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燧ヶ岳

尾瀬のシンボル的な山、東北以北の最高峰 Jul. 17, 2000

燧ヶ岳:イメージ1

燧ヶ岳(ひうちがたけ)は尾瀬沼の北西、尾瀬ヶ原の東にそびえ、尾瀬のシンボル的な山である。標高は2356mで東北・北海道の範囲での最高峰で、百名山の一つである。燧ヶ岳はいくつかの鋭いピークを持ち、尾瀬ヶ原をはさんで向こうにある至仏山とは対照的に男性的な山である。頂上からは360度の眺望が広がり、頂上付近には花も咲き、北側の熊沢田代などは尾瀬ヶ原とは異なり静かな湿原である。

燧ヶ岳:イメージ2

一番登りやすい、尾瀬沼東岸からのコースを紹介する。尾瀬沼に入るのと同じコースで、沼山峠休憩所までバスで入り、そこから徒歩で尾瀬沼東岸へ向かい、2軒有る山小屋で1泊し、翌朝登り始めると良い。尾瀬の山小屋は予約が必要である。御池から沼山峠に向かう車道の右側に見えるのが、目指す燧ヶ岳である。沼山峠から20分程度登ると、ベンチのある展望の良いところに出る。ここから下りとなり、20分ほど歩くと木道が現れ、大江湿原に到着する。木道の外の湿原に足を踏み入れると、湿原の植物と土壌を痛めることになるので、注意して歩こう。また木道が2本あるが、尾瀬では基本的に右側通行である。7月の大江湿原はワタスゲの白い果穂や、ニッコウキスゲ、カキツバタ、コバイケイソウの花を見ることが出来る。大江湿原を歩いて、山小屋が見てくるあたりで、右側に燧ヶ岳の全容が見えてくる。さらに大江湿原を歩くと、尾瀬沼が間近に見え、道の左側に尾瀬沼ビジターセンターがあり、尾瀬沼周辺の自然の情報が得られる。1日目に時間があれば、長蔵小屋南側の湿原や、大江湿原西側の浅湖湿原を歩いても良い。

2日目は早起きして、朝食の前に散策すると良い。朝日に照らされる燧ヶ岳を見ることが出来る。朝食をとったらすぐ出発しよう。北へ進み、大江湿原のベンチのある三叉路から西へ進み、大江湿原のシンボルである三本松のすぐ横を通る。湿原を横切って樹林に入り、浅湖湿原に出る直前に右に行く道があるのでここを進む。ここからが長英新道である。(燧新道とも言う)しばらく樹林の中を進む。幅が広く余りはっきりしない道で、急に曲がるところもある。またぬかるんでいることが多く、またあまり登っているように感じない。登りらしい道になると、幅が狭くなって低く掘られた道となる。雨の後は滑りやすい。また沢のように水が流れることもある。まわりは樹林であるが、道のそばに木が無く、北西方向に進んでいるため、午前中に登ると、背中に日を浴びて暑い。日を浴びての登りが続くが、左右が見えるところでは、今登っているところが尾根にあたり、また随分登ってきたことが分かる。左に開けたところがあり、突端へ出ると眼下にシラビソなどの樹林が広がり、その向こうに尾瀬沼が見える。

更に登り、緩やかになり、道が90度曲がるところがあり、すぐ正面に湿原がある。道も広く日陰になっているので、休憩するのによい。ここから少し登ったところにも、左が開けて尾瀬沼の見えるところがある。またしばらく登ると、左右が開けた細い尾根にに出る。初夏の頃は谷あいに雪が残っている。なおも登ると、ひょっこりとミノブチ岳頂上に出る。土が見えている頂上で、尾瀬沼が眼下に見え、背後に更に高いピークの”まないたぐら” が見える。ハイマツの中を”まないたぐら”へ向かう。初夏にはハクサンシャクナゲが咲いている。ほぼ平らな道を進むと、初夏ならサンカヨウやキヌガサソウが咲いているだろう。このあたりから登りが始まり、最後は岩場の登りである。登る途中で左に尾瀬ヶ原が見えてくる。”まないたぐら”頂上は岩だらけで平らなところは少ない。尾瀬沼と尾瀬ヶ原が手に取るように見える。尾瀬ヶ原の向こうに至仏山が見える。尾瀬沼の向こうには日光連山、越後方面や会津方面の山も見える。ここから燧ヶ岳のいくつかのピークの内の最高峰の”柴安くら”は20分の道のりだ。御池への道はここ”まないたぐら”から出ているので、空身で” 柴安くら”を往復しよう。”柴安くら”からは尾瀬ヶ原が遮られることなく見渡せる。

燧ヶ岳:イメージ3

” まないたぐら”へ戻り、ザックを背負ったら、岩にしるされた目印をたよりに御池に向けて北に降りていく。御池に下る途中に、熊沢田代、広沢田代と2つの湿原がある。下る時間配分のいい目安になる。熊沢田代までは急な下りが続く。コースに気を付けるようにとの看板がある。2つ目の看板を過ぎて、私が行ったときには雪渓の下りがあった。看板によると,250mの長さがあるらしい。雪渓はストックがあった方が良い。逆コースの登りの時はアイゼンがあった方が楽だろう。雪渓を下っていって、勾配が急になるところの手前を左の道に入っていく。ここを見落とさないようにと言うのが、先程の看板の主旨だ。なおも下り、シラビソなどの木が増えてきて、木道が現れると、熊沢田代である。ワタスゲの果穂そよぐ中を木道がクネクネと曲がって延びている。ベンチがあるので一休みしよう。

燧ヶ岳:イメージ4

ベンチを過ぎるといったん登りになって、また下りが始まる。50分ほどの下りで広沢田代に着く。ワタスゲやチングルマの湿原で、熊沢田代と似た感じだが、右に池塘が続き、道沿いにいくつかの小さい湿原がある。木道が終わり、更に樹林の中の下りが続く。雨の後はぬかるんでいることが多い。延々と下っていくと、御池と尾瀬ヶ原を結ぶ燧裏新道にぶつかるので、右に折れる。5分もかからずに、御池の駐車場に着く。バスで帰る方は、駐車場を突っ切って、車道に出たところからすぐ左に檜枝岐、会津高原、田島方面のバス停がある。

御池からの帰りのバスは本数が少なく、電車との接続も余り良くないので、事前に時刻をよく調べておこう。健脚の方なら日帰りで御池からの往復も出来るかも知れない。花を見たいのであれば、7月頃が良く、ニッコウキスゲなど咲く尾瀬沼と組み合わせたり、尾瀬ヶ原・至仏山と組み合わせて登るのも良いだろう。9 月中旬頃のクサモミジ、その後の紅葉の時期も良いが、9月下旬以降は雪が降ることがあるので、それなりの装備が必要となる。

-DATA-

場所:
福島県南会津郡檜枝岐村
タイム:
1日目:計1時間10分
沼山峠休憩所-沼山峠:20分(登り) 沼山峠-尾瀬沼東岸:50分(下り,水平)
2日目:計6時間20分
尾瀬沼東岸-長英新道分岐:10分 長英新道分岐-ミノブチ岳:2時間30分 ミノブチ岳-まないたぐら:30分 まないたぐら-柴安くら:20分 柴安くら-まないたぐら:20分 まないたぐら-熊沢田代:1時間10分 熊沢田代-広沢田代:50分 広沢田代-御池:40分
鉄道・バス:
1.浅草から東武鉄道の特急や夜行列車で会津高原まで行き、接続する会津バスに乗り換え沼山峠へ入る。
2.池袋・新宿などから出る夜行バスの沼山峠行きで入る。
車:
マイカーは沼山峠の手前の御池までしか入れないので、御池の駐車場に車を駐め、シャトルバスで沼山峠へ入る。
土日など混雑が予想される日は、更に手前の七入までしか車は入れないので、同じように駐車場に駐め、シャトルバスにて沼山峠へ。
駐車場:
御池:\1000
七入:2000年は無料
トイレ:
各山小屋、尾瀬沼東岸の尾瀬沼ビジターセンターの裏、入山口の沼山峠休憩所、各駐車場
(尾瀬沼東岸-燧ヶ岳-御池間にトイレは無いので注意)
水場:
各山小屋
携帯電話:
全域で圏外

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