ。右手に、荒涼とした崩落地が現れる。溶岩と火砕物の噴出が繰り返された、成層火山の名残の姿だ。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ6

頂上へ。神々しく雪を抱く富士。奥にまばゆく光る峰は、南アルプスだ。木々の冬芽の色からか、赤茶けて見える丹沢山塊。東南には青い相模湾が広がる。3回の爆発と2回の陥没を繰り返してできた三重式火山の箱根の様子も、手にとるようだ。1169メートルの明神ヶ岳は、古箱根火山が陥没した後リング状に取り残された、古期外輪山の最高峰にあたる。ダイナミックな大地の造型に、地球の息吹を感じる。

箱根 明神ヶ岳から臨む元旦の富士:イメージ7

石の露出する尾根道を下る。潅木のなかを進み、明星ヶ岳との鞍部から、宮城野に下りた。車道に出て一休みしたあと、さらに直進。すがすがしいヒノキの香りがたちこめる。南足柄から明星ヶ岳を越え、宮城野の碓氷峠に下る道は、日本武尊東征の道ともいわれる。別荘地から人里に抜け、国道に到着。正面の神山の中腹にたなびく白い煙は、硫化水素を含んだ大湧谷の火山ガスだ。そのお膝元の宮城野温泉へ。不動明王のお告げで翁が掘り当てたという「勘太郎の湯」は、金運や厄除けのご利益があるとか。銀の月を見上げながら、露天風呂でゆったり汗を流した。

-DATA-

場所:
神奈川県足柄下郡箱根町
交通:
JR東海道線小田原駅より箱根登山バス40分→仙石バス停下車
駐車場:
無し
トイレ:
矢倉沢峠にあり
コース:
JR小田原駅(バス40分)→仙石バス停(徒歩10分)→金時登山口(徒歩30分)→矢倉沢峠(徒歩1時間)→火打石岳(徒歩50分)→明神ヶ岳(徒歩40分)→鞍部(徒歩1時間)→宮城野
問い合わせ先:
小田原市観光課 0465-33-1521
小田原市観光協会 0465-22-5002
勘太郎の湯 0460-2-4477
参考文献:
神奈川県立生命の星・地球博物館
『追われる生きものたち-神奈川県レッドデータ調査が語るもの』1996
昭文社『エアリアマップ 山と高原地図19 箱根』

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