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白馬岳

Aug. 19, 2000 高山植物の宝庫、雲上の楽園へ大雪渓から登る

白馬岳:イメージ1

白馬岳は南アルプスの北岳と並んで、高山植物が多い花の名山として知られる。北アルプスの北部に位置し、標高は2932mとさほど高くないが、日本海に近く積雪が多いため、豊かな高山植物をはぐくんでいる。また最短の登山ルートである白馬大雪渓は日本三大雪渓の一つとして知られる。大雪渓から登るルートでは、花の多い白馬岳の中でも、最も多くの種類を目にすることの出来るルートである。今回はこのルートを登ることとした。

白馬岳:イメージ2

夜行の急行「アルプス」で早朝白馬駅に降りる。白馬岳まで1日がかりのコースなので、夜行は苦手という方は、前日白馬周辺のホテル・ペンション・民宿などに泊まると良い。白馬村はスキー場として開けているので、好みの宿を探すのはたやすい。登る当日の時間短縮をしたいときは、登山ルート中の白馬尻、猿倉の山小屋に泊まっても良い。猿倉の村営猿倉荘前で登山届を提出し、ルートの情報を得てから出発する。猿倉の標高は1240mであり、白馬岳まで約1700mの登行となる。猿倉荘の左側から登山道を登り、間もなく林道に出る。林道を歩いていくと、これから登る白馬岳がそびえているのが見える。しばらくすると林道が終わり、細い登山道になる。沢沿いに登ると山小屋が2軒ある白馬尻に着く。ここまで猿倉から1時間10分の行程である。

白馬尻で身支度を整えて歩き出す。夏の早い時期ならキヌガサソウやサンカヨウが咲く道を5分ほど登ると、大雪渓が現れる。ここから雪渓上の2時間の登りである。アイゼンをつけた方が登りやすいので、持っていない方は白馬駅前で借りるか、白馬尻の山小屋で買うと良い。レンタルは最初1000円払い、白馬山荘や各下山口で返却すると300円の保証金が戻ってくる。買う場合は1000円である。他の方の迷惑にならない場所でアイゼンをつけたら登り始めよう。またストックがあるとバランス良く歩くことが出来る。紅ガラでコースが示してあるのではずれないように登る。目の弱い方はサングラスをかけると良いだろう。晴れていると背中への日射と雪面からの照り返しで日射病になりやすい。体調がすぐれないときは休みをこまめに取るなど対応が必要だろう。雨や霧の時は気温が下がり、雪渓を吹き降りてくる風が冷たいので、重ね着するなど対策が必要となる。

大雪渓は落石が多く、特に上部では注意が要る。雪渓を落ちてくる落石は音がせず、スピードもあるので気を付けたい。途中で休憩する際にも、上方を向いて常に落石に注意を払う。大雪渓の両側にミヤマキンポウゲなどの花が群落を作っている。コース以外は落石で危険なので、遠くから眺めるだけにしよう。約2時間で雪渓を登り切る。登り切った地点は落石の危険があるので安全ですれ違いの出来る場所でアイゼンをはずす。ここから急な登りとなるが花になぐさめられながら、登っていく。

白馬岳:イメージ3

しばらく登って行くと、小雪渓と呼ばれる雪渓をトラバースする。(横切る)ここはステップが切られているので歩きやすい。不安な方はアイゼンを付けると良いだろう。ガレ場を登ると避難小屋がある。トイレと水場がある。ここで昼食とすると良いだろう。ここからはこのコースで最も花の多い通称「お花畑」の中を登っていく。黄色のミヤマキンポウゲの他、クルマユリやハクサンフウロなど多くの花が咲く。花を見ながら更に登ると左に村営頂上宿舎がある。このあたりには8月後半にミヤマトリカブトに群落が出来る。

宿舎前に雪渓の残っている頃には雪渓の解けた水を飲むことが出来る。冷たくておいしいので是非寄りたい。宿舎から一登りで主稜線に出る。主稜線には夏の早い時期ならウルップソウの紫の花、夏の終わり近くには淡い黄色のトウヤクリンドウが多く見られる。主稜線を右に向かう。目指す白馬岳が見える。20分の登りで登山道の両側に建物の並ぶ白馬山荘に着く。更に20分の登りで白馬岳頂上である。山小屋もしくはテント場に荷物を置いて登るのが良いだろう。

白馬岳:イメージ4

晴れていれば頂上からは360度の展望である。南に白馬三山の他の2つ、杓子岳と白馬鑓ガ岳が見え、南西には剱岳と立山が青く見える。北には主稜線を連ねる小蓮華山、北西には雪倉岳、朝日岳が見え、空気が澄んでいれば北に日本海と能登半島、佐渡、南に鹿島槍ヶ岳、穂高へと続く北アルプス、遠く八ヶ岳、富士山も見えるので方位盤で確認すると良い。宿泊は村営頂上宿舎、白馬山荘と2つの山小屋のどちらかか、テント泊なら村営頂上宿舎の南側にあるテント場を利用しよう。翌日の早朝は頂上からの御来光と展望を楽しもう。下山は往路を戻っても良いが、別のコースをたどった方が楽しいと思う。1日で下山するには、白馬三山を続けて登り、花の多い大出原を通り、雲上の露天風呂がある鑓温泉を楽しんで猿倉へ降りるコースがお勧めである。または白馬岳から北へ向かい小蓮華山を経て白馬大池から栂池自然園へ降りるか、白馬大池から蓮華温泉へ降りるのも良い。

-DATA-

場所:
長野県北安曇郡白馬村、富山県下新川郡朝日町
タイム:
1日目(登り)計6時間
猿倉-白馬尻:1時間10分 白馬尻-葱平(大雪渓の上):2時間10分 葱平-村営頂上宿舎:2時間 村営頂上宿舎-白馬山荘:20分 白馬山荘-白馬岳頂上:20分
2日目(下山)計8時間20分
白馬山荘-白馬岳頂上:20分 白馬岳頂上-白馬山荘:15分 白馬山荘-村営頂上宿舎:15分 村営頂上宿舎-杓子岳:40分 杓子岳-白馬鑓が岳:60分 白馬鑓が岳-大出原分岐:30分 大出原分岐-大出原:110分 大出原-白馬鑓温泉小屋:30分 白馬鑓温泉小屋-小日向のコル:90分 小日向のコル-猿倉:90分
鉄道・バス:
1.新宿始発の中央線を走る夜行の急行「アルプス」、昼間の特急「あずさ」で白馬駅下車。
2.東京、上野、大宮などから長野新幹線で長野下車、白馬方面行きの高速バスにて白馬下車。
3.新宿西口から白馬・栂池方面夜行バスにて白馬下車。 1から3とも白馬駅前から猿倉行きバスにて猿倉下車、またはタクシーにて猿倉へ。
車:
関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、豊科インター下車、国道147、148を北上。 猿倉の駐車場、もしくは白馬駅付近の駐車場に車を駐める。
駐車場:
猿倉:駐車可能台数が少ない。
白馬駅周辺:白馬駅からバス、タクシーで猿倉へ。
トイレ:
各山小屋と小雪渓上の避難小屋に有り。
携帯電話:
信州側の街が見渡せる所は通話可能。

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