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« 2000年07月トレッキングレポート:トップページ2000年09月 »

Newcastle島

Aug.29, 2000 夢のような島で週末を

全てのことを忘れてのんびりしたいなあ!というあなたにはNewcastle Island Marine公園がお薦めだ。Newcastle島はバンクーバーがある本土とビクトリアのあるバンクーバー島の間に浮かんでいる小さな島だ。バンクーバー島のダウンタウン、Nanaimoから沖合いに出たところ。306ヘクタールのこの島は、一泊旅行さらには日帰り旅行にも最適な場所だ。他の場所とは違い、車でくりだすより公共交通機関で向かう方が早く、しかも安上がりだ。

Newcastle島:イメージ1

この島は穏やかでとても空想的だ。フェリーを降りるとそこにはたくさんのピクニックテーブルがあり、フリスビー、フットボールなどにぴったりの芝生が広がっている。少し行くと、森の端に広々としたキャンプサイトがあるのでそこでテントをはろう。まずは、小さな島のたくさんの不思議を訪ね探検に出かけるとしよう。このNewcastle島には豊かな歴史がある。本来、はまぐりや魚の骨で作られた石器時代のゴミ捨て場、貝塚はかつてここで栄えた大昔のインディアン村を証明している。1800年代中ごろ熱狂的な炭坑がこの静かな島を脅かした。今でもビーチや小道などで見つけることのできる石炭は Nanaimoの華やかな炭坑の過去を物語っている。1910年から日本人系カナダ人によって小さな漁村が作られある時まで、第二次世界大戦時カナダ人により日本人系カナダ人が収容された時まで栄えた。インフォメーションセンターと博物館があるがこれは、長年Canadian Pacific汽船会社によって経営された休暇保養地の名残だ。かつて、太平洋側北西部のパルプ工場に回転研磨盤の供給をしていた古い砂岩の石切り場も見つけられる。

Newcastle島:イメージ2

このような過去の事業にもかかわらず、Newcastle島は今も独特の自然環境を持つとても良い見本だ。海岸近くのオーク(Garry Oak)、とても目立つイワナシ(Arbutus)の木などの落葉性と針葉樹林とが混ざりあっている。野生のウサギがそこここで飛びまわっているのも見るだろう。この島がロマンチックすぎるのだろうか。オグロジカ(black-tailed deer)も繁殖している。この恥ずかしがり屋で紳士な生き物に会える最適な時間は早朝だ。キャンパー達がまだ眠っている間に犬ほどの大きさの鹿は、朝露に濡れた芝生でこっそり草を食べている。Newcastle島の森や海岸を散策する時、老樹のモミの木の大枝にとまっている白頭鷲(bald eagel)にも目を見張っておこう。20kmの整備のされたトレイルのまわりではあらいぐま、リスそして小さな湖、Mallard湖ではビーバーも見かけるだろう。野生の動物を写真におさめたい気持ちはわかるが、追いかけまわしたり近づきすぎたりすることはやめよう。せっかくのんびりしに来たのだから、その代わりに野生の動物達と同じ空間で同じ時の流れを静かに楽しもう。島からは延々と広がる海、バンクーバーのある本土の山々やバンクーバー島を望めるスポットがたくさんある。散策の途中、足を休め目の保養をしたいものだ。

帰り道はタクシーを呼んだほうが良いだろう(下記の表を参照)。Newcastle島には公衆電話があるのでフェリーに乗る直前に電話をし、島の反対側に着いたときにタクシーが待っているようにすると良い。もし電話が破損していたらIslandハイウェイを渡った酒屋さんで電話を使おう。

-DATA-

場所:
カナダ、ブリティッシュコロンビア州、Newcastle島 バンクーバーのある本土とバンクーバー島の間に浮かぶ。
アクセス:
Horseshoe Bayへの行き方 バンクーバーのダウンタウンからはGeorgia Streetの北側のどのバスストップからも257番Horseshoe Bay Expressをつかまえることができる。Expressバスはいつも込み合っているので、かさばるバックパックを持って乗ると大変な目にあるかもしれない。30分毎ともう少し頻繁に運行されている250番Horseshoe Bayは同じ場所に行くのに1時間程かかる。West Vancouver Blue Busの最新情報は(604)985-7777で。平日、朝6時半から夜8時、週末、休日は朝9時半から6時半まで。 Horseshoe Bayから orseshoe BayからNanaimo行きのフェリーに飛び乗り、そこからはタクシーをひろう。タクシーは8ドルほどでNewcastle島フェリーターミナルに行く。Nanaimo Seaporterのシャトルバスはタクシーよりほんの少し安くすばやくフェリーターミナル間を運んでくれる。ターミナルを出たときこのシャトルバスを探すか、あらかじめ電話をかけ時間を合わせておこう。バスでフェリーターミナル間を行くなら2番Hammond Bayバスは30分毎にDeparture BayフェリーターミナルからNanaimoのダウンタウンまで運行している。WallaceとComox Streetの角でバスを降り、アリーナの方へ戻るとそのすぐ後ろにNewcastle島フェリー乗り場が見えてくる。Nanaimoの臨港地域の散歩道は水辺に沿い目的地へと続く。また歩いても45分ほどだ。バンクーバー島に着いて後、フェリターミナルの入り口のちょうど西側のSealand Oceanarium & Marketのところでこの快適な堤防のルートを見つけられる。夏の間、Newcastle島の徒歩用フェリーは定期的に運行されている。1本見逃してもあわてない、あわてない!数分後には次のフェリーが来るはずだ。
駐車場:
Newcastle島へ車で乗り込むことはできない。無料駐車場がNanaimoのフェリーを降りたところにある。
トイレ:
Newcastle島では、キャンプサイトに屋外便所がある。

◆Horseshoe BayからNanaimoへのフェリー

*は日曜日のみ

■Horseshoe Bay発
6:30am 8:30am 9:30am* 10:30am 12:30pm 1:30pm* 3:00pm 5:00pm 6:00pm* 7:00pm 9:00pm
■Departure Bay発
6:30am 7:30am* 8:30am 10:30am 11:30am* 12:30pm 3:00pm 4:00pm* 5:00pm 7:00pm 9:00pm

◆フェリー料金表

■ピークシーズン・週末
大人:$9.50 子供:$4.75 車での乗船:$33.50
■ピークシーズン・平日
大人:$9.50 子供:$4.75 車での乗船:$31.50
■ショルダーシーズン・週末
大人:$9.00 子供:$4.50 車での乗船:$30.25
■ショルダーシーズン・平日
大人:$9.00 子供:$4.50 車での乗船:$28.50
■オフシーズン・週末
大人:$8.00 子供:$4.00 車での乗船:$25.50
■オフシーズン・平日
大人:$8.00 子供:$4.00 車での乗船:$24.00

・子供:5才から11才(5才以下無料)
・車での乗船:この車代に加え乗車人数分の料金の支払い要

ピークシーズン
6月28日から9月9日
ショルダーシーズン
3月15日から6月27日、9月10日から11月11日、12月20日から1月6日
オフシーズン
2月15日から3月14日、11月12日から12月19日

◆Newcastle島◆

■Swiftsureタクシー
・(250)753-8911
■ACタクシー
・(250)753-1231
■Nanaimo Seapoter
・(250)753-2118, Fax: (250)753-2324
・バンクーバーからのフェリーの時間にほとんど合わせてあるが全てではない。
・Departure Bayから、Departure Bayへ $7。Duke Pointから、Duke Pointへ $14。
■ewcastle島フェリー
・(250)753-5141
・ピークシーズン1時間おきに運行。冬は晴れた週末のみ運行。
■Nanaimo地区公共交通機関システム
・(250)390-4531
・2番Hammond Bayバスは30分おきにDeparture BayフェリーターミナルからNanaimoのダウンタウンへ。
■Nanaimo観光局
・1-800-663-7337, 1-250-756-0106
■qua Motion水上タクシー
・21 Pirates Lane Nanaimo, BC
・(250)716-6623, Fax:(250)755-1269
・Nanaimo港に位置し水上タクシー、ツアー、観光、カヤックレンタルができる。

三嶺1,893m

Aug. 28, 2000 「笹原の向こうの絶景」

三嶺1,893m:イメージ1

200名山に数えられる四国の山々の中で、100名山の石鎚、剣に勝るとも劣らない山が「三嶺」。「みうね」「さんれい」と呼ばれるこの山に、僕は憧れながらも登ってこなかった。新緑の山並み、コメツツジと笹原の美しさ、秋の紅葉、そして冬の霧氷と、年老いた両親から聞かされる絶景にやっと行く機会を得た。四国ならこの山の頂上に立たないと四国山地を語れないだろう。

最近山に登り始めた妻と、知人二人の4人パーティで出発。吉野川沿いの国道192号から穴吹町にて剣山方面に向かう国道438号を経由して見ノ越に到着。剣山への登山口だ。土曜日で団体客など大賑わい。リフトがある為、非常に手軽に山頂を踏める百名山剣山は、大阪や高松から大勢の観光登山客が押し寄せる。ここでトイレ休憩などを済ませ、祖谷方面へ道をとる。なだらかな下りを対向車に気を付けて進むとやがて名頃ダムが見えてくる。ダムの先が三嶺林道の入り口で、国道沿いに「三嶺登山口」の案内板が出ているので迷うことはない。道はすぐにダートの林道となる。が、道は基本的にフラット。スピードを出さない限りは問題ない。ただ、大雨の後などは条件が急変するのでやはり慎重に車を進めたい。約10分で多少広場になった一つ目の登山口。ここから登ってもタイム的に大差はないが、初心者と体力不足の男共なので、少しでも標高を稼ぐべく林道終点まで車を使う。

三嶺1,893m:イメージ2

林道終点は10台弱車が置けるスペースだ。休憩所があり、ここで装備をもう一度整える。登山口には先人が残していった杖があるので、ストックを妻に貸した僕はこの木の杖を拝借。使い込まれていてグリップがしっかり手に馴染む。もちろん帰りには返していく。登り始めは急登。丸太段が多少歩幅広めになっており、膝が悪い人にはつらい。ペースを掴む為、ゆっくりゆっくり登る。急ではあるが、地面は腐葉土でやわらかく、足への負担は少ない様だ。息を切らせて広葉樹の森を登る。イヌブナやダケモミが豊かで森は薄暗い。強い日差しを遮ってくれてありがたい。やがて、急な上りは終わり、やや下った所で一つ目の登山口からの道と合流する。ここからは平坦なコースとなり、いわゆるダケモミの丘を抜けることになる。

三嶺1,893m:イメージ3

何度か休憩を取りながら湿度の高い林を進むと次第に木の高さが低くなり、日差しが差し込み始める。周りの熊笹が茂り始めると、いよいよ最後の尾根へと差し掛かる。「頂上まで40分」という木の案内板があり、それを越えると尾根の南側に取り付くようになる。大岩を見やりながら進み、「水場」の案内を過ぎた所からガレ場も含んだ登りになる。「ちょっときついねぇ」と後ろの3人を気遣いながらも、既にパーティ全体でペースを掴めていることを確認してズンズン標高を上げていく。汗は日差しをまともに受け始めたこともあり滴り落ちる。小休止を繰り返して水分を充分に補給。気がつくと目の前に山上池が広がり、見渡す限り笹原の山上エリアに入ったことが分かる。

三嶺1,893m:イメージ4

既にそこは絶景。高原の爽やかな風が流れて、一息ついた僕たちは直接登らず笹原をゆっくり廻ることにする。最初に避難小屋。この避難小屋昨年倒壊して現在は修復中。まだ基礎部分で宿泊などはできない。トイレは健在で利用できる。笹原の中は縦横に道が繋がっているが、稜線目指して歩く。稜線に取り付いてからは遭難碑などを見ながら山頂に向かう。4月中旬とかに遭難している。ガスと天候の急変による気温の低下は簡単に人命を奪うようだ。くれぐれも肝に銘じたい。

三嶺1,893m:イメージ5

やがて二等三角点の山頂に立つ。四国の山々が雄大に広がっている。剣、次郎笈を始め、阿波の山、土佐の山、伊予の山が素晴らしい。足元を見ればシコクフウロ、オトギリソウなどがまだまだ可憐な花を咲かせている。ここは、高知など3つのルートの合流地点でありゴールなので、3方向から人々が登ってきて交流を深めている。僕らはビールにおにぎりで昼を済ませた。やはり眠くなる。絶景と涼風を楽しみながらしばらく昼寝を楽しむことにした。

三嶺1,893m:イメージ6

三嶺1,893m:イメージ7

朝日岳

Aug. 21, 2000 能登半島から立山まで見える、高山植物の多い山

朝日岳:イメージ1

朝日岳は日本山岳会が選んだ日本三百名山の一つで、北アルプスの北端に位置する。頂上からは富山湾が間近に見え、東から南方面には白馬岳、剱岳、立山がそびえるのが見える。頂上や周辺にはミヤママツムシソウやハクサンコザクラが咲く花の多い山である。標高は2418mとさほど高くないが、日本海に近いため積雪量が多く、気温も低めなため、高山植物の咲く高度が北アルプス南部より低いのである。頂上から見る日の出は素晴らしく、東に雲海ができているときは更に美しい。朝日岳から北には日本海の親不知まで続く栂梅新道(つがみしんどう)という道が続いている。北アルプスから海まで歩くことが出来る道として、登山の経験の長い方や、大学のワンダーフォーゲル部などが歩く道である。

朝日岳:イメージ2

登るには主に2つのルートがある。西側の北又小屋からの登りでは、急登が続くので、東側の蓮華温泉から登った方が良い。車での山行の時は蓮華温泉からの往復、電車利用の時は蓮華温泉から登っての往復か、北又小屋へ降りると良いだろう。今回は蓮華温泉からの往復のコースを紹介する。平岩駅からバスで蓮華温泉へ向かう。終点のバスを降りたところは駐車場で、舗装された道を進むと、左側に蓮華温泉ロッジがある。遠方から来る場合、ここで1泊して登ることになるだろう。ロッジには内湯と幾つかの野天風呂(ここでは露天の風呂をこう呼んでいる)がある。通過するだけの人は、帰りに入ることにしよう。

朝日岳まで今日の行程は長いので早立ちが必要である。蓮華温泉の標高は1475mで、朝日岳が2418mなので、940mほどの標高差を登ることになる。 15分ほど林道を登り、登山道へ入る。しばらくはゆるい下りが続く。兵馬の平などの湿原が開け、ニッコウキスゲなどの高山植物が咲き、左には雪倉岳が見える。兵馬の平から右へ折れ、急な下りを降りていく。瀬戸川に出ると新しく架けられた鉄の橋を渡る。渡った先で倒木を乗り越えると河原に出られるので小休止を取っても良い。ここから少し登る。右側が切れ落ちているところもあるので慎重に歩を進めたい。登り切ると、今登った分とほぼ同じ下りが待っている。下りきると広い河原に出る。赤のペンキ印と旗を目印に歩くと、橋があるのでここを渡る。この川は白高地沢である。渡るとすぐ河原に出られ、休憩に良いところがあるので、大休止にすると良い。

ここから朝日岳まで登りが続く。樹林帯を歩いて行く。陽差しは遮られるが、標高が低いところなので蒸し暑く感じられる。体調と相談しながら休憩を取りつつ、登っていこう。木道を登るようになって、しばらく行くと湿原が現れ、白いワタスゲの果穂などが見られる。ここからは草原状のところを登る。さらに木道を登り、ガレ場を登ると花園三角点に出る。紫色のタカネマツムシソウなどが咲き、、視界の開けた南側には雪倉岳が大きく裾野を広げている。視線を雪倉岳の稜線から右へたどると赤男山、そして目指す朝日岳が見える。ここで眺めを楽しみながら休憩にすると良い。ここから再び樹林帯の登りとなる。登りが緩やかになって、沢が現れると、樹林は途切れ、サクラソウの仲間でピンク色のハクサンコザクラ、白いハクサンイチゲなどが咲く横を歩くようになる。夏の早い時期には雪田も残り、雪の解けたばかりの湿地帯ではリュウキンカの黄色の花も見ることが出来る。雪田が多い頃には雪渓上を歩く場所もあり、この場合はアイゼンがあった方が良い。

両側に咲く花を見ながら登っていくと、少し開けた場所に出る。吹上ノコルで、栂海新道との分岐にあたる。朝日岳へは直進方向の登りである。右側の視界が開けるが、そちらは富山平野方面であり、朝日岳の北稜線を歩いている事が分かる。ガレ場をジグザグに登っていくと、上の方のガレ場ではタカネマツムシソウや夏の遅い時期には薄黄色と緑色が混じったトウヤクリンドウが咲いている。ガレ場を過ぎると道の両側は湿原状になり、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲが咲く。更に登ると木道が現れ、左から白馬岳よりの道を合わせると、もう頂上である。開けた頂上にはタカネマツムシソウが咲く。視界は360度で、振り返ると雨飾山、火打山が遠く見え、右へ視線を移すと、雪倉岳、白馬岳、その右に立山、剱岳、そして富山平野と富山湾が見える。

朝日岳:イメージ3

展望を楽しんだら、剱岳の方向に続く木道をたどって、朝日平へ降りよう。木道や階段が整備され歩きやすい。降りきると木道となり、左から白馬水平道という白馬岳からの道を合わせる。ここから登りとなるが、10分弱で宿泊地の朝日平に到着する。白のチングルマなどの花が咲く湿原の隅に朝日小屋が建ち、目の前がテント指定地となっている。テント泊の方は朝日小屋で手続きをしよう。朝日平の東には朝日岳が大きくそびえ、東南には雪倉岳、白馬岳、清水岳が見える。西は開けているので晴れていれば、夕日が沈むのも見られるだろう。

翌朝は朝日岳へ再び登るのが勧められる。その場合には起きてすぐ出発できるように前日の内に準備しておこう。山小屋泊の場合は、朝食を弁当にしてもらい、朝日岳頂上で食べると良い。翌朝は起きてまず天気を確認しよう。日の出が拝めそうなら、身支度をして出発する。山小屋の時は物音を立てないよう、またヘッドライトは手に持って必要なところだけを照らし、まだ寝ている人の顔にライトを当てないように注意しよう。ヘッドライトを点けて、朝日岳頂上まで1時間10分の登りである。ヘッドライトの電球の替えや、電池の予備も持った方がよい。道を誤らないよう、注意して歩を進めよう。少し登ると左手に富山湾に沿って光る街の明かりや、湾に浮かぶ漁り火が見えてくる。約1時間10分の登りで朝日岳頂上に着く。東の空が赤く染まり、太陽が昇ってくる。ここからの下山は日程が1日しかないときは蓮華温泉へ戻るか、朝日平を経て北又小屋へ下るかである。北又小屋からはタクシーで泊駅へ出る。(約1万円)タクシーは朝日小屋で予約できる。日程が2日取れるときは2日目に雪倉岳を経て白馬岳へ向かって頂上付近の2ヶ所の山小屋・テント場に泊まって3日目に白馬三山を経て鑓温泉、猿倉と下ると良いだろう。

朝日岳:イメージ4

蓮華温泉に下る場合は、ロッジで申し込んで入ることの出来る野天風呂が待っている。ロッジの裏手を約10分登るが、荷物はほとんど持たなくて良いので疲れを癒すためにも入っておこう。景色を楽しむことが出来るし、一番上の小さな湯なら登山道から見えないので女性でも安心して入ることが出来る。また朝日岳・朝日平周辺は虻などが多く、虫除けスプレーは必携である。その他、虫に刺されないためのあらゆる手段を考えておいた方が良い。上にも書いたが、初夏などは周辺の雪渓でアイゼンが必要になることが多く、登山靴にあったものを持つと良いだろう。鉄道・バスで行く場合は、蓮華温泉へのバスの時刻をよく調べておこう。8月の後半には本数が減ってしまうので注意したい。朝日岳は高山植物が多く、展望も楽しめるのでお勧めできる山である。

-DATA-

場所:
富山県下新川郡朝日町、新潟県糸魚川市
タイム:
1日目 計7時間40分
蓮華温泉-兵馬の平:50分 兵馬の平-白高地沢:1時間30分 白高地沢-花園三角点:1時間30分 花園三角点-吹上ノコル:2時間 吹上ノコル-朝日岳:1時間 朝日岳-朝日平:50分
2日目 計6時間
朝日平-朝日岳:1時間10分 朝日岳-吹上ノコル:40分 吹上ノコル-花園三角点:1時間40分 花園三角点-白高地沢:1時間10分 白高地沢-兵馬の平:1時間10分 兵馬の平-蓮華温泉:1時間10分
鉄道・バス:
首都圏方面から
1.東京・上野・大宮から上越新幹線にて越後湯沢下車、金沢方面行き特急「はくたか」にて糸魚川下車、大糸線 平岩下車、蓮華温泉行きバスにて終点下車
2.新宿から中央線を走る夜行の急行「アルプス」にて終点・南小谷、大糸線を乗り継いで平岩下車、蓮華温泉行きバスにて終点下車
3.新宿から中央線を走る昼間の特急「あずさ」で松本駅下車。(南小谷行きなら南小谷下車)大糸線を乗り継いで平岩下車、蓮華温泉行きバスにて終点下車
中京、近畿方面から
1.北陸本線の特急にて糸魚川下車、大糸線 平岩下車、蓮華温泉行きバスにて終点下車
車:
関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、豊科インター下車、国道147、148を北上。 新潟県に入り、平岩駅を過ぎて左折、蓮華温泉方面へ向かい、蓮華温泉の駐車場に車を駐める。
平岩-蓮華温泉の山間は道が狭くカーブが続き、カーブミラーの無い場所も多いので、対向車注意。
駐車場:
蓮華温泉:駐車可能台数 多い
トイレ:
各山小屋に有り
水場:
各山小屋に有り
携帯電話:
富山湾が見渡せる所は通話可能

鈴ガ峰395m

Aug. 21, 2000 腐臭の充満する森を抜けると・・・

瀬戸内に育った僕は「太平洋」という音にどうも憧れがある。世界一大きい、世界に繋がった海なんだ!というところだろうか。その荒々しさに「憧れ」てしまう。今回はその太平洋の展望を満喫する為、真夏に阿波徳島の最南端、宍喰町の鈴ガ峰に登ることにした。

国道55号を宍喰町に入ると、「宍喰駅」「宍喰町役場」などと案内が出た「宍喰浦」の三叉路を山側に入る。駅方向へのガイドにしたがって進むと、やがて阿佐海岸鉄道の高架をくぐる。道の右側に宍喰商業がある。この辺りの高校生は見た目から純朴そうだ。いろいろあろうが、心が和む。その商業高校のグランドを右折して進むと鈴ガ峰への案内がある。最初を左折。道はどんどん狭く怪しくなってくるが、田圃の突き当たりが登山口。車は転回可能な道の端に停める。登山道は四国のみちにもなっており、「ヤッコウソウ」発生地の案内板がある。この鈴ガ峰はシイなどの常緑広葉樹林が発達しており、そのシイノキの根に寄生するのがヤッコソウ。乳白色の小草木で、その姿が奴人形に似ているとのこと。鈴ガ峰は世界での北限にあたるそうだ。その他、この鈴ガ峰は腐生植物の宝庫で、特異な植物の分布地だという。なるほど。腐生植物・・・、腐海・・・。ナウシカ世代をちょっと興奮させる響きがある。

予習も済ませたので登りにかかる。頂上までは1.9kmとのこと。約1時間だろうか。暑いので木陰を見つけて休み休み登ることと決める。スタートは車も通れる林道。道の両側には石仏が点々と。これは頂上手前まで続いている。ミニ88ヶ所のようで、お寺の名称が刻まれている。順番は多少入れ替わっているようだ。林道は500m以上車で入れるが、登り始めのウォームアップには歩いた方が調度良いかもしれない。ヒノキ林を進んでいくと、ツクツクボーシがさかんに鳴いている。目の前には登る鈴ガ峰が迫力ある山容を見せている。沢沿いにも以前の山道があるが荒れているようだ。石仏も新しい林道に引越ししているわけ。林道終点(というかまだ先に進もうとしてるが)に回転場がある。その谷側に赤くペンキで塗られた切り株があって、ここから本格的な登山道だとわかる。

鈴ガ峰395m:イメージ1

しばらく道は重機が通ったような落ち着きの無い足場が続くが、やがて木立の中の古くからの山道になり心地良い登りになる。頂上まで0.9kmの案内を過ぎ、一息休みたいと思った所にひときわ大きい不動明王の石仏がある。森の空気が涼しく流れてきて、テルモスのお茶が冷たくて美味い。ここからは石段、丸太段が増えてきて登りがきつくなる。ペースを守って登って行くと「ヤッコウソウ」の案内が。ここが発生地らしい。秋頃から発生、一年草とあるが、5~7cmの乳白色の草はどうも見当たらない。帰宅後調査してみよう。ただ、林の中は腐生植物らしき臭いが充満している。菌類の香りだ。家で「マッシュルーム栽培」をしていた僕には懐かしい香り。山道にも大きい毒々しいきのこが生えている。腐海な気分が出てくる。ちなみに、ここ宍喰町は「お山の杉の子」の作詞者の故郷で、この辺のシイノキが出だしの「♪シイノキ林のすぐそばに・・・・」なのかもしれない。

鈴ガ峰395m:イメージ2

発生地を過ぎて急登を進むと石仏の数が急に増える。と思ったら目の前に立派な石垣が現れる。まるでインカ帝国の遺跡でも発見したかのような興奮だ!と、これは廃寺の「圓通寺」の跡。それにしても立派である。よくテレビで「インカの石垣にはナイフも刺さらない・・・」という表現をしているが、ここの石垣もナイフが刺さらない。跡とはいえ、本堂の木材や瓦などは残っていてまだ生々しい。背後には岩窟状の岩があり迫力がある。コンクリートを使った形跡もあるので廃寺になったのはそう古くないらしい。寺の右側を頂上に向かう。尾根に出ると残り180m。

鈴ガ峰395m:イメージ3

やがて視界が開けてきて、最後の丸太段だ。汗をしたたらせて登りきる。山頂では南の太平洋側の展望が素晴らしい。水床湾、その向こうの竹ヶ島、手前の宍喰川や町並みが箱庭のようだ。特に太平洋はどこまでも雄大に広がっている。真夏の強烈な日差しでマリンブルーがより美しい。遠く大きい船が浮かんでいる。ふと風が尾根を渡った。日差しはきついが、風は秋風のように爽やか。南の国にも秋が近づいている。

-DATA-

場所:
徳島県海部郡宍喰町
タイム:
登山口-(30分)-不動明王-(20分)-圓通寺-(10分)-頂上
交通:
阿佐海岸鉄道宍喰駅より(徒歩10分)
駐車場:
登山口近くの広いスペースか、林道を進んだ所。
トイレ:
なし
自動販売機:
宍喰市街にて
携帯電話:
頂上までほぼ通話圏内
食事:
道の駅宍喰温泉にレストランあり。生ビールあり。
温泉:
宍喰温泉 0884-76-3442
連絡先:
宍喰町役場 0884-76-3111

雪倉岳

Aug. 20, 2000 北アルプス北部の花が多い山

雪倉岳:イメージ1

雪倉岳は北アルプスの北端近くに位置し、固有の植物を含め、高山植物の多い、日本二百名山の一つである。また新潟百山にも選ばれている。雪倉岳(ゆきくらだけ)は白馬岳から見るとそれほど大きい山には見えないが、蓮華温泉から朝日岳への登山道の花園三角点付近から見ると、裾野が大きく延びており、どっしりとした山であることが分かる。やはり標高が2611mの山なのだ。北アルプスの奥深い方にあるので、登るには1.5日歩くこととなり、日程としては2泊3 日で考えるのがよい。今回は白馬岳から雪倉岳へ登り、朝日岳のふもとの朝日平へ下る行程で行くこととした。

雪倉岳:イメージ2

長野県白馬村の猿倉から白馬岳へ登る。この行程はレポート白馬岳で紹介しているので参照していただきたい。1日目に白馬岳に登り、宿泊は白馬岳頂上の近くにある、村営頂上宿舎、白馬山荘と2つの山小屋のどちらかか、テント泊なら村営頂上宿舎の南側にあるテント場を利用しよう。2日目は行程が長いので、日の出前に出発する早立ちが望ましい。山小屋泊まりなら、朝食は弁当を頼んで、白馬岳頂上などで食べると良いだろう。私も2日目の朝起きると、ガスが出ていたが、頂上に登るとガスの向こうから太陽が昇る幻想的な風景となった。その後、ガスは晴れて展望が利くようになった。白馬岳頂上からは南に杓子岳、白馬鑓が岳が見える。北には小蓮華山、そこから北西に目を移すとこれから向かう雪倉岳が見える。雪倉岳の奥には朝日岳が有るはずだが、雲がかかって見えない。白馬岳頂上から北へ向かい、三国境へ向かう。三国境で、右に小蓮華山を経て白馬大池から栂池自然園への道を分け、左へガレ場を降りていく。ガレ場を降りきってしばらく行くと、チングルマの果穂が風に揺れている。近くで見ようと登山道をはずれると、土壌を固めてしまい、植物に悪影響があるので気を付けよう。

雪倉岳:イメージ3

その先では紫色のタカネマツムシソウが多く咲いている。このさき雪倉岳を過ぎるあたりまで、夏の後半ならタカネマツムシソウを多く見ることが出来る。右に蓮華温泉に降りる雪倉山麓道を分け、鉢のコルを過ぎると、鉢ガ岳(はちがたけ)の東側をトラバースしていく。初夏や残雪の多い時期には、トラバースの途中に雪渓が3,4箇所あるが、支障無く通ることが出来る。雪渓の周辺や鉢ガ岳の東斜面はハクサンイチゲやハクサンコザクラなどの花でいっぱいである。雪倉岳が近付いてきて、雪倉のコルに着く。避難小屋があるが、天候が悪いときに利用するための小屋なのでトイレくらいしかない。ここから雪倉岳への登りとなる。トウヤクリンドウなどの花が多いので、花を楽しみながら登ることが出来る。しかしこちらから登るとき、頂上が見えず、登り切ったと思うとまだ先で、平らな所に出てしばらく行ったところが頂上である。雪倉岳から通ってきた白馬岳を振り返るとなだらかな山容で、長野県側から見たときは鋭い岩肌なので印象が全く異なる。北北西に朝日岳、南に剱岳と立山連峰が見えるはずだが、雲に隠れている。ここで昼食を取ることにする。

雪倉岳:イメージ4

雪倉岳から更に北に向かい、朝日平方面を目指す。ガレ場の下りが続くが、あちこちにタカネマツムシソウが咲いている。ガレ場が終わり、急な下りを降りていくと、なだらかな道となり、登山道の両脇は淡い紫の花のハクサンシャジン、ピンクの花のシモツケソウなどの花でいっぱいである。花が多いところから更に降りていくと、川を渡るがここの川の水は飲用不可である。川を渡ると赤男山の西側をトラバースしていく。

雪倉岳:イメージ5

ほぼ水平の樹林帯の中の道である。岩がごろごろしているツバメ平を過ぎ、川を渡ると小さな湿原が続く小桜ヶ原に出る。この川の水は飲用可である。小桜ヶ原はハクサンコザクラが多いことから名付けらたように、ハクサンコザクラが多い。再び樹林帯の中を歩いていくと、直進すると白馬水平道、右へ登ると朝日岳という分岐に出る。直進することにする。(残雪が多い時期には白馬水平道は閉鎖となる)水平道という名だが、アップダウンが多い。夏が終わり近いにも関わらず、残雪が多めで雪渓を3つ通った。雪渓の付近にはキヌガサソウやサンカヨウが咲いている。踏み跡やコース指示を見落とさないように歩いていくと、朝日岳からの道と合流し、木道を登っていくと朝日小屋の建つ朝日平に着く。横にキャンプ指定地がある。翌日は朝日岳を経て蓮華温泉へ下るか、北又小屋へ下るかである。北又小屋からはタクシーで泊駅へ出る。蓮華温泉へは朝日岳のレポートに書いているので参照していただきたい。

雪倉岳:イメージ6

2日目の行程が長く、雪倉岳に登るのはたいへんきつい。しかしそれだけに登った後の達成感は大きい。雪倉岳の南、そして北にある花畑は色鮮やかで、白馬岳付近と若干異なる高山植物がある。初夏や秋にも、また違う道のりでまた登ってみたい山である。

(写真は上より、雪倉岳(左は鉢ガ岳)、チングルマの果穂、タカネマツムシソウ、ハクサンシャジンとシモツケソウ(右)、ハクサンコザクラ(小桜ヶ原にて)、キヌガサソウ、雪倉岳(朝日平より))

-DATA-

場所:
富山県朝日町、新潟県糸魚川市
タイム:
1日目(レポート白馬岳に記載:計5時間40分 猿倉-白馬尻:1時間10分 白馬尻-葱平(大雪渓の上):2時間10分 葱平-村営頂上宿舎:2時間 村営頂上宿舎-白馬山荘:20分)
2日目 計7時間10分
白馬山荘-白馬岳頂上:20分 白馬岳頂上-三国境:40分 三国境-雪倉山麓道分岐:40分 雪倉山麓道分岐-雪倉のコル(避難小屋):1時間 雪倉のコル(避難小屋)-雪倉岳:40分 雪倉岳-白馬水平道分岐:2時間 白馬水平道分岐-朝日平:1時間50分
鉄道・バス:
1.新宿始発の中央線を走る夜行の急行「アルプス」、昼間の特急「あずさ」で白馬駅下車。
2.東京、上野、大宮などから長野新幹線で長野下車、白馬方面行きの高速バスにて白馬下車。
3.新宿西口から白馬・栂池方面夜行バスにて白馬下車。
1から3とも白馬駅前から猿倉行きバスにて猿倉下車、またはタクシーにて猿倉へ。
車:
関東、中京、近畿方面からは中央高速を利用、岡谷ジャンクションから長野道に入り、豊科インター下車、国道147、148を北上。
猿倉の駐車場、もしくは白馬駅付近に数ヶ所ある駐車場に車を駐める。
駐車場:
猿倉:駐車可能台数が少ない。
白馬駅周辺:白馬駅からバス、タクシーで猿倉へ。
トイレ:
各山小屋、雪倉のコル(避難小屋)に有り。
水場:
各山小屋、小桜ガ原の雪倉岳寄りに有り。
携帯電話:
白馬岳から三国境の信州側の街が見渡せる所のみ通話可能。
宿泊:
白馬岳頂上付近:山小屋:村営頂上宿舎、白馬山荘、キャンプ指定地:村営頂上宿舎の南側
朝日平:山小屋:朝日小屋、キャンプ指定地:朝日小屋の前

相模嵐山405.9m

Aug. 19, 2000 お手軽、景勝地、ハイキング登山!!

今日、朝起きると昨日の登山(陣馬山)による筋肉痛がまだ痛かった。でも今日は昨日よりはいい天気。しかも、今日登る山は低く小一時間ぐらいで登れる気軽な山らしいので、昼過ぎに出発した。今日の山は相模嵐山。名前にひかれて、この山に決めたのだ。京都の嵐山に似ているからこの名が付いたらしい。しかし、僕は京都の嵐山を見た事が無い・・・。

相模嵐山405.9m:イメージ1

起点はJR中央本線相模湖駅。新宿から中央線特別快速46分(快速54分)の高尾駅下車。中央本線の下り列車に乗り換え9分、1駅先が相模湖駅だ。相模湖駅から駅前の商店街を通り、国道20号線(甲州街道)を横切り、少し行く。すると車道が右に曲がる所にモニュメントが見える。その左脇の階段を下り、湖の方に歩いて行く。左手の相模湖町役場を過ぎると、正面に大きな案内看板のある交差点に出る。そこを左折。だらだら下って行くと、右手に相模湖が見える。

相模嵐山405.9m:イメージ2

しばらく行くと右手に『県立相模湖公園』がある。ここにトイレあり。左手にコンビニ、ファミリーレストランがある。そこを過ぎると左カーブにさしかかり、信号が見えてくる。そこを道なりに右折。右折をせず、まっすぐ行くと県営無料相模湖駐車場あり。右折で相模湖大橋。渡りきり左折すると、右手にダム、発電所、休憩所が見える。すると右手(その休憩所の前に) に登山口がある。『嵐山0.8km』の道標と『産霊宮水上神社参道』の石碑があるので、すぐに分かる。

相模嵐山405.9m:イメージ3

登り始めると、周りは杉林。日陰でそよ風が吹き、ひんやりと気持ちいい。この後、汗だくになろうとは、この時はまだ知らなかった・・・。それ程きつくなくないが、道はちょっと狭く、滑りやすい。谷側を歩かず、山側を歩いた方がいいだろう。しばらく行くと杉林が雑木林に変わる。ジグザグに折り返し、どんどん登って行く。しかし、暑い!登り始めの爽快感は無く、もう汗だくである。天気はうす曇の晴れでちょっとムシムシする。息も切れ切れである。だいぶん登っただろう、上の方が明るくなり、周りはカヤの大木が多い。すると、目の前が開けた。

相模嵐山405.9m:イメージ4

「やったー、やっと頂上だ!!」しかしタイムは登山口から20分弱。「え、こんなに早いの??」ちょっと、早足で来たがこのタイムには驚いた。まぁ、ゆっくり登って、40分ぐらいかな。山頂は奥に小さな社『産霊宮水上神社参道』(むすびのみやみなかみじんじゃ)とTVの中継所と携帯のアンテナとベンチがある。眼下には相模湖、その向こうには山々が連なり、眺めは最高!しかし、残念な事にうす曇で富士山は見えない。空気の澄んだ冬は最高の眺めになるだろう。しかし、セミがすごい。まあ、夏だから当たり前なのだが、暑さをかきたてる。しかし、時々そよそよと風が吹いてきて、体を冷やしてくれる。

山頂の説明書きによると、『南は道志山、北は小仏山脈の中間にあって間の山(あいのやま)と言うのが本当の名であるが「相模湖東岸に通るなだらかな山容と山肌を色どる美しい落葉広葉樹林が織りなす景観が京都の嵐山に似ている」のでいつの頃から嵐山と言われる様になりました。』らしいです。

社の左脇の道を通って、鼠坂(ねんざか)-(2.6km)-顕鏡寺-(2.6km)-石老山694m-(1.6km)-大明神-(1.3km)-箕石橋-(0.9km)-鼠坂 と言う東海道自然歩道がある。時間があったら、是非歩いてみるのもおもしろいだろう。

下山コースはアンテナや中継所の金網の脇から相模湖を見下ろす尾根に出るコースを予定していたが、『一般国道412号線嵐山洞門新設工事』の作業の為、通行止。平成15年3月15日までらしい。しかたないので、もと来た道を引き返した。

相模嵐山405.9m:イメージ5

相模湖の周辺の駐車場は有料なら沢山ある。無料は相模湖大橋渡る前にあり。あと、コンビニの前に、貸しボート、貸し竿がありブラックバスが釣れる。相模湖公園は芝生などひいてあり、綺麗に整備されて休日にもなればファミリーやカップルが沢山いる。釣り人も沢山いる。コイ、フナ、ブラックバス、その他いろいろ釣れている様だ。

湖にゴミが目立った。ゴミは必ず持ち帰りましょう。

-DATA-

場所:
神奈川県津久井郡相模湖町
タイム:
中央線相模湖駅―(30分)―登山口―(30分)―相模嵐山―(20分)―登山口―(30分)―中央線相模湖駅
交通:
新宿から快速54分で高尾駅 中央本線下り9分、1駅目が相模湖駅
駐車場:
有料、無料駐車場あり。
トイレ:
頂上にはなし。相模湖公園にあり。

陣馬山857m

Aug. 18, 2000 白馬のモニュメントを目指して!

「陣馬山は標高857mとたいして高い山ではないが、頂上からの展望が素晴らしい」と、昨日立ち寄った本屋で見かけた本にそう書いてあった。これを見て今日登る山は決まった。アクセスもわりかし簡単である。その本によると、高尾山や小仏峠と組み合わせて縦走するのも良いがこの山だけ単独で登ってもなかなか良いらしい。空気が澄んで眺めのいい冬に訪れると良いとあった。この言葉が引っかかった・・・。

朝起きると天気が優れない。昨日一昨日もぐずつく天気だった。しかも夕立。ずるずる先送りにしても仕方ないので、出掛ける事にした。行く途中コンビニでおにぎりを3個と水を買い込む。

陣馬山857m:イメージ1

起点はJR中央本線藤野駅。新宿から中央線特別快速46分(快速54分)の高尾駅下車。中央本線の下り列車に乗り換え13分、2駅先が藤野駅だ。藤野駅から国道20号に出て左折。相模湖方向に行き、最初の信号、登り坂を登るかたちの交差点を左折。右手に藤野町役場を見ながら進むとトンネルが見えてくる。この沢井トンネルをくぐる。狭いトンネルなので車のすれ違いに気をつける。トンネルをぬけ、下り坂を下ると川に出る。だらだらと川沿いの道を登って行くと左手に郵便局が見え、越えると今まで右手を流れていた川が左手に流れる。すると右手に陣馬山登山口と書かれた石碑がある。右に折れ、約100mくらい行った所のカーブミラーがある所を左折。ここからは標識に従って行けば、迷う事は無いだろう。

陣馬山857m:イメージ2

登山口で横浜から来たおじさんと一緒になる。ご一緒にと言われ、是非お願いしますと同行した。登山道に入ると最初は急坂で舗装された道。人家の間をクネクネと登って行く。人家の間を抜けると陣馬山左の標識があり、いよいよ未舗装の登山道に入って行く。しかしセミの鳴き声がすごい!「ミーンミーン、ツクツクボーーシ、ギィー」と「うるせぇ~~!!」ってくらい。ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、僕が聞き取れたセミは4種。尾根沿いを登るが、緩やかな登りでいい感じ。周りはコナラなどの雑木林が広がる。時折視界が広がる所を振り返れば、周りの山々が綺麗に見える。いつしか周りは針葉樹に変わり、両脇は谷の尾根を延々と登って行く。今日はおじさんが一緒なので、休み休み行く。僕にもちょうど、このペースがいい。久ぶりに山登りをするもんだから、息が切れる。まるで陸に上がった河童状態である。水が恋しい・・・。

陣馬山857m:イメージ3

いつのまにかセミの鳴き声がしなくなり、めちゃくちゃ静かになった。しかも霧が出てきて、ジメッとしいてなんかやな感じだ。一人だったら、行けたかな?って感じだ。今回はおじさんが同行してくれているので心強い。時々、陣馬山○KMの標識があるが、ほんと山の1kmは長い。最後の標識、陣馬山0.7KMを越えるともう一息だ。最後の心臓破りの急坂は細くクネクネしていて、岩肌は滑るので注意が必要だ。丸太の階段になると、もうすぐだ。しかしこの丸太の登りが、何気にキツイ。行けども行けども上は見えんし、霧がこれまたひどい。

陣馬山857m:イメージ4

しばらくすると、上の方でなにやら人の声と、草刈機の音が・・・。おっしゃ、もうすぐや!最後の丸太の階段を登りきると、右手に清水茶屋が見える。が、霧がひどい。とりあえず、清水茶屋のテラスで遅い昼食を取る事にした。腹も起きた所で山頂に向かった。すると霧の中に何かがヌゥーっと立っている。聞くと白馬のモニュメントらしい。なんでまた・・・。それと山頂には4件の茶店があり、うどんやおでん、コーヒーなど食べられる。一帯は高原状に開けていて、さえぎる物が全然なく360度の大パノラマのはず・・・。しかし霧がひどくて全然見えん。聞くと、奥多摩や大菩薩、富士山、丹沢山塊などはもちろんの事、冬の空気の澄んだ日ならば、遠く上信越の山々や東京湾を隔てて房総半島まで見えるらしい。っくぅー、見たい!ここは、空気の澄んだ初冬に来る事をおすすめしたい。何も見えないので、早々に帰路に着いた。

陣馬山857m:イメージ5

しかし、まだこれでは終わらなかった。この帰路が大変だった。帰りは奈良子峠の方に下り、明王峠の方には行かず、陣馬の湯方面に下り、温泉に入ってから帰ろうと企んでいた。しかし、何処を如何、間違えたか和田峠の方に下り、東京方面(東)に車道を延々3.7km約50分歩き、八王子市の陣馬高原下と言う集落に出てしまった。しかしここからは1時間おきに八王子駅行きの西東京バス(700円)のバスが出ているので、これもひとつのルートだったのだ。

温泉こそ入れなかったが、おじさんは一人だったらここまで来なかったと言い、とても喜んでくれたので、よかった。バスで行く事1時間、無事に八王子の駅にも着き、おじさんとEメールのやり取りでもしようと約束をし別れた。

-DATA-

場所:
神奈川県津久井郡藤野町
タイム:
中央線藤野駅―(40分)―登山口―(100分)―陣馬山―(30分)―和田峠―(50分)―八王子行きバス停―(バス60分)―八王子駅
交通:
新宿から快速54分で高尾駅 中央本線下り13分、2駅目が藤野駅
駐車場:
登り口は無し。
トイレ:
有り(頂上付近)
食事:
山頂に4件の茶店あり。
宿泊:
旅館姫谷、旅館陣渓園、旅館陣谷温泉
温泉:
陣馬の湯
問合せ:
藤野町まちづくり課(0426-87-2111)

雲ノ平

Aug.07-12, 2000 高山植物咲き乱れる北アルプスの秘境へ

雲ノ平:イメージ1

雲ノ平は北アルプスの秘境と呼ばれるほどで、富山県側の折立から往復するのに通常4日以上はかかる。富山県側からだけでなく、岐阜側や長野県側からもいくつもの山を越えなければ雲ノ平に到達することはできない。しかしながら、その高山植物の豊富さ、素晴らしい数々の庭園、雄大な山脈の眺望、また少し足をのばせば天然の露天風呂などもある。雲ノ平は日本一高い所にある高原でもあり、広さも北アルプスの五色ヶ原や弥陀ヶ原をはるかに凌ぐほどである。健脚な登山者のみが訪れることが許されるこの楽園は、だからこそその素晴らしさが人々の間で語られるのであろう。2年前に大学のワンダーフォーゲル部の夏合宿で中房温泉から表銀座を越えて、槍ケ岳、鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平、そして富山県側の折立まで2週間弱の大縦走をした。ここではそのコースを紹介する程時間とスペースがないので、折立から雲ノ平を往復するコースとして紹介する。

雲ノ平:イメージ2

登山口となる折立までは、富山駅から有峰口経由のバスで2時間35分もかかる。ザックが大きければ荷物代も取られるので注意。ここで標高は1350m、国立公園の入り口だ。登山口には折立ヒュッテがあり、通常管理人がおり、売店と無料休憩所がある。折立には広大なキャンプ場もあり、水道・トイレ施設も完備しているので、ここでゆっくり一泊してから出発するのもいいだろう。ここから1870mのピークまで樹林帯を2時間ほどひたすら登る。展望は何もないが、ピークまでくると高い棒が立っており、少し展望が開けてくる。ここから樹林帯をもう少し行くと、いきなり展望が開けて、広大な草原に緩やかな舗装された登山道を、緩やかに太郎平小屋まで2時間半ほど登ってゆく。左には埋蔵金伝説で有名な鍬崎山、左前には日本百名山の薬師岳がどっしりと構えている。平たい場所に立つ太郎平小屋には、ハイシーズン中なら診療所もあり、山岳警備隊も常駐しているから安心だ。小屋から薬師岳の方に木道を15分ほどいけばキャンプ場がある。

雲ノ平:イメージ3

ここから太郎山まではわずかの距離だが、それほどたいした山ではない。今日は太郎山へ続く道を左に降りて、何度か渡渉して薬師沢小屋を目指す。体力と時間があれば1日で薬師沢まで降りても良い。しかし、あまり人のいない道でもあるので少し心細いかもしれない。周りにトリカブトの花を見ながら、増水時は危険な沢を何度も渡り、だらだらした展望のあまりない道を下る。ここまで約1時間半。急に道が平たくなって木道を歩くようになったら、あとはかなり楽である。平坦な木道を1時間ほど歩けばもう薬師沢小屋だ。途中何度か沢を細い橋で渡ったり、休憩できるベンチがあったりする。薬師沢に着いて何より驚くのが、沢の美しさである。深い緑に染まる沢の横で一休みしたら赤い釣り橋を渡って雲ノ平へ出発しよう。目的地の雲ノ平小屋は標高2550m、薬師沢小屋から標高差 600mちょっと、展望のないきつい登りを3時間半の行程である。樹林帯を登りきったら針葉樹林が目立つようになり、木道に入ったらもうそこは雲ノ平の入り口、アラスカ庭園だ。そこから50分ほど平らな木道を歩きつづければ、もう雲ノ平小屋だ。

雲ノ平:イメージ4

雲ノ平小屋に着いたら、さっそく周辺を散策してみる。周りにはアラスカ庭園と同じように、アルプス庭園、ギリシャ庭園、スイス庭園など様々な様相の美しい高原地帯が目に飛び込んでくる。小屋の周りは20分ほど遠いキャンプ場までずっと木道であり、歩きやすい。雲ノ平では夏期の間、チングルマやコバイケイソウ、イワイチョウ、ウサギギクなどの高山植物が群生していて素晴らしい。雲ノ平からはカール地形で有名な黒部五郎岳や、日本一アプローチがかかると言われる水晶岳が間近に望める。ちょっと足をのばせば祖父庭園を通り過ぎて祖父岳へ、黒部源流方面へ歩けば日本庭園へも行ける。祖父岳の山頂直下西側では携帯電話が通じることも多い。体力に余裕があるならば、ここから水晶岳へは往復で約5時間半、鷲羽岳へは往復約4時間40分、うわさの高天原温泉へは往復7時間半、いずれも岩苔乗越を経由して行って帰ってこれる。雲ノ平でもう一泊するスケジュールを立てれば有意義な山旅になるだろう。

雲ノ平:イメージ5

帰路は同じ道を戻る。しかしここから黒部五郎岳を回って岐阜側へ、裏銀座を縦走して高瀬ダムへ、双六岳を経由して新穂高温泉へ抜けるのも楽しいが、どれも雲ノ平から2日以上は確実にかかるであろう。帰りは薬師沢小屋までの下りが2時間半ほど、けっこう膝に負担がかかるので注意したい。そこから太郎平を経由して折立までは、往路同様、そんなに辛くはないだろう。時間が許せば太郎平から薬師岳をピストンしてきても良い。雲ノ平に来ると、辛い思いをして辿り着いたせいか、「遠くにきた」「秘境に足を踏み入れた」という実感が湧く人も少なくないだろう。なんと文明・科学技術から疎外された世界であることか。雲ノ平に行くには技術的に難しいところは全くないが、体力だけは要求される場所である。

-DATA-

場所:
富山県上新川郡大山町
交通:
1.東京方面からは越後湯沢経由で新幹線・特急を乗り継いで5時間ほどで、富山駅下車
2.名古屋からは高山線を特急で約4時間半、富山駅下車
3.京都からは特急に乗り約2時間40分ほどで、富山駅下車
4.池袋から富山まで夜行、昼行の高速バスで6時間50分
5.大阪・京都方面から会員制の夜行バスで有峰口5時半着
駐車場:
有峰口(台数多い)、折立
トイレ:
有峰口、折立、太郎平小屋、太郎兵衛平キャンプ場、薬師沢小屋、雲ノ平山荘、雲ノ平キャンプ場
コースタイム:
折立(4時間半)太郎平小屋(2時間20分)薬師沢小屋(3時間半)雲ノ平小屋(2時間40分)薬師沢小屋(2時間50分)太郎平小屋(2時間50分)折立
注意事項:
1.太郎平から薬師沢小屋までは、増水時の渡渉に気をつけること
2.雨天時は、木道は滑りやすい

尾野瀬山577m

Aug.12, 2000 満濃池を上から見た。

満濃池は香川が誇る日本一のため池。弘法大師空海も修復にあたったという。が、地図で満濃池を見た場合と、実際に池の堤に立って見た場合とでは印象が全く違う。深く入り込んだギザギザ部分(ワンドっていうか、なんていうか)がどうにもイメージが湧かないのだ。そこで、飛行機で飛んだ時のように上から見てやろうと地図を広げる。と、池の南に小高い山がある。今回登る尾野瀬山は讃岐山脈の前衛として仲南町にある地元に親しまれた山だ。

R32を高松方面から来た場合は、岡田の交差点から満濃池方面に左折、R438へ。直進して県道197号へ。国営満濃公園ができた為に、途中までの道は迷うことなく看板を頼りに進める。満濃池の入り口まで来たら、県道197号をそのまま直進。「堀切」という交差点を左折して徳島の三好町に抜ける県道 4号線へ。しばらく直進すると春日神社という古い神社がある。その手前に「尾野瀬山キャンプ場右折」の案内があるが、春日神社を過ぎたところの2車線の道路を右折しても同じところに行きつく。この道は県道202号。進むと右手に妙見神社という小さな社がある。車はこの辺りの広い道路端に停めておく。

尾野瀬山577m:イメージ1

神社からは目指す尾野瀬山がどっしりと見えている。西へ200m程の所で山側に右折する1.5車線程度の車道があるので、歩いていく。白壁の家の角をまがって進んでいくと、野口ダムから流れてきた川にぶつかり橋を渡る。車道はやがて杉と落葉樹の混合林になり、日陰をくれる。が、道端には冷蔵庫などの粗大ゴミが目立つ。香川の里山の問題の一つが家庭の粗大ゴミの不法投棄。抜本的な解決策が求められますねぇ。が、その横には気の早い青いイガ栗が落ちていて、立秋を過ぎて暑いながらも小さい秋見つけた気分。いや、それはうそ。気温35度やもん。

尾野瀬山577m:イメージ2

しばらく進むと新目方面との分岐。そこに、「COFFEEアルプス」の文字が・・・。気になる。気になってちょっと偵察に行ったが近くなさそうだったので、あきらめて尾野瀬山への案内にしたがって直進。(実は帰路に車で探索すると右折2kmの所にアルプス営業中。「沢の鶴アルプス」の看板があった。お酒も飲めるのね。ログハウスだ。)道の両側は竹林になる。その先に登山道がある。が、この季節はマムシの件と、クモの巣の件と、見晴らしの件とであえて車道を進む。車道の左手は木々の間からたまに展望が開ける。そこにはなんとも痛々しい光景が見えた。木の伐採を行った際に無理無理に林道を作って、花崗土が露出している。頂上まで数本の申し訳程度の木を残して禿山だ。

尾野瀬山577m:イメージ3

道は砂防ダムなどを見ながらも単調になってしまう。変化といえば、赤松が増えてくること。「入山禁止!」の立て札もあり、「ははぁ、マツタケが生えるんだな!」と容易に想像がつく。「ここにマツタケ生えてますよ!」と言っているようなものですね。ふぅふぅと麓から一時間ほどでやっとキャンプ場の駐車場に着く。運動不足が身にしみる。キャンプ場には「山小屋」という名の管理棟を中心に、各種施設が整い、テントサイトは林間に点在している。やぶ蚊が気になるが、お盆休みを楽しんでいる家族客が3組ほど。

尾野瀬山577m:イメージ4

道はいつの間にか「トリムコース」、いわゆるフィールドアスレチックになってしまった。「スタート!」の案内があるが、無視して赤い鳥居の尾野瀬山神社へのコースを取る。途中、尾根に出た所で展望休憩所への道へ。ここは、その昔、尾背寺があったところで、戦国の兵火で焼失、廃寺になった場所だ。修行の寺として大いに栄えたそうだ。展望台に立ってみると、「来た!」狙っていた「満濃池を上から見る構図」がドンピシャ。地図で見るギザギザワンドもよく分かる。満濃池の向こうには、讃岐富士飯野山、五色台が美しく、西に目をやれば、金毘羅の象頭山から善通寺の我拝師山が美しい。その向こうには塩飽の島々も見える。

展望を楽しんだ後、頂上へのコースを歩く。が、やっぱりいつの間にかトリムコース。ネットくぐりや、ポイント渡りを見やって、やっと頂上。が、なんと頂上にも「お山の大将」という施設が!自然木を除けば、一番高いことになってしまっている。頂上は「お山の大将」と土管を埋めた「すいがら入れ」のゴミの為にちょっと興ざめ。三等三角点も霞んでいる。それにしても、なんでこんな所にまで「すいがら入れ」や網目金網の「ごみ箱」を作るのだろう。ゴミを持ちかえらない人の免罪符になってはいないか?

尾野瀬山577m:イメージ5

頂上から西へ行くともう一箇所展望が開ける。ここからは、観音寺の有明浜まで望める。僕はここで取っておきのビールを飲むことにした。多少ぬるいがそれを上回る暑さに、一息で飲んでしまった。美味い!酔いを覚まし覚まし、尾野瀬神社へ。天下泰平と五穀豊穣の神様。ここには、神泉という、一度も枯れたことの無い井戸がある。大干ばつの時でも枯れなかったそうだ。神社は夏祭には賑わうとのことだが普段は静かで、痩せ気味の狛犬も寂しそう。汗をかいたらやぶ蚊が襲ってきた。下りは駆け足で退散しよう。キャンプ場から聞こえる楽しそうな声を背中に、静かな道を下った。

-DATA-

場所:
香川県仲多度郡仲南町
タイム:
妙見神社-(10分)-新目分岐-(55分)-キャンプ場駐車場-(10分)-展望台-(10分)-頂上
交通:
JR土讃線黒川駅より(徒歩30分), JR琴平駅より塩入行きバス(春日下バス停下車)
駐車場:
妙見神社近くの幅の広い車道沿いに路上駐車。もちろん、キャンプ場までは進入可。
トイレ:
頂上付近キャンプ場内
自動販売機:
頂上付近キャンプ場内(平地値段)
携帯電話:
頂上までほぼ通話圏内
食事:
せっかくだからうどん、山内で。
温泉:
塩入温泉 0877-78-3363 定休日 毎週水曜日
連絡先:
尾野瀬山公園キャンプ場 0877-78-3465

樅沢岳

Aug.02, 2000 槍ヶ岳に続く西鎌尾根の始点の山

樅沢岳:イメージ1

樅沢岳は槍ヶ岳への西からのルート、西鎌尾根の西端にある山である。標高は2755mで、ここから槍ヶ岳との間に樅沢岳より高い山が無いため、槍ヶ岳や穂高連峰の眺めが良い。西からの槍ヶ岳の眺めを楽しんでみたいと思い、登ってみることにした。

樅沢岳:イメージ2

樅沢岳へ登るには新穂高温泉からが最も近い。新穂高温泉から双六小屋までは「弓折岳・鏡平」「双六岳」のレポートを参考にしていただくとして、このレポートでは双六小屋から樅沢岳のコースを紹介する。樅沢岳(もみざわだけ)は標高2755mで、双六小屋が標高約2550mなので標高差約200mである。樅沢岳へは双六小屋前から双六岳と反対方向に登山道が延びている。双六岳の道がハイマツの中のほぼまっすぐの道であるのに対して、対照的に小石がゴロゴロした緑の少ない所をジグザグに道が付いている。道がジグザグなこともあって緩やかな登りだ。ジグザグが終わると尾根の右側の岩場をほぼまっすぐに登るようになる。岩のすき間に紫色のイワギキョウが顔をのぞかせている。道が尾根の右から左の方へ移っていくと、道はハイマツの中に入っていく。ハイマツの中ではゴゼンタチバナが白い花を咲かせている。

樅沢岳:イメージ3

道は緩やかになって広場のような所へ出ると頂上はすぐそこだ。もうひとつハイマツの間を抜けると、頂上を示す札がある頂上部に着く。狭い頂上部で東西に細長く、北と南は切れ落ちている。すれ違うのがやっとという狭さだ。眺望は素晴らしく、正面に槍ヶ岳、そして右へ穂高連峰、焼岳、さらに右に乗鞍岳、そのはるか向こうに御岳山も見える。槍ヶ岳へ続く西鎌尾根のようすもよく分かる。穂高連峰との間には左俣谷が深い谷を刻んでいる。鏡平山荘も見える。その右には弓折岳と笠ヶ岳方面だ。槍ヶ岳と180度の方向には双六岳から三俣蓮華岳が見え、その右に大きな山容の鷲羽岳(わしばだけ)が見える。三俣蓮華岳と鷲羽岳の間の向こうには白っぽい岩肌の薬師岳が見えている。ここでストックの使い方で気になった点があったので、書かせていただく。シングルストックの方で、下りでストックを必要以上に外に突く方がいる。下りでストックを使うのは膝にかかる体重をストックにも分散させる為なので、あまり遠い所に突くと、体重分散が出来ないばかりでなく、バランスを崩しやすいと思う。またもう一つはストックの先の金属部を露出させて使うのは、雪の上でのみであり、それ以外では先端には専用のゴムを付けるべきなのだ。このゴムを付けないと登山道に深い穴があき、登山道横の土手やお花畑が崩れるおそれがある。また木道に金属の先端部を突くと、跡が付いて木道は痛んでしまう。ゴムはストックとは別売りになっていることも多いが、数百円のものなので是非とも一緒に求めて欲しい。またゴムを紛失した場合もすみやかに新しいゴムを付けていただきたい。

樅沢岳:イメージ4

西鎌尾根の途中の山というとらえ方をされやすい樅沢岳だが、360度の展望は素晴らしい。また双六小屋近くの登り始めに花が少ないのに頂上部の北側ではミヤマトリカブト、クルマユリなどが見られるのがおもしろい。樅沢岳からはやはり西鎌尾根を通って槍ヶ岳へ登りたいところだが、今回は日程に余裕が無く、次回にお預けとなった。山肌が紅葉に染まる秋にもまた歩いてみたい山である。

写真は上から、樅沢岳、イワカガミ、頂上から槍ヶ岳、頂上から薬師岳、ミヤマトリカブト

-DATA-

場所:
長野県大町市
タイム:
計7時間50分
新穂高温泉(80分)ワサビ平小屋(90分)秩父沢(50分)シシウドガ原(60分)鏡平山荘(60分)弓折岳分岐(90分)双六小屋(40分)樅沢岳
鉄道・バス:
(夜行)
1.東京(新宿)、横浜、大阪、京都、神戸から出る夜行バスのさわやか信州号 新穂高温泉行きで入る。(要予約)
2.新宿から中央線の夜行急行「アルプス」にて早朝松本下車、松本駅前バスターミナル松本電鉄バス,濃飛乗合自動車の新穂高温泉行きに乗り終点新穂高温泉下車。
鉄道・バス:
(昼間)
1.新宿から中央線の特急「あずさ」にて松本下車、以下は(夜行)2と同じ。
2.大阪、京都、神戸から新幹線で名古屋へ。名古屋から特急「ひだ」、または新名古屋から名鉄特急「北アルプス」にて高山下車、以下は(夜行)2と同じ。
車:
1.関東方面からは中央高速を利用。岡谷ジャンクションから長野道に入り、長野道を松本インターで降り、 国道158号、国道47号を西方向へ向かう。栃尾温泉から県道475号に入り新穂高温泉へ。
2.中京、近畿から高山へ、国道47号を経由して、栃尾温泉から県道475号に入り新穂高温泉へ。
駐車場:
新穂高温泉バスターミナル手前に村営駐車場(無料)
自動販売機:
新穂高温泉
宿泊:
新穂高温泉、ワサビ平小屋、鏡平山荘、双六小屋
キャンプ指定地:
新穂高温泉、ワサビ平、双六池
水場:
笠新道登山口、ワサビ平小屋前、秩父沢、秩父小沢、鏡平山荘(宿泊者以外は有料)、双六小屋前
トイレ:
新穂高温泉バスターミナル、ワサビ平小屋、鏡平山荘、双六小屋前
携帯電話:
新穂高温泉周辺、弓折岳稜線、樅沢岳は良好
公衆電話:
新穂高温泉バスターミナル、双六小屋

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