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五剣山366m
May. 4, 2000 八栗寺への遍路道を登る
GW真っ盛り。天気も爽快な晴天。が、昼下がりなので遠出は出来ない。そこで、 ゆっくりのんびり手軽に歩ける山を目指す。今日は香川県木田郡牟礼町の五剣 山を登る。五剣山といっても、峰の一つは宝永の大地震により中腹から崩壊し、 現在の「四剣」の姿になってしまった。

車でR11から庵治町に抜ける道を入って、「うどんの山田屋」と「85番札所八 栗寺」の看板を目印に右折。八栗ケーブルの駐車場を目指す。山田屋の奥が登 山口でもあるケーブルの駐車場だ。ケーブルの駅には売店があり、おやつや水、 お茶などが買える。僕は「しみじみ」という緑茶を買って、準備OK。駅の横 の鳥居をくぐり、まずは八栗寺までの遍路道を登り始める。
幅2m半程度のコンクリートの車道を登り始めると、道の左側でよもぎ餅を売っ ている。「フーテンの寅さんも食べました」と書いている。寅さんと山下清は どこにでも出現しているなぁ。27%の急勾配を登っていく。藤の花の季節で、 新緑の中の藤色が美しい。ウグイスが鳴いていて、カエルが騒いでいてなんと も風流だ。ふと道の下を覗くとかわいい野池があり、大きいカメが浮いている。 ブルーギルらしい魚影が2匹、葦の間を漂っていて、のどか、のどか。

しばらく進むと、道の左側に地蔵さんが並んでいて、「弘法大師加治水」とあ る。ひしゃくがあったので、飲んでみようと思ったが、どうもここしばらく動 いていない水みたいだったので残念だったがやめにした。この辺りより道沿い に地元の「庵治石」を使ったと思われる「石でできたもん」が増えてくる。中 には、「これは女性の神秘的な部分を意味しているのか?」と考え込んでしま うようなものもある。道標の指の彫刻も振り袖だったりとしゃれている。岩の 上のお地蔵さんやら何かと山門まで楽しめる行程だ。うっすら汗をかいて、息 が切れ始めた頃に、カエデの木の下になんと「御影石」のベンチがある。石の ダイヤモンド「庵治細目」の端材を利用したもののようだが、リッチな気分だ。 まぁ、知らなければただの石なんですが・・・。

コースは車道の幅を保ったコースと、人向けのコースに分かれるが、八栗寺を 山門から入る場合は車道コースを進む。南の展望が開けてきて、立石山方面の 野池群が見える。遠くは上佐山の向こうに阿讃山脈も。門前の茶店が見えてく ると境内までもうすぐだ。茶店に犬が眠そうに佇んでいた。八栗寺は、正月と もなると香川でも有数の初詣の人気スポットだ。普段も85番札所として、多く のお遍路さんで賑わっている。僕も歓喜天やら本堂やらにわか信仰でお参りす る。
本堂横から階段が奥に向かって伸びていて、ずんずん進むとそこが「中将坊」 というお堂。既に神社やらお寺やら分からない神仏習合である。お堂の右奥に は鉄下駄をたくさん奉納している所があり興味深い。眺めもまずまずである。 その昔はここから五剣の峰にアタックできたようなのだが、現在では転落防止 のため立ち入り禁止になっている。

そこで、お堂の左奥のモノレールのレールの下をくぐって、巻き道へ向かう。 この巻き道は五剣山の裏側に周れる道だ。今日は遅いので、長めのいい所まで 行ってみよう。ここからは踏み跡ははっきりした登山道。倒木をくぐったり超 えたりしながら、適度なアップダウンを楽しむ。「屋島の方向に歩いているの だな」と思っていると、右手前方に屋島をはじめ、讃岐平野が一望できるよう になった。冬の葉っぱの少ない季節ならさらに展望がいいだろう。

やがて分岐に出て、ちょっとした休憩できそうなスペースがある。頃合いよく 腰掛けるのにちょうど良い岩があった。息を落ち着けてお茶を飲む。あかん、 ビールにしたらよかったなぁ。ここからは、五剣山の峰が横から雄大に見える。 そういえば、八栗では柘榴石(ガーネット)が取れるという話を小学生の頃聞 いた。気にせず急ぎ足で登ってしまったが、今度は、毎年正月に八栗寺への初 詣を欠かさない、年老いた両親を誘ってもう少しゆっくりとしたペースで、新 発見をしながら登ってみよう。
-DATA-
- 場所:
- 香川県木田郡牟礼町
- タイム:
- 八栗登山口駅-(20分)-八栗寺-(5分)-中将坊-(10分)-分岐点
- 交通:
- コトデン八栗駅から(徒歩20分 車5分)
- 駐車場:
- ケーブルカーの八栗登山口駅前
- トイレ:
- 山麓、八栗寺多数
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