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燕岳2763m

Sep.27-28, 2000 憧れの燕(つばくろ)~愛息と紅葉を求めて~

9月26日深夜。高松よりジャンボフェリーに乗り込み、いざ、出発。目指すは長野県穂高町中房温泉。風化花崗岩の独特の山容をもつ北アルプスの「女王」燕岳を目指す!槍ヶ岳から北東に至る山脈。族に表銀座と呼ばれるコースの出発点でもある。愛息幹太の体力と、それを背負うことになる私の体力を考えると1日 5時間の登行が限界と考え、山を選んだ。燕岳の紅葉は例年9月中旬から。今年は少し遅れ気味との情報を燕山荘HPよりキャッチ。錦秋の山頂に期待して挑む。1泊2日の山行。北アルプスの入門コースです。

フェリー、高速を経て9月27日10時過ぎ中房温泉登山口到着。登山口は町営有明荘から5分程度。天気は薄曇り。時折晴れ間を覗かせる程度。10時30分登山スタート。幹太(3歳8ヶ月)、今年、久住法華院温泉、大山に続く三度目の四国外登山に挑む。

燕岳2763m:イメージ1

麓の紅葉はまだ始まっていない。紅葉情報は山頂付近のものであり、例年登山口あたりは10月中旬とのこと。望む山並みには雲がかかり、その美しい姿をまだ見せてくれない。登山開始。日本三大急登と言われる合戦尾根。ガイドブックでは出足は結構きついとかいてあったはず。しかしそうでもない感じ。「大山程じゃないね。」と家内と話す。幹太快調。大山で1/3歩いた実績もあり、今日は楽な登山が出きそう。燕岳までは約30~40分置きにベンチがある。そこで各5 分程度休憩し、快調に進んだ。(ベンチ周辺は多くの人が休憩できるよう十分なスペースが確保されている。ただし水場は第一ベンチ近くだけだったとおもう。第一、第二、第三、富士見ベンチと続く。ちなみに「富士見」ベンチから富士山は見えません?各ベンチごとに標高と山頂までの距離が書かれており目安とする。)

幹太は快調に登っていた。しかし!登山開始約2時間、第三ベンチで「合体する。」との声。子供が山嫌いになっては困るのでその声はいかなる状況であれ聞き入れることにしている。しかしよく頑張った。ここからはチャイルドキャリアーに搭乗です。この第三ベンチからは燕山荘まで普通に登れば2時間。富士見ベンチを経て次の休憩所の合戦小屋まで1時間程度。大天井・常念を左に見ながら登って行く。合戦小屋には暖かいうどんがあると聞いていた。

燕岳2763m:イメージ2

前日雪が降っているという、完全に冬型の気圧配置。スントアルティマチックの温度計は12度と表示していた。予定の約一時間後予定通り合戦小屋到着。下方を望む。穂高の町並みが一瞬顔を見せた。幹太は寒さに震えていた。この寒さ。登ってきてもビールも欲しくない。「味噌煮込みうどん」2つ注文。「山菜うどん」と悩みに悩んだあげく決定。外にも多数のベンチがあり天気が良ければ外で食べるのいい。夏にはスイカがあることでも有名。もちろん生ビールも。味噌煮込みうどんで体の芯まで暖まる。しかし、そのぬくもりも長くは続かなかった。この寒さの中、小雨が降り始めた。フリースの上に合羽を着込む。それでもまだ寒いくらい。腕から外した時計の表示温度は8度になっていた。幹太もかなり寒そうだったので、家内に「先に山荘に行くぞ」と言って幹太を背負い込み山荘を目指した。あと一時間。雨が強くならないこと祈り歩いた・・・。

燕岳2763m:イメージ3

すると・・。小雨が雪に変わった。。。小屋から20分ほど登ると「合戦沢の頭」に出る。ここも「ベンチ」のようなところであり視界が良ければ燕・大天井・槍が望める。確認できたのは周りの木々のみ。それらは(植物に興味がなく名前を知らない)黄色や朱色に色つきとても美しかった。合戦小屋からは樹林帯を抜けて来るので本来ならば視界に広がる景色も楽しめるに違いない。少し歩くと宿泊先の燕山荘が見える。まさにアルプスの山小屋。丸太組で赤い屋根は洒落ていてかわいい。山荘付近は綺麗に色つき、我々を迎えてくれた。

山荘に着いて話を聞くと前日(26日)は例年より20日程度早い冠雪だったとのこと。山は侮れない。かつてまったく同時期の白馬の山小屋で氷点下2度を経験していた教訓が生きた。少々重かったが衣類は十分持って来ていた。白馬山荘で家内が発熱したことを思い出す。。。15時30分。家族三人無事に山小屋到着。結局5時間かかった。登山口の標高1462mから山荘 2680m。約1200mの標高差。日本三大急登は登りごたえがあります。とはいえ、休憩を十分取りながらであれば、普通の体力で十分楽しめると思います。

荷物をおいて山荘自慢のテラスでストーブを囲みココアをいただく。一杯630円也。幹太も満足そう。この寒さが山嫌いにならなければと思い、ココアを勧めた・・・。外の視界はいっぺんに悪くなってしまった。明日の朝に期待しよう。部屋はいかにも山小屋。若いスタッフの「お部屋に案内します。」の声に導かれ部屋に向かった。今までに経験したことのない「部屋」だった。部屋といっても二段ベッドのようなもの。上と下に別れていて廊下からはカーテンで仕切られているだけ。寝台列車を想像してみて下さい。そんな感じです。。。

燕岳2763m:イメージ4

ここで忘れ物に気付く。マグライト。。消灯後のトイレなどに行く際に必要になる。みなさん、お忘れないように。一時間ほど仮眠して夕食。これは素晴らしかった。ハンバーグに魚のフライ。鮭の入ったみそ汁に漬け物。生ビールを注文し、最高の食卓。東京から来ていたおばちゃん等と話が弾んだ。8時就寝。(ここの寝具は寝袋。不特定多数の人が使っても不快感のないよう開発された素材を採用している。女性や神経質な人でも使えるよう配慮されている。)明日のご来光と燕岳登頂に備える。

9月28日 4時30分起床。寒い、とにかく寒い・・・。服を着込み外へ出る。空が明るくなって来た。山荘の外の温度計は氷点下3度。霜柱が立ってる。目の前に見える燕岳。風化花崗岩の独特な山容は非常に美しい。燕岳山頂までは距離にして1㎞程度。頂上が2763mだから標高差80m。花崗岩の白と植物の緑、紅葉の朱と黄色が混ざって素晴らしい。岩稜イメージがある北アルプスの中でこれだけ美しく化粧をする山を見たのは初めてです。これが「女王」たる由縁でしょう・・。

燕岳2763m:イメージ5

5 時35分ご来光。(ご来光の時間の目安をフロントに掲示してある。嬉しい心遣いである。)足下には雲海が広がり、富士山を下に見る。モルゲンロートが槍、穂高を染める。槍の穂先は雲で見えなかった。山荘前からは360度のパノラマ。稜線つたいにどのルートに出ても素晴らしい視界が約束されている。6時に山荘に入り朝食。やはりここの食事はいい。今までの山荘が悪いわけではないが、食材、量共にいい。

燕岳2763m:イメージ6 燕岳2763m:イメージ7

食事も終わり、いざ燕岳へ。山荘から見えるルートをたどるだけ。日も射し少し暖かくなってきた。幹太も自力で登り始めた。山頂までは稜線つたいとなり左には双六・笠が岳、後方に繋がる槍穂高を確認できる。山道は非常に歩きやすく、雪のあとでもぬかるみはない。途中、霜柱を観察したり。風化花崗岩の「めがね岩」で写真を撮ったり・・・。

燕岳2763m:イメージ8

山頂目前で天気が一気に変わり始めた。風が強くなり、ガスが出始めた。山頂付近で視界ほとんどなくなった。最後の最後で足下が悪い。ちょっとした岩登りとなる。幹太を抱きかかえ登頂。山頂は非常に狭い。4人も上れば一杯になるくらい。遅れて強風に怯えながら家内登頂。(※女性にとっては非常に怖いらしい。一般登山路でも恐怖心を抱くポイントがどこの山でも必ずとあることを考慮しなければならない。いけるいける!等という軽率な言葉は恐怖心をもった奴らを苦しめる。絶対に無理をさせないこと。)その時視界はガスに遮られていた。このまま北へ進めば北燕岳へ20分ほどでたどり着く。

登頂記念撮影。そして下山。と同時にガスが切れ始めた。下山ルートは行きを逆戻り。ガイドブックには山荘~登山口3時間30分とあったが4時間以上かかった。下りの厳しさにびっくり。「こんなに急だったんだ・・・。」と話す。とにかく帰りでそれを痛感し、幹太はよく登ったと評価する。下りは危険で歩かせられない。大人も要注意です。さすが日本3急登。大山より足下がいい分楽に感じたのか?大山登山が夏で暑かったから今回の方が楽に感じたのか?いずれにせよ、この急登は名ばかりでないと分かった。無事中房温泉到着。ものすごく充実していた。やはり北アルプスはいい。と言っても「北」しか行ったこと無いんだけど。槍穂高、笠が岳に双六岳。この展望は最高!有明荘の露天風呂、これまた最高!登山口最寄りに中房温泉があるが外来温泉は不可。日帰りの人は有明荘の営業を確認の上出かけましょう。

ここ燕岳は入山ルートもわかりやすく、北アルプスでももっとも気軽に登れる山の一つ。休憩の目安となる「ベンチ」がちょうどいい間隔にある。夏にはかなりの人が押し寄せる。今回紅葉時期であったが空いていた。夏山はもちろんいいがじっくり楽しむならこの時期がお勧めです。私は毎年、9月の最終週と決めて出かけてます。残暑が厳しい折でも、装備には十分注意を。。。

-DATA-

場所:
長野県南安曇郡穂高町有明中房
交通:
高松~神戸(ジャンボフェリー約4時間 4m7,770円)
神戸~長野豊科(名神・中央・長野自動車道5時間 8,650円)
豊科~中房温泉登山口(1時間30分)
タイム:
中房温泉口~燕山荘 5時間
燕山荘~燕岳 30分
燕山荘~中房温泉口 4時間
※今回の登行時間は子連れタイム
駐車場:
登山口に無料駐車場有り
宿泊:
燕山荘(えんざんそう):ワイン等酒類も充実してます。登頂を記念してワインで乾杯もいい。
中房渓谷 有明荘:(外来温泉 大人600円 中学生以下300円)有料にて休憩室での休憩可能。

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