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大麻山616m
May.17, 2000 一度は行きたい「こんぴらさん」の裏山に迫る!

「こんぴらさん」と言えば香川県での有数の観光名所、世が世なら「死ぬまでに一度 は」と言われたほどのありがたい金毘羅宮だ。船の神様として瀬戸内海の海を見下ろす山の中腹に建てられたお堂の数々と1368段の石段がこの大麻山(おおあさやま)の 花形だ。大麻山は標高616m、讃岐平野の西中央にでんと構える立派な台形の里山で、 大麻山と象頭山(山が象の頭のような輪郭であることから)の2つの峰がある。高松 市街から32号線を西に直進し、琴平町に入る。32号線は琴平町から急に南へ折れ徳島 方面へ向かうが、そのまま真っ直ぐに206号線に入って突き当たった道路(208号)が もう金毘羅宮の参道前だ。琴電、JRの両駅からは駅を出て真っ直ぐ山側へ歩き大宮橋 (金倉川)を渡り突き当りを左に折れると参道前へ着く。観光地だけあって駐車場と みやげもの屋の数は多い。みやげもの屋とホテル通りの208号線を右折し200m程行く と石の表参道口の標があり山側へと石段が見える、みやげもの屋も延々と続いてい る。平日だが人の数が半端では無い、観光名所のど真ん中からの登山は少しわくわく してしまう。

石畳の参道はすぐに先の長い階段となり、人ごみの中を本堂を目指して一段づつ登っ ていく。登山と言うよりはのんびりとした観光気分でツアーの中に入ったり出たりし ながら、ためになる解説を聴いて回る。参道表口から30分、石段にして785段、最後 に急な階段を上ると本宮に着く。石の階段の素晴らしさとは違った、荘厳な本堂 と、讃岐平野を見下ろす展望台など休憩には良い場所だ。ほとんどの観光客の人はこ の本堂までが見物コースらしく、ここから先の奥院(おくのいん)へはまだ半分弱の 階段が待っている。本堂の右手を奥に周った所から奥院への参道が続いている、人影 もなく少しくらい雰囲気とここまでのギャップがとても信じられない。のんびりとし た階段なので急ぐ必要もなくマイペースで進む、途中に常盤神社、白峰神社、菅原神 社などひっそりとした奥ゆかしい神社がある。本堂から20分ほど歩くと参道の石段の 終点に奥院がある。岸壁の下に建つ立派な神社だ。金毘羅宮には何度も来ている割に は奥院までは初参拝なのも事実で、1368段の石段達成もなかなか気持ちのいいもの だ。
一通りお参りを済ませたあと、登山道に入らなければならない、登山道は奥院の30段 ほど手前に右手に入る「トイレ」の看板の脇を下っている山道だ。辺りの木にも大麻 山登山道と丁寧に表示があるのでその細い土道に沿って進む。道は最初に少し下り、 その後は平坦な林の中の斜面の道になる5分ほどで2又に分かれている。右手の真っ直 ぐの道は葵ノ滝経由の平坦な道だが最後の登りは急になっている、両道とも龍王社と いう社で合流しそこから頂上への道がある。私は左手の斜面を登っていく道を選び進 んでいくことにする。道はのんびりと斜面をずっと登っているが林の中は歩きやすく 静かでひんやりと涼しい。こんな山深い所にある龍王社とはどんなものか?と思いな がらまだまだ登り道は続く。コースタイムは30~40分だが20分ほどで広い山道と合流 する、合流した山道は山の尾根らしく龍王社もそこに建っていた。登ってきた道のす ぐ右側に葵ノ滝経由の道が登ってきている。合流した広い道を左に行けば桜並木の林 道、右に進めば大麻山の頂上だ。

そのまま龍王社を過ぎ大麻山の山頂を目指すが、この龍王社の周りの雰囲気がとても 良い。丁度雨が降りそうで辺りの木立にモヤがかかっていて高原の白樺林(あいにく 白樺ではなく松だが)の中の一本道を散歩でもしているかのような幻想的な感じがす る。神の山の所以か、それともただの雨降りの前触れか?そんなことを考えている と、すぐに桜並木の林道に出てしまう。ここからは林道を右に折れ、道沿いに頂上ま で歩けばよい。車の通れる広い林道だが脇をずっと桜の木がついて来る、林道が真っ 直ぐなこともありここのロケーションもまた格別だ。桜の季節に訪れたいという気持 ちが頂上を見る前から、来年のことを考えさせてくれる。

龍王社から20分程度の尾根道歩きで、テレビ塔と電話の中継の塔が見えてくる。塔は 大小たくさんありその真横へと道は続く・・、塔のほぼ真横の林道の脇に突然「大麻 山616m」の標が、なんとテレビ塔に見とれている間に頂上まで来てしまった、しかも 林道の途中とは見落とし気味だ。尾根道は左右と頭上は気持ちよく開けているものの 眺めはそれほど良くない。頂上からも木々の間から下の景色を少し垣間見ることがで きる。後ろはと言うと、気になるテレビ塔と電話の中継点の塔の林を見上げてしま う。真下からみると改めてテレビ塔や中継の塔が自分の何気ない生活にとってありが たいものだと実感できる。三角点は少しあっけなかったが、金毘羅さんといいテレビ 塔といいなんともありがたい山であることは間違いないようだ、また山としての魅力 も大いに満喫することが出来た。

さて帰り道だが、大麻山には工兵道といわれる道が縦横無尽(言い過ぎかも)にある ので何処からでも、何処へでも下りる事が出来るが元の参道にへ戻るべく、龍王社か らは葵ノ滝経由の道を下る。龍王社から300m程の急な下りの後、工兵道との十字路が あるので右へのルート(葵ノ滝方面)をとり後は平坦な山道を葵ノ滝まで歩き、そこ から元の2又を経て奥院まで戻ることが出来る。山道は丁寧な案内板や道標がいたる ところにあるので気をつけて従っていけば迷うことは無い。登山道から奥院へ出る と、観光客の人に「どこから出てきたのか?」と驚かれるが、自分も観光客気分です まして石段を下りていけばすぐに違和感もなくなるだろう。頂上を踏んだからと言っ て石段を駆け下りては駄目、あくまでもありがたく一段づつ下るのが良い。
-DATA-
- 場所:
- 香川県仲多度郡琴平町
- タイム:
- 参道表口―(40分)―金毘羅宮本堂―(20分)―奥院―(30分)―龍王社―(20 分)―頂上
- 交通:
- 琴電琴平駅(徒歩15分)JR琴平駅(徒歩20分)
- 駐車場:
- 有料あり
- トイレ:
- 有り(奥院までは各所に休憩所兼トイレがある)
- 自動販売機:
- みやげもの屋付近一帯、本堂までの休憩所(本堂から奥は無し)
- 公衆電話:
- 奥院までは有り
- 買い物:
- 208号にローソン有り、琴電琴平駅近くにマルヨシセンター
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