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高頭山1210m

Nov.19, 2000 秋よ、さようなら。冬よ、こんにちは。

 高頭山1210m:イメージ1

一雨ごとに気温は下がり、冬の足音が近づいてくる。雪で閉ざされる前に、高頭山(たかずこやま)へと車を走らせた。県道43号線富山上滝立山線から県道 184号線河内花先線を経由し、熊野川ダムを目指す。さらに進むと河内へと入る。ここは槍ヶ岳開山の祖である播隆上人の出生地であり、それを示した碑が立っている。その先の川を渡ったところに登山口(標高387m)がある。現在発電所の工事中で、その巡視路を使って登ってゆく。スギ林の中の階段を抜けると、資材運搬用のリフトが並ぶ尾根に出る。重機が通れるように道は拡幅されており、登山の気分がしない。発電所の脇から本来の登山道へと戻る。

 高頭山1210m:イメージ2

登山開始から40分ほどで高頭山と三枚滝の分岐(標高700m)に着く。ここからは湿り気を帯び、滑りやすくなった落葉を踏みながら一歩一歩高度を稼いでゆく。樹木はすっかり葉を落とし、青々としているのはササの葉のみ。顔の高さほどに伸びた葉に前進を阻まれながら登山道を往く。約1時間で拓けた尾根に出る。路傍には直径1mを越すスギの切り株が点在し、良質のスギが採れたことを物語っている。伐採後放置されたままの倒木には、つららが光っていた。尾根の草むらの中に避難小屋がポツンと建っており、1坪ほどの内部は手入れがされていないものの、風雪はしのげそうであった。すぐそばに標高980mと書かれた標柱がある。山頂を見上げると木々が白い。どうやら雪のようだ。

 高頭山1210m:イメージ3

ササ地帯を過ぎるとクヌギの林となる。落葉の上にザラメ状の雪があり、登るにしたがい融け残る面積は増していった。そして気温はグンと下がり、体を動かしているのにもかかわらず重ね着せずにはいられない。葉を落とした木の枝には風下側に薄い板状の氷が伸びて、あたかも蒼い花が咲き乱れたかのようだ。風が吹くと氷の破片がきらめきながら頭上に舞い落ちてきた。はかなく幻想的な花吹雪であった。

 高頭山1210m:イメージ4

1 時間50分で小ピーク(1203m)に着くが、一旦コルへ下り更に10分ほど歩くと山頂(1210m)へ辿り着く。若いブナ林が広がる山頂は、標柱がないと尾根の平らなところだと思い先へ進んでしまいそうだ。木が多く、遠くまで見通せるところは限られている。雪がうっすらと積もっており、立ち止まっていると体がどんどん冷えてくる。腰を下ろす気にならないくらい寒くて、手早く昼食を済ませたら下山する。

 高頭山1210m:イメージ5

帰りは往路を引き返す。傾きかけた陽によって景色は上りとは別物になった。斜陽が山肌を照らしてコントラストを強調し、わずかに残った紅葉を浮かび上がらせている。紅葉はあたたかな光を透し、燃えるように輝く。モノクロの冬直前に見た色彩豊かな秋を網膜に焼付け帰路につく。

-DATA-

場所:
富山県 上新川郡 大山町
交通:
北陸自動車道立山ICで降り、岩峅寺方面へ南下する。富山地方鉄道上滝線大川寺駅そばの踏切りから県道43号線富山上滝立山線に入り、熊野川ダムを目指す。
熊野川ダム先の河内を過ぎ、川を渡ると発電所巡視路兼登山道が見える。
駐車場:
登山口前に車3台ほどのスペースあり
トイレ:
なし
水場:
播隆上人記念碑の右に清水あり
携帯電話:
登山口は不可、山頂は未確認

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