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雪倉岳

Aug. 20, 2000 北アルプス北部の花が多い山

雪倉岳:イメージ1

雪倉岳は北アルプスの北端近くに位置し、固有の植物を含め、高山植物の多い、日本二百名山の一つである。また新潟百山にも選ばれている。雪倉岳(ゆきくらだけ)は白馬岳から見るとそれほど大きい山には見えないが、蓮華温泉から朝日岳への登山道の花園三角点付近から見ると、裾野が大きく延びており、どっしりとした山であることが分かる。やはり標高が2611mの山なのだ。北アルプスの奥深い方にあるので、登るには1.5日歩くこととなり、日程としては2泊3 日で考えるのがよい。今回は白馬岳から雪倉岳へ登り、朝日岳のふもとの朝日平へ下る行程で行くこととした。

雪倉岳:イメージ2

長野県白馬村の猿倉から白馬岳へ登る。この行程はレポート白馬岳で紹介しているので参照していただきたい。1日目に白馬岳に登り、宿泊は白馬岳頂上の近くにある、村営頂上宿舎、白馬山荘と2つの山小屋のどちらかか、テント泊なら村営頂上宿舎の南側にあるテント場を利用しよう。2日目は行程が長いので、日の出前に出発する早立ちが望ましい。山小屋泊まりなら、朝食は弁当を頼んで、白馬岳頂上などで食べると良いだろう。私も2日目の朝起きると、ガスが出ていたが、頂上に登るとガスの向こうから太陽が昇る幻想的な風景となった。その後、ガスは晴れて展望が利くようになった。白馬岳頂上からは南に杓子岳、白馬鑓が岳が見える。北には小蓮華山、そこから北西に目を移すとこれから向かう雪倉岳が見える。雪倉岳の奥には朝日岳が有るはずだが、雲がかかって見えない。白馬岳頂上から北へ向かい、三国境へ向かう。三国境で、右に小蓮華山を経て白馬大池から栂池自然園への道を分け、左へガレ場を降りていく。ガレ場を降りきってしばらく行くと、チングルマの果穂が風に揺れている。近くで見ようと登山道をはずれると、土壌を固めてしまい、植物に悪影響があるので気を付けよう。

雪倉岳:イメージ3

その先では紫色のタカネマツムシソウが多く咲いている。このさき雪倉岳を過ぎるあたりまで、夏の後半ならタカネマツムシソウを多く見ることが出来る。右に蓮華温泉に降りる雪倉山麓道を分け、鉢のコルを過ぎると、鉢ガ岳(はちがたけ)の東側をトラバースしていく。初夏や残雪の多い時期には、トラバースの途中に雪渓が3,4箇所あるが、支障無く通ることが出来る。雪渓の周辺や鉢ガ岳の東斜面はハクサンイチゲやハクサンコザクラなどの花でいっぱいである。雪倉岳が近付いてきて、雪倉のコルに着く。避難小屋があるが、天候が悪いときに利用するための小屋なのでトイレくらいしかない。ここから雪倉岳への登りとなる。トウヤクリンドウなどの花が多いので、花を楽しみながら登ることが出来る。しかしこちらから登るとき、頂上が見えず、登り切ったと思うとまだ先で、平らな所に出てしばらく行ったところが頂上である。雪倉岳から通ってきた白馬岳を振り返るとなだらかな山容で、長野県側から見たときは鋭い岩肌なので印象が全く異なる。北北西に朝日岳、南に剱岳と立山連峰が見えるはずだが、雲に隠れている。ここで昼食を取ることにする。

雪倉岳:イメージ4

雪倉岳から更に北に向かい、朝日平方面を目指す。ガレ場の下りが続くが、あちこちにタカネマツムシソウが咲いている。ガレ場が終わり、急な下りを降りていくと、なだらかな道となり、登山道の両脇は淡い紫の花のハクサンシャジン、ピンクの花のシモツケソウなどの花でいっぱいである。花が多いところから更に降りていくと、川を渡るがここの川の水は飲用不可である。川を渡ると赤男山の西側をトラバースしていく。

雪倉岳:イメージ5

ほぼ水平の樹林帯の中の道である。岩がごろごろしているツバメ平を過ぎ、川を渡ると小さな湿原が続く小桜ヶ原に出る。この川の水は飲用可である。小桜ヶ原はハクサンコザクラが多いことから名付けらたように、ハクサンコザクラが多い。再び樹林帯の中を歩いていくと、直進すると白馬水平道、右へ登ると朝日岳という分岐に出る。直進することにする。(残雪が多い時期には白馬水平道は閉鎖となる)水平道という名だが、アップダウンが多い。夏が終わり近いにも関わらず、残雪が多めで雪渓を3つ通った。雪渓の付近にはキヌガサソウやサンカヨウが咲いている。踏み跡やコース指示を見落とさないように歩いていくと、朝日岳からの道と合流し、木道を登っていくと朝日小屋の建つ朝日平に着く。横にキャンプ指定地がある。翌日は朝日岳を経て蓮華温泉へ下るか、北又小屋へ下るかである。北又小屋からはタクシーで泊駅へ出る。蓮華温泉へは朝日岳のレポートに書いているので参照していただきたい。

雪倉岳:イメージ6

2日目の行程が長く、雪倉岳に登るのはたいへんきつい。しかしそれだけに登った後の達成感は大きい。雪倉岳の南、そして北にある花畑は色鮮やかで、白馬岳付近と若干異なる高山植物がある。初夏や秋にも、また違う道のりでまた登ってみたい山である。

(写真は上より、雪倉岳(左は鉢ガ岳)、チングルマの果穂、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジンとシモツケソウ(右)、ハクサンコザクラ(小桜ヶ原にて)、キヌガサソウ、雪倉岳(朝日平より))

-DATA-

場所:
富山県朝日町、新潟県糸魚川市
タイム:
1日目(レポート白馬岳に記載:計5時間40分 猿倉-白馬尻:1時間10分 白馬尻-葱平(大雪渓の上):2時間10分 葱平-村営頂上宿舎:2時間 村営頂上宿舎-白馬山荘:20分)
2日目 計7時間10分
白馬山荘-白馬岳頂上:20分 白馬岳頂上-三国境:40分 三国境-雪倉山麓道分岐:40分 雪倉山麓道分岐-雪倉のコル(避難小屋):1時間 雪倉のコル(避難小屋)-雪倉岳:40分 雪倉岳-白馬水平道分岐:2時間 白馬水平道分岐-朝日平:1時間50分
鉄道・バス:
1.新宿始発の中央線を走る夜行の急行「アルプス」、昼間の特急「あずさ」で白馬駅下車。
2.東京、上野、大宮などから長野新幹線で長野下車、白馬方面行きの高速バスにて白馬下車。
3.新宿西口から白馬・栂池方面夜行バスにて白馬下車。
1から3とも白馬駅前から猿倉行きバスにて猿倉下車、またはタクシーにて猿倉へ。
車:
関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、豊科インター下車、国道147、148を北上。
猿倉の駐車場、もしくは白馬駅付近に数ヶ所ある駐車場に車を駐める。
駐車場:
猿倉:駐車可能台数が少ない。
白馬駅周辺:白馬駅からバス、タクシーで猿倉へ。
トイレ:
各山小屋、雪倉のコル(避難小屋)に有り。
水場:
各山小屋、小桜ガ原の雪倉岳寄りに有り。
携帯電話:
白馬岳から三国境の信州側の街が見渡せる所のみ通話可能。
宿泊:
白馬岳頂上付近:山小屋:村営頂上宿舎、白馬山荘、キャンプ指定地:村営頂上宿舎の南側
朝日平:山小屋:朝日小屋、キャンプ指定地:朝日小屋の前

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